天津煎餅・エピソード
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天津煎餅のエピソード
泳ぎ上手な少年、はきはきしていて、仕事に勤勉である。舟運関連の雑務に長けている。景安商会に加入してからは、その勤勉さと他人への思いやりで、みんなから好かれている。
Ⅰ.神秘な依頼
麻縄で木箱をぐるぐる巻き付け、一つずつ船板に運び上げる。船に積まれた整然とした荷物を見て、ようやくほっと一息ついた。
御侍様の船運業務を手伝い始めてから、こんだけの量の荷物は初めてだ。緊張と興奮で胸が高鳴り、御侍様に呼ばれても、でっかい商船を持った妄想に浸りきってた。
肩をポンポン叩かれて、ようやく我に返る。
「天津煎餅?どうした、何度呼んでも返事ねえぞ」
「あっ、すんません御侍様…荷物の多さに見惚れちまって…つい…」
恥ずかしくて頭をガリガリ掻いた。
「プハハハ!驚いたか?正直俺も初めての大仕事だ。今回はでっけえ儲けだぜ!ハッ!」
御侍様の豪快な笑い声に、期待が爆発すると同時に「絶対ミスるなよ」と自分に噛みしめた。
俺は川沿いの街で生まれた。御侍様の家は代々船運業、大きくはねえが街では知られた水運の家だ。
生まれつき川が好きで、水中を自由に泳ぎ回れる。荷物の積み下ろしもよく手伝ってた。
御侍様は「水泳がデキて働き者」と褒めてくれて、商売を手伝わせてくれた。
船の上で山河の変化を感じるのも、働き詰めで充実するのも好きだ。
普段の客は街の商店が中心。商売は大きくねえが、忙しさにもケリがついてちょうど良かった。
そんな生活が続くと思ってたが、ある日突然でっけえ注文が舞い込んだ。
隣町帝京からの依頼で、別の港から帝京まで大量の荷物を運ぶんだ。
今まで扱ったどの荷物よりも量が多く、報酬も数倍だ。
依頼主は「荷物に傷一つつけるな」と釘を刺し、受け渡し先の住所と証拠品だけ置いて去った。
「御侍様…なんで金持ちが俺たちを選んだんだ?」
目立たねえ小船隊なのに。
最終チェックする御侍様を見ながら、疑問をブチまけずにはいられなかった。
「神様が俺らの努力を見てくれたんだろ」
「でもよ…」
「よしよし、深く考えるな。金持ちの考えはわからねえ。自分の仕事をきっちりやれ。儲かったらテイキョウの高級店で食い放題だぜ!」
御侍様の言葉で目が覚めた。まずは己の役割を果たすのが筋だ。
首を振り、疑問をぶっ飛ばし、ガンガン働きやがった。
Ⅱ.帝京の噂
「御侍様…そのマーク、もう30分も見てますぜ。帝京の埠頭が近いのに」
貨物箱に刷られた同じ印を握りしめ、前方にぼんやり見える埠頭を指さした。
「くっ…どこかで見た覚えがあるんだが、思い出せねえ」
御侍様が頭をかきむしる中、船はついに埠頭に着いた。
バシッ!
御鋭い音が突然響き渡り、横に座っていた御侍は急いで自分の太ももを叩いた。その直後、彼の表情は少し慌てたものとなった。
「思い出した!このマーク…承天会って組織の印だ!」
大声で叫んだ後、彼は何かに気づいたかのように、急に声を落として俺のそばに寄ってきた。
「承天会?」
「帝京最大の組織だ…朝廷の実権握ってる上に、人間も食霊も拉致って実験してるって噂だ!終わった…大変なことになったぜ!」
「まさかこんなうまい話があるわけないだろ!俺たちのような小規模な船団だからこそ狙われたんだ!」
御侍はそう言うと、甲板の上を慌てて行き来し始め、声には不安がにじんでいた。
分厚く包まれた貨物箱、依頼人の素性隠し…噂を信じざるを得ない。背筋が寒くなった。
しかし、依頼を途中で放り出すわけにもいかない。これはただの普通の商売で、我々は自分の任務を果たすだけで、他のことに口を挟む権利はないのだと、自分に言い聞かせた。
舵を握る手をしっかりと固め、俺は御侍に噂を鵜呑みにしないよう諭した。
波止場に着き、同じ符牒を持つ者と確認を終えると、荷物を待ち構えていた車に積み込んだ。
依頼人同様、応対役は広い帽子で顔を隠し、無言だった。御侍様は平静を装うが、目が泳いでいる。車内が重苦しい。
警戒しながら後門へ向かう。中は広大な屋敷だ。
守衛が巡回するのを見て思わずキョロキョロすると、御侍様にグイと押さえつけられた。
道すがら、樹木の隙間から数人に押される軍服姿が見えた。
…食霊か?
「動くなよ…」
足が凍りつく。
「何してる?早く来い」
応対役の声で俺に返る。
「すんません!こいつがのろまでして!はは…」
御侍様が取りなし、早く来いと口パクで促す。
振り返ると、もう人影は消えていた。
応対役について歩きながら、疑念が膨らむ。仕事が終わったら探ろうと思ったが、曲がり角で突然「帰れ」と言われた。
御侍様は飛ぶように逃げ出した。俺も後を追うが、あの食霊のことが頭から離れない。
気のせいだといいが…
Ⅲ.
編集中
Ⅳ.
編集中
Ⅴ.
編集中
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