「律愛の王女」ゲルトルート_include
属性補正
炎属性
130%
水属性
100%
風属性
77%
光属性
100%
闇属性
100%
モデル
ストーリー
主人公「えっ、ゲルトルートさんってお父さんと修行しかしたことないんですか?!普通に遊んだりもなしで!?」
ゲルトルート「子どもの頃は、王女にふさわしくなりたいと考えてばかりで私も父にそういうことをねだったことがなかったしねえ。でも、父とは仲がいいし、父のことを尊敬しているよ。」
主人公「そうはいっても、寂しくなかったんですか?」
ゲルトルート「どうだったかなあ。よく覚えてないけど……、でも、王女としてふさわしいと思えなかった頃は、少し寂しく感じていたかもしれないね。」
主人公「それって……、」
ゲルトルート「だけど今はもう、そんなことはないよ。それに、前の一件で私がいかに民に甘やかされていたのかを知ったからね。」
主人公「甘やかされていた?」
ゲルトルート「うん。私がお忍びで町に降りた時、王女だということに気づいていないふりをしてくれていた。そうして、ただの私にたくさん話しかけてくれて、お土産をくれて、迷った時は手を引いてくれた。彼らなりに甘やかしてくれていたんだ。私が王女としてふさわしいと思い続けられるように、だけど、王女としてではない私も羽を伸ばせるように。」
主人公「そうなんですね……。きっと、ゲルトルートさんがワールドのことを心から愛しているから、ですね。」
ゲルトルート「ふふふ、そうかな?だけど、このことを知って、私は初めて本当の意味で民を愛せたのかもしれないね。」
主人公「本当の意味で?」
ゲルトルート「……愛とは確かに理性だけれど、理性ゆえの愛は本当に愛なのか、ってことだよ。」
主人公「うーん、わかるようなわからないような……。」
ゲルトルート「ふふふ、実は私もまだよくわかってないんだ。まあ、とにかく今の私は前よりも王女としてふさわしくそして、満ち足りているということだよ。」
主人公「は、はあ……。そういえば、今更ですけど、王女さまなのに外国へ来ちゃって大丈夫なんですか?」
ゲルトルート「それは大丈夫。これも王女として見聞を広めるためだからね。それに、王の許可ももらっている。ほら、父からこんなに支援物資ももらっているんだよ。」
主人公「って、山積み!?多すぎですよ!」
ゲルトルート「えっ、そうなのかい?父はいつも山のように贈り物をくれるから……、あ。」
主人公「ゲルトルートさん?」
ゲルトルート「そうか。父も私と同じで……。……うん、決めたよ。」
主人公「ゲルトルートさんっておっとりしてるわりに決断力が尋常じゃないですよね。」
ゲルトルート「私はこの旅で、甘え方をマスターしようと思う!」
主人公「またいきなりですね……。もしかして、お父さんのことでなにか思うことでもあったんですか……?」
ゲルトルート「そうなんだ。ずっと愛とは律することだと思っていたけど、もしかして欲することもまた愛なのではないかとね!だから、ちょっとその方法を勉強しようと思う!協力してくれるかい?」
主人公「それはいいですけど、なんか哲学っぽいこと言ってるゲルトルートさんのセリフの半分くらいしかまだ理解できてなくて……、ってもういない……。」
~
主人公「そういえば、ゲルトルートさんあれからどうしたんだろ。なんか最近はずっと町中の路地裏を歩き回ってるって聞いたけど……。」
ゲルトルート「主人公、見てほしい!私の会得した甘え方を!」
主人公「へ?」
ゲルトルート「ごろにゃー。」
主人公「(笑顔で目の前に座ってきたぞ……。何が起こってるのかわからないけど、これは違うということははっきりとわかる)」
ゲルトルート「なでろにゃー。」
主人公「(裏路地でどうやって甘え方を会得したのかと思えば、ネコからかよ!)……けどまあ、いいか。ええと、よしよしー。」
ゲルトルート「……、……ふふふ。」
備考
入手方法
ダイヤスカウト