【白猫】The Shining Shadow 6章 Story
story 聖なる花に落ちる影
――乙女は一人、ある島の近くで祈りを捧げていた――
……世界を覆いつくそうとする、<まがこと><闇>の気配……
それに……戦い続ける、スイレンの人……
感じる……今、世界で、<闇>の力が膨れ上がっているのを……!
<祈り続ける乙女の遥か頭上で、燦然と輝く太陽が、突如――
<黒き>それへと、すり替わる――!>
!?
その血を捧げよ――聖なる花の乙女――!
<黒い太陽はぎらりと禍々しい光を放つと、それが矢となり天空より伸びる!
聖なる花の乙女――――フローリアめがけて!>
――!!
…………
……
……まさか今度はアンタがついてくるとはねえ。
……ま、いいじゃねえの。旅は道連れ世は情け、ってな。
でも、クローさん。今回の目的地は、本当に危険ですから……
結構結構。こちとら、役者稼業だけで満足出来るほど行儀良くもねえからよ。
……それに、だからこそ、ほっとけねえってもんだろうが……
おめぇらのことも、さ。
……『も』?
さて、行くとするかい!
あ~っ!そ~やってゴマカス~!
キャトラ……ダメだよ……?
ぶ~……!
とまれ、シバルバーの魔神具、つったか?探しに行くとしようや。
そいつが――アイツと、つながってるんだろうからよ。
わかったわよ。頼りにしてるからね?
おう、まかしときやがれ!
(それに、あの女性にも……)
story
こいつが……魔神具、かい。確かに、並々ならねえ気迫がこもってやがる……
クロー!それ、持っちゃって平気なの!?
ん。
その武器は、呪われています……
だろ一な。だがよ、それさえ解いちまえば、有用だっつーのが定石だ。
きっと、この斧も――
なんでいっ!?おい、アイリス!キャトラ!主人公!
t――太陽はこっちを見ている。
なんだてめぇは……?それよ太陽だぁ?それより、どっから来た?ここはどこだ?
t君には願望がある。<黒き太陽>に飲まれる前の私と同じく。
……あぁ……!?
t太陽は依り代を望む。しかし私はもう、あらゆる快楽を味わい尽くした。
役目は終わった。
なぁにワケわかんねぇことを。んなことより俺は、あいつらを探さねぇと……
t聖なる花の乙女を手に入れたいと思わないのか。
――!?なんで、てめえが……!?
t私はトーヴェ。さあ、その斧で、私の心臓をえぐり出してくれ。
あぁ!?なにトチ狂ってやがんだてめぇ!
tさすれば、君の願いは叶うだろう。
……お生憎だな。俺あ、ンなことに頼るのはまっぴら御免でね。
そんなに死にてぇなら、そこいらの魔物にでも頭下げたらどうだ?7
tこれでもかい?
<トーヴエの凶刃が翻る!クローは間一髪それを避けた!>
てめぇ……!
t私を……楽にさせてくれ……
馬鹿野郎が、どういう事情か知らねえが、自分から生きることを諦めるなんざ!
な、なんだってんだ!?
<クローの手にする斧が意志を持ったかのように跳ね上がる!
そしてそのまま、トそしてそのまま、トーヴェの胸へ!>
t……恩に着る……
てめぇ……!
tそれと……
――すまない。
!?
うおおおおおおおおおお……!!!
…………
……
クロー!クロー!どこいっちゃったの~!
急に黒い光に包まれたと思ったら……
クローったら一!いなかったら返事しなさ~い!
あっ、あの斧だてこと――!
く、くろーさん……!?
アンタ……どうしたのよ……
…………
<クローの姿は、足元から煙のようになり、消えた……!>
ま、まさか、アレって……
…………
また……こんなのって……!
どうしよう……!
…………
……
きゃあっ!?
A…………
!?スイレンの……!まさか……!
A!!
<直前までフローリアがいた場所に突き立った矢が、煙をまとい形を変える……!>
――!?
――聖なる花の乙女。
来い。我のもとへ――
Aグガアアアア!!
<瘴気の波動が、蛇姿の男を吹き飛ばす!>
……あなたは……!
――さあ。
陽は輝き続ける。永遠に――
――――<黒>く!!!
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The Shining Shadow 最終章
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花言葉を伝えて Story 2015/05/22