「妖桜の狐火」こんこ_include
属性補正
炎属性
100%
水属性
67%
風属性
150%
光属性
100%
闇属性
100%
モデル
ストーリー
メルク「こんこさんが仲間になってくれて嬉しいのです!これからよろしくなのですよ~!」
こんこ「は、はい……、よろしくお願いいたしますね……。」
メルク「みゅ?もしかして、緊張しているのですよ?」
こんこ「申し訳ありません……、なにぶん、このように人間の方々と旅をするのは初めてのことでございまして……。」
メルク「そうだったのです?って、に、人間?」
こんこ「あっ……!ち、違うのです。その……、癖のようなもので。」
メルク「癖?」
こんこ「わたくしたちは……、ずっと、あやかしの類ではないかと人々から恐れられていたのです。」
メルク「そういえば、和の国では妖怪といった謎の存在がまことしやかに言い伝えられているとか……、」
こんこ「その通りでございます。」
こんこ「ゆえに、癒術士殿たちが和の国へやってくる前は我らのような獣と人の入り混じった者が妖怪ではないかと思われていたのです。」
こんこ「他国との交流が始まってからは何らかの理由で動物の国から流れてきた者の子孫であろうと言われるようになったのですが……、」
こんこ「とはいえ、長きにわたりそう信じられてきたことはたやすく覆りませぬ。」
こんこ「今でも和の国では、狐憑きや妖怪と呼ぶ者がおります。」
こんこ「それゆえ、術士として人に紛れる者もおりますが、同胞の多くは少し前までのわたくしのように山奥に隠れ暮らしているそうです。」
メルク「そうなのですね~……。」
メルク「みゅ?それなら、こんこさんはどうして山から出てきたのですよ?もしかして、何か目的のある旅なのです?」
こんこ「それは……、ええ、そうなのです。じつはわたくしは、ある殿方を探しているのです。」
メルク「殿方?」
こんこ「ある縁で知り合った方なのですが、その方に災いが訪れると聞き、いてもたってもいられず、山を飛び出してきたのです。」
メルク「そんな身ひとつで……、よほど親しい方だったのですね~。」
こんこ「さて……、あの方はお優しい方ですが、わたくしに特別に情を傾けられていたわけではございませんでしょう。」
こんこ「こんが、勝手にお慕いしているだけのことにございます。……所詮、この身はあやしげな狐娘。あの方とは到底……、」
メルク「こんこさん……、」
こんこ「……!ああ、その……、申し訳ありません。こんなことを申し上げるつもりでは……、」
メルク「こんこさんはちょっとお話しただけでわかるくらい優しくて、控えめで、上品で、素敵な方なのですよ!あやしげなんかじゃないのですよ!」
こんこ「メルクさん……、」
メルク「それにその方を探すうちに動物の国出身の人とも会う機会があるかもしれないのです。」
メルク「そうしたら、こんこさんは至って普通の素敵な女の人ということがわかるのですよ!」
こんこ「……ありがとうございます。わたくしが初めて一緒に旅をする方があなたたちでよかった。」
備考