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【白猫】ディオニス(ギャラクティカ)・思い出

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作成者: にゃん
最終更新者: にゃん

ディオニス・ヴァランガ CV:前野智昭
目に入るすべてを守る鋼鉄の名君。
甲冑竜のスティールと絆を結ぶ。
2017/09/25


メインストーリー
飛行島の思い出 
その他関連ストーリー関連キャラ


思い出1


ディオニスだ。ここに来るのは久しぶりだな。

いらっしゃ~い。

では早速、この島を視察させてもらおう。

貴公らの安全を確認せねばならぬからな。

おおげさねえ。とくに危険なことなんてないわよ。

本当にそう言い切れるか? これを見よ!

え?

ドングリが落ちている。踏むと危険だ。

は?

む、ハンモックの紐が緩んでいるぞ。

放っておけば事故につながる……補強しておこう。

えっと……なにもそこまでしなくても……

相変わらず過保護ねえ。

俺は国王だ。民を守るのは当然の責務。

それだけでなく俺は、目に入る者すべてを守る。

……まあ、守ってくれるのはありがたいわね。

けど、それで自分の国のことをおきなりにしちゃダメよ。

それについては心配無用。

我が<鎧の国>は鉄壁の要塞だ。

他国からの攻撃を未然に防ぎ、内乱が起こらぬように細心の注意を払っている。

つまり、国外にさえ出なければ民は安全というわけだ。

なるほどね。

けど、アンタは外に出て大丈夫なの? しかもひとりで。

国王様なら命を狙われることだって……

なあに、俺にはこの最新式の鎧がある。

それに、心強い友がついているからな。

とも?

そういえば、紹介が遅れたな。

おーい、こっちだー。

ド、ドラゴン……!?

こいつはスティール。<甲冑竜>と呼ばれるドラゴンだ。

体が硬いだけでなく、頭も良くてな。実に頼りになる。

へー、そんなドラゴンが……

 グルル……

ぎにゃ!? なによこいつ、アタシを睨んでる!

スティールは認めた相手にしか懐かないのだ。

慣れるまでは近づかないほうがいいかもしれぬな。

そういうのは早く言ってよね……


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思い出2


チッ。

なに舌打ちしてんのよ! さっきはよくも……

どうしたのキャトラ?

こいつ、アタシに尻尾をぶつけようとしたのよ! 主人公が守ってくれたからいいものを……

ギャギャ♪

なんか、主人公にはなついてるわね……

腹立つわ!

いろいろとすまない。俺が目を離した隙に――

――っつう――!?

どうしたの? 首が痛むの?

あ、ああ……スティールにつけられた傷がな。

え?

だが、この傷は俺とスティールの友情の証だと思っている。

ギャッギャッ♪

えっと、話がみえないんだけど……

一ヶ月前のことだ。突如、スティールはたった一匹で我が国を襲撃した。

そして、いとも容易く第三、第二の防壁を突破した。

俺はすべての兵を召集し、スティールを迎え撃った。

互いに一歩も引かず、この戦は三日三晩続いた。

……そして激闘の末、スティールは負けを認め、俺の前にひれ伏したのだ。

幸い、死者は出なかった。建物の被害はそれなりだったが。

話を聞いたかぎりだと、ずいぶんと凶暴なドラゴンね……

それを手なずけるなんて……

まあ、結果的にはな。俺はただ、国を守ることに全力を尽くしただけだ。

その思いが通じたのか、今ではスティールも国のために働いてくれている。

ギャッ♪

けど、どうしてスティールは国を襲ったのかしらね?

こういう性格だ。どこか虫の居所が悪かったのだろう。

そんな単純なことかしら……なにか他にも理由があったんじゃ……

グルルゥ……!

な、なに!? アタシまずいこと言った?

落ち着けスティール。ほら、お前の好きな干し肉だ。

ギャギャギャ♪

なんだかこのドラゴン、あやしいわね……

本当にディオニスになついてるのかしら?




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思い出3



どうやら関節部分を強化したことで、重さが増してしまったようだ……

これでは機動性が低下するだけでなく、翼自体に負荷を……

ならば合成金属を使おう。強度は多少落ちるが、軽量化できる。

さすがは御大! この難しい注文にも見事な対応だ!

ディオニス殿の発想力があってのことだ。

あとは尻尾の部分を繋げれば……

…………

鍛冶屋が騒がしいと思ったら……ふたりとも、さっきからなにやってんの?

スティールの鎧を作っているのだ。

ドラゴンに鎧を? 必要あるんでしょうか……

確かにスティールの体は硬いウロコで覆われている。だが、それにも限界がある。

最悪の事態を想定して、守りを強化しなければ。

ここまでくると過保護というか、なんというか……


 ***


よし、ついに鎧が完成したぞ!

うむ、かなりの自信作だ。

ご助力いただき誠に感謝する。是非今度、お礼を兼ねて御大を我が国に招待したいのだが……

気持ちは嬉しいが、私はここを離れるわけにはいかんからな……

アタシたちが代わりにいってもいいけど。

……う、うむ。考えておこう。

さて、せっかく作ったのだ。この鎧をスティールに試着させるぞ。

…………

ヘー、鎧を着るの嫌がると思ったけどおとなしいじゃない。

うむ、サイズはぴったりだ。どうだスティール、付け心地は?

ギャギャギャ♪

とっても嬉しそう。

それはなによりだ。しかし、喜ぶのはまだ早い。機動性を確かめなければ。

このまま飛行訓練といくぞ、スティール!

ギャッ!

<ディオニスは鎧を装着したスティールにまたがり、空へと飛び出していった。

うーん……

どうしたのキャトラ?

あのドラゴン……やっぱりおかしくない?

ディオニスに従順すぎるし。ふつうドラゴンが鎧なんて着るかしら?

考えすぎよ。

そうかなぁ……




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思い出4



<ディオニスはスティールに乗り、空の上から鎧の国を目指していた。>


しばらく国を離れすぎたか……民が心配だ。

グルル……

おい、スティール。もう少し急いでくれないか?

グゥ……

どうした? やはり鎧が重いのか?

辛いかもしれぬが頑張ってくれ。鎧の国はもうすぐだ。

…………

<スティールは大きく旋回した。>

こ、こらスティール! どこに向かっている! 引き返せ!

…………

えーい、言うことを聞かぬか! そっちにはなにも……

!? な、なんだあれは……

ドラゴンの群れがこちらに向かってくる。

あれはレッサードラゴンか? どうして……

グルルゥ……!

スティール? ま、待て! ここは様子を見てから……

<レッサードラゴンの群れに、スティールは敵意をぎらつかせ襲いかかった。

ぬおおお!? なにをしているのだ!

…………

ギャギャ!!!

お前、このドラゴンたちと喧嘩をする気か……?

ギャー!!!

くっ……止まってはくれぬか。仕方ない!

武器を取り、意気込むディオニスだったが、スティールに体を振られ狙いが定まらない。

その間、無数の鋭い爪と牙がディオニスの鎧を容赦なく斬りつけていく。

ふん。俺の鎧にそんな攻撃は効かぬ!

……それにしても、さっきからなぜか俺ばかり狙われて……

ギャギャ♪

スティール、まさか俺でドラゴンの攻撃を防いでいるのか?

ギャ♪

……そんなことをしなくても、俺がお前も守ってやるというのに……

これではまるで道具あつかいだ……いや待て。

それよりこの喧嘩……スティールが自分から仕掛けたもの……

じゃあなにか? お前は最初から俺を道具として利用するために……

ギャギャギャ♪

そう……なのだな……

くそっ……悔やむのはあとだ。まずはこのドラゴンたちを退けなければ。

鎧の国には何人たりとも近づけん!

いくぞ、スティール!

ギャー!!!


 ***


……ふう。なんとか追い払えたようだな。

ギャ♪

……用はすんだか? だったらすぐ国に戻るぞ。

スティール……お前は……



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思い出5



――鎧の国。謁見広間。


俺とスティール、二人きりだ。なにも心配するな。

…………

お前について調べさせてもらったよ。

……スティール、お前は住処をレッサードラゴンに襲われたらしいな。

つまり、その復讐を成し遂げるためにこの国を襲い……使えそうな人間を探した。

そして俺は、お前のお眼鏡にかない……利用されたと。

そういう……わけなのだな……

…………

正直、失望したよ……お前の復讐のために俺は……

<ディオニスは首に手を当てた。>

俺たちの絆が偽物だったとはな……

…………

目的を果たしたお前にとって、俺はもう用済み……なのか?

…………

ギャギャ!

なに? 俺の武器がどうしたのだ?

まさか、復讐はまだ終わっていないのか?

……悪いが、俺は無益な争いは好まん。

グルルゥ……

お前とはこれからも仲良くやっていきたいと思っている。

だが、もしもこれ以上争いを続けるというのなら……

グルルゥ……!!!

む、なんだその眼は。

ギャッ!!!

なっ!?

<スティールがディオニスの腕に噛みついた。>

こ、こら、放せ!

やっほー、ディオニス。今日はお城に招待してくれてありがとね~。

ま、待ちなさい! 勝手に入ってはダメだ!

すいません、うちのキャトラが……

お、おお、貴公らか……

グウゥゥ……!

というか、アンタ。スティールとなにやってんの?

噛まれてるみたいですけど……

しょ、少々、戯れているだけだ。

そうなの? そのわりにはスティールが怒ってるような……

ギャーーーーッ!!!

きゃっ!? スティールが火を吐いたわ!?

はっはっはっ、案ずるな。この鎧は耐熱性の樹脂でコーティングされ……

ギャッ!!!

ディオニス様! 危ない!

<スティールは尻尾を振り回し、周囲を薙ぎ払った。>

ぬっ!

どわっ!?

だ、大丈夫か! くっ……気を失っている……

兵士の心配してる場合じゃないわよ。アンタの鎧にヒビが……

なに……!?

グルルゥ……!

<スティールがディオニスにトドメを剌そうとしている。なんとかしなければ。>

主人公!

――。


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思い出6 (友情覚醒)



こ、この光は……

邪魔だーっ!!!

!?

<ルーンの光を跳ね返した!?>

なにやってんのよアンタ!

鎧など必要ない!

<言ってディオニスは鎧を脱ぎ捨てた。>

!?

これで少しは、倒しやすくなっただろ?

さあ、絶好の機会だぞスティール!

…………

ディオニスさんなにを……!

どうした? 怖気づいたか?

…………

争いたかったんだろ?

グルルゥ……

グガー!!!

くっ!

ギャ!

まだだ……!

ギャギャ!

がっ……あぁ……そんなものかー!!!

!?


はあ……はあ……

どうして倒れないんだ? そんな顔をしているな。

それはなスティール……俺は鎧をまとっているからだ。

俺は王として、民を守らなければならない。

この体には民たちの未来が、国の命運がかかっている。

だから、なにがあっても倒れるわけにはいかない……

これこそが俺の<信念>……俺の<鎧>だ!

…………

いいかスティール。守るものがあるからこそ、人は強くなれる。

お前にも……守るものがあるはずだ。

だからこそ俺は、お前に鎧を授けたのだ。

…………

攻めるな、守れ。争いからはなにも生まれない。

お前のその力は……誰かを守るために……

……ぐっ……!


ディオニスさんが倒れた……

無理もないわ、鎧なしでスティールの攻撃を受け続けてたんですもの。

大変、早く治療しないと……!

…………

ついでに気を失ってる兵士もね。


 ***


くっ……体が動かない……

グウゥ……

あら、アンタが他人の心配するなんて珍しいわね。

また……傷が増えてしまったな……

…………


ねえ、スティール。

ディオニスさん……さっきみたいに全部一人で抱え込んで無茶をするときがあるの。

だから、もしもまたそうなったときは……

守ってあげてね。

…………

ギャッ♪


ふっ……頼んだぞ。







鉄壁の絆 ディオニス・ヴァランガ



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その他



関連ストーリー
画像説明
ディオニスディオニス・ヴァランガ cv.前野智昭
若くして国を治める王。
何者にも崩されない守りが国の平和を約束する。
ディオニス(ギャラクティカ)ディオニス(ギャラクティカ)
目に入るすべてを守る鋼鉄の名君。
甲冑竜のスティールと絆を結ぶ。
ディオニス(クリスマス)ディオニス(クリスマス)
愛と平和の日・クリスマスを守る者。
皆の笑顔のため、完全防寒の鎧を身にまとう。

人物紹介
画像詳細
ソフィソフィ・R・ファルク cv.本泉莉奈
氷の国の良さを伝えるために旅をしている王女。
親善大使を務めている。
インヘルミナインヘルミナ・B・ガランド cv.大原さやか
連邦の中でも有数の力を持っているため、国外だけではなく連邦内部の各国からも狙われている。
ノエルノエル・アレス cv.三瓶由布子
アレス三兄弟の三男にして、知的な少年。
かわいいものが大好き。
アルザーンアルザーン・ユンサル cv.久川綾
覇気に満ちた、巌然たる女王。
自ら、その拳で悪を裁いている。
ブランシュブランシュ・ロザリウム cv.種田梨沙
ステキな建物を創るお姫様。
平和を築くために奮闘中。
ミシェルミシェル・スピリアース cv.加藤英美里
早く大人になりたい王族の少年。
精霊に認めてもらうため、試練に立ち向かう。
ディオニスディオニス・ヴァランガ cv.前野智昭
若くして国を治める王。
何者にも崩されない守りが国の平和を約束する。
エーベルハルトエーベルハルト・ロイヤル cv.山下大輝
王様の国出身の<張り切り王>。
平民を尊敬している。
ジュディジュディ・ロックハート cv.優木かな
<トランプの国>を治める女王。
トランプとクロッケーが大好き。
サイファーサイファー・オブニアル cv.三上哲
聖王家の特務機関<V.O.X>の一員。
危機的状況でもユーモアは欠かさない。
(年齢・20代前半)
グレングレン・アルニド・ルブラム cv.畠中祐
血と戦を好む先祖の血を色濃く受け継いでおり、闘いの衝動に駆られて我を失ってしまうこともある。
ユーカレアユーカレア・アインヴァッカ cv.照井春佳
騎士の国<ジルベスタ>の幼き姫君。
変顔は急に戻せない。

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