「影戯の術士」ヴィリローゼ_include
属性補正
炎属性
85%
水属性
85%
風属性
85%
光属性
180%
闇属性
100%
モデル
ストーリー
ヴィリローゼ「ねえ主人公。わたし、負けるのがきらい……。」
主人公「はい。」
ヴィリローゼ「だい、きらい……。」
主人公「は、はい。」
ヴィリローゼ「……。」
主人公「……。」
ヴィリローゼ「興味深いとは思わないかしら。なにげない対話。そして沈黙。しぐさ。息づかい。枠のそとではつねに駆け引きという名のゲームが……、」
主人公「いえ、あの……、」
メルク「ヴィリローゼさんの場合は、ただ負けを認めたくないだけでは……?」
ヴィリローゼ「……。」
主人公「さっきから手札とにらめっこしてるだけですし……。」
ヴィリローゼ「……。」
主人公「ええっと、もうだせる手がないんですよね……?」
ヴィリローゼ「失礼ね……。」
ヴィリローゼ「これは、駆け引き。」
ヴィリローゼ「駆け引きという名のゲーム。」
主人公「な、なるほど。まあおれはいいとしても、俺はいつまで待てば……、」
ヴィリローゼ「わたしをせかしてミスを誘おうというのね。温厚そうな顔をしているものの、なかなかのやり手……。」
主人公「あ、はい……。そんなつもりはないですけど、このままではラチがあきませんので……。」
主人公「なるべくはやめに決断してもらえれば、こちらとしてはありがたいというか……。」
ヴィリローゼ「食えない男ね……。」
ヴィリローゼ「コーヒーをお願い、バトラー。サンドイッチも添えてもらえるとありがたいわ。」
主人公「ヴィリローゼさん?ここは紹介所ですので、従者はいないかと……。」
ヴィリローゼ「そう……。」
ヴィリローゼ「ここにはわたしのバトラーもいない。敗北したわたしを、守ってくれる者はだれもいないの。」
メルク「みゅ?いったいどういうことなのです?ただの遊びだと思っていたのですが……。」
ヴィリローゼ「あら、そう。気楽なものね、メルク。」
メルク「ええっと、ヴィリローゼさん?ゲームの敗者はどうなってしまうのですよ……。」
ヴィリローゼ「勝者にすべてを奪われるわ。」
メルク「みゅみゅ!?そうなのですよ、主人公さん……!」
主人公「いや、俺もいまはじめて聞かされたけど。」
ヴィリローゼ「敗者は勝者の思うがまま、なにもかも踏みにじられてしまうのだわ。」
主人公「いきなりそんなルールを告げられても……。そもそも自分の首をしめているだけのような気が……。」
ヴィリローゼ「狂気の沙汰ほどおもしろいものよ。」
主人公「ヴィリローゼさん!?」
ヴィリローゼ「さあ、勝負のつづきをはじめましょう。」
主人公「あ、はい……。いまはヴィリローゼさんの手番ですよね。」
ヴィリローゼ「……。」
主人公「……。」
ヴィリローゼ「ねえ、主人公。」
主人公「はい……。」
ヴィリローゼ「わたし、負けるのがきらい。」
主人公「は、はい……。」
ヴィリローゼ「きらい、きらい。」
ヴィリローゼ「だい、きらい。」
主人公「……。」
ヴィリローゼ「……。」
メルク「(こ、これが駆け引きという名のゲーム……)」
(暗転)
ヴィリローゼ「コーヒー。」
主人公「はい!」
ヴィリローゼ「クッキー。」
主人公「は、はいっ!」
ヴィリローゼ「おかわり。」
「はいいいっ!」
メルク「どうして主人公さんがヴィリローゼさんの召使いになってるのですよ~!」
主人公「いや、だってしかたないだろ……!?俺が負けを認めるまで同じ展開くりかえすんだから!」
備考
「深緑の槍使い」フォトンの友人