「焦跡の竜騎手」アシクス_include
属性補正
炎属性
100%
水属性
67%
風属性
150%
光属性
100%
闇属性
100%
モデル
ストーリー
アシクス「よう、主人公! 久しぶりだな、元気にしてたかよ?」
ロル「ぎゃうっ!」
主人公「アシクスさん、それにロルも! 俺はなんとかやっていけてますよ。アシクスさんたちはどうですか?」
アシクス「あのレースではディラたちに負けたけど、次は勝つ! そのために強化訓練中だ。」
ロル「ぎゃるるーっ!」
主人公「おおっ、気合入ってるな……!」
アシクス「初心に戻ったというかなんというか。悔しいけど、あいつら……、ラザとリミを見てて思い出したんだよ。」
アシクス「次があるなんて保証はない。レースはそれぞれが1度きりのものなんだってな。だから、次は必ず勝ちに行く。」
主人公「そうですか……。」
アシクス「……けど、レースが終わった後のあいつら、レース中に会った時とは、雰囲気が変わってたよ。たぶん、あいつらを変えるようなことがあったんだろうな。」
主人公「えっ。」
アシクス「そんな意外そうな顔するなよなあ。オレはこれでも察しはいい方なんだぜ?」
アシクス「あいつらはライバルだけど、一時は共闘した相手だ。オレがどうこう言うことじゃねーと思うし、オレが何かしたわけじゃねーけど……、なんかよかったよ。」
アシクス「オレも……、いや、オレたちも昔は、あいつらと少し似てるところがあったから、余計にそう感じるのかもしれねーな。」
主人公「似てるって……、ええと、どういうところがですか?」
アシクス「この世で頼れるのは自分だけ、ってところがさ。」
ロル「ぎゃううっ!」
主人公「アシクスさんたちにそんな頃があったんですか? なんだか、想像しづらいですけど……。」
アシクス「そりゃそうだ! 今はそんなことちっとも思ってねーからな!」
ロル「ぎゃうっ!」
アシクス「見ての通り、オレたちはチビだ。チビってのは、オレの生まれた村じゃ結構なハンデでさ。足手まといだって言われたこともあった。」
アシクス「ロルだってオレと同じで、成長してもチビのままだから、みんながっかりしてたよ。これじゃあ、一緒に戦えないってな。」
主人公「……、」
アシクス「王国のやつらにはわからねーかもしれねーけど、オレたちの暮らしてるところじゃ、生き延びるために群れをつくるし、手を組む。」
アシクス「だから、群れ全体を危険にさらす足手まといを嫌がるのは当然だし、それはオレだってわかってた。」
アシクス「だからこそ、弱いオレを助けてくれる奴なんていない。頼れるのは自分だけだって感じてた頃もあったわけだ。」
主人公「でも……、今は違うんですよね?」
アシクス「そ! たしかにオレたちを足手まといだって言ったやつはいたし、身長が低いことをからかってきたやつらもいた。」
アシクス「けど、それだけじゃなかった。親父もおふくろも、他にもたくさんのやつらが小さなオレを大事にしてくれた。」
アシクス「足手まといでもかまわない。この世界は役に立つとか立たないとか、それだけじゃないからって。」
アシクス「ま、そう言った後で、それでもこの世界が弱肉強食であることに変わりないって言われたけどな!」
主人公「シビア……!」
アシクス「ははは、現実だって! それは変えられないことだぜ、生きる上じゃな。」
アシクス「けど、それがすべてってわけでもない。それならそれでいいって、思うんだよ。」
アシクス「それに……、きっとだからこそ、そんな世界で、オレを大事にしてくれた親父たちが、一緒に走ってくれるロルが大事に思えるんだよ。」
アシクス「って……、ははは……、つい語っちまったぜ。なんか、恥ずかしいな……!」
ロル「ぎゃうう~。」
アシクス「お前、そういうなら途中で止めろよ!」
ロル「ぎゃるる~。」
アシクス「ロル~っ!」
主人公「ま、まあまあ! 俺はアシクスさんの話を聞けてよかったですよ!」
アシクス「くっ、わかったよ。いつもすぐに喧嘩すんなって言ってんのはオレなのに、こんなところでオレから吹っ掛けるのもな。」
ロル「ぎゃうう~。」
アシクス「喧嘩してる時間があるなら、練習しろって……、お前が言うなよ!」
ロル「ぎゃううっ!」
アシクス「わかってるって。主人公、次のレースを楽しみしてろよ。」
主人公「えっ、はい。」
アシクス「次は、オレたちが絶対に勝つ。ラザとリミにも、ディラとツァルにもな。」
アシクス「そして、見返すなんてちっぽけな強さじゃなくて、どんなやつだって助けられる最強になるんだ。」
ロル「ぎゃううっ!」
主人公「……、はい。楽しみにしてますね。」
アシクス「おう!」
主人公「……俺も頑張ります。」
アシクス「ああ! 一緒にがんばろーぜ!」
ロル「ぎゃうう~っ!」
備考
入手方法