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メルクストーリア - 癒術士と鈴のしらべ -攻略Wiki【メルスト攻略】

「趨勢導く燎火」メアリローサ_story

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<平原>

ノーズホーン「グルルルルッ!」

主人公「うわっ! こ、こっちに来たぞ!」

メルク「みゅわわっ! はやく逃げるのですよーっ!」

主人公「ええっと、誘い込む場所はどこだったっけ……!?」

主人公「こっち?」

主人公「それともあっちか?」

メルク「主人公さん! 落ち着くのですよ! 約束していた場所は確か……、」

メルク「こっち!」

メルク「もしくはあっちなのです!」

主人公「落ち着いてくれ! メルクもしっかり混乱してるぞ!」

メルク「みゅわ~っ! そうこうしている間に、ノーズホーンがーっ!」

ノーズホーン「グルルルッッッ!」

メアリローサ「ご安心なさい! 待ち合わせ場所は、こちらで間違いなくてよ!」

主人公「メアリローサさん!」

メルク「た、助かったのですよ!」

メアリローサ「身分の高い者はそれに応じて、果たさねばならぬ社会的責任があるのです! 私はその義務を執行するのみ!」

メアリローサ「さあ、迎撃なさい! 機鳥装衣(きちょうそうい)!」

主人公「メアリローサさんのスカートから、機械仕掛けの鳥が飛び出した……!」

メルク「みゅっ! あれがメアリローサさんの武器なのですよ!」

ノーズホーン「グルルッ!?」

主人公「……すごい! ノーズホーンを翻弄している!」

メアリローサ「主人公さん、癒術をかけるタイミングは、そちらにお任せしますわ!」

主人公「ありがとうございます! それじゃあ、いきますね!」

メアリローサ「いつでもよくてよ!」

ノーズホーン「ぐるるる……。」

メルク「みゅー! これで、このモンスターは、無暗に人を襲ったりしないのですよー!」

メアリローサ「私を射抜かんばかりに発していた鋭い気迫が、すっかり消え去っている……。これが癒術の力ですのね。」

メアリローサ「まさに新世代に相応しい奇跡の業……。癒術には未知なる可能性が眠っていると、言い切っても過言ではありませんわ。」

メルク(ものすごく熱心に、癒されたモンスターを見ているのです……)

主人公(たしか、癒術の現場を視察するのが、仕事だって言ってたからな……)

メルク(……みゅう、それにしても驚いたのですよ、急に依頼を受けた時は……)

主人公(ああ、ほんとに……)


<回想 - 紹介所>

主人公「さてと、今日もがんばって、新しく仲間になってくれる人を探さないとな!」

メルク「なのですよー!」

メルク「……って、みゅみゅみゅ? 豪華なドレスを着た女性が、こちらに近づいてくるのですよ?」

メアリローサ「主人公さんと、メルクさんで間違いなくて?」

主人公「えっと、そうですけど……、あなたは?」

メアリローサ「私はメアリローサ。機械の国で設計議会に属している議員ですの。」

メルク「設計議会なのです?」

メアリローサ「伝統的な名家から選出された議員が集まって、国の進むべき方針などを決定する議会のことですわ。私はそこで、国の発展に携わる仕事をしておりますのよ。」

メルク「みゅわわっ! なんだか責任のある仕事なのですよーっ!」

主人公「だよな、でもちょっと意外かも。だって……、政治の世界って、もっと年配の人が関わっているイメージがあったから……。」

主人公「だけど、メアリローサさんみたいな人もいるんですね。」

メアリローサ「私の場合は、少し異端かもしれませんわね。特に機械の国は、女性は男性に守られる存在である、という文化が根強く残っておりますもの。」

メアリローサ「だからこそ、私は変えたいと願ったのですわ! 身分や立場に関わらず誰もが得意な分野で、思う存分活躍できる世界や……、」

メアリローサ「古い文化を認めつつも、新しい文化を取り入れる時代を作りたいと!」

メルク「みゅーっ! とても立派な考えなのです!」

主人公「……でも、メアリローサさんが、それだけ変えたいと願うということは……、」

メアリローサ「ええ、まだまだ古い体制が残っておりますわ。実際、私の妹……、イムアちゃんも文化の壁に苦しみ、望む進路が絶たれかけたことがありましたもの。」

主人公「その壁というのは、いったい?」

メアリローサ「分かりやすく言うならば、階級ですわ。」

メルク「……つまり、イムアさんの身分には合わない夢を抱いてしまった、ということなのです?」

メアリローサ「ええ、イムアちゃんは機械技師を目指しておりましたの。ですが、私たち姉妹が生まれついた家は、名家と呼ばれる由緒正しき血統だった……。」

メアリローサ「そういった家の子女は、習い事をし、作法を学び……。やがて同じ身分の殿方の元へ嫁ぐのが、最も幸せだとされているのです。」

主人公「……なるほど。だからイムアさんが選ぼうとした夢は、身分に相応しくないと言われてしまったんですね……。」

メアリローサ「すべてを捨てて家を飛び出そうとするイムアちゃんを、私は何度も引きとめましたの。もちろん、父上と母上も……、」

メルク「みゅうううっ! それで、イムアさんはどうなったのです!?」

メアリローサ「イムアちゃんは夢を諦めませんでしたの! 結果、私や父上たちも彼女の情熱に打たれ、今では家族全員でイムアちゃんを応援していますわ!」

メルク「みゅーっ! 良かったのですよー!」

主人公「……そっか、メアリローサさんは、過去にそういった経験をしているから、余計に国を変えたいと思うようになったんですね……。」

メアリローサ「仰る通りですわ。だから私は……、国に巣食う古き体制という病巣を治療すべく、国内外問わず、優秀な人材を集めることにしましたの。」

メルク「なんだか小説で活躍する、知的で活発な女性みたいなのですよ! それで、どんな方をスカウトしたのです?」

メアリローサ「学者に技術者、とにかく大勢の方に会いにいきましたわ。その中でも、特に私を驚かせたのが、新時代の医療を取り扱う、イノセンタですわね。」

主人公「新時代の医療? それって、どんな……?」

メアリローサ「薬草や薬樹が持つ治癒力に、最新医療を組み合わせて、安心で安価な治療を、誰もが平等に受けられる仕組みを、イノセンタは作ろうとしたのですわ。」

メルク「……誰もが平等。メアリローサさんの描く理想と、どこか似ているのですよ!」

メアリローサ「彼もまた、挫折を知るものでしたわ……。植物の国で志を共にする仲間と、イノセンタは夢の治療法を広めようとしたのですが……、」

主人公「……上手く行かなかったんですか?」

メアリローサ「人は時に、新しいものを怖がる時がありますの。そのため、残念なことに投資家や病院からの出資を、受けることができなかったのですわ……。」

メアリローサ「でも、私は自分のためではなく、人のために情熱を燃やすイノセンタに、どうしても夢を実現して欲しいと思ったのですわ!」

メルク「みゅ~っ! だから、スカウトしたのです!」

メアリローサ「初めて会いに行った時、私は彼が落ち込んでいるのではと、考えておりましたの。」

メアリローサ「……なぜなら、私が植物の国を訪れたのは、彼が最も期待を寄せていた投資家から、断りの連絡を受けた直後だったのですから……、」

主人公「どんな風に、声をかけていいか迷いますね……。」

メルク「なのですよ~……。」

メアリローサ「ですが、すべては杞憂でしたわ。なぜなら、彼は寝る間も惜しんで新しい薬を開発し、それを再び広めようとしていたのですもの。」

主人公「逆境にめげないなんて、すごいな……。」

メルク「イノセンタさんは、本当に立派なお医者さんなのです!」

メアリローサ「新薬の開発を終えた彼は、睡眠不足で目の下に隈があるのに笑っていましたわ。『この薬があれば新しい風が吹くはず』と言って……。」

主人公「新しい風……、か。イノセンタさんなら実現できそうですね。」

メアリローサ「イノセンタがいれば医療の現場は変わる……。そんな彼の情熱に負けないよう、私も歩み続けなければなりませんの。」

メアリローサ「だからこそ、貴方たちに会いに来ましたのよ……。」

主人公「俺とメルクに……、ですか?」

メアリローサ「……ええ、モンスターを癒し、人との関係を一変する癒術には、新しい時代をもたらす可能性があります。」

メアリローサ「その奇跡を間近で視察し、肌で感じるために、このメアリローサをお二人の仲間にして欲しいのですわ!」

メルク(みゅわわわっ! なんだか責任重大な旅になりそうなのですよ!)

主人公(仲間になってもらえるのは嬉しいけど、俺たちでいいのかな……)

主人公&メルク(自信ないかも……)


<平原>

メアリローサ「あら、もう陽が暮れて来ましたわね。今日はこちらで野宿ですの?」

主人公「いや、貴族のメアリローサさんに、野宿をさせるのは、さすがに……、」

メルク「みゅ? 主人公さんが癒した、ノーズホーンがメアリローサさんのスカートを引っ張っているのですよ?」

ノーズホーン「ぐるる……!」

メアリローサ「あらあら、貴方ったら、すっかり懐いてしまいましたわね。」

主人公「んっ? メルク、あれ……。茂みの向こうに果物がなってる。」

メルク「みゅーっ! きっとノーズホーンは、野宿するメアリローサさんを想って、果物の場所を教えてくれたのですよ!」

メアリローサ「モンスターが私のために? ふふっ、ありがとう……。こんな幸せな経験をしたのは、初めてですわ。」

ノーズホーン「ぐるる! ぐるるる!」

メルク(メアリローサさんも、ノーズホーンもとてもうれしそうなのですよ!)

主人公(新しい時代を追い求める議員……、か。俺たちがどこまで役に立てるか分からないけど、出来ることをがんばってみるか……)

メルク(なのですよーっ!)

主人公「……あの、メアリローサさん!」

メアリローサ「はい? どうかしましたの?」

主人公「俺、まだまだ駆け出しの癒術士ですけど、精一杯がんばりますので、よろしくお願いします!」

メアリローサ「ふふっ、新しい風が吹きそうな気配がしますわね。主人公さん、メルクさん……、こちらこそ、よろしくお願いするのですわ。」

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ゲーム情報
タイトル メルクストーリア 癒術士と鐘の音色(ライン・ストラテジー)
対応OS
  • iOS
  • Android
カテゴリ
  • カテゴリー
  • アクション
    ストラテジー
ゲーム概要 あなたの心を感動で癒す温かなストーリーを、圧倒的ボリュームで送るRPG。 簡単操作ながら遊びつくせない程の遊びと物語の世界へ、今旅立とう!

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