営業報告・自走するダルマ
店内で商品が自分で移動する怪異事件が発生した!
確認出来ている式神:蛍草、金魚姫、かぐや姫、大天狗、酒呑童子、茨木童子
確認出来ている店:売店、花信風
「ドンドン、ドンドン。」《店》内に重い衝突音が伝わってきた。一体何なんだ?《派遣式神》が不思議に思い、頭を上げると、ダルマがカウンターの上に現れていた。
「このダルマ、今までここにあったっけ……?」
《派遣式神》は少しためらい、ダルマをダルマ棚に戻した。
「ドンドン、ドンドン。」しかし振り返ると、あのダルマがまたカウンターに現れた。
◇このダルマをどうするべきだろう?
・それをまた商品棚の隣に戻す。✔️
・突いてみる。
《派遣式神》がダルマを運ぶ途中、ダルマは突然地面に飛び降りて、《派遣式神》に向かって何度か跳んだあと、自らダルマ商品棚へと跳んでいた。
***
・それをまた商品棚の隣に戻す。
・突いてみる。✔️
ダルマは元の起き上がり小法師の揺れ以外に、もっと頑張って左右に揺れ、跳び上がって地面にぶつかるほどだ。それから跳びはねてダルマ棚の前まで向かった。
「まさか今のダルマには自動で棚に戻る機能まで追加されていたなんて……」そう思いながら、《派遣式神》は追いかけ、ダルマが棚の前でしばらく揺れ、自分の方を向くのを見た。《派遣式神》はぼんやりとダルマから期待の眼差しを感じた。
ダルマの考えが分かる?【完了】
「そうだな……このダルマたちをもっとよく見てみようか?」《派遣式神》はしばらく考え、探るように尋ねた。ダルマは戸惑うようなオーラを出し、また棚の方を向き、何度か揺れた。
ダルマのお客さんは棚に飛び上がって、あっと言う間に元のダルマの中に溶け込んだ。《派遣式神》はしばらく見分けようとしたが区別がつかず、焦った時、お客さんが《派遣式神》の頭に飛び乗り、楽しそうにしばらく揺れた後、《店》を後にした。
***
ダルマの考えが分かる?【大成功】
「このダルマを買いたい……?」《派遣式神》は心が通じ合ってダルマの考えがわかったのかもしれない!どうしてダルマがダルマを買いたいのかわからなかったが、しかし100点満点の店長はできる限りお客さんの要求を満足させるのだ!
ダルマのお客さんが「パカッ」と自分を開けると、中に購入用の銅貨が入っていた。《派遣式神》がお客さんの気に入ったダルマを入れてあげると、ダルマのお客さんは大喜びで跳びはねながら売店を後にした。でも、後でどうやって購入したダルマを取り出すのだろうか……?
***
ダルマの考えが分かる?【失敗】
「まさか……自分を売り払おうと?」 《派遣式神》は探るように尋ねた。ダルマは目に見えて驚愕し、それから打撃を受けたように下を向いた。
ダルマのお客さんはがっかりして売店を立ち去った。ダルマの考えを理解するのはやはり難しいことだ。