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サイファー・オブニアルCV:三上哲 聖王家の特務機関<V.O.X>の一員。 危機的状況でもユーモアは欠かさない。 |
帝国戦旗Ⅱ
思い出1
<連邦>の象徴的存在である、
<聖王家>を巡って起きた騒乱が収束しつつあるなか――
――ある男が、飛行鳥に足を踏み入れた。
へえ、ここが飛行島か。
あら、見ない顔ね。
だろうな。なにせ、ここに来たのは初めてだ。
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――サイファーだ。よろしくな。
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はじめまして、私はアイリスといいます。
キャトラよ。こっちが主人公。
見たところ、冒険家ではないわね……軍人さん?
惜しいな、猫ちゃん。当たらずとも遠からずってとこだ。
じゃあ、なんの人?
そうだなぁ。好き放題やる正義の味方ってのはどうだい。
どうだって言われてもねえ?
だよな。まぁ、あんまり気にするな。
詮索屋ってガラでもねえだろ?
そうね。ま、ここは来るもの拒まずだから、だれでもカンゲイよ。
話がはやくて助かるよ。
子猫ちゃんとなら、いい酒が飲めそうだな。
アタシは酒飲まないわよ!?
そいつは残念。
――しかし、いいところだな。視線を気にしなくていいってのは、最高だ。
別に人見知りでもないでしょーに。
残念ながら、色々と注目される立場なんでね。
知り合いが居ないってのは、ありがたいぜ。
せっかくだ。音に聞こえる飛行島ってやつを、見学させてもらっていいか。
よろしければご案内しましょうか?
ありがとさん。せっかくだから、お願いするぜ。
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思い出2
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よう。
<サイファーがスキットルを取り出した。>
?
あん?ああ、こいつはウイスキーだよ。
飲むか?
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ちょっと、主人公にお酒はダメよ!
おっと、悪いな。冗談だよ、冗談。
まったく昼間からお酒なんて、さてはアンタ、飲んべえね!
酒に飲まれては、ねえけどなぁ。
飲んべえはみんなそういうのよねぇ。
そうか?こんなん水みたいなモンたろ。
アンタねえ……
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その子猫の言うとおりだ。安価は、毒になるぞ。
そーよ、そーよ。……あれ?
来たか、アッシュ。
オンタイムだ。
え、誰!?
悪いな。こいつはアッシュ。俺の仲間だ。
で、例のものは?
問題ない。用意した。
え?なんなの?ここで秘密のお仕事しちゃうの!?
悪いな子猫ちゃん。見なかったことにしてくれればいいさ。
<アッシュが、木箱を取り出した!>
見ちゃうの!?
アタシたち、裏の取引現場を見ちゃうの!?
<サイファーが木箱を開けた!>
これは――!
ぎにゃー!アタシはなにも見てないわー!
アッシュ、おまえってやつは――、この香り、まさか……
キガントオークの樽を使っている。
マジかよ……ってことは?
――シングルモルトだ。
なに!?なんの暗号なの!?
いいのか?知ったら戻れないぜ、子猫ちゃん。
うう、こわい!けど知りたいわ!どうしよう主人公!
教えてやるよ、子猫ちゃん。答えは――
なに!?なんなの!?
世界を滅ぼすアレなの!?
――ウイスキーだ。
ウイスキーかい!!
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思い出3
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もー、サイファーったら、またこんなとこにいて!
あん?別に悪いことしちゃいねーぜ?
でも昼間からゴロゴロしてるのはよくないと思うなー。
VOXも再始動するんだから、もっとビシっとやろーよ。
違うぜエリス。俺はもう仕事中だ。
<サイファーはスキットルを取り出した。>
えー、ウイスキー飲んでるだけでしょ。
ただのウイスキーじゃねえ。キガントオークの樽で醸造された、極上ウイスキーだ。
そういう話じゃないんだってばー。
そういう話なんだよ。なあ、エリス。見えるもんが、すべてじゃないぜ。
えー、ほんとかなあ。
エリス、ウイスキーのいいところってなんた?
わかんないよ。あたし飲んだことないもん。
その1つが香りだ。
香り?
香りにつられてどっかの虫か、誘われてくるかもしれねーぜ?
もう……!そんなこと言って、あたしは騙されないもんね!
サイファー?本当はおやすみしたいだけ――
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失礼する。
……虫?
む?
なんでもないぜ議員さん。どうしたんだい、こんなところに。
再始動したヴォックスは<連邦>のために行動するそうだな?
さて、<連邦>のためなんて、言った覚えはないけどな。
ふん、……まぁいい。
<議員がサイファーのスキットルに目線を落とした。>
キガントオークのウイスキーか。その産地を見学に行くのも、いいかもしれんな。
へぇ。いい酒が飲めるのかい?
キガントオークに群がる虫を払えば、あるいはな……
待ってください。いったいどういう――
エリス。やめろ。
サイファー、でも……
言っておくが、私はここに来ていないし、貴様たちは誰とも会っていない。
……そうかい。ご忠告どうも。
もしかすると、貴様たちへの認識を改める必要があるかもしれんな。
喜べ<01>。支度しろ。
え、なんの支度するの?
仕事だよ。<V.0.X>のな。
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思い出4
ねぇ、サイファー。なんで、こんな森の奥までやってきたの?
あの議員が言ってたろ?
なにを?
要は邪魔なやつがいるから、消してこいって話だよ。
そうなの!?
根回しと政治さ。まぁ、おまえは理解しなくていい。
……ねぇ、サイファー。あたしは反対。なんか、そんなのイヤだよ。
だろうな。俺も嫌いた。
じゃあ、どうしてこんなとこまで来たの?
さて、ここらへんかな。
ねえ、聞いてる?あたしたって怒るときは怒るんだからね?
金になるからだよ。お姫様。
え?
キガントオークのウィスキー。必要なのは、もちろんギガントオークだ。
滅多に育たないデカイ木らしいぜ。
木一本取ってくるだけで、死ぬまで豪遊できるんだから、当然だわな。
それじゃあ、あたしたちは……
そんな大事な木、切られたくねえよな?
木を守る邪魔なやつを、排除するのが、お仕事さ。
――そんな。
サイファー、そんなのまちがってるよ……!
悪いな、エリス。タイムリミットだ。
え?
――ダンス相手の、ご登場たぜ。
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え、熊さん?
そう、巨大樹を守護する、森の熊さんさ!
そんな!ヤダ!あたし態さんとなんて戦わないよ!
ガァアアア!!!!
きゃー!!
っとあぶねーな……目をつぶるなよ……
だ、だってぇ……!
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アンタたちね!巨大樹を伐採に来た不届き者は!!
観念なさい!ってあれ?
サイファーさん?
ようやく来たかよ、主人公。待ちくたびれたぜ。
え?え?サイファー?
ま、つまり、こういうことだよ。
え?どういうこと!?全然わかんないよー!
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思い出5
なに!?アンタ悪者だったの!?
言ったろ子猫ちゃん。俺は正義の味方だよ。
え?サイファー、どういうことなの?
議員は金儲けのために、俺たちを送りこんだ。
断れば、別の連中を雇って、木を伐採に来ただろう。
えっと、サイファーさんの狙いはギガントオークではない、ということですか?
そうだ。
俺の狙いは最初から、悪だくみしか頭にねえ議員だよ。
じゃあサイファーは、悪いことに手を貸したんじゃないんだね!
――VOXは悪に加担する組織じゃねえんだろ?
……うん!
と、いうわけだ。
どこぞのブルジョワを懲らしめたいんだが、手伝ってくれないか?
そういうことなら、もちろん手を貸すわ!
はい♪私たちにできることがあれば!
で、具体的にはなにを手伝えばいいの?
ギガントオークを伐採に来た奴らがいたことを議会で証言してくれ。
♪
ありがとさん。頼んだぜ。
<サイファーは<伝声のルーン>を取り出した。>
<04>、汚れは見つかったか?
”ああ。手垢まみれの文書だ。ランデブーポイントで会おう。<04>アウト。”
――了解。
……さて、ショータイムといこうじゃねえか。
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思い出6 (友情覚醒)
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キガントオークを守るために、私たちは依頼を受けていました。
だれかが、勝手に切り倒そうとしていたのは、事実なんだから!
それが事実ならば、完全に違法ですが……議員?
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おっしゃるとおりです、議長。
しかし、私が関与していたという証拠にはなりません。ただの言いがかりです。
面識もない冒険家の戯言。信じるに足る説得力はありませんな。
なによ!アタシたちの言うことが、信じられないワケ!?
ああ、そうだ。よくわかったじゃないか。
なによ!失礼なヤツね!』
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やれやれ。往生際の悪いおっさんだな。
黙れ!!私をペテンにかけようとしたのは、貴様だろう!
…………
だいたい私が関わった証拠はあるのか!証拠を出せ!!証拠を!!
ふん!どうせなにもないんだろ?
貴様たち、私は議員だぞ?この私を侮辱したこと、覚悟しておけ。
――証拠がないなんて、誰が言ったよ。
……え?
アッシュ。
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――逃げ場はない。
<アッシュがいくつもの書類を机に置いた!>
っ!それは……!?
脱税用の二重帳簿と、ウイスキー蒸留所の記録だ。
空いてるはずのウェアハウスに、アンタの所有する樽があったぜ。
伐採許可のない、キガントオークだ。
「!?
言い訳があるなら、聞いてやるよ。
……く!
くそおおおおおおお!!!
正義は勝つってことさ。よく覚えておけよ、オッサン。
……なぜだ!?なぜ私につかなかった!?
私に協力したほうが、貴様の利益にもなったんだぞ!
やれやれ、わかってねえオッサンだな。
なに?
俺は、美味い洒が飲めりゃいいんだよ。
それこそ私につけば、最高のウイスキーを……
それが間違ってんだよ。
美味い酒ってのはな、悪党のケツを蹴っ飛ばして飲むもんなのさ。
ぐ、ぐぬううう!!貴様ァアア!!
ここで宣言してやったろ?忘れたんなら、もう一度教えてやるよ。
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これが、<V.0.X>だ。
く、くそおおお!!バカなぁああああ!!
……その男を連行しろ。
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ありがとな、主人公。
今日はいい酒が、飲めそうだ。
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その他
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画像 | 説明 |
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
人物紹介
画像 | 詳細 |
 | アイシャ・アージェント特務機関<狩猟戦旗>に席を置く女性。ジェリービーンズを手放さない。(年齢・20代前半) |
 | ジュダ・バル・アーウェルサ cv.子安武人1人で構成された特殊な帝国軍十三軍団「葬送」に所属。親友である皇帝への忠義は非常に強く、帝国の敵には一切の容赦をしないことから「帝国の棺」と呼ばれ、恐れられている。 |
 | サイファー・オブニアル cv.三上哲聖王家の特務機関<V.O.X>の一員。危機的状況でもユーモアは欠かさない。(年齢・20代前半) |
 | エリス・ミラージュ cv.ゆかな聖王家の特務機関<V.O.X>の一員。主な仕事はお茶くみ。 |