「波に射す海月」クラルテ_include
属性補正
炎属性
90%
水属性
90%
風属性
90%
光属性
100%
闇属性
140%
モデル
ストーリー
クラルテ「でゅふ、でゅふふ……、やはりくらげは最高ですなぁ。まさしく海に漂う無数の月、見た目も触り心地もすばらしく……、」
メルク・主人公「……。」
クラルテ「……。おぶびゃ!?」
主人公「わっ!?す、すみません、驚かせちゃって。真剣に本を読んでたので、声をかけそびれてしまって……、」
クラルテ「い、いえっ、じ、自分の方こそ気づかずに……!しょっ、その失礼をば……っ!ええと、諸君は、その……、ええと……。」
主人公「クラルテさんですよね?待たせてしまってすみません、今日から一緒に旅をすることになった主人公です。」
メルク「メルクなのです!これからよろしくなのですよ~!」
クラルテ「しょっ、承知ですぞっ!紹介所の方から聞いていたのでっ!自分はクラルテと申す、よろしくお願いしたいですなっ!」
主人公「はい、よろしくお願いしますね。」
クラルテ「……ひふっ!」
主人公「……皮膚?」
クラルテ「あっ、えと、あの……、」
主人公「はい?」
クラルテ「……ほっ、本日はお日柄もよくっ!いたって健康で良し!」
主人公「……クラルテさん、もしかして緊張してます?」
クラルテ「ひふっ!……。」
主人公「ク、クラルテさん、呼吸して!」
メルク「それは緊張で息が詰まる音だったのですね!?」
主人公「ほら、ひっひっふー!」
クラルテ「ひっひっひっ!」
主人公「な、なんか違うけど、笑ってくれたからいいか!」
メルク「主人公さんのも何か違うような気がしたのですが呼吸が戻ったのなら結果オーライなのですよ!」
クラルテ「も、申し訳なく……っ!」
メルク「大丈夫なのですよ、むしろ心の準備なく声をかけてしまって申し訳ないのです。紹介所のお姉さんに内気な方とは聞いていたのですよ……。」
クラルテ「そ、そうなのですな……。」
主人公「ええと、海の生き物が好きなんですよね?特にくらげっていうのが好きって聞きました。あの、白くてフワフワした生き物ですよね。」
クラルテ「主人公氏、わかっておられる!あのフォルム、柔らかさ、色!まさに海の宝ですぞ!」
主人公「おお、クラルテさんがいきなり生き生きと……、」
メルク「そういえば、先ほど読んでいた本もくらげの絵が描いてあったのですよ。」
クラルテ「メルク氏の慧眼(けいがん)には感服するしかありませんですな。そう、これは自分が書き溜めたくらげ観察記録!」
メルク「クラルテさんが描いたのですよ?絵が上手なのですよ~!」
クラルテ「自分の絵を評価してくださるとはっ!ありがたやありがたや……っ。」
主人公「へえ、くらげってこんなに種類があるんだな……。なんだか興味わいてきたかも。」
クラルテ「なんと!それでは、ささっ! こちらに座って!不肖ながらくらげについてお話ししたく!」
メルク「みゅふふ、本当にくらげが好きなのですね~。」
主人公「この調子なら、もう緊張で息がとまることもなさそうだな。」
クラルテ「物心ついた時からくらげのことを思わぬ日はありませんでしたなくらげは不思議と我が心を惹きつけるのですそれは海の生き物全般そうなのでありますがなかでもくらげは特別魅力的でして一種の親近感さらにいえば恋のような気持ちさえ芽生えたと言っても過言ではなくそんなくらげの魅力といえばまずは感触でありまして、その柔らかさと言えば筆舌に尽くしがたくはあひふっ!」
メルク「みゅっ!?あんなに楽し気にしゃべってたのになぜなのですよ!?」
主人公「そ、そうか!息継ぎなしでしゃべってたからだ!」
(暗転)
クラルテ「であるからしてくらげは基本的には泳ぐことは少なく水流に身を任せて漂っていることが大半なのですなそれで」
メルク「はいっ!」
クラルテ「流れのないところでは泳ぎはするのですがやがて力尽きてしまうのでくらげと友だちになっても海以外のところに連れていくのは推奨しがたく」
主人公「はいっ!」
クラルテ「考えるにもっとも美しいくらげの姿は夜の月に照らされた時でありまして……、」
パン屋のおやじ「ありゃなんだ?」
紹介所のお姉さん「相槌を打って、息継ぎさせてるんですって。」
備考
入手方法
ダイヤスカウト