「瞑目の晦刃」しずめき_include
属性補正
炎属性
160%
水属性
100%
風属性
63%
光属性
100%
闇属性
100%
モデル
ストーリー
村の少年「くっそー!まただめだった!」
村の少年「次こそ成功させてやるからなー!」
しずめき「それはそれは。次の挑戦を楽しみに待つことにしましょう。」
主人公・メルク「……。」
しずめき「おや、お二方。」
主人公「し、しずめきさん。今のはいったい?」
しずめき「主人公殿たちは膝かっくんなるものをご存知ですか?」
メルク「みゅ?ま、まあ知ってるのですよ。」
主人公「しずめきさんの口から出てくると違和感すごいな。」
しずめき「実は先日から、先ほどの子らがその膝かっくんをしかけてきてまして。その攻防に勝利を収めたところなのです。」
主人公「は、はあ……。」
メルク「どうしてまたそんなことになってるのですよ?」
しずめき「どうにも私が目を開けたところを見たいらしく、驚かせれば、それがかなうと思ったようです。仕掛けられた回数は、かれこれ10を越えましょうか。」
主人公「け、結構やられてますね。」
メルク「それだけやられても笑って許せるあたり、すごく大人な感じがするのですよ~。」
しずめき「いえいえ。この程度ではまだまだですよ。」
メルク「それにしても、しずめきさんって、たいてんきさんがいないところではすごく落ち着いているのですよ~。」
主人公「たしかに……。とても演出のためにサンマを焼いて煙を立てたり、たいてんきに合いの手を入れてた人とは思えない。」
しずめき「おやおや。たいてんき様に合わせているに決まっているではありませんか。」
主人公「前から思ってたんですけどしずめきさんって、たいてんきのこと、そんなに敬ってないですよね。」
しずめき「てへ。」
メルク「否定しないのですよ!?」
しずめき「さて。」
しずめき「とはいえ、私も割と楽しんではいるのですよ。ほら、いつでもたいてんき様を引き立てられるようにサンマ用の七輪、紙吹雪、楽器、それから……、」
主人公「なんかすごい出てきた!」
メルク「どこにこれだけしまっていたのですよ!?」
主人公「しかも全部合わせるとすごい重量だし……、ずっと平気な顔して、こんなの持ち歩いてたのか。」
主人公「これほどの有能さをたいてんきの盛り上げのみに費やして、たいてんきのピンチは煽りながら笑って見てたとは。」
しずめき「まったくたいてんき様はおもしろい方です。」
主人公「やっぱり敬ってないですよね!?」
メルク「いったいどういうきっかけで、しずめきさんがたいてんきさんの仲間になったのか気になってきたのですよ……。」
しずめき「ああ、それは……、もともと私はとある寺に向かって旅をしていたのですが、その途上、河原で石切りなどしていたのです。」
主人公「い、石切り?あの、子どもがよく遊んでるやつですよね?」
しずめき「ええ。幼い頃から、考え事をするときは決まって石切りをしていたものですから。」
しずめき「そうして石切りをしておりますと、ひとりの子どもがやってきて、同じように石を投げ始めたのです。」
メルク「もしかしてその子が……。」
しずめき「はい、たいてんき様です。」
しずめき「そうして、いつのまにか私とたいてんき様の間でどれだけ多く石を水面に跳ねさせられるか、という勝負になり、結果、たいてんき様が勝ちました。」
主人公「なるほど、それでたいてんきを認めて仲間に……。」
しずめき「ええ、その前に私が100勝していたにも関わらず、最後の勝負だけ101勝分の価値があると言い張った末に手に入れた勝利でしたね。」
主人公「ずるっ!」
メルク「どうしてそれで仲間になる気になったのですよ……。」
しずめき「それはもちろん、私を征するにふさわしい鬼になるであろうと思ったからですが……、……そうですね。」
しずめき「諦めの悪い方なんですよ、たいてんき様は。たとえいかなる困難があろうとも、己が望みを見据えて、何度も立ち向かう。」
しずめき「……そうした姿は敬意に値します。」
主人公「そう言われてみれば……、たしかに100回も諦めずに勝負を持ち掛けるなんて、すごい精神力ですよね。」
メルク「なるほど。普段は毒舌だったりからかったりしつつも、しずめきさんなりにたいてんきさんのことを……、」
しずめき「ふふふ、踏めば踏むほど強くなる……、まるで雑草のような方ですからね。」
しずめき「次はどのような窮地に自ら陥られるのか、このしずめき、大変、楽しみにしているのです。」
メルク・主人公「……。」
主人公「しずめきさんって……、相手を敬いつつも、期待するほど愛の鞭が激しくなるタイプな気がしてきた。」
メルク「膝かっくんを仕掛けてる子たちのこれからが心配になってきたのですよ。」
主人公「だって、たいてんきが窮地に陥るのって、半分くらいはしずめきさんが煽ってるせいだもんな。」
メルク「笑顔で追い詰めていくのですよ。」
備考