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トースト・エピソード

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トーストのエピソード

大人の魅力が満載で、包容力のある青年。

そばにいるだけで安心感がある。

サンドイッチとは腐れ縁で、よくお金を借りに来るので困っているらしい。


Ⅰ 作品

私が目を開いた時、私の御侍は疑惑などの感情を表せなかった、彼が私に向けてくる目つきはまるで、私は彼が熟知している古い友人のようだった。


彼は私を一瞥したあと、まるで私と長い付き合いがあるような口ぶりで命令してきた。

「おい、そこのデカブツ!何キョロキョロしてんだ、お前だ!早くこっちに来て手伝え!」


彼の目を見て、私は思わず周りを見回ったが、この汚い部屋の中に彼以外には私しかいなかった。

「何ぼさっとしてんだ!早くこい!」

「……はい」


その「ゴミ山」の中に座って忙しく働いている顔が普通のやつは私の御侍だ。

偽物作りに関して、彼は異様な才能を持っている。


骨董品や通貨、絵だけでなく、彼の話によれば、本物の人間と瓜二つの人形すら作れる。


私は御侍の助手になって、材料の山に座ってる御侍に必要な道具を渡す。

当然、仕事にゾッコンな彼がもらう報酬も、計算ができない彼の代わりに、彼の金庫に入れる役目も私が担うことになった。


彼の作品は彼の汚い外見とはまったく違う。

彼が作り出した数々の作品は芸術品と言っていいほどに、傷跡ですら本物と瓜二つだ。


彼の表の仕事はみんなの大切な物を修復してあげることだ。

しかし今の彼が必死に作っている「作品」は、表面の仕事ではない。





この不公平な世界には、人を憤慨させる事がいつも存在している。

特権も力もない普通の人々は常に弱き人を助ける英雄を求めている。


その英雄たちのために必要な補助や模造品を提供するのが彼の仕事だ。

貧しい民から奪った伝家の宝石、金庫の中の被災者の救援金で出来ている金塊、本物と見分けがつかない偽物はいつも貴族たちに目に物を見せてやっていた。


そして今彼が忙しなくやっている物は、人生で最も大きくて最も難しい挑戦だ。


あの腐敗している官吏の金庫をこじ開けて金銭を貧しい人たちに散蒔く義賊が捕まった後、貴族の意向で処刑されることになった。


御侍はこの志を共にする「仲間」を助けたいが、処刑まで残り僅か半月しかない。

故に、彼はこの身代わりになる人形を逸早く仕上げなければならない。


まるで生きている人形は御侍の手で少しずつ完成していく、皮膚の下の青白い血管すら本当の人間と変わらない。

人形はもう完成したと私は思ったが、彼は人形を私に投げてきて、道具箱を手に取った。


「行くぞ!俺の友人の所に行く!あいつはこの人形を更に人間に近づかせられる!」


私は懐にある九割人間と同じな人形を見て、しばらく御侍の言う意味を理解できなかった。


Ⅱ 機械

私は彼について国内で有名な飛行船デザイナーの家にやってきた。

遠慮なくドアを蹴り開けて堂々と入った彼を見て、私は驚いて目を大きく見開いた。


「おい!出て来い!!急用だ!」


眉間に皺を寄せて出てきた男は不満そうだが、私が危惧したように御侍と喧嘩はしなかった。

この二人は数十年の友で、こういう態度にはもうとっくに慣れていた。


この飛行船デザイナーは飛行船以外最も得意とするのは機械だ、彼の助けがあれば、置物のような人形は、人類のように動けるようになる。


機械の製作はきわめて精密で巨大な工程だが、時間は残りわずか、二人はすぐに作業に入らなければならなかった。


デザイナーの助けがある今、私が入っても足手纏いなだけだろう。

私は外で待つことにした時、思わず後ろにいる機械の翼を持つ食霊を見た。


私達が入ってから、彼は一言も話さなかった。

彼の体から自分と同じ気配を感じてなければ、私は彼をデザイナーが作ったロボットと疑ったかもしれない。


「君の名前は?何か飲む?私は料理が得意だ」

「……」

「ん?」

B-52カクテルです」

「じゃ……B-52は何か食べたくはないか?」

「機体に食事は必要としません」

「……君は機械じゃないよ、何か食べたい物があれば、私が作ってあげよう」

「機体のエネルギーが十分です、食事はいりません」


こいつは私の御侍と同じような、放っておけないやつだ。


御侍と彼の友人が出てきた時、静かに座ってただけの人形は簡単な動きや会話ができるようになった。


御侍は伸びをしながら私が持ってきた熱いミルクを受け取って、爽やかに笑った。

彼は得意げな顔で人形の肩を「ポンポン」叩いた、その得意げな様子はしようがなくて笑えた。


「ハハハ!完成だ!!本物そっくりだろ!やはり俺は天才だ!」


得意げに笑っている御侍を見て、私は思わず頭を振って、彼を浴室に押し込んだ。


「早く風呂に入って油と汗の臭いを落としてきてくれ、服とタオルはもう用意した」

「ハハハハ俺は天才だ!」

「はいはいはい、天才さん、早く風呂に」


睡眠不足で少しおかしくなった御侍を浴室に押し込んだら、私は熟睡しているデザイナーに毛布をかけて、振り返ってそばで突っ立ってるB-52を見やる。


「今度、君の御侍が眠ったら、毛布をかけてあげてね」

「了解、指令受理しました」

「君ね、そのように話さないでくれ……君は機械じゃないんだから」

「はい」


私は思わずB-52の髪を撫でてやった、長いため息をして、壁際に突っ立ってる機械人形を指す。


「あれが本当の機械だ、そして君は食霊、人間とさほど変わらない食霊だ」

「人間?」

「うん……そうだ、いつか君が生きることを理解したら、分かるようになるだろう」


Ⅲ 異変

あの義賊が処刑されるまであと五日、私達はたくさん助けてくれたデザイナーと別れて、御侍様のアトリエに戻った。


幸いなことに、御侍様たちの計画は滞りなく進んでいる。

そしてすぐ、正式に行動する日がやってきた。


義賊が助けた無数の民が処刑台を囲んで、心配そうに彼らを守るために捕まった英雄を見ている。

彼らは知らない、本物の義賊は既にきれいな服に着替えて、この町を離れた。


御侍が作ったその人形は迫真すぎて、官吏はなんの疑いもなくそれを処刑台に押し上げた。

首が落とされた瞬間、義賊が持ってきてくれた金で命を救われた女の子も泣き出した。


計画は間違いなく成功した。

でもまさか御侍が人形の頭に細工をしただなんて、誰も思わなかった。


首が地面に落ちた瞬間、全員の注目の下で、その首は花火のように爆ぜた。

貴族の笑顔はまだ収まっていないうちに、巨大な音にびっくりして観賞台から転げ落ちた。

太って凡庸な貴族はびっくりして気絶しそうになった。

彼の傍使いが人中を押してようやく気を取り戻させた。


彼の全身の肉が怒りで震え始めた、そのおかしな様子を見て、義賊の心配で来ている平民達は笑いを抑えきれなかった、そのごちょごちょとした笑い声は彼を更に怒らせた。


「報告します!人形の中に署名を発見しました!」

「……署名!?」

「はい!あの有名な職人の名前です!」

「命令だ!あいつを捕まえろ!」


得意顔の御侍を見て、頭が痛くなってきた私は思わず目尻を押さえた。


「どうして署名を?」

「あんなに優秀な作品だ!俺の名前を書いて当然だろ!」

「………………」

「それに……他人に罪を被せる訳にもいかない」


幸い私は事前に準備を整えて、とっくに十分な財物と逃げるための馬車を用意していた。

側の景色が急速に後退し、私達はもうすぐこの自由も公平もない土地を離れる。


しかし、私は甘かった。

御侍の署名がすべての罪を引き受けても、貴族が私達を助けてくれた人々に八つ当たりすることを阻止できなかった。

人形を身代わりにするのを手伝ってくれた看守、視線を遮る女中、人を匿ってくれた果物屋のおっさん。


城門の上で貴族に囚われた仲間達を見あげて、御侍は彼の代わりに出ていこうとした私を抑えた。

「投降するからこいつらを見逃してくれ」


予想外なことに、貴族はあっさりとあの人たちを開放した。それから御侍を屋敷に招き入れた。


あの肥満な顔に浮かんだ媚びる笑みを見て、私は不安になった。

御侍はまるで私の不安を感じ取ったかのように、私の手の甲を叩いて、仲間たちと一緒に友人のところに行って待ってろと言った。


私は彼を止めようとしたが、その厳粛な顔にびっくりした。

このだらしない人のこんな真面目な顔は見たことがない。私は何も言えず、手に甲にある温度と力で心の不安を抑えて、彼を信じることにした。


私は丁重に頷いて、男の約束をした。


再びデザイナーの家にやってきたとき、私はドアが半分開いていることに気づいた。

私は慎重に中に入ると、中には狼藉しか残っていなかった。周りに散らばっているデザイン用紙の上には血が付いていた。



一体何があった?


Ⅳ 脱走

デザイナーさんは私の御侍と違い、自分に厳しくて少し潔癖症がある人だ。

こんなに部屋を荒らすなんて、彼にとってもB-52にとってもありえないことだ。


私は慎重に部屋に入った時、あの機械のように御侍のそばに立っていたやつは見当たらなかった。

そして御侍の友人は地べたに横たわって、すでに息絶えていた。


地面で既に乾いた血液を見て、私は思わず目を見開いた。空気中の濃厚な血腥さは気持ち悪い。


気持ちを落ち着かせて、私は御侍を守るはずのB-52を探したが、一周回っても見つからなかった。

今私に唯一できることは、彼の代わりに彼の御侍の死体を納棺させるだけだった。




御侍はすぐに戻ってきた。怪我をしていないと確認したら、私は彼に友人の死を伝えた。


それを聞いた御侍はしばらく沈黙したら、再び口を開いて、私の予想外なことを言い出した。

B-52はどこだ……俺は彼の御侍が彼に残した遺言を預かっている」


御侍が言うに、私達がここを離れたあの日、B-52の御侍はまるで自分の死を予測したかのように、一通の遺言状を私の御侍に預けた。


「この蒼藍の石のかつての所有者は、すべて天寿を全うできなかった。最近、私は言い表せない不安を感じていた、それはこれを手に入れたからの錯覚なのか、それとも本当の予感なのかはわからない。もし私が死んだら、この手紙をB-52に渡してくれ」


私は御侍と共にB-52の御侍を弔ったら、彼はもう一度アトリエにこもった。

何を作ってるのかは知らないが、私は彼が作ってる物の内には幾つか今消息不明の無上の宝と似ているものがあるのに気づいた。


彼が再び出てきたとき、幾つかの骨董品を貴族の使いに渡した。

何を作ったのかは聞きたくなかった、それを聞いたら、彼が仲間を助けるために悪に手を貸した傷口がもう一度引き裂かれるかもしれないから。

私は彼の全ての決定を尊重する。そして彼と共に立ち向かうつもりだ。




でも、彼があれらの骨董品を渡した後、まるでほっとしたように、こっそり私をB-52の御侍が用意した隠し通路に連れてきて、慌てて王城から逃げ出した。


「な、なぜ逃げる?もう模造品を渡しただろう?」

「んなことする訳無いだろう!あれらがバレてからでは遅い!早く逃げろ!まだB-52に手紙を渡さなければならないし、こんなところで死んでたまるか!!」


御侍の得意げな笑顔を見て、私は安心した。

やはり、私の御侍は簡単に負けを認めるようなやつじゃなかった。


唯一彼の予想を超えたのは、貴族が模造品の内部に「偽物」の二文字があることに気づくまでそれほど経っていなかったことだ。

でも怒った貴族が御侍を捕まえようとしたとき、アトリエはもう空っぽだった。


私たちは郊外まで走ってきた時、追っ手がもうかなり近くまで迫ってきた。私は御侍を先に行かせようとした時、突然差し伸べられた手が私達を茂みに引き込んだ。


暗闇の中で私は一対の明るい目を見た。彼は探究するような目つきで息を荒くしている私たちを見ている。彼はこっそり頭を出して既に遠くまで走っていった追っ手を確認したら、振り返って問うた。


「お前らも借金取りから逃げてきたのか?もしかして二人もポーカー友!?これもなにかの縁だ!俺はサンドイッチ、お前らは?」


Ⅴ トースト

トーストの御侍は片付けるやつじゃなかったけど、偶然にも、トーストは面倒見の良いやつだった。


彼の御侍は名を馳せている職人だ、高価な工芸品だろうがぼろなおもちゃだろうが、彼の手にかかればすべて新しいものに戻れる。

たとえ大切な記念品を無くしたとしても、彼にソックリなものを作ってもらえる。


でも本当の意味で彼の名を世に轟かせたのは、あの全国に知れ渡っている絢爛な花火だった。


腐敗した官吏はすべての被災者への救援金を横領した、それに立ち向かった英雄も彼らの卑劣な手段で捕まえられた。

これらの不公平はトーストの少し子供っぽい御侍に決心させた。

――彼は牢獄に囚われていた英雄を助けると決めた。


彼は人間そっくりの皮膚と目玉を作れるけど、これらを動かせることはできない。


そこで彼は友人に頼った。

機械デザイナーの友人と彼は一所懸命研究して、ついに、本物と見分けがつかないロボット人形が処刑前、人々の敬愛する義賊の身代わりになった。


ロボット人形の首が地面に落ちた瞬間、無数の人が一生忘れられないほどの美しい花火が爆ぜた。

そしてその花火は、ある人たちの心の中に炎を点けた。


他人を巻き込みたくなかった模造師は、その世に並ぶものがない作品に自分の名前を書いた。


すべてを完璧に手配した模造師は、まさか貴族は関係ない者の命を脅しに使うほど卑劣な奴とは思わなかった。


結局、彼は逮捕された。


天が味方をしてくれたかもしれない。貴族は彼の技を見込んで、トーストと御侍の命を保証する代わりに、既に失われた貴重な宝物を模造しろと命じた。


いつも天才と自称する模造師にとって、これはすべて容易いことだった。

もし貴族の娘が手を滑らせて中の一つを壊さなかったら、こんなに早く内部に小さく書かれた「偽物」に気づくことはなかっただろう。



グルイラオのある陽あたりが良くて、空気がしっとりしていて、極めて住みに適している町で、一つ小さな修理店がひっそり開いた。

その店の店員は格好良くて男性の魅力の溢れるやつだった。



ある日、顔を赤くした一人の女の子が仲間たちに押されながら店に入ってきた、彼女は店員の磁性のある声で窒息しそうになった。


トーストは女の子がカウンターに置いた壊れた懐中時計を見て、思わず笑いながら首を振って、懐中時計を中に持っていった。


「こここ!これは!!グルイラオ最も有名な時計職人が作った懐中時計じゃないか!!誰だこれを壊した野郎は!!!」

トーストの御侍は汚い格好で飛び出てきた。面と向かってその女の子にぶつかって、御侍がその女の子の容貌に惹かれたか、それとも女の子は彼の言葉が面白いと思ったかわからない。

二人は相手を見て、ただ笑った。


それがこの店の主人とその奥さんの初めての「出会い」だった。



陽光明媚な午後、すでに奥さんになった女の子は生まれて間もない子供を抱えて店にやってきた。もうトーストの御侍の嫁になって数年が経ったけど、女の子は今でもトーストを見る度に顔を赤くする。


彼女は顔を赤くして昼ご飯をトーストに渡した、トーストはまだ礼を言っていないうちに、入口で媚びるように笑っている顔が入ってきた。


トースト……ま、また来たぞ……」

「………サンドイッチ、おととい金を借りに来たばかりだろ?」

「そうか?」

「トランプが得意じゃなかったっけ?自分で金を勝ち取ればいいじゃない?」

「……いやぁ……最近うちの御侍にきつく言われてね……へへ……ほら……買ったら五分五分で、どうだ?!」

「どうもこうもない」

「そう言うなよ!って、ドアを閉めるな!出会ったときのことを思い出せ、そのあとも同じ街に住んでんだ……これはとんでもない縁だよ!なあ奥さん!」

サンドイッチはドアにこびりついて、頑として出て行かない。


「え……」

「奥さん、コイツの言うことなど聞かなくてもいい。サンドイッチ!今回は何を言っても駄目だ!」

「えええ……そんなケチケチすんなよ~~兄弟だろう、な!」

サンドイッチは足でドアを突っ張って、最後のもがきをする。


「……これが最後ですよ!」

奥さんはいつの間にか財布を取り出した。

「奥さん!」

「やっほーー!!!奥さんありがとう!!!」


財布を抱えて喜んで躍り上がる少年を見て、トースト仕方なく溜息をついた。

なぜか知らんが、こいつの悪巧みはいつもうまくいく。



「あ、そういえば……」

奥さんは何かを思い出したように、私に言ってきた。


「最近、グルイラオのある家が皆殺しにされたって噂を聞きましたか?彼らを殺したのは翼が付いた機械のような食霊だって聞きましたわ。トースト、あなた達がずっと探していたのは、彼のことではありませんよね?」


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  • 最終投稿日時 2019年03月07日 00:35
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タイトル FOOD FANTASY フードファンタジー
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  • RPG(ロールプレイング)
ゲーム概要 美食擬人化RPG物語+経営シミュレーションゲーム

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