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クワス・エピソード

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目次 (クワス・エピソード)

クワスのエピソード

自分の能力が弱かったせいで力のない飨灵になったことが悔しくて仕方なかった彼女。だけど、偶然武器を操る才能に気づき、「武器を極めれば自分の運命を変えられる」と思い立った。そこから必死で武器を作り始め、ついには伝説の武器マスターと呼ばれるまでになった。


性格は短気で忍耐力がほとんどなく、すぐ怒るけど、意外にも弱い者には優しい一面がある。

実は長い年月を生きていて、性格はまるでおじいさんみたいに渋いけど、面倒なことになると「私はまだ子供だから!」と平気で言い訳して逃げるおちゃめなところもある。

Ⅰ.任務

(※数箇所に「▫霊」表記が出てきますが、おそらく「食霊」の文字化けだと思われます。ですが原文のまま書き出していますのでご了承ください)


氷のバケツを俺の手から受け取った後、青年の顔に困惑の表情が浮かんだ。


「隊長、ここは雪山ですよ。」


「それくらいわかってる。俺の目が悪くない。」


「それにしても……こんな場所で氷を食べろって言うんですか?」


思わず白目をひっくり返した。こいつ、俺がこの氷を取るためにどれだけ苦労したか知ってるのか?それなのに文句を言うなんて……


特に、あいつが俺より背が高いことを考えると、帽子のひさしで私の白目を見えないだろうから、ますますイライラした。


言葉より行動が大事だから、俺は彼を無視して、バケツから氷を一つ取って口に入れた。


「ここは気温が低いから、話すと口から白い息が出て位置がばれる。でも氷を食べれば、息は出なくなる。」


「こんな少しの白い息で気づかれるんですか……?」


「相手は▫霊だ、それも逃げ出した▫霊だ。」


ガチャン。手に持っていた銃に弾を込めた。


「こんなところに逃げてくるくらいだから、生き残りたいって必死なんだ。あれはお前らのような脆弱な人間と命をかけて戦うような怪物だ。死にたいなら、勝手にしろ。」


その言葉を聞いた青年たちは、お互いに無意味な目配せを交わし、結局みんな氷を口に入れた。


これでいい。舌を凍らせて、余計なことを言わせないように。


俺は満足そうにうなずき、バッグを背負って洞窟を出た。


「ねぇ……本当にこんな小さな女の子に従うつもり?」


「そうだよ、何がすごいっていうんだ?身長は俺の足の長さにも及ばない。」


「シーッ――聞こえたらまずいだろ。あいつは隊長なんだから、忘れるなよ。隊長の指示に従わないってことは、家族の命令に背くことになるんだ。」


「チッ、隊長だと?どうせここにいるのは俺たちだけだし、誰にもバレずにあいつを始末するのなんて簡単だろ。」


「まあ、▫霊だからな。何か特殊な能力でもあるかもしれないし。」


雪原の風が激しく吹きつけてきたが、それでも後ろから聞こえる騒音は消えなかった。


本当に、氷すら口を塞げないなんて……


正直言って、私には耳が少し良いくらいで、特別な能力なんてない。


あえて言うなら、私の能力は度胸の広さかな。若い奴らと争う気になれないだけだ。


どうせ、そんなことはもう聞き飽きている。


バッグを横に置いて、崖に身をかがめた。


目の前の谷はまるで天然の塹壕のようで、周囲の山々に囲まれて、あらゆる音が何十倍にも増幅される。


守るのは簡単、攻めるのは難しい。確かに、逃げた者を隠すのには最適な場所だ。


先日、家族の年次試験で、五人の▫霊が試験場を利用して逃げた。


行動時間が極端に短く、見事に連携していたことから、かなり前から計画していたことがわかる。


でも、その五人は特に名の知れた存在でもなく、能力も普通だ。家族としては機密を守るために捕まえなきゃいけないだけ。


偶然にも、新兵たちは実戦経験を積む必要があったため、俺と一緒に臨時チームを組んだ。


「ところで、あの叛逆者を捕まえた後……どうするつもり?」


「……お前らの上司、こんなことも教えてくれなかったのか?」


「特に指示はないって言われてるから、その場で処刑ってことになると思うけど……」


青年が喉を鳴らしながら、少し緊張して言った。


「本当に▫霊を殺せるんですか?」


「ふっ、クレメンス家の一員で、▫霊を恐れるのか。」


思わず笑ってしまった。


「お前らは私たちを殺すつもりだったんだろう?それがなぜ、今になってこんな愚かな質問をするんだ?」


青年たちはお互いに目を見合わせて、私が急にこんなことを言った理由がわからないようだった。


まあ、仕方ない。気分が悪かったからだ。


谷の中には小さな森があり、銀色の雪が枯れた枝に覆いかぶさって、風が吹くたびにまるで無数の白骨が踊っているように見える。


さらに、地面には「死体の山」が積もっている。


揺れそうな木造の小屋が、その「乱葬の地」の中央に建っていた。


「どうやら、あの小屋の中に人がいるようだな……でも枝が多すぎて、踏むと音が出てしまう……仕方ないな。」


私はバッグから、まだ「生まれたばかり」のバズーカを取り出した。


「できれば、お前の初戦がこんなことじゃなければよかったんだけど……」


バズーカを肩に担ぎ、地面と三角形になるように構えた。


「でも、もう仕方ない。さあ、この子の初めての『泣き声』を一緒に楽しもうじゃないか!」


Ⅱ.脱走者

(※数箇所に「▫霊」「▫灵」表記が出てきますが、おそらく「食霊」の文字化けだと思われます。ですが原文のまま書き出していますのでご了承ください)


バズーカは音を立てなかった。


小屋の扉が開き、中から男女が一人ずつ、両手を上げて降参のポーズを取って出てきた。


後ろにいる青年たちは一瞬で気を引き締め、ただ人をすぐに連れて帰りたいで、足を踏み出しそうになった。


「バカか?こんなに簡単に降参するなら、最初から逃げなかっただろうが。俺たちがそんなに手強そうに見えるか?」


足元で一斉に動きが止まった。俺はため息をつきながら、前に一歩踏み出した。


「脱走者は五人だ。降参するなら、全員まとめて出てこい!」


「降参じゃない!和解だ!」


その女性の▫霊は大声で言ったが、どこか自信満々な口調だった。


ちょっとおもしろい。


「自分がクレメンス家と『和解』できると思ってるのか?」


「クレメンス家じゃない、あなた、クワスと和解したい。」


それはおかしい。脱走者の中に知り合いがいるわけじゃないし、しかも…


さっきまで俺をどう殺すか話してた人間たちの前で、脱走者と「和解」だって?


こいつら、死にたくても誰かを巻き込みたいだけじゃないか……


「おい、お前ら、ついてこい。こいつらが何を企んでるのか見に行こう。」


今度は、後ろにいる奴らがすぐには返事をせず、お互いに見合わせた後、ゆっくりついてきた。


小屋の前に着くと、入口の▫霊二人が武器を地面に放り投げて、俺たちを中に通した。


部屋はボロボロだが、生活必需品はしっかり揃っていた。こんな場所を彼らだけで準備できるわけがない。


「他の人は?」


「地下にいる。」


「へぇ?」


こんなボロ屋に地下があったとは。バズーカが届かないなら、もしかしたら逃げるチャンスがあるかもしれない。でもなんで…


そして、こんなに素直に言っちゃうのか?自分の後ろを断ってしまうんじゃないか?


「本当に俺と『和解』できると思ってるのか?」


「同じ▫霊だから、あなたも分かってくれるだろう…チャバタ、みんなを上に連れてきて。」


その言葉が終わると、床から微かな音が聞こえ、次に板が持ち上がり、三人が下から出てきた。


大体、あの女の意図がわかった。


「子供二人と、一人のお年寄り…家族の厳しい試験に耐えられなかったから、逃げるしかなかったんだろう?」


彼女は否定しなかったし、銃がまだ向けられていることにも全く気にせず、振り返り、子供の一人の頭を優しく撫でた。


「私はあなたが羨ましい、クワス。私たちには才能がない…いや、戦闘に関する才能がないの。」


「この子は自分の想像の中でしか存在しないものを描くことができるし、このお年寄りはどんな話も魅力的に語れるし、チャバタはただ自分の家を持って、庭に花を植えたいだけ。私も彼らの願いを叶えたかった…」



「でも私たちみんな知っている。クレメンス家は▫灵を欠かすことはないが、特別な能力のない▫灵を簡単に捨てることはない…捨てるとしたら、価値を絞り尽くしてからだ。」


「運が悪ければ実験室送りにされるか、他人にいじられや恥をかかされ、最後は苦しんで死ぬ。運が良ければ、生身で地雷を探察したり、新しい武器のテストをさせられて、せめて楽に死ねる。」


「でも、どうして私たちには死ぬしかないんだ?どうして家族の残酷なシステムや欲望の中で死ぬしかないのか?」


女性の冷静な顔に、ようやく細かい皺が現れ、目に涙が浮かび、急かした声に涙声が混じった。


俺は肩をすくめて言った。


「クレメンス家がなければ、俺たちは存在しない。この命はもともとあの家族のものだ。」


「今まで家族にした貢献は、もうその恩義を返すのに十分だ――愛なんてない。ただ、私たちには価値がない体にその恩義をくれただけだ。」


「その話は俺に言うべきじゃない。俺は家主じゃない、そんな計算をする資格はない。ただ命令を受けて行動しているだけだ。」


「あなたはきっと私たちを理解してくれる、クワス。あなたも私たちと同じ…」


「同じ?俺は他人の力を借りて逃げ出して、その後他の誰かに命を助けてもらうなんてことはしない。俺は自分の力で、この無価値な体を一歩ずつ進ませてきたんだ。」


砲身を少し持ち上げて言った。


「お願いだ、姉さん…私たちを傷つけないで…」


突然その声が聞こえてきて、私は少し驚いた。


声の方向には目を向けなかった。というか、この部屋に入った瞬間から、目を合わせないように気をつけていた……


でも、彼女はやっぱり俺の視界の隅にいる。


その小さくて、傷だらけの、でも頑なに倒れない姿は…


だんだんと、昔の自分と重なってきた。


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