【白猫】KINGS CROWN Story1
2017/06/29
登場人物
プロローグ
三つの王冠は、選ばれし者のもとへ――
………………
…………
……
シャルロット・フェリエ殿!よくぞ試練を乗り越えられた!
……しょーじき、今まででイチバンしんどかったわ。
でもね、まだ終わりじゃないんだ。きみにはまだ、やらなきゃいけないことがある。
……どういう事だ?
オスクロルよ……<白の巫女>に会え。
白の巫女……?
栄冠は、巫女の手から授からねばならない。……選ばれし者として。
そうして初めて貴様は――比類なき力を得る!
……わかりました。
投票イベント
story1 選ばれし者たち
いやはや、なんだか今日は久しぶりに平和な気がするけども……
やっぱり何かが起きそうな気がする飛行島のアタシことキャトラよ!
みなさ――――――ーん!
ほらみなさい!オスクロルがはしってきたわ!
リスいた――――――ー!
シャルロットもはしってきたわ!
お――ーい!
さいごはユキムラよ!
みなさん、ー体どうしたんですか?
<紋章画家>ユキムラ・サイオンジ |
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アイリスに頼みがあってやって来たんだ。
……ところで君達は?俺はユキムラ。紋章画家だ。
<元・光焔の御子>シャルロット・フェリエ |
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あたしはシャルロット。今はまあ……フリーランスの騎士って感じ?
で、リスに頼みがあるのはあたしも同じなんだけど……
<元・魔王>オスクロル・ラス・カサス |
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ええっ!?じ、実は私もそうなんです……!
……あ、申し遅れました。私はオスクロルです。昔は魔王をしていましたが、今は冒険家を。
みんなアイリスに頼みが?どーゆーこと?
……どうやら、その内容も同じらしいな。
<ユキムラは手に持っている王冠を見せる。>
あ……
……はーん、なるほどな。あたしだけじゃなかったってわけか。
……とにかく、詳しい事情を教えていただけますか?
story2 精霊の王冠
<三人から事情を聞き終えた主人公たち。>
オッケー、じゃあちょっと最初から整理してみましょ。
まず、アンタ達の目の前に、いきなり王冠があらわれたのよね。
その王冠には精霊が宿っていて、みなさんに語りかけてきた、と。
<選ばれし者>よ――とかなんとかね。
宿っているというより、王冠そのものが精霊で出来ているといった方がしっくり来る気がします。
確かにな。姿を消したり現したり、その辺は自由自在のようだし。
そんで、その精霊はアンタたちに『自分の力を授けよう』といったのね?
ただし、精霊の課す試練を乗り越える事が出来たなら、という条件付きでな。
ったく、ざけんなよなー!向こうから勝手に現れといてさ!タダでくれっつーの!
でも、みんな無事にクリアできたのよね。
ええ。精霊の試練は厳しかったけれど……なんだか、今までよりぐっと成長できたような気がします。
同感だ。おかげで俺も、紋章画に対する視野をさらに広くする事ができた。
……シャルロットさんも、そうなのでは?
まぁ……そりゃ、ね。
……けれど、それで終わりではなかった。
もうーつやる事がある、と……<白の巫女>に会え、といわれたんです。
白の巫女に王冠を授けてもらえって。……それって、リスのことっしょ?
バロン殿はそのように君を呼んでいた。それを思い出して、ここへ来たって訳だ。
…………
とりあえずの感想としては、わからないコトが多すぎる、ってことかしら。
色々と聞いてみたんですけど、全然教えてくれなくて……
つーか、飛行島来てからずっと黙ったままなんだけど。
きっと訳があるのだろう。
……あのさ、アンタ達はどうして精霊のいうコトを信じたの?なんかのワナかもしれないでしょ。
……精霊の言葉に、悪意はないように感じられました。
――今までの自分を越えるチャンスかもしれない。そう思ったんです。
ま、ワナだったときゃー、精霊をブッ飛ばせばいいだけだし?
とりあえず、王冠の謎はいったん置いておきましょ。とにかく、結論としては――
私が王冠を授ければ、みなさんが力を得られるってことね……
まあそのへんも、ひとつふたつ謎が転がってるんだけど……
しかし、考えてたらキリがないぞ。……どうだ。ここはーつ、実際に試してみないか。
そうですね。もしかしたら、それで何かわかるかもしれませんし。
……わかりました。
あ、じゃーあたしがー番乗りー!
よろしくお願いしやーす!
<シャルロットから王冠を受け取るアイリス。その瞬間――
王冠が神々しい光を放つ!>
…………!
うおー、すげー!リス、はやくはやく!
え、ええ……
<アイリスは、恐る恐るシャルロットの頭に光り輝く王冠を乗せた――>
…………
……何も起こりませんね。
はあ!?なんで!?いわれた通りにやったじゃんか!
どういう事だ…………さらに何か、条件があるのか?
オウスイ |
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……戴冠式とか、いいんじゃないかなぁ。
しゃべった!
こう、そーごんで、つつましくて、そんでなにより、にぎにぎしいやつ。
おい。何故いままで黙っていた。
ボク、そういう感じで力あたえたいなあ。普通には、やだなあ。
話を聞け。
ライダス |
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オウスイ殿、いけませんぞ!
パーティーもやってほしいなぁ。人間がにぎにぎしくしてるの、みたい。
カジャ |
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オウスイ!……いい加減にしろ。
だってずっと眠ってたんだよ!?楽しい気分になりたいんだよう!
失礼仕りました!なにぶん我々は、ー切の手助けを許されぬ故!何かと口をつぐまねばならぬのです!
は、はぁ……
……だが、少しぐらいはいいだろう。
――光の道しるべだ。
光の、道しるべ……
あ、パーティーはやってね。絶対だよ。
……また黙っちゃったわね。
ー体、どういうことでしょうか?
や、だからパーティーするんじゃね?
それは恐らく、オウスイ……この王冠の願望ってだけだろう。
アイリス、『光の道しるべ』ってなんだと思う?
……わからないわ。でも……どこか聞いたことがある響きのような気もする……
(それに……王冠に触れた時、ほんのー瞬だけ、頭の中に…………もしかして、あれが……)
何とか、頑張って思い出してもらうしかなさそうだな。
アイリスさん。大丈夫そう……ですか?
はい、恐らく。……せっかくですから、戴冠式もやりましょうか。
そうですね!精霊さん、すごくやって欲しそうでしたし。
仰々しく王冠を授かるのも、悪くはないかもな。
パーティーといやぁビーフ!食うぞ~♪
じゃー、さっそく準備をはじめようかしらね!主人公、忙しくなるわよ!
story3 レッツ・パーティー
<戴冠式当日――
記念パーティーが盛大に催されていた!>
にぎわってるね、主人公。知り合いもたくさん来ているわ。
ま、アタシがひとこえかければこんなもんよ。
……精霊さん、よろこんでくれてるかな?
<アイリスが会場の前方を見やる。周りよりもー段高い所、ひときわ豪華に装飾されたテーブルには――>
なあ、オスクロル…………思ったより、ずっと豪勢じゃないか?
まさか、高級ホテルの宴会場を貸し切るとは思ってなかったぞ……
そうですね……ユキムラさん、私、何だか落ち着かないです!
うぅ……こんなに偉そうな席に座って……お客様もたくさん……
えんほふんはひ!ふーは、あんはまほーでほ?ほーほーとひてりゃひーんはっへ!
元・魔王です……それに魔王といってもですね――
……ぷはーっ!お――ーい!ビーフおかわり――ー!
よく食うなあ、君は……
きましたよ、ユキムラさんっ!本日はおめでとうございます!
おっ、イロメロ、よく来たな。紋章の方はどんな調子だ?
はい!昨日ちょうど、新作ができあがりまして!今回はですね、離婚の危機を迎えたオレンジ夫婦さんが――
……おう。ずいぶんと偉くなったみてえじゃねぇか。
……あんた、いたんだ?ま、なりゆきっつーかなんつーか?
力を授ける王冠、か……オレのところにも来てほしいもんだなぁ?
……それ以上強くなってどーするわけ?
みなさんのお知り合いもいらっしゃっているみたいですね~。
……えっと確か、ソアラさんも来ているはずなのですが……
――あ、いました!
もぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐ!!
ヤベぇ勢いで食べてる……
……ところでキャトラ、なにか色々と企画してたみたいだけど……
精霊がさ、いってたじゃない?『ずっと眠ってたから楽しい気分になりたい』って。
正体もなにもわかんないけど……なんか、かわいそうだなって思ってさ。
うん……それで、なにをやるの?
それは見てのお楽しみよ。
シスター!!レインはまだなのだ?早くレインが見たいのだ――!!
そんなことより食べるのよルーシー!こんな豪華な料理、めったに食べれないんだから!
そんで、食べ終わったらこのタッパーに残り物をつめてちょうだい!
シスターは抜け目ないのだ……
おひさしぶりなのです、マナさん。
ノアさん、お久しぶりです。――今日は、どちらが勝つでしょうね?
ネモは負けないのです。
たいした自信ですね。ですが、艦長も中々手ごわいと思いますよ?
ゆらり……
ずいぶんと騒がしい場所ね。
あはは、カスミはこういうトコ苦手だったね。
……にしても、あの子たちの姿が見えないけど?
あー、なんか、終わるまでは出てこないらしいよ?
ふーん……
…………
……
……さて、宴もたけなわといったところでございますが……
ここらでひとつ、みんなには余興を楽しんでもらうわ!
余興……?
そ、そんなことまで……!
おー、いいぞー!やれやれー!
名だたる冒険家たちのアレやコレやを、どうぞご覧ください!
まずは、守護天使のルカと元<悪魔殺し>で有名なレインが登場よ!
会場をシャルロットカラーにしてみたわ。
うおー!ド派手!いーじゃーん♪
もぐもぐ……どれもこれもウマイっすなー
オウガさんの分も取ってきましたよー!
おっ、すまねえな。