「百々目の幽鬼」とどめき_include
属性補正
炎属性
100%
水属性
63%
風属性
160%
光属性
100%
闇属性
100%
モデル
ストーリー
主人公「ああ、気づいたらもう夜中だ。はやく帰らないと……、」
主人公「ん?」
とどめき「……、」
主人公「角……?動物の国の人、か?」
とどめき「おにいさま!?」
主人公「えっ?」
とどめき「えっ?」
とどめき「……。」
主人公「いたっ!?いだだだ、当たってる!傘が刺さる、顔に刺さる!」
とどめき「あっ、ご、ごめんなさい!よく見ようと思ったら、つい……。でもあなたはおにいさまじゃありませんのね」
主人公「おにいさま?」
とどめき「そうよ!わたしのおにいさま!優しくって素敵な方なの。この桜の着物だっておにいさまに頂いたの!」
とどめき「でも、どこにいらっしゃるのかしら。わたしはずっとお迎えを待ってるのに……。」
主人公「紹介所で待ち合わせしてたのか?」
とどめき「いいえ、迎えに来てくださるの!だってわたしは部屋から出られないんだもの。待ち合わせなんてできないわ。」
主人公「部屋?」
とどめき「ええ、誰も知らない部屋なのよ。わたしも小さい頃は知らなかったの。そう、額に……、」
主人公「額に?」
とどめき「わたし、なにかへんじゃないかしら?」
主人公「へん?……いや、別になにもおかしくないと思うけど。」
とどめき「そう?」
主人公「あ、ああ。強いて言うなら、室内で傘をさしてることくらいかなあ。でも、そういう人はたまにいるし……。」
とどめき「そう、そうなのね。わたし、へんじゃないのね。ふふ、面白い方!」
主人公「そんな面白いこと言った!?」
とどめき「あら?でも、それじゃあここはどこかしら?知らない場所だわ。」
主人公「いきなりの記憶喪失……!」
とどめき「あなた、ここがどこかご存じかしら?」
主人公「紹介所だけど……、そのおにいさんが迎えに来てくれる場所とは違う場所、だよな?」
とどめき「紹介所……、わたし、どうしてこんなところにいるのかしら。」
主人公「えっ、まさか本当に記憶がないのか?」
とどめき「ちょっと待って、もう少しで思い出せそうなの。」
主人公「よし、それじゃあ、思い出せるように静かにしてるな!」
とどめき「いいえ、むしろ思い出すきっかけになる何かを……、」
主人公「な、なにをしたらいいんだ?」
とどめき「腹踊りを……、」
主人公「なんでだよ!」
とどめき「うっ、記憶が遠ざかっていく……!」
主人公「わかった!やるよ、やればいいんだろ、知らないけど!」
主人公「はら~、おどり~♪」
とどめき「ふふっ……。」
主人公「これ記憶に関係ないよな!?やらせたかっただけだよな!?」
とどめき「ふふふっ、あなたって本当に面白い方!こんなに笑ったのって、とっても久しぶり!そう、おにいさまが……、」
主人公「まさか本当に腹踊りで記憶が!?」
とどめき「おにいさまが……、そう、思い出した。わたし、おにいさまを探しに来たんだったわ。」
とどめき「いつまでたってもお迎えが来なかったから、今度はわたしが探しに行こうと思ったの。だってわたしはもう部屋にいなくてもいいんだもの。」
主人公「……?よくわからないけど、とりあえずおにいさんを探しに紹介所に来たってわけか。」
とどめき「だけど、ここにはおにいさまはいないみたい。」
主人公「そっか……、これからどうするんだ?宿に戻るのか?」
とどめき「宿?」
主人公「まさか宿の場所も記憶喪失で……。」
とどめき「宿をとった記憶がないわ。」
主人公「そもそも!」
主人公「わかった、それじゃあここで会ったのも何かの縁だし、今日は俺たちが泊まってる宿に来ないか?ひとりくらいなら都合もつくだろうし……。」
とどめき「いいの?あなたについていっても。」
主人公「いいよ、今日はどこの宿もいっぱいだって聞いたから。」
とどめき「ふふふ、面白い方!」
主人公「面白いポイントがいまだにわからない……。」
とどめき「ねえ、お名前はなんていうの?わたし、あなたのお名前を知りたいわ!」
主人公「ああ、そういえば自己紹介もまだだったな。俺は主人公。一応、癒術士だ。」
とどめき「ゆじゅつし?聞いたことがないわ。」
とどめき「でもいいの、あなたがなんだって!わたしの名前は、とどめき。留め鬼(とどめき)よ。」
とどめき「あなたについていくわ、いつかおにいさまが見つかるその日まで。」
主人公「えっ、ついてくってそういうこと?仲間になってくれるのか?」
とどめき「仲間?」
主人公「違うのか……。」
とどめき「いいえ、仲間、仲間ね!わかったわ、わたし、仲間になるわ!ふふふ、あなたって面白い方!」
主人公「それは褒め言葉なのかどっちなんだ……。」
とどめき「それじゃあ行きましょ、主人公さま!ふふふ、おにいさまはどこかしら~♪」
主人公「おにいさんか……。はやく見つかるといいな。」
とどめき「ええ、ほんとうに。」
とどめき「ほんとうに……、どうして迎えにきてくれなかったの、おにいさま。」
主人公「……えっ?」
とどめき「主人公さま~?」
主人公「あ、ああ、今行く!」
主人公(今……、傘の中からこっちを見てる目があったような)
とどめき「主人公さまったら~!」
主人公「……ただの模様だな、気のせいか。」
主人公「今行くよ!」
備考
入手方法
ダイヤスカウト