「渚に漂う心海」ナキマリシー
「渚に漂う心海」ナキマリシーの基本データ
出身 | 常夏の国 |
---|---|
年齢 | 18歳 |
性別 | 女 |
レアリティ | ★4 |
属性 | 光 |
成長タイプ | 晩成 |
武器 | 弓 |
武器種別 | 弓矢 |
同時攻撃数 | 1体 |
攻撃段数 | 3段 |
初期体力 | 初期攻撃力 |
---|---|
1,620 | 4,160 |
最大体力 | 最大攻撃力 |
3,402 | 8,736 |
覚醒体力 | 覚醒攻撃力 |
5,652 | 14,511 |
スキル進化体力 | スキル進化攻撃力 |
- | - |
移動速度 | 攻撃間隔 |
61 | 2.56 |
リーチ | タフネス |
165 | 35 |
DPS | 総合DPS |
3413 | 3413 |
覚醒DPS | 覚醒総合DPS |
5,668 | 5,668 |
スキル進化DPS | スキル進化総合DPS |
- | - |
進化 | - |
---|---|
- |
スキル1 | - |
---|---|
- |
スキル2 | - |
---|---|
- |
追加日 | 2020.07.31 |
---|---|
8月新ユニット追加フェス2020 |
入手方法 | - |
---|---|
- |
属性補正
炎属性
88%
水属性
88%
風属性
88%
光属性
100%
闇属性
160%
モデル
ストーリー
<夕暮れの渚>
ナキマリシー「……寄せては返す波に消されず残るのは、波の届かない場所の足跡だけ。」
ナキマリシー「帰る場所はここではないと、波で引く境界を私に教えようとしているの?」
ナキマリシー「……。」
ナキマリシー「尋ねても意味がないことはわかってる。だって私は陸の者と歩むことを誓ったんだもの。だけど、この胸を締めつける感覚はなに……。」
ナキマリシー「もう二度と会えないはずの人が目の前にいるのに……こちらの声は届かない。そんな苦しくて残酷な、この感覚は……。」
「……あの。」
ナキマリシー「……。」
主人公「どうかしましたか?」
ナキマリシー「思いつめた表情で海を見つめていたら誰だって不安になるわね。だけど大丈夫よ、主人公くん……。」
主人公「あれ、どうして俺の名前を?」
ナキマリシー「小さな港町だもの。商隊に同行している癒術士さんや、瓶詰め少女のメルクちゃんは、すっかり有名人よ。」
主人公「なるほど……。」
ナキマリシー「それで、主人公くんは、どうしてここに?」
主人公「特に用事があって来たわけじゃないんですけど、メルクが町の人のアクセサリーに見惚れていたら、工房を案内してもらうことになって……、」
主人公「その結果、工房で時間を持て余した俺は浜辺を散歩することになったんです。そうしたら、ナキマリシーさんを見かけて……、」
ナキマリシー「あら、私のこと知っていたのね。」
主人公「それはまぁ……。」
主人公&ナキマリシー「小さな港町だから。」
ナキマリシー「ふふっ、素朴で素敵な場所でしょ?」
主人公「みんな親切で、まるで家に帰ってきたような気持ちになりますね。」
主人公「さっきも、漁師のおじいさんに、今日、ちょっとしたお祝いの宴会があるから、良かったら一緒に行こうって誘われたんですよ。」
ナキマリシー「初めてこの町を訪れた時、私も驚いたわ。だって、遠く離れた村から突然やって来た私を家族みたいに迎え入れてくれたんだもの……。」
主人公「その話なら、工房の職人さんが教えてくれました。確か、婚約者さんに会うためにこの町にやって来たんでしたっけ。」
ナキマリシー「もう一年前の話ね。ガネティラが住むこの町に来て、本当に色んなことがあった……。」
主人公「ガネティラさん……。その人がナキマリシーさんの?」
ナキマリシー「褐色の肌をしていて、誰彼構わずウィンクしちゃう、私の婚約者。」
ナキマリシー「でも、太陽みたいにあたたかい人だから彼のプロポーズを受けて結婚することにしたの。それで、今晩……お祝いをしようって、みんなが。」
主人公「あっ! 俺が誘われた宴会ってナキマリシーさんの婚前祝いだったんですね!」
ナキマリシー「ふふ、本当にみんな素敵でしょ? 私を受け入れてくれただけでなく、みんなで祝福してくれるなんて……。」
ナキマリシー「だから、どれだけ離れがたくても、渚から旅立たなくちゃね。」
主人公「……。」
ナキマリシー「……。」
主人公「さっきも同じように海を見つめていましたけど、もしかして、水平線の向こうにナキマリシーさんの故郷があったりするんですか?」
ナキマリシー「……どうしてそう思ったの?」
主人公「俺も旅をしていると……。特に夕暮れなんですけど、ふと故郷が気になる時があるんです。」
主人公「母さん元気かな。幼馴染はどうしてるだろうって。だから、ナキマリシーさんも……。」
ナキマリシー「似たようなものかもしれないわ。以前はいつでも帰れると思っていたけど、ガネティラと将来を誓い合った途端、幸せなのに不安になったの。」
主人公「幸せなのに?」
ナキマリシー「少し昔話をしてもいい?」
主人公「あ、はい……。」
ナキマリシー「ありがとう。あなたは優しくて、いい人ね。第一印象が最悪だった彼とは、まるで正反対。」
<回想・渚>
「ヤーハー! キミが実在する人魚だって噂のナキマリシーかい? とりあえず、お近づきの印的に泳ぎに行っちゃう?」
ナキマリシー「……行かない。私、軽い人キライだから。」
「いい波を求めて彷徨うサーファー。自分をそう語るガネティラが来て、静かだった私の村はあっという間に賑やかになったわ。」
「村の女の子たちは、都会的な彼を見てははしゃぎ、口を開けば彼の噂話……。でも、私は頑なに拒み続けた。何度、ウィンクされて……何度、泳ぎに誘われても。」
「だって、私の眼には彼は遊び人で、楽しい時間が終われば去ってゆく一人の旅人でしかなかったから。」
「でも、ある日の晩……。酷い嵐が訪れた時、事件は起きたの。」
<回想・嵐の夜>
クリオネット「お姉ちゃん大変だよ! 漁に出てた船が港に着く前に……!」
ナキマリシー「船員が海に投げ出されてる!? 早く助けに行かなくちゃ!」
ナキマリシー(だけど、この荒れた海に飛び込むなんて……)
「そこ! 道を開けてくれ! 俺が助けに行く!」
クリオネット「ガネティラさん!」
ナキマリシー「待って、泳ぎがいくら得意でも危険すぎる……、」
ナキマリシー「ああ、もう! 止める間もなく飛び込んじゃった!」
クリオネット「ど、どうしよう!」
ナキマリシー「クリオネットは人を呼んできて! 私は彼と一緒に行くわ!」
<夕暮れの渚>
主人公「それでどうなったんですか!?」
ナキマリシー「二人で船員をどうにか助け出したの。でも、最後の一人を私が陸にあげた時……。まだ海にいた彼の体が沈んでいくのが見えて……。」
ナキマリシー「気づけば私はガネティラの名を叫んでた。泣きながら渚を走って、無事でいてと祈りながら。そうしたら彼が……、」
ナキマリシー「『俺のこと心配してくれたわけ?』なんて言いながら、笑顔で陸にあがってきたわ。」
主人公「無事に戻ってこられたんですね。」
ナキマリシー「そう、本当なら喜ぶところだけど、私は彼の頬を打ってしまったの……。泣きながら……バカって。」
ナキマリシー「きっと、苦手だなんて言いながら彼に惹かれていたのね。そのことが恥ずかしくて、元気だったことが嬉しくて、気持ちがごちゃ混ぜになった私は、ただ泣いたの。」
主人公「でも、そのことがきっかけになって、二人は徐々に親しく……、」
ナキマリシー「いいえ、彼は翌朝村を去ったわ。クリオネット……私の従妹に『姉さんを傷つけて、もう合わせる顔がない』と告げて。」
ナキマリシー「だから、私はガネティラを追って故郷の村を出たの。彼は何も悪くないのに拒絶するような真似をしたことを謝らなくちゃと思って……。」
ナキマリシー「もちろん、彼と再会するまでに色々あったわ。途中で立ち寄った小さな村で、溺れている人を助けてちょっとしたトラブルが起きたり……、」
ナキマリシー「掛け替えのない友達ができたりね。そうして、その小さな村で生活しながら、私はガネティラを見つけ出したの。」
主人公「ガネティラさん驚いたんじゃないですか?」
ナキマリシー「ええ、だから突然会いに来たことも謝ったわ。とにかく悪いのはあなたじゃないって。そうしたら彼も、私は悪くないなんて言い出したの。」
ナキマリシー「……後はもう、ごめんなさいの言い合い。そのお陰で互いの気持ちを知ることができたけれど、どうしてかしら? 愛を確かめ合うほど……、」
主人公「……幸せなのに不安になった。」
ナキマリシー「贅沢な話ね。だけど幸せは時に不安を呼び寄せる。でも、それだと祝福してくれる人たちを不幸にさせてしまうから笑顔で嫁がないとね。」
主人公「……すみません、ただ話を聞くぐらいしかできなくて。」
ナキマリシー「ううん、私に必要だったのはきっと誰かに胸の内を明かすことだったのよ。だから、ありがとう……あなたに会えて良かった。」
ナキマリシー「今はまだ無理だけど、いつか郷愁を振りほどいて、旅に出たいと思える日が訪れたら、その時は私をあなたの仲間にしてね、約束よ。」
<紹介所>
メルク「王国にようこそなのです~!」
ナキマリシー「うふふっ、主人公くんから話を聞いていたから、何だか初めましてな気がしないわね。」
メルク「それは私も同じ気持ちなのですよ!」
ナキマリシー「ああ、こうして二人に会えることが、こんなに嬉しいなんて……。王国に来て本当に良かった。」
主人公「ナキマリシーさん、雰囲気が少し明るくなりましたね。」
ナキマリシー「そう? もしかして色んな場所を歩き回る喜びを知ったから……かしら?」
主人公「ということは、もう夕暮れの渚には?」
ナキマリシー「ええ、ほとんど行かなくなったわ。でも結婚してすぐの頃は、言い知れない郷愁が波のように押し寄せて、つらい時間を過ごすこともあった。」
ナキマリシー「だけど、そんな私に彼が『俺のいる場所がキミの帰る場所だよ』って話してくれたの。『だから今まで行けなかった場所を旅してごらん』と……。」
メルク「みゅ~! 素敵な旦那さんなのですよ!」
ナキマリシー「夕暮れの渚に立てば、まだ胸が苦しくなる。けれども、海の向こうに彼がいる……帰る場所がある。」
ナキマリシー「その想いがあれば私は未来に向かってどこまでも泳ぐことができる。それを証明するために……私は旅に出たの。」
備考
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