「轟鳴の奏弦晶」ウィステル_include
属性補正
炎属性
88%
水属性
88%
風属性
88%
光属性
160%
闇属性
100%
モデル
ストーリー
ウィステル「ちょちょちょ、待って待ってって!マジ、ちょっとだけでいいから話聞いて!」
町のお姉さん「……なに?」
ウィステル「よう、これからオレとお茶しねえ?金ねーから、ワリカンになっちまうんだけどよ……、」
町のお姉さん「いきなりかっこつけても言ってることサイテーだから。」
ウィステル「あーっ、だよねだよね、大丈夫!ゆーても、おごるくらいはできるから!ほらオレ、バンドやってるし?」
町のお姉さん「バンドやってるからお金ないんでしょ。いい加減にして、じゃあね!」
ウィステル「ああーっ!」
メルク・主人公「……。」
ウィステル「クソッ、何がダメだったっつーんだ!」
メルク「なにもかもなのですよ!?」
主人公「またナンパしてたんですか、ウィステルさん。」
ウィステル「さっきの子、ガチでかわいくてよ。あと、オレと目が合った!」
主人公「仮にも人気のあるバンドのメンバーならそれが錯覚だって可能性に思い至ってくださいよ……。」
ウィステル「オレはファンの子、みんなと目を合わせてるぜ。」
主人公「それが誤解を生み悲劇を招いたのか……。」
ウィステル「くそー……、モテたい」
主人公「モテてるじゃないですか、ライブ中だけは。」
ウィステル「私生活でもモテてえんだよ!オレが街中を歩くたびにキャアキャア言われて、手紙とかプレゼントとか手渡されてえの!」
ウィステル「なんだよ、ライブ中はかっこいいのに普段が残念って!どっちもおんなじオレだわ!」
主人公「ああ……、この間、ファンの人にそう言われたんでしたっけ。」
メルク「確かに否定はできないような……。ライブ中のウィステルさんはホントにかっこよかったのです!」
ウィステル「はっ、マジ!?オレに惚れちまった的な!?激アツ嬉しい、やったー!」
ウィステル「いいぜ、とりまデートするか?」
メルク「別に惚れてはないのですよ。というか、キメ顔への切り替えと手が早すぎるのですよ。」
主人公「そのキメ顔もライブ中なら女の子がキャアキャア言ってるのになあ……。」
ウィステル「クソッ、音楽やってたらモテるって聞いたから誘われるままにタイムキラーズに入ったっつーのに!効果はライブ中だけかよ!」
主人公「動機が不純だ……。」
メルク「音楽への愛はないのですよ!?」
ウィステル「はっ、ワンチャンくれえだな。」
メルク「音楽への愛がワンチャンスっていどういうことなのですよ。」
主人公「まあ、そう言いつつもライブが近くなったら……、」
* * *
ウィステル「オラアアアァッ!」
メルク「泣きながら演奏してるのですよ。」
ウィステル「来週が本番じゃなければァアアアッ!」
主人公「デートに誘われたけど練習があるからって断ったんだってさ。」
メルク「モテるために始めたといいつつ、なんだかんだで本気でやってるのですね~。」
主人公「前に指をみたら、固いタコができてたしなあ。」
主人公「……やっぱり、演奏してるとカッコイイよな、ウィステルさん。」
メルク「音楽に夢中になってる顔が、どんなキメ顔よりもいちばんかっこいいのですよ。」
ウィステル「いいねいいね、ノッてきたァ!テメェらもそうだろ!?ソウルでリズムをかき鳴らそうぜェ!」
主人公「まあ本人は無意識なんだけどな……。」
メルク「私生活でもモテる日はまだまだ遠そうなのですよ。」
備考