「夢折れぬ煌刃」ラティーフ_include
属性補正
炎属性
89%
水属性
89%
風属性
89%
光属性
100%
闇属性
150%
モデル
ストーリー
ユウ「うわっ!どうしたんだ、その水筒の山。」
ラティーフ「ああ、ユウか。実はサミルスハが持たせてくれてな。脱水症状になってはいけないと。」
ユウ「へ、へえ……。砂漠よりは絶対に脱水症状になる可能性は低いと思うけど……。それにしても、サミルスハさんって意外とそういうところにも気づく人なんだな。」
ラティーフ「はじめて会った頃は、こんな気づかいをされたことはなかったんだがな……、いつの間にかああなっていた。」
ユウ「仲良くなったってことか?」
ラティーフ「いや……、おそらく子ども扱いしている。」
ユウ「我が君って呼ばれてるのに?」
ラティーフ「我が君と呼びつつ、子ども扱いをしている。知らぬ間に料理を覚えたかと思えば、私の苦手な食材を克服させるためであったり。私が遅くまで起きていれば、成長に悪いと寝かしつけ、スヴァログが煙草を吸っていると、腹に一発かまして、水路に蹴り落としていた。だがまあ、支障はない。」
ユウ「その一言ですませるところに、器を感じたよ……。でも、ラティーフに子ども扱いする要素はなさそうなんだけどなあ。見た目か?」
ラティーフ「……。」
ユウ「人の二の腕を失礼な目で見るな……!確かに俺の方が、子どもっぽいふにふにさだよ!」
ラティーフ「ははは、10を超えればふにふにと年齢はそこまで関係ないだろう。」
ユウ「的確に心をえぐってくるな。この話はもうやめよう。」
ラティーフ「ああ、安心しろ。いざとなれば、ふにふにではない私が力仕事はこなしてやる。」
ユウ「ラティーフって人がよさそうに見えて、そういうところあるよな。」
ラティーフ「何を言う、友人同士の戯れだろう。私がこんなことを言うのは、サミルスハやお前たちくらいだ。」
ユウ「サミルスハさんに冗談って通じるのか?」
ラティーフ「あまり通じないな。いつも本気にする。」
ユウ「かわいそう!くっ、サミルスハさんはどうしてこんな子ども要素のないラティーフを子ども扱いしてるんだ……。」
町の子供「次はかけっこしようぜー!」
ユウ「ほら、子どもっていうのはああいう……、」
「あいてっ!」
ユウ「うわっ、顔面から思いっきりこけたな……。だいじょ……、」
町の子供「う、うあああああんっ!膝がいたいよお~っ!」
ユウ「わっ、そ、そうだよな!ええと、こういう時はまず手当てしないと。ラティーフ、布を……、」
ラティーフ「……、」
ユウ「なんでお前まで泣いてるんだよ!」
ラティーフ「こんなに泣き叫んでいる姿を見ていると、なんだか私の心と膝まで痛くなってきた……。」
ユウ「もらい泣きかよ!感受性豊かだな!?」
────
町の子供「もう痛くない!ありがとな、兄ちゃん!ばいばーい!」
ユウ「おう、もう転ぶなよ!」
ラティーフ「大きな怪我でなくて何よりだ。」
ユウ「さっきの子、泣きながら手当てするお前をちょっと怖がってたぞ。」
ラティーフ「水筒をひとつわけたから、それで許してもらった。あれだけ大泣きすれば、のども乾くだろうからな。」
ユウ「ラティーフってさ、感動ものの物語とかで号泣するタイプじゃないか?」
ラティーフ「よくわかったな。」
ユウ「サミルスハさんがお前に山のような水筒を持たせた理由もわかったよ……。」
備考
入手方法