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非人類学園@非公式攻略Wiki

【非人類学園】広目天(コウモクテン)のデータ

最終更新日時 :
1人が閲覧中
作成者: ぬいはりかさね
最終更新者: あぐらねこ

【掲載日:2025年3月29日(土)】
今後、非人類学園(日韓・中国両サーバー共通)において、シーズン更新以外のアップデートが行われる可能性は極めて低いと考えられます。
詳細につきましては、の4件のポストをご覧ください。


【掲載日:2025年3月12日(水)】
現在、当Wikiでは有志の方のご協力のもと、各ヒーローの人物伝記およびボイスのアーカイブ作成に取り組んでおります。
文字起こしの作業にご参加いただける方は、ぜひWikiの公式X/Twitterアカウント(@EO_UNOFFICIAL_W)、もしくはWiki管理人のX/Twitterアカウント(@Dandelion_7_7)までお気軽にご連絡ください。


非人類学園に登場する広目天(コウモクテン)についてのデータを載せています。

ヒーローデータ


広目天(コウモクテン)

入手方法

コイン13888
五色石488

プロフィール

種族身長/体重
196cm/78.4kg
誕生日身分
11月1日「溯」組織創立者
CV
三木眞一郎
人物伝記
優しく、心を深く理解するチームリーダー。
優しいが近寄りがたい。

韓国語表記中国語表記英語表記
광목广目

广
Viru
キャラクターモチーフ
広目天
仏教における天部の仏神。
持国天増長天毘沙門天と共に「四天王」の一尊として数えられる。

性能概略

・パッシブによって高火力をたたき出すメイジ

・スキル3の領域内では圧倒的な力を発揮する

・スキル1による選択不可も強力


ゲームデータ


下記のスキル説明は一部の固有名詞を除き、翻訳に修正を加えてあります。ご了承ください。


ステータス

タイプ得意分野
メイジカイト
推奨レーン難易度
ミッド★★

※キャラクター毎に異なるステータスのみ記載

項目Lv1Lv16
最大HP33267016
最大MP8501750
物理攻撃165297
物理防御30106.5
攻撃速度0.90.9
5秒毎HP回復1025
5秒毎MP回復1537.5
移動速度340
攻撃範囲遠距離(56ヤード)

スキル

(パッシブ)煉

スキル効果
短時間に、同一の対象にダメージを2度与えた場合、赤煉が対象を攻撃し(魔力*35%)+(対象の最大HP*4%)魔法ダメージを与え、1秒間、移動速度を40%低下させ、自身のHP(自身の最大HP*4%)回復する。この効果には6秒間のCDがある。(モンスターに与えるダメージは最大300) 《淵にあり》の効果時間外で発動した場合、《渉川》のCDを4秒解消する。

(スキル1)渉川

発動形式射程
方向指定36ヤード
スキル効果
指定方向にワープし、1秒間、選択不可かつ不可視となる。また効果時間中は移動速度が5%上昇する。効果時間中に攻撃を行うと、不可視状態が解除される。解除時に、《煉》のCDを解消する。

Lv1Lv2Lv3Lv4Lv5Lv6
移動速度
上昇
51015202530
CD10
消費MP70

(スキル2)首取り

発動形式射程
対象指定指定半径:60ヤード
スキル効果
指定対象、およびその周囲の敵に300.0+(魔力*45%)魔法ダメージを与える。ミニオンへのダメージは50%上昇する。このスキルで敵を倒した場合、発動コスト分のMPを回復する。

Lv1Lv2Lv3Lv4Lv5Lv6
基礎
ダメージ
300360420480540600
CD2
消費MP60708090100110

(スキル3)淵にあり

発動形式射程
位置指定指定半径:60ヤード
効果半径:34ヤード
スキル効果
指定位置に、10秒間持続する『煉獄』を作り出す。煉獄にいる敵は移動速度が32%低下し、被ダメージが20%上昇する。また、煉獄が存在している間、自身の《煉》の発動条件が変化する。煉獄の外では《煉》を発動できなくなる代わりに、自身が煉獄の中に居れば、敵にダメージを与えるたびにCDを無視して《煉》が発動するようになる。

Lv1Lv2Lv3Lv4
移動速度
減少
32364044
CD50
消費MP180

 覚醒

覚醒
スキル3の範囲内では与ダメージ+10%Lv16スキル3の範囲に侵入した敵ヒーローに0.5秒間の禁錮を与える。
スキル3の範囲内ではスーパーアーマーを得て、物理・魔法防御が80上昇する。Lv12スキル3の範囲内では敵ヒーローの移動スキルを封じる。
スキル1を発動したとき、2秒間、攻撃速度+30%Lv8スキル3の効果時間+4秒

推奨覚醒

覚醒内容解説
Lv16(好み)好みで選んで良い。
Lv12スキル3の範囲内では敵ヒーローの移動スキルを封じる味方への恩恵もあり、CCを伴うブリンクも封じる事が出来る。
また、自身が防具を積んだ際にはバーストが出しづらく、そういった意味でも敵を取り逃がさないための対策になる。
Lv8スキル1を発動したとき、2秒間、攻撃速度+30%この覚醒を取得した上でASが上がる装備を購入すると、スキル回しに隙が生まれづらく、無駄な時間が少なくなる。
右覚醒に関しては元々スキル3の展開時間が10秒あるため、それ以上時間が伸びたところで敵はそこまで構ってくれないことが多く、+4秒が無駄になりやすい。

性能解説(執筆者:アルセナーレ)

概要
全体的に魔法補正値が低い代わりに、敵の最大HPに依存したダメージを与える事が出来るため、メイジの中では珍しく防具を積むことが出来るヒーロー。スキルを当てる際に敵に狙いを定める必要がないため、攻撃を当てることに関してはトップクラスの性能だが、一回一回の攻撃の火力は高くないため、手数で勝負するような形になる。スキル3は覚醒にてブリンク禁止を選択すると、敵にかなりの圧力をかけることができる他、味方を逃したり援護をする事が可能になる。
長所・敵の最大HPに依存したダメージを与える事ができるため、防具を積む事ができる(ただし、あくまで魔法ダメージのため、敵の魔防によってはダメージの通りが悪くなることには注意が必要)。
・回復能力が異常に高く、回復阻害を積まれてもその上から回復できる程の性能があることから、レーン戦で負けることはほぼない。
・回避性能が高く、慣れればほぼ全てのスキルを避けることが可能。
・ミッドレーナーとしては随一の耐久性能を誇り、与ダメージ&被ダメージの両面において優秀な成績をとりやすい。
短所・スキルを回し続けるため非常にMP持ちが悪く、装備等でMP対策をしないと継続的に戦闘することができない。
・魔法補正値が低く、魔強を積む恩恵が薄い。
・ヒーローの性質上インファイトが多くなるため、フォーカスされやすい。
スキル説明
スキル0同じ敵に2回攻撃を当てることで、敵の最大HP依存の魔法ダメージを当てつつ、自身の最大HPに依存した回復をすることができる。スキル2と比べて格段に範囲が広いものの、射程範囲があることに注意が必要。
スキル1指定方向にワープをする。発動すると無敵かつ姿が見えなくなるため、敵の攻撃に合わせて逃げることが可能。
スキル2範囲内にいる敵一人に攻撃を行う遠距離スキル。範囲内にさえ入れば確実に当てることができる。
スキル3煉獄エリアを発生させ、煉獄内の敵に被ダメ上昇+減速効果を付与する。また、広目天自身が煉獄内にいるとスキル0が通常状態のものから切り替わり、CD『0』で攻撃1回毎に発動するようになる。敵の進行方向に向けて展開し、自分がそのスキル3の上に乗ることで、有利な状況を作ることができる。
スキル
コンボ
・スキル2→AA→スキル1→スキル2→AA
このコンボを駆使していこう。なおスキル1に関しては、スキル0のCDをリセットする効果を担っていることに加え、スキルを回していればスキル1も約1秒で返ってくるため、基本的に温存するのはNG。
特記事項
他のヒーローと比べると、スキルを当てる際に敵に狙いを定める必要がないため、攻撃を当てることに関してはトップクラスの性能。ただし一回一回の攻撃の火力は高くないため、手数で勝負するような形になる。スキル3で敵の動きを制限しつつ、一気に倒していきたい。なお、スキル2は自動で敵に狙いを定めるため、ミニオンに攻撃を当てたくても敵ヒーローに攻撃が当たってしまうといった場面も多いので気を付けよう。
注意点
・常にスキル1を使わないとまともにダメージが出ない上、通常状態でスキルを回していればスキル1も約1秒で返ってくるため、基本的にスキル1を温存するのは厳禁。
・敵と一定以上の距離があるとスキル0は発動しない。

(詳細な運用やビルドについては、ヒーロー名のタグや『ビルドガイドリンク』を用いて検索してください)


相性の良い装備

装備名解説
ガトリング砲
ガトリング砲
広目天にガトリング砲を積み、スキル3のフィールド上で複数の敵を攻撃した場合、なぜか回復効果にガトリング砲の効果が適用される。
他の魔法武器や防具を捨ててまで積む必要は無いが、念頭に置いておくと良いかもしれない。

スキン

スキン一覧

直近の調整内容

調整日調整内容
2024/02/05【パッシブ】
数値調整
赤煉が攻撃を行った際、対象に(魔力*30%)+(対象の最大HP*3%)の魔法ダメージを与え、同時に自身のHPを(自身の最大HP*3%)回復する。

赤煉が攻撃を行った際、対象に(魔力*35%)+(対象の最大HP*4%)の魔法ダメージを与え、同時に自身のHPを(自身の最大HP*4%)回復する。
2023/08/02首取り(スキル2)
新効果
このスキルで敵を倒した場合、発動コスト分のMPを回復する。
2021/09/22Lv12覚醒左
スキル3の範囲内でスーパーアーマを獲得、物理・魔法防御+100

スキル3の範囲内でスーパーアーマを獲得、物理・魔法防御+80

人物伝記

⓪情報
①遠い昔の修行の時間
 「広目天、またひとりで本を読んでいたの?」「また朝の授業をサボったよね。」「先生が庇ってくれなかったらお仕置きだったね。」と煩わしい声が伝わってくる。
 
 広目少年は本を置いて、眉間に皺をよせた。
 
 天界で有名な学校に入学して以来、毎日色んなことを聞かれる。討論でも雑談でもなく、集団行動をしない「異常行為」に対する価値のない質問ばかりだ。
 共同の趣味も目標も持たず、長い付き合いでもないのに、何で仲良しのフリをしないといけないのか。
 雰囲気に馴染むことはそんなに大事なのか。
 
 とは言え、一応クラスメイトだし少しくらいは返事してやろう。
 「機械的に暗唱や練習するより多くの本を読んで思考するほうがいいと思うだけだよ。」
 「でも読むだけじゃ強くなれないよ。」「暗唱も練習も不可欠だよ。」
 「練習を否定してるわけじゃない。その前に積み重ねが必要だって言っているだけ。」
 「う~特別なやり方だね~。」「練習したくない言い訳かな?なんてね。」「やっぱりめんどくさいんじゃないの?はい、冗談だから〜気にしないで〜。」
 「ただの習慣だから。」と言い残し、本に集中した。すべての人に無理やり個性を出させるわけにもいかない。
 群衆は立ち去った。
 
 スキルの熟練度をあげるためには、体がその感覚を覚えるまで練習を繰り返す作業が必要だ。
 しかし、広目天が追求するのはなにか具体的なスキルではなく、理解と創造のスキルだ。
 知識を摂取して、またその分野で高みを目指すこの達成感は、かけがえのない楽しみだ。
 
 学期のテストで広目天は首席であった。
 「まともに練習してないくせに!」「放ったスキルはまだ習っていないはずじゃないか!」「こっそり習ったよね!」「読書効果かも!」
 子どもだった広目天はまださほど落ち着きがなかったようだ。
 「こっそり練習したんだよ。それに、お前らと違って生まれ持ったセンスがあるからな。」淡々と返した。
②一冊の小さな本
 ある日、雑務を終えたばかりの広目天は、三川公園で散歩をしていると、木陰に本が置いてあるのが目に入った。
 どういう形であろうとこの本との出会いは何かしらの縁であろう。広目天は本を拾い上げた。本のタイトルは「水族館のスタッフルール1000項」。どうやら応用マニュアルのようだ。装丁から見ると、子供向けで独自発行のものらしい。
 
 広目天は近くの椅子に座って、本を読み始める。
 「ルール第一:毎日俺様にお礼を示すこと。」うむ、おもしろい。
 「ブクブク!余の本ではないか!」折り返してきた霊感が三叉槍を振り回す。「よく真剣そうに読んでくれてるな!いい手本ではないか。特別にお前を水族館名誉スタッフにしてやろう!」
 霊感が水しぶきを出して広目天の元へ駆け寄る。
 この魚は何か勘違いしているようだ。広目天はため息をつき、本を閉じた。「…結構だ。ただ、私はこの世につまらない本などないと思っている。偶然この本を拾ったから読んでみただけだ。」
 「なに、つまらないだと?!」どうやらこの魚は人の話を最後まで聞けないようだ。「余のこの本がつまらないはずない!」
 「いや、そうは言っていないが……。」
 「黙れ!余の話を聞け!」と言い、霊感は泡を吐きかけた。
 広目天は見た目ほど気立ての良い人間では無い。霊感の傲慢な言葉に我慢ならず、眉をひそめ、片手で手すりを叩き、まさに魔法で霊感の口を封印しようとしていたそのとき。
 「ブクブク……うむ。余は少々疲れた、王宮に戻る。この本はお前に授けよう!」海から離れた時間が長いせいか、霊感は体に塩気が増してきたのを感じ、説教をやめて、帰ろうとした。
 広目天は術式を半分まで作った手を仕方なく下げた。「よく見ると……こいつはこの間、通天川で見た錦鯉なのでは?非人類都市で気が狂っちまったのか。」
③嫌いな卵黄
 有名な高級モダンレストラン「有時会」で、広目天は椅子に腰かけて特製コーヒーを飲みながら、料理を待っている。
 原材料本来の風味が程よく、香辛料の香りが効いた香りを広目天は遠くから嗅ぎ付け、自分の頼んだ料理の到着を予感した。
 火の通り具合が程よく美味しそうな肉、茹でたての温野菜。何もかもが素晴らしく見えるが。翡翠のような葉っぱを分けて見つけたのは半熟の卵。箸の動きで揺れるような見事な半熟。
 半熟卵なんて、虫酸(むしず)が走る。
 広目天は、うんと食欲を失って、ベルを鳴らしてウェイターを呼んだ。「すみません。卵を取ってください。」
 隣りにいた増長天が覗き込むように広目天の皿をみて、箸で卵を刺そうとしつつ「取ってやるよ!」と言う。
 「ちょっと待て。」広目天は、増長天を手で制止する。
 「冗談だよ~刺さないから。」と増長天が笑って言った後、スプーンで卵を自分の皿に入れた。
 不器用で危なげな移し方ではあるが、半熟卵はキレイに無くなった。
 順調だ。
 と、そう上手くいくはずもなく。
 
 世の中は甘くない。そして絶対覆されない定説がある。それは安心して油断すると何かが起こる、ということだ。
 増長天が箸で皿の卵を潰す。半熟の黄身がどろっと切口から飛び出し広目天の皿に入る。
 空気が一瞬凍ったように思えた。
 「こうなる運命だったんだな!ガハハ!」増長天は思ったことがすぐ出てしまう。
 「……。」広目天は黙った。自分の怒りを極限まで抑える。
 「何なら広目天の分も食ってやろう!」増長天は広目天の皿を持って「おかわり!卵なしで!」
 「そういえば、なんで半熟卵食わないんだ?……味が嫌い?食感が苦手?気持ち悪い?」
 「いいや……アレを食うと、どうも眠れなくなるんだ。」機嫌を損ねた広目天は、遂(つい)にわけのわからない冗談を言うまでになった。
 「そんなに???」そしていつも広目天の言うことを真に受ける増長天が、これも信じてしまった。
 「……ああ。」まあ信じさせておけばいいだろう。
④一触即発
 レッドアンブレラ化学製剤研究所は、広目天がよく通う場所で、薄暗くて気味が悪い。
 広目天がレッドアンブレラ研究所に入ると、九頭虫が謎の毒気を吐いているのが目に入った。「何しに来たんだ?また依頼が入ったのか?」
 「しばらく入ってないが…毘沙門天の実戦データから見ると、昆沙門天前の混元傘増幅は順調に進んでいるようだ。勿論、この薬の効果も悪くない。」広目天はギフトボックスを取り出した。「はい、謝礼だ。西梁月見草の変種。君は絶対に興味があるだろう。」
 「ありがとう…。でも、ほかにも謝礼が欲しいなあ。」九頭虫の目から緑の光が出てきた。
 「まさか、また毘沙門天を実験に利用するつもりか?」出かけようとしていた広目天は急に足を止めた。
 「いや…。」九頭虫はしわがれた声を出し、ペットの蛇の九ちゃんは急に広目天を攻撃した。
 九ちゃんの毒液に塗れたにもかかわらず、広目天はビクともしなかった。同時に、突然召喚された赤煉(せきれん)は九の体とスレスレになるほど九頭虫に噴火した。
 「誤解だ、誤解。九、なぜ大人しくしない?」九頭虫は刺激を受けた九を抱きしめながら咎(とが)めていた。
 いとも簡単に人を殺す毒液を放つペットを放し飼いにするなんて、大人しくないのはお前だろう。広目天は気にしなかったフリをして笑った。「お互い様だな。うちの赤煉の性格も悪いから。」責任を取らされた赤煉が文句を言う余裕は無かったが。
 「君が欲しがっている謝礼なんだけど、何がほしいかを真剣に検討して、決めたら私に言うといい。邪魔になると悪いから、先に失礼する。」背を九頭虫に向けたまま広目天は手を振り回した。
 「毘沙門天まで降参させられるとは大した腕前だ。」九頭虫は満足しながら実験データを記録していた。
 毒液Lv:SSS
 アクセプター反応:なし
⑤天王不朽
 帰一の戦い前夜──
 溯の庭で広目天と持国天が話し合っている。
 持国天「例えそうだとしても、あんたのその考えには賛成しかねるわ。」
 広目天「最悪の状況を考えての提案だ。もしすべてが順調だったら、竜の仙力を注ぎ込めばいいだけだ。」
 持国天「それでも、結局自らを犠牲にするつもりだったんでしょ。その覚悟は予め増長天毘沙門天に伝えておくべきだと思う。」
 広目天「……いや、余計な心配をかけるだけだ。あくまで最悪の事態になったらの話だ。」
 持国天「正直、今あんたを止めたいと思っているよ。」
 広目天「お前はそうしないさ。」
 持国天「ある意味、あんたは通天と似てるかもしれない。」
 広目天「目的を果たすために手段を問わないところだろう。」
 持国天「違うのは通天は他人の命を粗末にする。それに引き換え、あんたは自分の命をぞんざいに扱う。」
 広目天「自分の命ぐらい大事にしているつもりだよ。」
 そう言って、広目天は視線を室内に移した。増長天と昆沙門天が遊んでいて、時折笑い声が漏れ出す。彼は手のひらを上に向けると、双竜玉佩(そうりゅうぎょくはい)を呼び出した。月の光を受けて玉佩が輝く。
 持国天「遡は三界の分立を願うと、かつてあんたが言ってたよね。今はどうなの?」
 広目天「それは変わってない。ただ状況は変わったんだ。今三界を脅かしているのは通天の野心だ。金の陰謀が現実になったら、何もかも滅んでしまう。」
 持国天「私たちが出会った最初の頃のこと、覚えてる?」
 広目天「須弥山の崖で音楽を話し合ってたよな。」
 学園祭の混乱を図っていた。
 奪還屋と衝突した。
 金闕に潜入し、開天を助けた。
 虎ネコをおびき出し、天王本相を修行した。
 竜族帰里祭りで秘宝を手に入れた。
 持国天「1曲合奏しない?」
 広目天「また「高山流水」にするのか?」
 持国天「アドリブでいいよ。」
 持国天は霊術を発動し、古い琴を浮かばせ、広目天の心とつなげた。月夜の下、二人はともに美しいメロディーを奏でた。
 様々な思いが二人の心の中で渦巻く。
 屋内の三人が毘沙門天の琴の音を聞くと、一斉に窓から体を乗り出した。
 毘沙門天「また二人で盛り上がって!」
 増長天「しっ、そっとしといて。」
 開天「う……。」
 曲が終わり、持国天は部屋に戻った。広目天は依然、庭の真ん中にに胡坐(あぐら)をかき、玉佩を握ったまま瞑想をしている。
 虹色の光が体を巡ると、竜の仙力が働いたのか、緑のはずの玉佩が金色に輝いた。
 他の皆全員が眠りについた後でも、広目天は修行を続けた。
 夜が更けるととも気温も下がっていく。広目天は意識の海で竜へと化し、双竜玉佩を口にくわえて三界を駆ける。
 暁を告げる鶏の鳴き声に広目天は瞑想の中から呼び戻され、肩にコートが一枚かかっていることに気づいた。
 広目天「……。」
 朝の支度をして、広目天は手際よく朝食を用意した。テーブルについた頃には、表情は疲れ気味だった。
 毘沙門天「広目天、また夜更かししたよね!体に悪いからもうやめてよ。」
 広目天「ああ、わかったよ。」
 増長天「風邪ひいたら知らないからね!」
 持国天「おや?夜中に起きてクローゼットから服を取り出したのは誰なのかな?」
 増長天「ケホッ、ほら開天ちゃん、ゆうべはうるさくて持国天さんを起こしてしまったじゃないか……!」
 開天「えっ……?私は何も……。」
 広目天「そうだ。金闕に行く前に、双竜玉佩について伝えておきたいことがある……。」
 持国天(やっとか)
 広目天「……。」
 毘沙門天「話があるなら早くしてよ。そのつるっつるのおもちゃ、何カ月間も遊んでたんでしょ?」
 広目天「僕はこれまで長い時間をかけて双竜玉佩を精錬してきた。仙殺しのキューブで窮地に陥った時はこれに仙力を注げば不利な状況を打破できる。それに……通天の封印も可能だ。」
 毘沙門天「あははは!帰里祭りに行ったかいがあったね。」
 持国天「それだけの力を持つ玉佩なら、使用者に何か副作用はないか……。」
 持国天は広目天に視線を向け、知らないふりを装う。
 広目天「……。」
 広目天は持国天の目線を避け、言葉を飲み込んだ。
 広目天「……心配するに及ばない。双竜玉佩があれば安心だ。」
 持国天(また隠すつもりか。)
 開天「さすが広目天、すごい。」
 増長天「伝えたいことってそれだけか!ちっ、今度こそ金開を丸ごとひっくり返すよ!」
 毘沙門天「私も行く!金闕なら思いっきり破壊してもいいでしょ。」
 持国天は広目天が双竜玉佩の秘密を黙っているのを見て、彼の気持ちに尊重することにした。寄せられた眉が緩み、語気も和らいだ。
 持国天「……ほら、目玉焼き冷めちゃうじゃないか。早く食べて。」
 広目天「ああ。」
 
 過去を振り返るのも今を生き抜くのも難しい。
 天王はどこに行ったかな。
 ──。
 帰一の戦いの後、天王たちのことは世間に広く知れ渡った。「溯」も非都で誰もが知るような存在になった。
 一般人にとって、玉虚の理想と金闕の計画はどちらも同じつかみどころのないものだった。
 
 彼らの間でひそかにどんなことが起きていようと、普通の人の日常とは、なんら関係なかった。
 そして現世侵入と帰一の戦いの時、初めて三界全員の運命がつながった。
 それどころか、非都が滅べば一番痛い目に遭うのは一般人になる。
 
 そのような事態を天王広目天が回避させてくれた。
 よって、今になってもなお「天王不朽」像に花を手向ける人が後を絶たない。
 
 「犠牲のない勝利はない。何かを心に刻むには必ず何かを捨てなければならない。」
 この平和な世の中を、彼はいつまでも空の上から見守ってくれている。

ボイス

戦闘
敵撃破1無駄な犠牲だ。
敵撃破2はあ…。
死亡1もっと強い力が必要か…。
死亡2どこで間違えたのだ…。
復活お前たちにはリーダーが必要だ。
防御塔を破壊目標に一歩近づいたな。
基地に帰還行こう。赤煉。
通常攻撃ふんっ!/はっ!/はーっ!
スキル1他言無用!
スキル2仙流一撃!
スキル3行け!赤煉!
火力全開喚いても勝てないぞ。
挑発1大口を叩くと哀れに見えるぞ。
挑発2君たちは、悲しいほどに頑固だな。
対話
アクション1新しい世界には苦しみが無いはずだ。
アクション2この世に許されることなど無い。
アクション3仲間を集めている。
アクション4
関連チャット1本当にこの世界が良くなっていると思うか?
関連チャット2今日は思う存分、破壊して構わない。
関連チャット3この程度の拳じゃ、僕を倒せないぞ。
関連チャット4これが君の言う「勇敢」ってやつか。
関連チャット5君の信仰は偽りの正義に過ぎない。
関連チャット6腕が落ちたな。
雑談1融合が正しいとは限らない。一発逆転もありかもな。
雑談2世界には変革が必要だ。たとえ、多少の犠牲を払ってもな。
雑談3光の中に身を置くと、闇が見えなくなる。
雑談4影を潜め、ここぞというときに動く。
雑談5力を持てば傲慢になり、身勝手になる。人間とはそういうものだ。
雑談6僕の信念のほうが固い。
特殊
出場ふっ、僕が冷酷に見えるか。
ピック不条理な世界は、僕が終わらせる!
契約達成我々の組織、ブレイカーに入らないか。
MVP1
MVP2
仲良しに達するセキレンは須弥山で出会った者だ。
称賛に達する本を読めば読むほど、疑問が湧いてくる。
好きに達する理性と感情に矛盾が生じたら僕は…理性の方を取る。
大好きに達する
対話
朝の挨拶おはよう。
朝の挨拶良い朝だ。そう思わないか?
昼間の挨拶ふっ、何を見てる?
昼間の挨拶君が見てきた花の都も、僕からすれば…ただの虚無だ。
夜の挨拶こんばんは。
夜の挨拶闇があるから光がある。
深夜の挨拶ふう、どうした?ん?眠れないのか。
好きなもの
嫌いなもの
勝利
敗北
誕生日誕生日、それではこの言葉を送ろう。「独立に恐れ無し。遁世(とんせい)に不満無し。」

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