アイドルだもん!ゼリッチの一日警察初体験・ストーリー
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目次 (アイドルだもん!ゼリッチの一日警察初体験・ストーリー)
プロローグ
末芽月二十八日の夜
オフィス
外回りの仕事を終えたプリンはオフィスに戻ってきた。
今月最後の仕事として、来月ゼリーにやってもらうタスクを整理しようとしたその時。
机に一通の会社からの郵便が置いてあるのに気づいた。
プリン:うん?会社からでしょうか……?
プリン:うん、とりあえず見てみましょう……
封筒を切ったプリンは一枚のイベント計画表が入っているのを見つけた。どうやら会社は初めての紅葉月祭りを企画していて、ゼリーにタレントとして出演してほしいとのことだった。
プリン:なるほど…どうやらゼリーの来月のスケジュールを更新しなければならないようですね……
プリン:おっと、まずは企画の内容を……
プリン:うん?なんですって?制服着用ですと?
ストーリー1-2
末芽月二十九日昼
レストラン
ゼリー:わぁ〜、珍しい!休日にプリンがご飯を奢ってくれるなんて!
ゼリー:いつもならスケジュール通りにこんな日は絶対に家で安静にしてるのにっ!
プリン:これも仕事のためです。
ゼリー:大変だね…たまにはちゃんと休んだほうがいいよ!じゃあ、労るということで、ゼリッチが一曲歌ってあげようか?
プリン:いや…その…今日は私たちの仕事です。
ゼリー:あっ!そういうことか!!
ゼリー:……
ゼリー:って、ゼリッチそんなの聞いてないよ!!!
───
<選択肢・上>「ゼリッチの人気、ますます高くなったぁ?」 プリン+15
<選択肢・中>「もっと多くの人にゼリーを知ってもらえるの?!」 プリン+5
<選択肢・下>「プリンはいつもゼリーのために尽くしてくれるんだ!」 ゼリー+15
───
ゼリー:うぅ…わかったよ…で、何をするのぉ?
ゼリー:みんなの前で歌を歌うお仕事?
プリン:恐らくそういうことではないようです。今回はある祝日のためのショートムービーを撮るそうです。
ゼリー:祝日のためのショートムービー???
プリン:はい、あるお祭り用のショートムービーです。
プリン:ゼリーには警察の制服を着てもらい、警察の仕事を手伝っている風景を撮影するショートムービーです。
プリン:会社は既に警察側と話をつけているそうで、私たちはとりあえず向かえばいいそうです。
ゼリー:わあ!警察のお仕事!?なんだか面白そう!
ゼリー:……
ゼリー:う〜ん、でも一人だとなんだか心細いね。
プリン:そこはご心配なく、エキストラを一名パートナーとして付けてくれるそうです。
プリン:そしてこの私も近くにおりますので。
ゼリー:そうか!なら安心だね!
プリン:はい。ご安心ください。
ストーリー1-4
末芽月三十日昼
警察署
ゼリー:わあ!人がいっぱい!今日は週末なのにね!
プリン:警察には週末休みはありませんから。かえって祝祭日の方がより忙しいのではないでしょうか。
ゼリー:あらら、大変そうだね。
プリン:でも人々は警察という存在に慣れたせいか、あまり彼らの苦労がわからないようです。
ゼリー:なんかそう言われると、可哀想で…ゼリッチなんだか悲しくなってきた……
プリン:だから今回の企画はゼリーに頑張ってもらわなければなりません!より多くの人に警察の大変さをわかってもらうために。
ゼリー:わかった!
プリンはゼリーを連れて会社が連絡した警察の担当者とカメラマンを見つけ、イベントに必要な服装と道具を手に入れた。
同時にアクシデントも知らされた。どうやらゼリーのパートナーになるはずのエキストラは来れなくなったらしい。
───
<選択肢・上>「代わりにやってくれる人いないのかなぁ?」 プリン+15
<選択肢・中>「まずは解決方法を考えましょう」 ゼリー+15
<選択肢・下>「無責任だ!」 ゼリー+5
───
ゼリー:そ、そんな……
ゼリー:会社からもらった台本だと、二人じゃないと成立しないのに!
プリン:落ち着いてください。まず台本を見せてください。
プリンは台本を受け取り、シナリオと時間を細かく確認し始めた。
プリン:仕方がありません、序幕は今夜撮り始めなければならないようです。時間がありません。
プリン:私が代わりに行きましょう。ゼリーのパートナーをやります。
プリン:心配ありません。これも仕事と思えば、そつなくこなせるはずです。
イベントに参加すると決めたプリンは、警察にもう一着服装を借りてきた。
プリン:とにかく、今日はまず序幕を何とかしましょう。
プリン:今は午後三時十五分、皆さんまずリラックスしてください。十五分後に始めますので、ゼリー何か問題ありますか?
ゼリー:あ!はい!大丈夫!
ストーリー1-6
紅葉月一日の昼
街中
休日の祭りは人や車が街中に溢れている。
昨日の撮影に続いて、プリンとゼリーの今日の任務は交通警察の手伝い。
プリン:私たちの今日の任務は?
───
<選択肢・上>「ねぇねぇ、道を教えてくれる?」 プリン+15
<選択肢・中>「その……忘れた」 プリン+5
<選択肢・下>「人混みで歌を歌う」 ゼリー+15
───
プリン:ではもう一度伝えますので、覚えておいてください。
プリン:交通秩序を守るための指示、そして起きた交通事故の処理に協力します。
ゼリー:う……分かった!
プリン:では行きましょう。
ゼリー:フゥ--
ゼリー:わかった!
プリンとゼリーは交通指揮台に上がり、見よう見まねで一生懸命人と車の波の指揮を取り始めた。
お蔭で何事もなく、平穏な時間は昼ごろまで続いた。
気温が上がるのに連れ、蒸し暑く感じたゼリーは帽子を取り髪を梳かし始めた。
そして、その時…
「ねぇねぇ、あそこにいるの……ゼリーじゃない?あのゼリーじゃない!?」
「うん?ゼリー?どこ?」
「わぁ!本当にゼリッチがここに!!」
……
まるで油の鍋に水滴を落としたように、人混みが一気に跳ね始めた。
無数の人が叫び、押し合い、指揮台周辺に集まってきた。
そして一瞬にして、場面が混乱に陥った。
ゼリー:ひぃっ!!!
ゼリー:ど、どうしてこうなるの!
プリン:助手と一緒に今すぐここを離れてください!
ゼリー:え……いえ……ゼリッチ……
プリン:私はこの人たちを落ち着かせなければなりません。でなければ本当に事故が起こりかねません!
プリン:警察のお仕事を手伝いにきた私たちはここで投げ出してはいけないのです。
ゼリー:じゃゼリッチも残る!
プリン:いいえ。この人たちはゼリー目当てですから。ゼリーがここにいてはいつまでも落ち着けません。
プリン:早く助手と一緒に行ってください、ここは私に任せてください。
ゼリー:うぅ…分かった。
プリン:はい、わかりました。早く行ってください!
狂乱に陥った人混みを落ち着かせるために、プリンは力の限りマイクで叫び続けた。
もみ合っていた人混みも次第に落ち着きを取り戻し始めた。
人混みに紛れたカメラマンはその光景をカメラに収めた。
ストーリー2-2
紅葉月一日夜
屋内
プリン:ハァ……ハァ……
プリン:交通警察って本当に大変な仕事ですね。
プリン:あれは逃げではありません、問題を解決するための正しい選択です。
ゼリー:う--とにかく無事で良かった……
───
<選択肢・上>「あの時、帽子を取らなかったら良かった……」 ゼリー+15
<選択肢・中>「もっと注意すればよかったなぁ……」 ゼリー+5
<選択肢・下>「ずっと頭を下げてたらよかったなぁ……」 プリン+15
───
プリン:もう過ぎたことですから、大丈夫です。
プリン:新しいスケジュールを見せてください。
ゼリー:うん、わかった。
プリン:明日のスケジュール……
プリン:パトロールの手伝いですか…
ゼリー:私たちは巡査と一緒に出勤して欲しいそうよ。
ゼリー:なんだか交通警察よりも事件の匂いがするわね。
プリン:今日より危険じゃないといいんだが。
プリン:あ、食霊にとってという意味でです。
プリン:私たちはこのような人の役に立つ仕事に向いているかもしれません。
ゼリー:何言ってるかちょっとゼリッチにはよくわからないんだけど…
プリン:とにかく明日も私の指示に従ってください!
プリン:マネージャーはタレントをお守りする立場ですから。
翌日、街中にて
プリン:台本によると、私たちは逮捕と指導の二つの役目を交互にやらなければなりません。
ゼリー:やっぱり言ってることがよくわからない…
プリン:私が逮捕してゼリーが教育、そのあとはゼリーが逮捕して私が指導の繰り返しをやるということです。
プリン:役割を交互にやることによって、ムービーで犯罪者に対し武力と指導の違いを示す必要があります。
プリン:異なる状況下でそれぞれのメリット、デメリットを体現することができます。
ゼリー:……よくわからないけど、とりあえずプリンの言うようにすればいいんだよね?
プリン:はい、ただもしかしたらその出番すらないかもしれません。
ゼリー:え?なんで?
プリン:事故は毎日起こるわけではありませんから。
ゼリー:なるほど……。
ゼリー:うん??
プリン:どうしました?
ゼリー:あそこに泥棒が……
プリン:……
プリン:ちょっと待ってください。
ゼリーが指す方向を見ると、プリンは病院の前で目を泳がせながら徘徊している怪しい男を発見した。
男は肩をすくめ、ターゲットを定めると素早く手をある女性のバッグに伸ばした。
その瞬間プリンは一目散に泥棒の背後に回り、背後から首を絞め上げその動きを制した。
プリン:頼んだぞ。
ゼリー:でも……本当によかったの?
プリン:何がですか?
ゼリー:ゼリーはね……首絞めるのは…ちょっと乱暴だと思うの……
プリン:このような奴にはこうするべきじゃありませんか?
ゼリー:う……ゼリーはもっと優しく捕まえてもいいんじゃないかなと思うの…
プリン:では指導で優しく諭してあげてください。
ゼリー:う……分かった!
ストーリー2-4
紅葉月二日昼
街中
泥棒は縛られた状態でゼリーの前に連れてこられた。彼はゼリーを見て、高揚を隠せないでいた。
ゼリー:そうだよ!ゼリッチだよ!
泥棒:お、俺……ずっと君のファンなんだ!
ゼリー:ありがとう、でもどうして泥棒なんかしたの?お家で何かあったの?
泥棒:い……いや……
ゼリー:うん--何か言えない事情でも?
泥棒:う……それは……
泥棒:お、俺はただ……仕事がクビになって、たくさんの借金があって……
ゼリー:仕事はまた探せばいいじゃない!盗みは良くないよ…そんなことは他人を苦しめる上に自分も罰を受けなければならないんだよ。
泥棒:し、仕方がないんだ、早く借金を返さなければ、妻と子供が…
ゼリー:彼女たちもあなたがこんなことをしたと知ったら悲しむよ絶対!
ゼリー:でもゼリーにはよく分かるんだ。あなたも自分のしたことはよくないことだって本当はわかっているんだよね!?
ゼリー:だとしたら、あなた自身で!自分の手で!借金を返して見せなさいよ!
ゼリー:頑張って自分を変えたら、格好いいじゃん!!それにゼリッチも嬉しいよ!
ゼリー:そうすれば、家族だって、今まで以上にあなたを愛してくれるに違いないんだ!
泥棒:わ、分かった!そうする……本当にごめんなさい、こんな情けない真似を…
泥棒:俺はきっとゼリーが誇りに思えるようなファンになる!
うなだれる泥棒は、必ず真人間になって、ゼリーの前にもう一度現れると誓いながら、抵抗せず巡査についていった。
ゼリー:優しい方法でも人は改心できるんだから!
プリン:それは、彼が君のファンだからでしょう……(約束を守ってくれると願おう……)
ゼリー:なら、世の中ぜーんぶゼリッチのファンだったら、ゼリッチは全ての人を諭せるし、幸せにできるんじゃない!?
───
<選択肢・上>「みんないい人になってもらうの!」 ゼリー+15
<選択肢・中>「みんなにゼリーを見習ってもらおう!」 プリン+15
<選択肢・下>「誰にも悪いことはさせない!」 プリン+5
───
プリン:悪くない考えに聞こえるが……
プリン:まあ、次は優しい方法でどうやって犯罪者を捕まえるのか見せてもらいましょう。
しばらくすると、ゼリーはまた町でこそこそしてる中年おじさんを発見した。
ゼリーは自ら進んで歩いて行き、プリンは万が一に備えて、そばで控えていた。
ゼリーはおじさんの行動を遮るように間に入り、すぐさま傍らに連れて行き問い詰めた。
意外なことに、この明らかにゼリーのファンじゃないおじさんは、ゼリーの問い詰めですぐさま赤面し、罪を認めた。
ゼリー:ふん!どうよプリン!犯罪を止めるには必ず暴力が必要というわけじゃないでしょう。
ゼリー:ゼリッチの名前すら知らなかったし。
プリン:私が言いたいのは、こういう方法で他人を共感させて教育できるのはゼリーしかないということです。
ゼリー:えーと……
プリン:ゼリーしかできないけど、そういうやり方も確かにありだなと私も思い始めています。
プリン:好きなようになんとでも言ってください。
ゼリー:わかったよ!気にしないことにする!
ストーリー2-6
紅葉月二日午後
レストラン
撮影の仕事は今日で無事に全て終了した。
プリンとゼリーは撮影チームと別れて、打ち上げのためにレストランにご飯を食べにやってきた。
ゼリー:いつもそばにいてくれてありがとう!
ゼリー:そしていつも助けてくれてありがとう!お蔭で毎日がとっても楽しいの!
ゼリー:これからもよろしくね!
プリン:もちろんです。
食べてる途中、ゼリーの頬はだんだん赤くなってきた。
プリンはそれに気づいた。
ゼリー:は、はい……
プリン:酒を飲んだのですか?
ゼリー:ううん……飲んでないのわかるでしょ。
プリン:やはりフルーツワインを飲んでいますね。
プリン:もうこれ以上飲んではいけません。
ゼリー:えぇぇぇー!バレたか!美味しいのに…
ゼリーはコップを奪い返し一気飲みして見せた。
ゼリー:今日はいいじゃん酔ったって!仕事終わったんだし!
ゼリー:ほら!会社のことなんか忘れてさ!ぱぁーっと行こうよ!
プリン:はぁ……
プリン:わかりました。ただゼリー、今日なんかいつもと様子が違いますね。
ゼリー:へぐっ〜
ゼリー:今日は気分がいいからね……
───
<選択肢・上>「これからはこのようなお誘いがないか留意しておきましょうか?」 ゼリー+5
<選択肢・中>「またこのようなイベントがあったら付き合います」 ゼリー+15
<選択肢・下>「ゼリーの趣味にまつわる要望を会社に伝えておきます」 プリン+15
───
ゼリー:す、好きよ……
ゼリー:でも……ゼリッチが最も嬉しかったのは……
プリン:私はいつもそばにいるでしょう?
ゼリー:違う……お仕事のことじゃないよ!
ゼリー:まあ今回もお仕事だけど……
ゼリー:でもきっと今回は休日だからでしょう!私はこうやってプリンと一緒に仕事ができるのは!
ゼリー:今日のプリンは私のマネージャーじゃなく、私の友達のように一緒に仕事してくれた気がしたんだよねー。
ゼリー:だから、ゼリッチとっても嬉しかったの!
ゼリー:ラララン〜
プリン:よくわからないけど、喜んでくれて何よりです。
ゼリー:へへ……
翌日の朝、プリンはいつも通り会社に行き仕事の準備に取り掛かろうとした。
ドアを開けた瞬間、ゼリーがオフィスに座って新聞を読んでいた。
新聞の見開きには警察署の写真が載っているようだった。そこに書かれた事件の記事の内一つ不思議な記述があった。
警察署による毎週選出されるお助け大賞が、あるイベントがキッカケで、二人の新人が選ばれたようだった。
プリン:うん?お助け大賞?なんですかそれ……
プリン√ 宝箱
紅葉月二日夜
オフィス
新聞を開くと一番上にはプリンの写真が載っている。
大衆の意見により、1周間の仕事内容を考慮し、最も今週影響があったお助け大賞は…
なんと、素人のプリン警官と認定する!
警察の仕事を広めてくれたお礼として、この名誉を贈る-とある。
プリン:あっ……
プリン:あり……がとう
プリン:こういうのはあまり興味がありませんが。
ゼリー:そう言うと思った!
プリン:私の任務はゼリーをお守りすることです。明日も体力使うパフォーマンスの仕事が入っていますから、もし用事がなければ帰ってお休みください。
プリン:え?
プリン:行きましょう、家まで送ります。
ゼリー:うん!
ゼリー√ 宝箱
紅葉月二日夜
オフィス
新聞を開くと一番上にはゼリーの写真が載っている。
大衆の意見により、1周間の仕事内容を考慮し、最も今週影響があったお助け大賞は…
なんと、素人のゼリー警官と認定する!
警察の仕事を広めてくれたお礼として、この名誉を贈る-とある。
ゼリー:ゼリッチなんか凄い事になったよ!
ゼリー:ヒーローになった気分だ!
ゼリー:へへ!ありがとう!ゼリッチ嬉しいなー!
ゼリー:ねね、またあのレストラン行こうよ!
プリン:ダメです!
ゼリー:次はお酒飲まないから〜約束する!
ゼリー:ゼリッチはただお祝いしてほしいだけなのに…
プリン:はいはい。ではまず来週のスケジュールを決めましょう。
ゼリー:でも、プリンがいてくれたおかげで、ゼリッチはもっともっと多くの人に歌を届けられる気がするんだ!
プリン:それ私関係ありますか?
ゼリー:あ、いや…次はどんな面白いイベントなのかな〜っと思って!
プリン:あ、きっとすぐありますよ。
ゼリー:うん!期待してる!
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