「朔月虹の白蓮」フーディエ
「朔月虹の白蓮」フーディエの基本データ
出身 | 少数民族の国 |
---|---|
年齢 | ?歳 |
性別 | 女 |
レアリティ | ★5 |
属性 | 水 |
成長タイプ | 早熟 |
武器 | 水翅流転 |
武器種別 | 魔法 |
同時攻撃数 | 3体 |
攻撃段数 |
初期体力 | 初期攻撃力 |
---|---|
2,720 | 3,620 |
最大体力 | 最大攻撃力 |
5,168 | 6,878 |
覚醒体力 | 覚醒攻撃力 |
7,793 | 10,403 |
スキル進化体力 | スキル進化攻撃力 |
移動速度 | 攻撃間隔 |
51 | 2.84 |
リーチ | タフネス |
125 | 33 |
DPS | 総合DPS |
2422 | 7265 |
覚醒DPS | 覚醒総合DPS |
3,663 | 10,989 |
スキル進化DPS | スキル進化総合DPS |
スキル1 | - |
---|---|
追加日 | 2020.02.29 |
---|---|
3月新ユニット追加フェス2020 |
属性補正
炎属性
190%
水属性
100%
風属性
53%
光属性
100%
闇属性
100%
モデル
ストーリー
<主人公の夢の中 - 庵>
主人公「はぁ~、今日は疲れたなあ……。もうそろそろ宿に戻ろう。」
主人公「……。」
主人公「あれ!?」
主人公「俺、さっきまで紹介所にいたよな? メルク、これって一体何が起こって……、」
主人公「って、メルク? こ、ここはどこー? わたしはだれー!?」
???「───こんばんは。」
主人公「うわっ!」
???「───あ。驚かせてしまいました?」
主人公「い、いえ! こちらこそ、すみません。」
???「お気になさらず。あなたはお客様なのですから、どうぞお好きに、くつろいでいってくださいね。」
主人公「え……、」
???「───こちら、お茶です。よろしければ、お召し上がりください。」
主人公「あっ、ありがとうございます。お言葉に甘えて、いただきます。」
主人公(って、俺はどうしてお言葉に甘えておもてなしされてるんだ?)
主人公(そもそも俺、この人に会ったことあったっけ)
主人公(この場所は……、見たことがある、気がする。ここは確か……)
主人公「でふぁびしゃっぱ!?」
???「───まあ、お茶が!」
???「もしかして、冷たすぎたでしょうか? それとも、熱すぎたでしょうか?」
主人公「いっ、いえ! この上なく適温でした!」
???「それはよかった!」
主人公「ところでさっきの液体は食用ですか?」
???「───はい?」
主人公「何でもないです! 忘れてください!」
???「───はあ。」
???「お茶、零れてしまいましたね。お代わりを……、」
主人公「お構いなく! 一口で十分な味でした!」
???「───まあ……! そう言っていただけると、嬉しいです。」
???「私、お料理が上手くなかったので。」
主人公「え。」
???「───ですが、あの方に何度も味を見ていただいたり、助言をいただいたりして、お料理が上手くなったのです。」
主人公「え?」
???「───え?」
主人公「協力して料理が上達するって、すごく素敵なことですね!」
???「───うふふ、そうですね!」
???「でも、お茶はもう十分と言っても物足りなくはないでしょうか。水菓子などをご用意……、」
主人公「とんでもありません! お気持ちだけで結構です!」
???「───そうですか。」
???「忙しなくて、申し訳ありません。お客様をおもてなしするのは初めてで。」
主人公「は、はあ。」
主人公「って、そうだ。あの……、俺って、あなたのお客さんなんですか?」
???「───はい。あなたを是非この庵にお招きしたいと思い、わたしがここへ、あなたをお呼びしました。」
???「お礼を申し上げるために。」
主人公「お礼? でも、俺はあなたと……、」
???「───お会いしたことはないと、申し上げた方がよいのでしょうね。」
???「私があなたにお礼を申し上げたいのは、あなたとそのお連れ様が、あるお方を助けてくださったことについてです。」
主人公「その人って……、」
???「───あ。そうでした。」
???「どうか、その方が一体どなたであるかはお聞きにならないでくださいね。」
???「あなたが夢の中でわたしに会ったと、その方には、知られたくないのです。」
???「───ここは、わたしとあの方の仮宿でした。」
???「わたしとあの方は、ここで出会い、共に暮らしていたのです。」
???「あの方のことばかり、思い返されますね。それまでもわたしは、人世に在ったはずなのに。あの方のこと以外は、何も思い出せない。」
???「何もかも瑣末なことだからと。」
???「あの方の何が違ったのでしょうね。」
???「あの方もまた只人だったのに。」
主人公「あなたとその人は、どうしてここで出会ったんですか?」
???「───何故なのでしょうね。宿星の因果では、ないと思われます。」
???「ですから、奇縁というのかもしれませんね。」
「わたしは初めに、この不確かな身に雨が打ちつけるのを厭って、ここへ入ったような気がします。」
「雨が上がりました。」
「けれど、雫の垂れる音がしました。軒の下ではなく、庵の中から。」
「あの方は、雨の夜の暗がりで片腕を押さえてうずくまっていました。」
「身じろぎもせず、声も立てなかった。わたしには、その装束や髪から滴り落ちるか細い雫の音しか聞き取れなかった。」
「肌に触れてみると、血の通う只人とは思えないほど冷え切っていて。」
「わたしは、この男(ひと)は儚いなと思いました。」
「それが何だか、愛おしかったので、傍で見つめていたのです。」
「あの方がぐいと右腕を伸ばしました。」
「何か捕まえようとしているようだったのですが、そこには幽かな月光しかなかったのでその手が何も捕まえられずにいるのを、見ていました。」
「───朔月の光は。」
「常に只人の手からすり抜けていくものだと、わたしだけが知っていたから。」
「その手を握ったのです。」
主人公「……。」
主人公「でも……、あなたは、今は一人なんですね。」
???「───ええ。」
主人公「その人とは、もう会っていないんですか?」
???「……。」
???「あなたは、その人はいなくなってしまったのですね、とはお聞きにならないのですね?」
主人公「あ……、」
???「……。」
???「───こうして自ら、只人の前に姿を現すことは、わたしにとっては、容易にできることではないのです。」
???「───それに。」
???「会いたくないのです。」
???「わたしは、別れも告げずにいなくなった。」
???「臆病だったから。」
主人公「……。」
主人公「あなたは、ずっと迷っていたんですね。」
主人公「でも、同じように、ずっと傍にいて。」
主人公「俺は……、」
主人公「その人は、あなたともう一度会えたらきっと、嬉しいと思ってくれるんじゃないかと思います。」
???「───、」
???「分かっております。」
???「だから、どうか。」
???「わたしに時をください。心を決めるまでの時を。」
???「……、」
???「───可笑しなことですね。わたしは既に永遠を戴いたというのに。」
???「あなた様の前に現れることを、恐れていながら。わたしは……、」
???「あなた様の背から離れることを、もっと恐れている。」
<紹介所・夜>
主人公「……。」
メルク「主人公さん、一体どうしたのですよ?」
主人公「俺があの夢を見た日も、こんな新月の夜だったなと思ってさ。」
メルク「知らない女の人にお礼を言われる夢、なのです?」
主人公「ああ。」
主人公「あの人は……、」
主人公「……。」
メルク「外で何か、光ったのですよ?」
メルク「月の光が窓ガラスに反射したのです? でも、今日は……。」
主人公「月が涙を流したのかもしれない。」
メルク「みゅ?」
主人公「だって、月だって泣くかもしれないだろ。」
主人公「ずっと出会えなかった誰かと誰かが、もう一度出会えた夜ならさ。」
備考
関連ユニット
画像 | ユニット名 |
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「朔月鏡の白兵」ユエ |
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