「啓開なる騎士」シェスディ コメント一覧 (2ページ目)
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さすらいの癒術師さん
102018年07月14日 12:19 ID:nbtbhpp4シェスディ「どうかしましたか?」
主人公「うわっ、いや、すみません!えっと、その、シェスディさんってすごく立派だなって!それに比べて俺は時と場合を考えないツッコミ職業病で!」
シェスディ「そんなことはありませんよ。あなた方は、ローエルさんにとって得難いことをした。」
主人公「え?」
シェスディ「あの人は、嘘をついて生きてきた。先ほどの子どもが望んだように、罪を犯した過去を隠して、己を偽って。」
シェスディ「そんなあの人にとって、どのような過去があったとしても共に過ごした時間が嘘になるわけではないと、あなた方はそばにいようとしてくれたことは喜びだった。」
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さすらいの癒術師さん
92018年07月14日 12:18 ID:nbtbhpp4シェスディ「……、あなた方が、いてくれてよかったと思います。」
主人公「え?」
シェスディ「罪を犯すのは己の責任でもありますが、それでいて環境の問題でもあります。」
シェスディ「王国が豊かになり、かつてのローエルさんのような境遇の人が減っているのは、癒術士の力が大きいのでしょうから。」
主人公「シェスディさん……。」
シェスディ「許す許さないよりも前に、そもそも罪を犯さねばならない人を減らせればいい。俺は、そう思ってるんです。」
主人公「(この人……)」
主人公「(ローエルさんんが絡まなければ本当にかっこいいことしか言わないな)」
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さすらいの癒術師さん
82018年07月14日 12:18 ID:nbtbhpp4シェスディ「彼は確かに見栄を張りすぎる欠点があるようですが、それだけの人間ではありません。先ほどの子どもたちも、そのことを知っているんでしょう。」
シェスディ「……。」
シェスディ「……ローエルさんが盗賊団を抜けて町に訪れたとき、あんな風に心配してくれる誰かがいれば、俺と出会わない世界もあったんでしょうか。」
主人公「それは……、」
シェスディ「いえ、当時の情勢を考えれば警戒があって当然ですし、それに……、」
シェスディ「どのような理由があれど、被害を被った側が相手を許さなくてはならないという義務はない。もちろん、レッテルとはまた別の問題ですが。」
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さすらいの癒術師さん
72018年07月14日 12:17 ID:nbtbhpp4シェスディ「これから先ずっと、己の過去に嘘をつき続けなくてはならないということですから。それでもなお、ということであれば止めませんが。」
町の子供「……、」
町の子供「……そう、だね、ありがとう。僕、嘘をつかないって決めたのに。相手が友達になってくれる奴ならなおさら。」
町の子供「僕、また謝りにいくよ!許してもらえるまでずっと!信じてもらえるまでずっと!」(去っていく)
主人公「大丈夫かな……。」
シェスディ「心配そうにこちらを覗き込んでいた子どもたちがいたので、仲直りできると思いますよ。」
主人公「えっ、そうだったんですか?それならよかった……」
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さすらいの癒術師さん
62018年07月14日 12:15 ID:nbtbhpp4主人公「ああ……、嘘を隠すために嘘を塗り重ねていくパターン……。」
町の子供「僕、ちゃんと謝りたいのに、もう嘘なんてつかないって決めたのに……、でも、嘘つきだって話も聞いてくれないんだ。」
町の子供「……みんなの気持ちもわかるよ。僕だって嘘つきなんかと仲良くしたくないよ!」
町の子供「でも、もうひとりで遊ぶのやだよ……。だから僕のことを誰も知らない町に行って、友達が作りたかったんだ。」
シェスディ「しかし。それはそれで、おそらく寂しいですよ。」
町の子供「え?」
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さすらいの癒術師さん
52018年07月14日 12:15 ID:nbtbhpp4主人公「えええっ!?」
主人公「いやいや、ちょっと待とう!いきなりどうした!?この町で暮らしてる子だろ!?」
町の子供「だって……、」
町の子供「だってもう僕を知らない町に行くしか、友達を作る方法がないんだもん!」
シェスディ「……、」
-間-
主人公「なるほど……。つい見栄を張って、嘘をついちゃったのか。それがバレてから誰も仲良くしてくれないと……。」
町の子供「初めは冗談のつもりだったんだ。でも、みんな信じちゃって、そしたら嘘だって言えなくて!」
町の子供「気づいたら僕の親戚は騎士団長で、友達は大癒術士で、祖先は王様になってたんだ。」
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さすらいの癒術師さん
42018年07月14日 12:14 ID:nbtbhpp4-町の路地裏-
主人公「暴れモンスターだったか……。どうにかなだめられてよかった。」
町の子供「助けてくれてありがとう~……!」
町の子供「あっ、お兄ちゃん、大丈夫!?俺をかばってくれたでしょ!?」
シェスディ「大丈夫です、無傷ですから。」
町の子供「よかった……!」
町の子供「それで、あのさ。お兄ちゃんって癒術士だよね?あちこちを旅してるっていう!」
主人公「そうだけど……、」
町の子供「お願いします!僕も旅に連れて行ってください!雑用でもなんでもするから!」
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さすらいの癒術師さん
32018年07月14日 12:13 ID:nbtbhpp4主人公「そ、そうですか……。」
主人公「(タビーニャ以来、初めて話したけどローエルさんに聞いてた通り、独特なペースを持つ人だな……)」
シェスディ「すみません、混乱させてしまいましたね。ローエルさんにもたまに注意されるのですが、自分ではあまり自覚がないもので。」
主人公「あ、シェスディさんもローエルさんって呼んでるんですね。俺たちもそっちの名前で呼んでほしいって言われてて……、」
シェスディ「いえ、それは……、」
?「うわあああっ!」
主人公「なんだ!?」
シェスディ「あなたは後ろに。俺が先に行きます。」
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さすらいの癒術師さん
22018年07月14日 12:12 ID:nbtbhpp4主人公「こ、これからよろしくお願いします。」
主人公「シェスディさん!」
シェスディ「こちらこそ。」
シェスディ「護衛任務についたのは俺ひとりですが、その理由が俺ひとりで不足がないからだとこの身をもって証明します。」
主人公「(真顔ですごいこと言うな)」
シェスディ「……。」
シェスディ「すみません。いくら護衛対象に安心してもらうためとはいえ、俺ひとりで十分とはあなたに失礼でしたね。」
主人公「えっ!?いや、すごい自信満々だなって思ってただけで、失礼とかは……、」
シェスディ「ああ、それはわかってます。今のは俺が自己反省した点です。」
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さすらいの癒術師さん
12018年07月14日 12:11 ID:nbtbhpp4ストーリーです。