【百鬼異聞録】商店街
概要
ストーリー1-9をクリアすると、商店街が解放されます。
商店街では、お店を開いて町を発展させたり、式神を客室に招いて交流することができます。
商店街でできること
町屋の建設と箱庭の設置
町屋を建設すると、町屋のタイプによって売店や宿屋などさまざまな箱庭を設置できます。
お店をひらく
箱庭の画面では、商品棚や飾りをレイアウトできます。
設置した商品棚の種類や箱庭の魅力値によってさまざまな商品を提供できるようになります。提供できる商品の種類が多いほどたくさんのお客がやってきます。
商店街のレベルをあげる
設置した各箱庭からは、ダルマ銭貨と桜の花(商店街の経験値)を稼ぐことができます。
桜の花が一定値になると商店街のレベルがあがり、建設できる町屋の種類や数が増えていきます。
いたずら妖怪の事件を解決する
商店街には毎日、事件を起こすいたずら妖怪が2体出現します。
対戦に勝利すると事件解決になり、御札やダルマ銭貨などの報酬がもらえます。対戦の種類は、「ランクマッチ」「フリーマッチ」「彼と対局(NPC戦)」の中から選ぶことができます。
勝利するまで何度でも挑戦でき、出現してから24時間で消えてしまいます。
特殊な事件を解決する
ラーメン屋台など一部の商品棚は、指定のアイテムを置くことができ、確率で特殊な事件が発生します。事件の物語を読むと完了し、ダルマ銭貨などがもらえます。
商店街画面右下の「手札>事件」から事件発生の条件を確認できます。
雑貨屋では商店街で使用できるアイテムに橙の「商店街」の印、ストーリー開放に必要なアイテムに紫の「委託」の印が付いています。
客室に式神を入居させる
客室町屋に客室を配置すると、式神と出会う事件が発生するようになります。
特殊な事件と同じように、特定の商品棚に指定のアイテムを置くと事件が発生し、式神を商店街に迎え入れることができます。
各式神の事件発生の条件は「手札>人物」から確認できます。
式神を店長派遣する
客室に式神を入居させると、店長派遣できるようになります。「売店」など一部の箱庭には「店長受付」を設置することができ、ここから式神を派遣させます。
派遣中に起きるイベントの成功判定には、対応する式神の各能力値が影響します。派遣画面の「必要スキル」で今回必要な能力が分かるので、なるべくその能力が高い式神を選びましょう。
「アイテム」に今回使用する交流アイテムを設定することで、能力値にボーナスを与えることもできます。
式神への給与はあなたの手持ちから支払われるので、十分なダルマ銭貨があるか確認してから派遣しましょう。
式神を散歩させる
店長派遣で式神のおこづかいが貯まったら、商店街を散歩させてみましょう。
客室で式神をタップすると、使用する銭貨(400~)を設定して散歩に出すことができます。金額によって散歩時間が変化し、長く散歩するほどたくさんのアイテムを持ち帰ってきます。
また、式神に「気分需要」が発生しているときは散歩させることができないので注意しましょう。
式神と交流する
店長派遣で入手したアイテムと設計図があれば、客室用の家具を製作できます。家具の種類によって式神の「気分需要」を満たすことができます。
客室に入ると、式神の頭上にアイコンが表示されていることがあります。これはその式神の「気分需要」を表していて、今何をしたい気分か分かります。
家具の種類によって満足させられる「気分需要」が設定されているので、対応する家具の上に式神を持ち上げてのせてみましょう。
「気分需要」が満たされると式神は経験値を獲得します。
特殊交流
制作メニューで「特殊アイテム」に属する家具を設置すると、散歩で入手した交流材料を使用して特殊交流が可能になります。
特殊交流すると、式神の能力に応じて3段階のアイテムと経験値を獲得できます。
特殊交流で獲得したアイテムは店長派遣で使うことができます。
商店街の回し方
商店街は箱庭シミュレーションモードなため、基本的には放置していてもOKです。以下ではカードの入手などに便利な進め方を記載します。
毎日やること
商店街の発展
商店街の発展に必要なダルマ銭貨と桜の花の収益は、売店などの営業箱庭で提供する商品と関連しています。
箱庭を配置したら商品を確認し、必要な配置アイテムを優先して購入するとよいでしょう。
また商品の「賑やかさ」が高いほど、店長派遣で報酬の良い営業報告が発生するようです。
画面中央・ラーメン台を配置している(未購入は赤色に点灯)
一部のアイテムは配置画面で点灯しているポイントをタップすることで配置・購入ができます。これらのアイテムは下のメニューで選択すると自動的に配置されます。編集を退出時に「一部の飾りはまだ購入していません」と表示された時は未購入の装飾アイテムが配置されている状態なので、ポイントを選択して「購入」または「戻す」を選んでください。
全ての配置アイテムは購入後に売却はできないため購入数には注意してください。
ダルマ銭貨の獲得方法
- 商店街画面で放置収益の受け取り
- いたずら妖怪事件の解決(2回/日)
- 営業箱庭で事件発生アイテムの使用(6回/日)
獲得できるダルマ銭貨は商品=営業箱庭アイテムの配置状況に応じて上昇します。 営業箱庭アイテムの配置は散歩のお土産にも影響するため、ダルマ銭貨は営業箱庭アイテム>店長派遣の優先度で使用するのがオススメ。 |
ダルマ銭貨が余ってきたら
- デッキ画面でのデッキ作成枠開放(最大20枠)
銭貨×3000またはダルマ銭貨×30000で開放できます。 - 雑貨屋で祈念絵馬の購入
助手亭でアイテムを祈念するのに使用します。友達とお互いの祈念に寄付/感謝をすると友情折鶴を入手できます。 - 式神を店長派遣
店長派遣で裏金を得た式神を散歩に行かせると、まれに霊視札を持ち帰ります。霊視札は友達の商店街で友情折鶴を集めるのに使用できます。
商店街の収益を上げて店長派遣と散歩のサイクルを安定させ、効率の良い友情折鶴の獲得を目指しましょう。
客室式神の育成
客室に入居した式神は以下のモードに参加できます。
- 店長派遣
客室アイテムの制作材料と式神がおこづかい(裏金)を手に入れます。式神の持つ裏金は式神ステータス左上のダルマで確認できます。 - 散歩
消費裏金と営業箱庭に配置中のアイテムに応じて交流材料をお土産として持ち帰ります。▶お土産詳細 - 客室での交流
- 気分需要(通常家具):制作材料を使用して気分需要を満たす家具を設置すると、客室の「快適さ」に応じて式神の経験値を獲得できます。
- 特殊交流(特殊家具):交流材料を使用して式神の経験値と店長派遣で使用できる交流アイテムを獲得できます。
経験値をためて式神がレベルアップすると、能力値が上昇し、店長派遣と特殊交流でより高い効果を得ることができます。1~3を繰り返して式神を成長させていきましょう。
式神のレベルアップに伴い「営業手札>人物」の式神の個別ストーリーと客室かるた机の正式対局が開放され、クリアするとそれぞれ少量の墨玉が獲得できます。▶式神・思い出
特殊家具について
特殊交流では式神の能力値で判定を行い、家具ごとに異なる交流アイテムを作成できます。▶交流アイテム詳細
交流した式神は、失敗+25/完了+35/大成功+50の経験値を獲得します。検定条件に合う能力を持った式神を選択するとよいでしょう。
特殊家具 | 交流事件 | アイテム 効果 | 消費材料 | 検定条件 | おすすめ 式神 |
---|---|---|---|---|---|
グリル | 焼きマシュマロ | 幸運+ 体力- | ×3 ×1 | 料理 魅力/16 | 蛍草 金魚姫 かぐや姫 大天狗 酒呑童子 |
かき氷機 | かき氷 | 体力+ 魅力- | ×1 ×3 | 料理 体力/16 | 蛍草 酒呑童子 茨木童子 |
落書き イーゼル | 落書き | 魅力+ 知識- | ×2 ×2 | 美術 知識/16 | かぐや姫 大天狗 |
作曲 | 知識+ 体力- | ×1 ×3 | 音楽理論 知識/16 | かぐや姫 大天狗 | |
飲み物カウンター | 飲み物を調合 | 幸運+ 魅力+ 体力+ 器用- | ×1 ×2 ×2 | 料理 幸運/20 | 金魚姫 |
カクテル | 器用+ 魅力+ 体力- | ×2 ×3 | 利き酒 体力/20 | 蛍草 酒呑童子 茨木童子 |
百聞かるた机
百聞かるた机を配置すると、待機状態の客室式神と対戦をして遊べます。
- 日常練習:挑戦のたびにランダムなデッキと対局するCPU対戦。勝利すると客室式神の経験値とデッキ熟練度を獲得できる。敗北時には報酬を獲得できないが、銭貨も消費しない。
- 銭貨×1000(10回/日)、ダルマ銭貨×10000(3回/日)を消費して挑戦可能(午前7時にリセット)。
使用デッキ | 客室式神経験値 | デッキ熟練度(※) |
---|---|---|
ユーザーデッキ | +10~20 | +10 |
構築済みデッキ | +12~24 | +10 |
※熟練度はランクが1昇級するごとに獲得量+1。ランクマ、フリー、カジノでの獲得量と同等 |
- 正式対局:相手が専用デッキとスキルを使用するCPU対戦。式神レベルが1,3,5,6になると挑戦ステージが開放される。挑戦回数に制限はないが、クリア報酬の獲得は初回勝利時のみ。▶正式対局詳細
建設
商店街レベル
レベル | 必要経験値 | 建設できる町屋の数 |
---|---|---|
1 | - | 小型建物×1 |
2 | 6,000 | 小型建物×1、中型建物×1、客室建物×1 |
3 | 30,000 | 小型建物×1、中型建物×1、大型建物×1、客室建物×1、助手建物×1 |
4 | 120,000 | 小型建物×2、中型建物×1、大型建物×1、客室建物×1、助手建物×1 |
5 | 240,000 | 小型建物×2、中型建物×2、大型建物×1、客室建物×2、助手建物×1 |
町屋と箱庭
町屋の種類 | 階(マス数) | 設置できる箱庭(使用マス数) |
---|---|---|
小型町屋 | 1階(1) | 売店(1) ラーメン屋(1) |
中型町屋 | 1階(2) | 売店(1) ギフトショップ花信風(2) ラーメン屋(1) |
2階(1) | 菓子屋(1) | |
中型町屋・改 | 1階(2) | 売店(1) ギフトショップ花信風(2) ラーメン屋(1) |
2階(2) | 桜の間(2) 蓮の間(2) 菓子屋(1) | |
大店 | 1階(3) | 売店(1) ギフトショップ花信風(2) ラーメン屋(1) |
2階(3) | 桜の間(2) 蓮の間(2) 菓子屋(1) 醸造所(3) | |
3階(3) | 桜の間(2) 蓮の間(2) 菓子屋(1) 醸造所(3) | |
客室町屋 | 1階(2) | 楓の間(2) |
2階(2) | 小さな客室(1) | |
客室町屋・改 | 1階(3) | 楓の間(2) |
2階(3) | 小さな客室(1) 松の間(3) | |
3階(3) | 松の間(3) |
- ラーメン屋は商店街レベル3以上が必要
- 菓子屋は商店街レベル4以上が必要
- 醸造所は商店街レベル4以上が必要
事件
食通の手記・ラーメン
美食との邂逅
発生場所 | 必要アイテム | 完了条件 | 報酬 |
---|---|---|---|
ラーメン台 | 蜃気楼吟醸・桜華 | - | ダルマ銭貨×6000 |
概要 | |||
私の名は又五郎、唯一の欠点はすぐに腹が減ることだ。 お腹がすいたと感じたら、私は今やっていることを放り投げ、訪れたことのない場所で新しい食べ物を探しに行く。 そして今回、私はここにやって来た。面白いものもたくさん見たし、前代未聞の食べ物も味わえた。 この場所で、今まで食べたことのない美味しいラーメンと出会えるかな? |
【又五郎】 『あ……この味……実に……』 【大将】 『お客さんに気に入っていただけたなら最高だ……』 【又五郎】 『麺、こしが足らない! スープ、脂っこい! 具、盛りすぎ!』 【大将】 『うっ?!』 【又五郎】 『どれを取っても、それだけを見ればどれも致命的な欠点になる。』 【又五郎】 『でもなぜかはわからないけど……この味はもう一度食べてみたいという衝動を人に与える!』 【大将】 『あは……お客さん……気に入っていただけるなら、とても光栄だ。』 【又五郎】 私はみんなから「又五郎」と呼ばれている。私の唯一の短所、そして長所でもあるが、それはお腹がすぐに空くことだ。 【又五郎】 私はお腹が空くと、いつも今まで訪れたことのないところに行き、食欲をそそられる食べ物を探すのだ。 【又五郎】 今回、私はここに来た。 【又五郎】 でも確かに、自分がどうやってここに来たかはさっぱりだ。 【又五郎】 『足りない……足りないよ……』 【又五郎】 『ここに、他の食べ物はないのか?』 【大将】 『ない!私は今まで、このラーメンしか作ったことがない!』 【大将】 『へへ……確かにそうだけど、他の食べ物を作りたくないわけじゃないよ……』 【大将】 『ただ本当にどんな食べ物が人気なのかがわからないんだ。』 【又五郎】 『ちょうどいいね。新しいグルメを発見するのは得意なんだ。』 【又五郎】 『私はただ、どうすればおいしく作れるかを知らないだけだ。』 【大将】 『ふふん、それは私に任せて。』 【又五郎】 『それでは、良い知らせを待っていてください!』 【又五郎】 ここでは、どんなラーメンと食べ物が食べられるだろう? |
美食を拒絶する人
発生場所 | 必要アイテム | 完了条件 | 報酬 |
---|---|---|---|
出前屋台 | たこ焼き | 美食との邂逅 | ダルマ銭貨×8000 |
概要 | |||
どうして無料の美食を拒む人がいるのだろう?いくら考えても納得できない。 このラーメン屋は今キャンペーンをやってて、いろどり野菜弁当を1つ買えば、無料のたこ焼きがついてくる。 自分も含め大半の客人は喜んで受取るが、ある怖そうな女の子は頑として受取らない。 それはどうして?少し不思議に思った。 |
【店員】 『お客さん、こちらがいろどり野菜弁当だ。』 【覚】 『うん。』 【店員】 『あっ、そうだ、あとこれも……』 【覚】 『ん?これは何?』 【店員】 『あっ、これはおまけ用の、たこ焼き。これは本日限定のおまけだよ!』 【覚】 『たこ……焼き?』 【覚】 『ちっ、いらない。』 【店員】 『でも、お客さん、これは無料なんだよ。』 【覚】 『だからいらないって言っただろう!』 【店員】 『本当に困ったな……』 【店員】 『お客さん、もらっててください。でないと、このたこ焼きをどう処理したらいいか……』 【覚】 『そんなの私と何の関係がある?好きなようにすればいいだろう。』 【覚】 『私は行くね!』 【店員】 『本当に変わった……お客さんだね。』 【又五郎】 そうなのか。無料でグルメが食べられるチャンスを断るお客さんもいるんだね……私だったら…… 【又五郎】 でも何か原因があってのことだろうね…… 【又五郎】 まさかタコが怖いの? |
たこ焼き一人前
発生場所 | 必要アイテム | 完了条件 | 報酬 |
---|---|---|---|
ラーメン台 | 蜃気楼吟醸・桜華 | 美食を拒絶する人 | ダルマ銭貨×10000 |
概要 | |||
一度偶然に、再びあの無料の美食を拒絶する女の子に会った。 覚は各地をさすらっていた経歴があるようだ。その間、彼女は綻び始めた桜の木の下でおでんを分け合おうとしている少年たちに出会った。彼女はその輪の中に入り、楽しみを分け合いたかったが、近づくことができなかった。 しかし中の1人の子が、うろたえて逃げた彼女を見つけ、自分のたこ焼きを分けてくれた。 |
【覚】 『このにおい、桜の香りかな?』 【又五郎】 『ん?あっ、これね。これは蜃気楼醸造の一種、桜華っていうんだ、試してみる価値のある一品だ。』 【又五郎】 『桜の花の香りが漂っていて、春の花が咲き乱れる日の素晴らしさを思い出させるね。あはは。』 【覚】 『ちっ、ただの普通の香りじゃないか。』 【覚】 『それに、桜が満開になる春の日でも、必ず良いことばかり起こるわけでもない……』 【又五郎】 『あっ……申し訳ない。』 【覚】 『うん。』 【又五郎】 『そうだ、あなたのことを覚えている。』 【覚】 『私のことを覚えてる?』 【又五郎】 『あなたは無料のたこ焼きを断ったんだってのは、本当?』 【又五郎】 『まさか、タコが怖いの?』 【覚】 『はっ?私を見くびってるの?』 【又五郎】 『ち……違うの、私はただ少し気になってただけ……』 【覚】 『ふむ、さっき話した通りだ。桜が満開する季節も、いいことばかりじゃない。』 【覚】 『こんな私でも……昔は一時期、路頭に迷う生活をしてたんだ。』 【覚】 『あの季節では、空気中に漂っているのは桜の花の香りだけじゃない。』 【覚】 『あと花見会のときの食べ物の香り……あっ、そうだ、あれはおでんの香りだ……』 【覚】 『私はもう何日もお腹いっぱいに食べられなかったけど、近づくことができず、遠くから眺めるしかなかった。』 【覚】 『しかし、そのとき、おでんを囲っている子供たちの中の一人は、一皿のたこ焼きを持って私のところにやって来た……』 【覚】 『結果、あの日はおでんは食べれなかったけど、みんなたこ焼きは食べれた。』 【又五郎】 『ってことは、もうたこ焼きに飽きたからなのか?』 【覚】 『いや……はぁ、なんで私があなたにこんなことを言ったんだろう?』 【覚】 『言わない。もう言わない。』 |
一期一会
発生場所 | 必要アイテム | 完了条件 | 報酬 |
---|---|---|---|
ラーメン台 | 蜃気楼吟醸・桜華 | たこ焼き一人前 | 新商品 おでん |
概要 | |||
覚はその子と短い時間をともに過ごした。その時間は、希望のない日々に輝く光だった。申し訳なく思った覚は、その子と次回は自分が煮たおでんを一緒に食べる約束をした。 そして、覚はおでんの作り方を学んだ。しかし二度とその子に会うことはなかった。 いわゆる一期一会は、そういうものなのだろう。 |
【覚】 『ちっ、またこういう麺か……』 【覚】 『おい、店主、ここには他の料理はないのか?』 【大将】 『ない!』 【覚】 『ちっ……つまらん。』 【又五郎】 『たこ焼きくらいなら……あると思うよ。』 【覚】 『あんなもん、いらないよ。』 【又五郎】 『どうして?』 【覚】 『それは……ちっ、あなたに教えたくないなぁ。』 【又五郎】 『自分で食べたい料理を作ったらどう?』 【覚】 『私を見くびるな。おでんくらいは作れるよ。』 【又五郎】 『おでん?』 【覚】 『あぁ、まったく……私の負けでいいよ。』 【覚】 『こないだ言ってた一緒にたこ焼きを食べたあの女の子、覚えてる?』 【又五郎】 『うん。』 【覚】 『彼女のおでんを台無しにしたことは、申し訳なく思っている。』 【覚】 『それで彼女と約束したの。私が一番おいしいおでんを作って、彼女と一緒に桜の木の下で食べると。』 【覚】 『当時、彼女は笑って引き受けてくれたけど……』 【覚】 『でも私がおでんの作り方を覚えたあと、二度と彼女に会うことはなかった。』 【覚】 『だからあれ以降は、たこ焼きを見る度何かやり残されている気分になるんだ。』 【又五郎】 『これがいわゆる一期一会ってことね。』 【覚】 『一期……一会?』 【又五郎】 『すべての出会いを大事にするのは間違いない。たとえば、今回食べたおいしいものは、次回はまた食べられるとは限らないしね!』 |
変な食べ方
発生場所 | 必要アイテム | 完了条件 | 報酬 |
---|---|---|---|
ラーメン台「回転」 | 孟婆の湯薬・癒 | 美食との邂逅 | ダルマ銭貨×8000 |
概要 | |||
私は鍋の妖怪を連れている女の子に出会った。彼女のラーメンに対する理解は、私の常識を超えるものだった。 彼女と出会った時、彼女は豚骨ラーメンにさまざまな薬湯を加えていた。 だがラーメン屋の大将はそれにすっかり慣れきった様子だった。 なにか実験をしている最中だそうだ。 |
【孟婆】 『まだダメ、牙牙、もう少し入れよう。』 【孟婆】 『うん、ちょっとだけ足せば、ちょっとだけ……』 【又五郎】 『うぅ?彼女は何をしてるんだ?』 【孟婆】 『わああ!牙牙、すぐに止まって!』 【孟婆】 『薬を入~れ~す~ぎ!』 【又五郎】 『うわ!なんで彼女はラーメンの中に薬を入れてるんだ!』 【孟婆】 『ぷっ……うぅ……』 【孟婆】 『やっぱり……このラーメンはもう食べられない。』 【大将】 『はは、今日もあの実験をやっているんだ。』 【大将】 『うん、うん、でも……失敗したようだ。』 【大将】 『おかわりはどうだ?』 【孟婆】 『大丈夫、今日はとりあえずこれでいいよ。』 【孟婆】 『牙牙、行くぞ!』 【又五郎】 ラーメンの中に薬を入れるのは、まさかの実験? 【又五郎】 これは一体どういうことだ…… |
紺碧ラーメン
発生場所 | 必要アイテム | 完了条件 | 報酬 |
---|---|---|---|
出前屋台「香り溢れる」 | 孟婆の湯薬・癒 | 変な食べ方 | ダルマ銭貨×10000 |
概要 | |||
私が再び鍋の妖怪を連れていた女の子に会った時、彼女はラーメン屋の出前舞台でラーメンを20杯買っていた。 どう見たって食べきれるはずがない。やはり彼女の実験と関係があるのだろう。彼女は母親が作ったラーメンの調理法をみつけようと、実験しているそうだ。 あの色が青黒く、あまり食欲のわかない見た目をしているラーメンだ。 |
【店員】 『これは……えーと、ラーメン20杯、お客さん、持てるよね?』 【孟婆】 『もちろん問題ない、牙牙、そうだろう?』 【店員】 『でも、ラーメン20杯を、お客さん、本当に食べ切れるの?』 【孟婆】 『ふむ、ちょうどいいわ、今日実験する時間がたくさんあるんだ。』 【又五郎】 実験か?そうだ、この女の子は、前回ラーメンに薬を入れてたような…… 【店員】 『わかった……また来てね。』 【孟婆】 『牙牙、こっち、私たちは……』 【又五郎】 『ちょっと待ってください!』 【孟婆】 『あれ?』 【又五郎】 『さっきあなたが実験とか言ってたね。確かに前回もラーメンに薬を入れたのを見た……』 【又五郎】 『まさか前代未聞の新しい料理を開発してんの?それなら、私が手伝えるかもしれないよ。』 【孟婆】 『他人の助けなんかいらない……』 【孟婆】 『わかったわかった、牙牙……』 【孟婆】 『わたし……私は実は、記憶の中の味を探しているのだ。』 【又五郎】 『記憶の中の……味?』 【孟婆】 『そうさ。小さい頃に食べたラーメンは、ほとんど母が作ったものだ。』 【孟婆】 『母が作ったラーメンは、いつも青黒いものだった。』 【孟婆】 『私はずっとラーメンってのはああいう色だと思ってた。』 【孟婆】 『私が初めて他のラーメンを見たとき、怒って母と口論してしまった。』 【孟婆】 『後になってわかったんだ。あれは目があまり見えなくなった母が、一生懸命作ってくれた、美味と言うべきラーメンだった。』 【孟婆】 『しかも……あれから間もなくして、私はもうあんなラーメンを二度と食べれなくなった。』 【又五郎】 『つまり、あなたの実験は母が作っていた青黒いラーメンの調理法を再現すること……』 【孟婆】 『うん、そうだね。』 【孟婆】 『まだ……あの味をかすかに覚えているうちに。』 |
星空の名において
発生場所 | 必要アイテム | 完了条件 | 報酬 |
---|---|---|---|
ラーメン台「回転」 | 孟婆の湯薬・癒 | 紺碧ラーメン | 新商品 星空ラーメン |
概要 | |||
孟婆は青黒い色のラーメンの作り方を見つけたようだ。 孟婆の母がラーメンを作れなくなった後、ラーメンを作ることが孟婆の役目となった。母の痛みを少しでも和らげるため、彼女はラーメンの中に薬湯を入れることにした。すると、その色は満点に輝く星空のように美しくなった。 もしかしたら、これは愛情をたっぷり込めて作る人にしか作れないのかもしれない。 |
【孟婆】 『うん、うん、だいぶ近い味になった。』 【大将】 『はは、やはり特別なラーメンだね。』 【又五郎】 『青黒いラーメン……まさか……』 【又五郎】 『あなたの実験は……成功した?』 【孟婆】 『実験?してないよ。』 【孟婆】 『たぶん、もう二度とあの味に出会うことはないだろう。』 【又五郎】 『となると……あなたが今食べているその青黒いラーメンは……』 【孟婆】 『あっ、これが!』 【孟婆】 『思い出した!』 【又五郎】 『母の作り方、思い出したか?』 【孟婆】 『違う、そうじゃないの。』 【孟婆】 『これが私が作ったラーメンだよ。』 【又五郎】 『あなたが作ったラーメン?』 【孟婆】 『あれから、母の体がますます悪くなって、いつしかラーメンを作る人が私になった、えへへ。』 【孟婆】 『母をすこし楽にさせるために、私はスープに苦痛と悩みを忘れさせる薬を入れたんだ。』 【孟婆】 『ちょうどラーメンをこういう色にすることができた。えへへ。』 【孟婆】 『でも、こんなタンメンが効果あるのは、本当に……良かったね。』 【又五郎】 このような星空のような濃い青色のラーメンを作れる人かもしれない。 【又五郎】 それも星空と同じように、守護の気持ちが込められていて、どこかで静かに見守っている人だね。 |
ラーメンの正道
発生場所 | 必要アイテム | 完了条件 | 報酬 |
---|---|---|---|
ラーメン台「回転」 | 蜃気楼吟醸・青竹 | 美食との邂逅 | ダルマ銭貨×8000 |
概要 | |||
私はずっと、ラーメンの正道は様々な味を持つ材料を融合させ、多重の味わいを作り出すことだと思っていた。だからこそ、いろんな種類の肉は不可欠なものだ。 しかし、私が今日出会ったとある大妖怪は、そう思っていなかった。 大天狗はかつて、肉に頼らずとも、豊かな味わいを持つラーメンに出会ったことがあったそうだ。 ぜひ食べてみたいな。 |
【又五郎】 『こってりスープ、大きなチャーシュー、そして充分なネギも乗せて…』 【又五郎】 『そこにこんな青竹のように淡い美酒も加えると』 【又五郎】 『竹林に吹く清らかな風のように、油っぽさを吹き飛ばしてくれる……』 【又五郎】 『やはりこういうラーメンこそが、正統派のおいしさだ。』 【大天狗】 『ちっ、まったく平凡な見識だ。』 【又五郎】 『おや?違うとでも?』 【大天狗】 『本当に良いラーメンは、油を入れる必要はない。』 【大天狗】 『だから、青竹の飲み物で脂っぽさを取り除く必要がない。』 【又五郎】 『でも、スープ、野菜、温泉卵、それから脂が適度に乗ったチャーシューがあってこそ、深みのある味わいが出せるんじゃないの?』 【大天狗】 『こんなにいろんなものが混ざっていると、食材本来のうまみが壊されるだけだ。』 【大天狗】 『だから、ただの平凡な食べ物だって。』 【又五郎】 『ということは、あなたは昔、とてつもなく素晴らしいラーメンを食べたんだね。』 【大天狗】 『もちろん。』 【又五郎】 『あれはどの店で食べたんだっけ?機会があったら私も行ってみたいね……』 【大天狗】 『あそこは……店舗ではない。』 【大天狗】 『まぁ、あなたにも私にも、あんな機縁はもう二度ないだろう。』 【大天狗】 『やっぱいいや。』 |
薬湯と麺の香り
発生場所 | 必要アイテム | 完了条件 | 報酬 |
---|---|---|---|
ラーメン台「回転」 | 孟婆の湯薬・癒 | ラーメンの正道 | ダルマ銭貨×10000 |
概要 | |||
ラーメンを食べながら、薬湯を飲んでみた。確かに少し奇妙だが、独特な体験でもあった。 薬湯の匂いは、大天狗の遙か遠い記憶を呼び覚ました。 まだうまく飛ぶことができなかった頃、彼は嵐に巻き込まれ、方向を見失い、意識を失ったことがある。 再び目を覚ました時、彼を包んでいたのは、薬湯とラーメンが入り混じった香りだった。 |
【又五郎】 『薬を飲みながら、ラーメンを食べるのは何かヘン……』 【又五郎】 『まぁこの薬はそんなにまずくないし、ラーメンの脂っこさを中和することもできて、意外な風味まで持ってるんだ。』 【又五郎】 『面白い、面白いね。』 【大天狗】 『ふむ、まだこんな平凡なラーメンで満足してるのか。』 【大天狗】 『でも、薬の味とラーメンの味が混ざっている?そういえば、大昔のことを思い出した。』 【又五郎】 『薬のお湯でゆでたラーメン?』 【大天狗】 『そうではない。これはかつて……私の飛ぶ技術がまだうまくなかったころの話だ。』 【大天狗】 『あのときの私は、より高く、雲の向こうまで飛ぶことしか考えていなかった。その目標に向かって、私はほぼ毎日練習に明け暮れていた。』 【大天狗】 『でも、私の進歩はやはり非常に遅い。』 【大天狗】 『そしてある嵐の日に、私はふっと一つの発想を得た。』 【大天狗】 『嵐の力を借りれば、一気に雲の上まで飛べるかな?』 【大天狗】 『魅力的な発想だったので、私は何のためらいもなく最高の速度で飛び出して、嵐の中心に向かって行った。』 【大天狗】 『私は嵐の威力を甘く見すぎたようだ。嵐の中で徐々に方向を見失い、疲れ果て、やがて意識を失った。』 【大天狗】 『私が再度目を覚ましたとき、当時の周りの光景も、今と似ていた。』 【大天狗】 『薬とラーメンが混ざったにおいが漂っている。』 【又五郎】 『本当に奇遇だね……』 |
山野のタンメン
発生場所 | 必要アイテム | 完了条件 | 報酬 |
---|---|---|---|
ラーメン台「回転」 | 蜃気楼吟醸・桜華 | 薬湯と麺の香り | 新商品 キノコ味噌ラーメン |
概要 | |||
あの谷で、大天狗は普通の見た目をしたラーメンを味わった。 ただ異なる種類のキノコを普通の味噌スープに合わせ、普通の麺を煮ただけのものだ。しかし、その奥深い味わいは大天狗が今も鮮明に覚えている。 だがそれ以来、大天狗は似たようなラーメンを二度と食べることができなかったのである。 |
【又五郎】 『桜の花の香りがすると、いろんなことを思い出すんだ。』 【大天狗】 『ふふ、一時期は桜の時期になると、花見とか、色んな集まりに連れて行かれるの、本当につまらなすぎる。』 【又五郎】 『そんなことはないさ。花見そのものもけっこう楽しいことだ。』 【大天狗】 『でも、他の思い出も、ないことはない。』 【大天狗】 『しかも以前言っていたラーメンとも関係あるよ。』 【又五郎】 『あっ、それなら、是非私に詳しく話してください。』 【大天狗】 『嵐は私を山奥の人気のない谷間に運んだ。そこに住んでいるのは、一人のおじさんだけのようだった。』 【大天狗】 『私は彼のところで「天狗様」のふりして、一生忘れられないラーメンを一杯食べさせてもらったんだ。』 【大天狗】 『あれは決して豪華なラーメンではない。肉もないし、香辛料で念入りに煮込んだスープもない。』 【大天狗】 『ただ別の種類のきのこを、普通の味噌汁で煮込んだ普通の麺だ。』 【大天狗】 『でも、私はそこに豊かな味わいを感じ取った。』 【又五郎】 『つまり……あれ以来そのようなラーメンを一度も食べたことはなかったってこと?』 【大天狗】 『私が飛ぶ力を完全に操れるようになった後、あの場所とよく似た谷を見つけた。』 【大天狗】 『ただ、谷底には舞い散る桜の木一本がぽつんと立っていた。』 【大天狗】 『まるで誰もそこに住んだことがないようだ。』 |