ブラッディマリー・エピソード
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目次 (ブラッディマリー・エピソード)
ブラッディマリーのエピソード
笑顔に陰りのある美少年。紳士的な甘い振る舞いをするが、何かしらの企みを匂わせる。
血に異様な執着を示している。
彼の体はひんやりとしていて、人肌以外からはぬくもりを感じ取れないようだ。
Ⅰ狩る
貴族の生活に楽しみは尽きない。
見上げるほど大きな古城の、シャンデリアがきらめくダンスホールに、管弦のワルツが響く。華麗なドレスや礼服を着た男女が、音に合わせて優雅にステップを踏んでいる。
目がくらむほどに豪華絢燭。でも僕にとってこれほどまでに温かな景色はない。
ダンスのお相手交換。少女が僕を見つめている。手を取り、身体に伝わる不変の温もり、少女の腰のあたりを包み込むように抱き、ステップを交差する。
それまで矜持を保っていた彼女も、ダンスがクライマックスに差し掛かるころには、僕の誘いを嫌がる素振りは見せなくなった。柔らかな身体を僕の胸にぴったりと寄せ、うつむきがちにステップを踏んでいる。
「ちょっと外に出て、夜風にあたらないか?」
腰から手を外して彼女の手を握り、声を低くして、耳元でささやいた。彼女は待ちきれないといったふうに首を縦に振った。
古城にはいくつもの抜け道があるものだ。僕はメイドや執事だけが使っている階段を、彼女を連れて登った。ふたりだけの、秘密の冒険と称して。
ふたりきりの甘いデートに胸が膨らんでいる彼女は、今から自分が『生贄』になることなど、知る由もないだろう。
この城にも、メイドすら足を踏み入れることのない空き部屋が存在する。誰にも使われずにいる暗く冷たい部屋は、このような特殊なデートにぴったりだ。城内に住む彼女も、この部屋に入ることを咎めなかった。
──この部屋に、使用人の男ふたりが入ってくるまでは。
「ち、ちがうのっ、これは──」
少女は僕の胸の中で、乱れたドレスのまま慌てふためいている。ここで見たことは絶対に秘密にして、と彼らに迫った。
彼女は僕の胸から離れると、祈るような目で僕を見上げ、助けを求めた。どうか、私の名声を守ってほしいと。
胸にあった温もりは、彼女が離れたとたんに消失した。この部屋の、冷たく嫌な空気だけが僕を包む。
我慢ならずに、頭を掻いて舌打ちした。
「入って来るのが早すぎるだろう」
「申し訳ございません、ブラッディ・マリー様。ご夫人様が待ちきれないご様子でして…」
「まだ舞踏会は終わってないというのに?……なら、勝手にすればいい」
「はっ」
「なっ…何をするつもり!離して!離してちょうだい──!」
男たちは抵抗する少女を制し、手慣れた様子で気絶させ、縛り上げ、引きずるように連れて行った。
儀式はこの城の地下で執り行われる。
彼女に流れる、温かなエネルギーに満ちたその血は、儀式の供物として取り出され、そして──部屋の中央に安置された浴槽を満たすのだ。
僕の御侍様は、そうして少女の血を全身に浴びることで、老いることのない美貌を保ってきた。
僕の使命は、御侍様のために少女を狩ること。
舞踏会で、町で、旅の途中で……
どこにいようとも、僕はただ御侍様の命令に従い、彼女の願望を実現する。ただひとつ──彼女のために、僕自身が手を汚すことを除いて。
御侍様は、暗く冷たい地下室で僕を召喚した。
数本の蝋燭に辛うじて照らされていたその部屋は、血生臭く、肉が腐敗した匂いで満たされていた。目を凝らしてみると、部屋の中央には魔法陣が描かれ、その真上に3体の少女の屍が吊るされている。彼女たちの血は絞りとられ、乾いた肉だけがぶら下がっている。
途端に胸から逆流するものがあり、僕はその場に吐いてしまった。
それから長い間、僕は血のにおいを嗅ぐたびに、その景色を思い出すことになる。
だから、騙して連れ出した少女に直接手をかけたり、或いはその血で御侍様の『お風呂』の世話をすることなど、僕にはできなかった。
他にも御侍様の力となる者がいたことは幸いだった。
「ならばあなたは、私のために少女を差し出し続けなさい。私の命令に背いた罰として──女と『温まる』のが好きなあなたなら、できるでしょう?ブラッディ・マリー」
御侍様は手に持った扇で僕の胸をつつきながら、意味ありげに笑った。
そうだよ、とっても好きだ。
なぜかは分からないが、ぼくは召喚されてから、人間の身体からしか温度を感じられないようになっていた。
彼女たちの、身体のぬくもりが、僕の胸を焦がす。
でも、ただそれだけだ。
Ⅱ 欲す
「殺りなさい、ブラッディ・マリー」
「どうして?」
僕は視線を窓の外から戻し、怒りに震える御侍様を見た。御侍様の足元には、脆いて許しを請う使用人がいる。
僕はもちろん、彼を殺らなければいけない理由を知っている。間違いを犯した者には、償いが必要だ。
伯爵の死後、一家が遺した城や財産のすべてを伯爵夫人が継承することに反対する者はいなくなった。命令を受け容れなければ、『懲罰』あるのみだ。
僕だけは御侍様の食霊という身分として、御侍様には寛容にしてもらっていた。
でもこの状況、どうやら僕を甘やかすのはやめたようだ。
御侍様は、僕が疑問を呈すことを予想していたのか、少しも驚かなかった。
ただそれが原因で余計に苛ついたようで、彼女のドレスの裾にしがみついてきた使用人を蹴り飛ばし、声を荒げた。
「聞こえなかったの?この男が見張っておかなかったから、今日捕まえた女の子は自殺したのよ?」
「ちょうどよかったじゃないか」
「死んで一時間経った血は使えないのよっ!……この時間じゃ新しい女の子を持ってくるのも無理。だからひとまず、この男のものを代用するの」
「……ほかの人を連れてくるよ」
「必要ないわ。あなたは私の食霊、私がこうと命令したら、その通りにしなさいっ!」
「わかりました」
僕は命令を実行した。
男の胸を一刺しすると、 途端に鮮血が飛び散り、僕の顔と服にこびりついた。
彼の身体に触れてはいないはずなのに、血がついた部分に異様な温かみを感じる。刺した方の手は、彼の胸元で、灼けつくほどの温度を感じていた。
「この感じは……」
この灼けつく熱を味わい尽くす前に、彼の心臓は僕の手の中で動きを止めた。
「ブラッディ・マリー!それ以上血を無駄にしないでちょうだいっ!」
御侍様の鋭い声で、 僕は失神しかけた状態から気を取り戻した。御侍様と目が合った時僕はその碧色の瞳に映る、かつてないほど興奮した笑みを浮かべる自分を見た。
「わかったんだ御侍様!この温もり──やっとわかった」
それまで、僕はなぜ御侍様がここまで血に執着するのか理解できずにいた。
死人の血はあんなにも冷たい。本当に彼女の美しさを留めておくことなどできるのだろうか、と。
僕の身体は、召喚されてからずっと死人のように冷たい。人間の体温だけが、僕に一瞬の温もりを授けてくれる。
だけど、人は死んでしまえば、すぐさま僕と同じようにただの冷たい抜け殻になってしまう。これが、僕が人を殺したくない理由だった。かつてあった温度が、消えてしまうのを見たくなんかない。
それが今、気づいてしまった。
鮮血が身体にかかった瞬間、僕は皆が言う太陽の温度とは何かを理解した。どんな人肌よりも、温かなものだった。
このぬくもりがほしい!
この時から、僕は御侍様のために少女を狩るだけにとどまらず、御侍様と、その鮮血を分け合うようになった。
一体で足りなければ、もう一体。
御侍様と違ったのは、僕は健康そうな少年をも誘い、足りない血を満たしたことだ。人間の力など、僕とは比べ物にもならない。
少年たちが抗うとき、その血は更に熱くなった!
日々は淡々と流れ、僕は自分が殺した人間が何十だったか、何百人だったかも分からなくなっていた。
僕と御侍様はより深く互いを信じるようになった。彼女の権勢と僕の力があれば、誰にも僕たちを止めることはできなかった。
あの食霊が城に現れるまでは。
あらゆる全てはイカロスの翼と化し、たちまちに消えた。
Ⅲ 捜す
僕の御侍様は死後、魔女と呼ばれた。
彼らの言い伝えによれば、魔女に囚われた姫を救い出すため、 ある王子が危険を顧みず城に突入し、魔女を処刑したという。
英雄となった王子と救われた姫は幸せに暮らしましたとさ。
何て吐き気のする話だろう。
魔女の願いは永遠に満たされることはない。
その痛みが語られることはない。
王子と姫は絶対的な光の化身だ。一点の曇りもないような。
御侍様の死後、僕は城をあとにした。
舞踏会で名高かったこの城も、その言い伝えが広まるにつれ、誰も近づくことはなくなった。
誰もいなくなった城でお留守番をする趣味はない。人がいるところこそ、僕のいるべき場所だ。
僕は人間たちに紛れ、城から城へと渡り歩いた。一つの場所に留まることはそうなかった。
それは御侍様の死による教訓からだけではない。僕は、あの男を探している──僕が一度も感じたこともないような熱をもった、あの男を。
ビーフステーキ、僕と同じ食霊でありながら、凄まじい熱を放つ男。
それは人間よりも暖かく、胸を焦がす温度。
引き寄せられるように、近づいてしまう。
一歩、もう一歩──
手に入れたい。
彼の温度、彼の血、彼の……すべて!
彼を手に入れたなら、この冷たさを感じることもなくなるだろう!
それからあの赤ワインという食霊、彼こそが僕の御侍を殺した男だ。
御侍を騙し、殺害したどころか、 いつだってビーフステーキに纏わりついている。
許すわけにはいかない。
僕の憎しみの心を抱き、赤ワインの足跡をたどっている。だが彼とビーフステーキはまるで蒸発してしまったかのように、少しの手掛かりも掴めてなかった。
だから、僕は立ち寄った城にはすべて、こんなメッセージを残すことにした。
伝説の不老不死の吸血鬼は、人間の血液を求める。
この吸血鬼は光を嫌悪し、ほとんどの行動を夜に行う。
血のように赤い目玉と、鋭く尖った牙を光らせながら……
「もし君たちがこんな特徴の人を見かけたら、必ず僕に教えて欲しいんだ」
「私の主人も、彼女と同じような死に方だった。きっと……きっとその怪物に殺されたに違いない!」
「あの子、まだあんなに若かったのに私の主人と同じで…」
「君たちの分まで、僕が復讐してみせるよ」
人間とは愚かなものだ。
たったひとつの悲しいお話と、涙を誘う扇動があれば、彼らの心を同情でいっぱいにすることができるのだから。
あの親族を失った人間たちはみな、どうすることもできない伝説の怪物や堕神を前にしたとき、他人の『手助け』を拒絶することはできない。
彼らは永遠に知ることはないのだから。彼らの親族を殺し、その温かな血を奪った者が、復讐を申し出ているこの『被害者』──僕だということに。
こんなふうにして情報を集めていけば、あてもなく彼らを探すことよりもずっと容易だった。
ついに、僕は彼らを探し出した。
IV 始まる
彼らと正面からぶつかるつもりはなかった。
ビーフステーキと旅を共にしているのは赤ワインだけではなく、ジンジャープレッドと言う名の少女も一緒だった。
僕一人に対しあの三人、勝算はほぼない。
一度赤ワインを彼らから引き離そうと試みたことがある。だが僕がどんな罠を仕掛けようと、或いは誰かを雇って彼の注意を引こうとも、ぴくりとも動こうとしなかった。
まるで、僕の目的を知り尽くしていて、それを実現するチャンスを与えないようにしているようだった。
──彼らの眼中には、僕はこざかしいピエロとしか映っていない。僕は、相手にする価値もないということか。
許せない。
ビーフステーキに纏わりつき、ただ自己満足にひたっているだけの小さき男が、ここまで僕を軽く見るとは。
今にその身も、地位も名誉も引き裂いて、僕と同じ気持ちを味わせてあげるよ。
そして、僕のために生まれたあの食霊を、ついに僕の物にするのさ!
長い間帰っていなかった御侍様の城は、かつての輝きを失い、舞踏会の熱に溢れていたホールには、氷のように冷たい空気が流れているだけだった。
僕は、差出人を空にして、でもそれが僕だと分かるのに十分な内容を手紙に書いて、ビーフステーキ宛に出した。
ここに帰ってくることはないと思っていた。
だけどここは僕の知り尽くした場所。城に仕掛けられている一つ一つの罠、抜け道、そのすべてを記憶している。
「どうか……僕の言うことを信じて欲しいんだ、ビーフステーキ」
騙すことは、僕の一番慣れた手段。言葉は、僕の一番の武器だ。相手の警戒を、簡単に緩めることができる。
僕は石柱の裏から歩み出て、あの家族や親戚を亡くした人間たちと同じように絶望した目をしながら、彼に近づいていった。
「君のことをずっと探していたよ。君がずっと赤ワインと一緒にいることも知っている──だけど、こう考えたことはないか?君は、騙されているんだって」
「あの男は僕の御侍を騙し、御侍の開いていた舞踏会を利用して生賛を見つけ、彼の血への渇望を満たしていたんだ」
「あの少女たち……それからその後死んだ人たちも、本当はあの男がやったことなんだ」
「いろいろな場所で、あの言い伝えを聞いただろう?血のように赤い目、鋭く尖った牙、光を嫌がり、血を求める──あの男以外に、誰がいるんだ!」
「これ以上、騙されていていいのか?次は君が、彼の生賛になるかも知れないよ」
ビーフステーキは口を開こうとしない。だが彼が僕を見つめる目は、何よりも真実を語っていた。彼は、僕の言葉を信じていない。
話しながら、彼との距離は十分に接近していた。食霊を麻痺させる劇毒を仕込んだこのナイフを彼の肉体に突き刺すのに、十分な距離だ。
次の瞬間僕は彼の攻撃が繰り出されたのを感じ、迅速に壁際まで退き、壁に仕込んであった罠を発動した。烈火が轟轟と燃えあがり、ビーフステーキを火の壁の向こう側へ閉じ込めた。
ああ、頑固な男だ、どうしてそこまで彼にこだわる?
どうしてあの男だけを信じ、僕を信じてくれないんだ?
彼も僕と同じ、血を渇望する者だろう?
「僕が君の嫌いな人を全員片づけてあげるよ、君のために、ただ君のために!」
温かな炎に照らされ、じめじめとした抜け道の入り口がゆっくりと開いた。
ここを去る間際、僕は名残惜しくなって、ビーフステーキの方を振り向いた。炎に遮られているとはいえ、僕ははっきりと彼の熱いエネルギーを感じ取ることができた。
これはただの始まりだよ、ビーフステーキ。
僕はまだ、やめるわけにはいかない。
Ⅴ ブラッディ・マリー
ブラッディ・マリーは血液から誕生した食霊ではない。しかし、かつての御侍の残忍な行動か、または彼の本能によるものか、もはや『血』なくして彼を語ることはできなくなっていた。
彼にとって、あらゆる温度は瞬間的なものに過ぎない。
人間の身体や、求め続けた血にしても、消失するまでのわずかな時間だけ、彼に温もりを与えた。
その御侍の死後、 ブラッディ・マリーは居場所を求め、彷徨い続けていた。
彼自身そうは思っていなかったかもしれないが、もうあの廃墟と化した城に戻ることはできなかったのだ。
冬の夜中、ホテルに煌々と灯る暖炉も、彼を温めることはできない。
ただずっと寒さに耐えながら、雪道を急ぐ人が通りがかるのを待って、その血で自分を温めるしかなかった。
その季節が来るたびに、 ブラッディ・マリーは、あの灼熱の太陽のような食霊と初めて出会った日のことを思い出す。
ダンスホールの中ほどで、捕らえた獲物を抱いて踊っていた彼は、騒がしく突入してきたビーフステーキと目が合った。
その瞬間、彼はビーフステーキの体内にほとばしる熱を感じ取っていた。彼なら、 ブラッディ・マリーを永遠に温めることができるだろう!!
ビーフステーキと出会った後、城から飛び出したブラッディ・マリーは、彼に急接近しようとは考えなかった。
ブラッディ・マリーは待っていた。赤ワインを陥れるために言いふらした噂が広まり、時が熟すのを待っていた。
しかし、その時が来る前に、彼にとって招かれざる客がやってきた。
その食霊は聖職者の衣服を身に着け、小雨が降る昼にやってきた。
「貴方がブラッディ・マリーか」
何の挨拶もなく、 判決を告げる裁判官のような口調で突然やってきた男に、ブラッディ・マリーはやや鼻白んだ。
「君こそ誰なんだ?」
「私は主の代行者である」
こんな面白い自己紹介を、ブラッディ・マリーは長らく聞いたことはなかった。
ドアにもたれて声を上げて笑った。笑いが止まらず、身に着けていたバスローブが肩からするりと落ちて腕にかかった。
「で、僕は何を懺悔すればいいのかな、神父様?」
「ニ十年前、貴方はウェイダーの町で二人の少女を殺害し、十年後、再びそこに現れた貴方は、同じように二人を殺した」
……
「八年前、あなたはパレイシで何人もの人を殺している」
「貴方はその者たちの死因を、『伝説の吸血鬼』によるものとした。その目的は、 ある男を陥れるため──」
ブラッディ・マリーはドアに寄りかかり、薄い笑みを浮かべたまま、 彼が殺した人数を数える男を見ていた。
「僕のことをこんなに知ってるなんて、君は僕に恋でもしてるのかな、神父様?」
男はブラッディ・マリーの思わぬ挑発に、一瞬慌てた様子を見せた。
その瞬間、ブラッディ·マリーはドアを勢いよく閉め、逃げ出そうと走った。
しかし男の反応は速かった。ドアを蹴り倒し、猛烈なスピードで迫って来た男は、 ちょうど窓に足をかけ、飛び降りようとしていたブラッディ・マリーめがけて手を伸ばした。
「ブラッディ・マリー!神の名の下に、貴方に審判を下す!」
その指の先が今に宙へ放たれようとする身体に触れた瞬間、ブラッディ・マリーは目を閉じて飛び降り、小雨に濡れた町を風のように走り去った。
ビーフステーキと、尽きることない温もりを、彼はまだ手にしていない。
赤ワインへの復讐を、彼はまだ果たせていない。
──何者も、ブラッディ・マリーに審判を下すことはできないのだ。
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