「風読みの巫師」ヨルルタ_include
属性補正
炎属性
58%
水属性
175%
風属性
100%
光属性
100%
闇属性
100%
モデル
ストーリー
ヨルルタ「ぽかぽかの陽気……。そよぐ風もおだやかで心地よく、散歩にはうってつけの日和ですね。」
主人公「ヨルルタさんって、足どりがかろやかというか、歩いているだけでもさまになるよな。」
メルク「みゅ、わかるのですよー!踊っているかのように華やかでうらやましいのです。」
ヨルルタ「そうでしょうか……?そんなつもりはないのですが、胸の高鳴りをおさえきれないみたいです。」
ヨルルタ「王国の風は、とてもやさしくてあたたかい。まるでこの国に住んでいるひとたちの気風をあらわしているようですね」
ヨルルタ「あら……?」
ヨルルタ「ふふ、そう。わかりました。ありがとうございます。」
主人公「ヨルルタさん……?」
ヨルルタ「失礼しました。二人は巫師(ふし)についておぼえいらっしゃいますか?」
主人公「たしかはじめて会ったときに説明してもらいましたよね。うろおぼえですが、なんでも風と対話ができるとか……?」
ヨルルタ「ええ、そのとおりです。故郷では風の知らせを村人たちに伝える巫師というお役目に就いておりました」
ヨルルタ「いつもは舞い踊ることで風にふれるのですが、ときおりこうして、風の声が私のなかにながれこんできます」
主人公「なるほど。そういうことだったんですね。」
メルク「ちなみにさきほどはヨルルタさんになんと告げていたのですよ?」
ヨルルタ「あ、はい。主人公さんたちにとっては少し残念なお知らせかもしれませんが……、」
主人公・メルク「ぎゃー!」
ヨルルタ「『貴様ら逃げるのだ、土砂降りの雨がくるのだー!』と、そうおっしゃっていました。」
主人公「風ってそんな口調なんですね!」
ヨルルタ「いえ、ニュアンスを汲みとり、私なりに人間の言葉に置き換えてみただけですので。じっさいに風がそう告げているわけではありませんよ。」
メルク「なにをのんきにはなしているのですよ!?というか雨が降るならさきにいってほしいのですよ~!」
ヨルルタ「失礼しました……。私にとって雨は自然の恵みですから、ついお伝えすることを失念していました。」
メルク「ちなみに雨がいつやんだりとか、そういうのもヨルルタさんにはわかるのですよ?」
ヨルルタ「ええ、もうじき嵐がきます。ここにいては危険かもしれませんね。どこか屋根のあるところをさがしましょう。」
メルク「だからそれをさきにいってほしいのですよ~っ!?」
主人公「はあ、はあ……!ひ、ひとまずここで雨宿りさせてもらおう!」
ヨルルタ「はい、わかりました。ふふ、おたがいびしょ濡れですね。」
主人公「雨風も吹き荒れてきたところでしたから…‥。でもなんだか、ヨルルタさんはたのしそうですね。」
ヨルルタ「わかりますか?こうして自然の息吹を実感できると、やっぱりうれしくなってしまうんです。」
ヨルルタ「この自然に息づくものすべて、あるがままを受けとめたいと思います。」
メルク「ヨルルタさんのはなしをきいていると、巫師にはなるべくしてなったという気がするのですよ~。」
主人公「ああ。なんていうか、俺たちとはちがう目線をもってるよな。」
ヨルルタ「ありがとうございます。主人公さんたちにそういってもらえると、巫師という役目によりいっそうの誇りがもてます。」
ヨルルタ「ふふ……。」
メルク「あの、ヨルルタさん……?扉に手をかけて、どうしたのですよ?」
ヨルルタ「ええっと、ごめんなさい。すこしのあいだ、失礼しますね……。」
メルク「みゅ!?そとは暴風雨で危険なのですよ……!?」
ヨルルタ「あ、はい。吹きすさぶ嵐を、この肌で感じながら舞い踊ろうと……、」
メルク「あるがままを受けとめるのはやめるのですよー!」
備考