【白猫】インヘルミナ・思い出
インヘルミナ・B・ガランド cv.大原さやか 富国強兵を主義とする軍事大国の女王。 他国から「征服女王」の異名で恐れられている。 | ||
2015/02/25 |
メインストーリー
思い出1
「聞けい! 飛行島の民よ!」
わあ!な、なに! なにごと!?
わらわの名は、インへルミナ!<連邦>の名のもとに参上した女王である!
女王さま……?それに連邦って一体……
単刀直入に言おう!わらわは、この飛行島とその住民の……征服を布告する!
せ、征服!?……まさかこれって、侵略ってやつなの!?
いかにも!この島は、我が国の国益となる。ゆえにわらわのモノとしたいのだ!
なっ!いきなり横暴じゃないの!?
わらわは暴君ではない。現に、こうして礼に則り、其方らとの対話に応じている。
わらわが軍を率いず、この身一つを其方らの前に晒していることも、誠意の証と知るがよい!
うぬぬぬ……!アンタ、一体どこの女王さまなのよ!
わらわは連邦の盟主の一人にして、栄誉ある軍事大国の君主ぞ!
連邦における我が国の権威を武力を以て示すべく、この飛行島を接収したいのだ。
だ、だめです!そんなこと許せません!
ふむ。其方が、この島の主か?
なるほど。この島を総べるだけあって、強い意志を瞳に宿しているな。
其方たちに問う。わらわの征服を受け入れるか。
お、こ、と、わ、り、よ!
なれば……このわらわと一戦を交えるとそういうことだな?
人は、わらわを<征服女王>と畏れる。その意味を、その身を以て知りたいと、そういうことだな!?
……それでも、この飛行島は、渡せません……!
その気骨や良し。そうでなければ、このわらわの相手など務まらぬからな。
飛行島の主よ!その首を洗って、覚悟しておくがよい!
……言うだけ言って、いっちゃったわ……
私たち、どうなっちゃうのかしら……?
思い出2
わらわの寝台はそこに置け。我が国の軍旗はここに立てかけよ。それから……
ちょ! なんなのよ、これー!
見てわからぬか。わらわの陣地を築いておるのだ。
ここの住民は良い者ばかりだな。わらわが設営の協力を願い出たら、快く引き受けてくれたぞ。
みんな危機感なさすぎぃ!この女王さま、征服しに来たのよ!?
インへルミナさん、食事の準備ができました。
うむ、ご苦労だった。礼を言うぞ。
ア、アイリス~……
う……ご、ごめんなさい。どうしても断れなくて……
気にすることはない。すべてはわらわの女王たる器の為せる業よ。
……はっ!?まさか、もうすでに征服は始まってる……!?
ほう、気付いたか。何も武力の行使だけが征服の手段ではない。
人心掌握もまた立派な征服よ。わらわが戯れで島の者たちと対話しているとでも思ったか?
ゆ、油断ならないわ……!
……とはいえ、敵に塩を送られたままでは、わらわも示しがつかぬ。
こ、今度は、なにをする気よ……!
知れたこと。目には目を、礼には礼を、だ。受けた恩義は、礼を以て返そうぞ!
……え? もしかして今、すっごくマトモなこと言った……?
ふっ、期待しておるがいい。ではな。
うーん……良い人……なのかな?
うう~!アタシは絶対だまされないからねー!
思い出3
其方は良い臣下に恵まれておるな、主人公よ。
い、いきなりなによ。女王さま
この島にいる者たちは、どの者も光る才を備えておる。
征服した暁には、ぜひ我が国へと招きたいものだ。
なんかもう勝った気でいるし……
手始めに、あの鍛冶屋の獣人殿にわらわの臣下にならぬかと交渉を持ち掛けたが……
なんですと!?
安心せい、見事に断られたわ。
あの獣人殿もそうだが、この島の者たちは皆、其方に強い信頼を寄せているようだ。
ふふーん、当然よね!もうあらきめてお国に帰ったら~?
ふっ、痴れ者めが。なれば、其方ごと征服すれば良いだけのことよ!
……どうしてそこまでして、この飛行島を手に入れたいんですか?
富国強兵は為政者の責務。……それに、此度の遠征は、どうしても退けぬ事情がある。
事情ってなによ?
わらわの国は大国ゆえに、連邦の中枢に名を連ねている。だが連邦は諸国による複合国家だ。
ゆえに、連邦に属する様々な国が、連邦の主導権を簒奪せんと、我が国を狙っておる。
同じ仲間同士なのに、お互い争ってるってこと?
左様。連邦は安定しているように見えて、その内情は群雄割拠の只中よ。この混沌たる状況に、光明を見出すためにも、わらわには<力>が必要なのだ。
他国がわらわに恐れをなして、攻め入ることすら躊躇する、圧倒的な<力>が、な。
それがアタシたちとこの飛行島っわけなのね……
連邦のみなさんと話し合って、争いを食い止めることはできないんですか?
連邦も一枚岩ではない。誰が敵で誰が味方なのか、それすらもわからないのだ。
だったら連邦なんて抜けちゃえばいいじゃない。
それこそ彼奴らの思う壺よ。我が国が孤立すれば、いくらでも戦争の口実が作れる。
だが連邦に属している間は、連邦が定めた不戦協定によって、我が国の平和は保障されるのだ。
表向きは……だがな。
……同じ人間同士なのに、複雑ですね……
連邦は、いわば巨大な大樹。鳥も集えば、毒虫も這う。……つまりはそういうことだ。
うーん、これは簡単にお帰りいただけない雰囲気ね……
思い出4
よし、準備は整った。皆の者、ご苦労であったぞ!
な、なにこれ……舞台?
先日、礼をするといったであろう。
えっと……一体なにを……
わらわは趣味で芸術を嗜む。中でも歌劇が好きでな。あれは良いものだ。
……まさか、この舞台で歌うの?女王さまみずから?
ふん、こう見えてもわらわは本国でも名の知れた歌手ぞ。
マ、マジですか……
わらわの歌は、まさに国の至宝。それをこうして披露するのだ。ありがたく思うがよい。
……では、ゆくぞ、飛行島の民よ。聞けい! これがわらわの歌よ!
ぎにゃああああーー!み、耳がっ! 耳がぁー!
うう! こんな歌声……初めて……あ、頭が……割れそう……!
も、もうやめてー!あがが……め、目が飛び出そう……
……ふう。どうであったか、わらわの歌は。
どうもこうもないわっ!アンタ最初、自分は名の知れた歌手だって言ってたじゃん!
む? だからそうだと言ったろう。わらわ主催で歌劇も催しておる。
どう聞いても歌手の歌じゃないわ!アンタ、正真正銘オンチでしょ!
そんなわけなかろう!本国では皆、わらわの歌に聞き惚れ、身悶えるほど感激しておったぞ!
苦しんでたの間違いでしょ!
……其方、わらわの歌を侮辱するつもりか?
侮辱もなにも、女王さまがオンチなのは、誰が聞いても明らか……ひっ!
このわらわがオンチと申すか?わらわ、が、オ、ン、チ、と……!?
ひうっ! えっと、その、うーんと……あうあうあう……
あ、あはは、冗談よ~。そんなことあるわけないじゃない~。
ははは、左様か。だが今の冗談はおもしろくないぞ。次からは控えるようにせよ。
は、ははー!
……本国の人たちも、こんなかんじなのかな……
思い出5
あの、女王さま……一度、考え直していただけませんか?
なんのことだ?
征服のことよ!
何度も言わせるでない。わらわには退けぬ事情があると言ったであろう。
でも、私たちは、女王さまと戦いたくありません……
そうか。ならばわらわの方から攻め入るまでよ。
もう~!この分からず屋~!
連邦の内紛から民を守るためにも、わらわには力が必要なのだ。
ここの者たちには世話になった。わらわの征服を受け入れるとあれば、寛大な措置を約束しよう。
……この飛行島は、大切な人から託されたものなんです。だから……
なるほど。お互い退くに退けない信念を抱えているというわけだな。
なれば!我々が剣を交えるのは必然!衝突は避けられぬと心得よ!
そ、そんな……!
これが最終勧告だ……主人公よ。……わらわのモノとなれ!
…………。
……降伏する意思はなく、さりとて戦う意思もなし。……話にならぬな。
ま、待ってくだい!私たちは……!
話は終わりだ。わらわは、兵たちを招集せねばならぬ。
わらわは<征服女王>!進軍あれど撤退はありえぬと知れ!
あうあう……ど、どうしよう!あの女王さま、本気でアタシたちを……!
……まだあきらめちゃだめ!もう一度、説得してみましょう。ね、主人公!
思い出6
主人公は、敬意と友情の証として、インへルミナに光を差し出した。
其方……よもや侵略者であるわらわと友誼を交わそうというのか!
……女王さまは、国のことを第一に考える立派な方だと思います。
だからこそ、話し合いで分かり合うこともできるって、私は信じています……!
女王さまも大変なのはわかるけどさ……やっぱり仲良くするのが一番よ!
……わらわの牽制にも屈せず、あくまでも己を貫き通すか……
だめでしょうか?
……其方たちの嘆願、確かに聞き届けた。
よかろう! 我が国は、其方たちと同盟を結ぶことをここに宣言する!
おおおー!よ、よかった~これで問題解決……
そして、今この時より!この飛行島をわらわのモノとする!
なんでじゃー!!
え……え? え?
何を驚くか。我々は同盟を結んだのだ。いわば一心同体の盟友といえよう。
一心同体ということは、其方はわらわでもあり、わらわは其方でもある。
つまり!其方のモノは、わらわのモノでもある……ということだ!
ドヤ顔でヘリクツを言うんじゃなーい!!
ええい!先ほど見せた度量はどうした!このわらわが譲歩しているのだぞ!
あの……もし、女王さまの国がほかの国に攻められたら、その時だけわたしたちが力を貸す、というのはどうですか?
む……あくまで後手に回り、自衛に徹すると?
今はそれで勘弁してよ~……飛行島がなくなったら、アタシたちホントに困るのよー!
むう! しかしだな……!むむむ……むむむ……!……わかった、それで妥協しよう!
ほっ……今度こそわかってもらえた……
ありがとうございます、女王さま!
うぬぬ……征服女王たるわらわを、ここまで説き伏せるとは……なんと恐れ知らずな者たちよ……
だが!我が国が危機に瀕した時は、其方たちと飛行島の力存分に借り受けるぞ! よいな!
その他
サマー!サマー!!サマー!!! Story