Gamerch
フードファンタジー攻略wiki

シチリアカンノーロ・エピソード

最終更新日時 :
1人が閲覧中
作成者: K
最終更新者: K

エピソードまとめへ戻る

シチリアカンノーロへ戻る

シチリアカンノーロのエピソード

彼女の前では、あらゆる美しいもの色が褪せる。シチリアカンノーロもその事を承知の上で、自らの魅力を惜しげもなく振りまき、周囲の称賛を心地よく浴びている。ゆえに「見かけ倒し」と見らされが、これこそが真の姿を隠すための「奥の手」。

Ⅰ.巫術


「魔術?こんな荒唐のもの、私シチリア様を煩わせるとはね」


シタールはまず頷いて同意を示すと、続けて言った。

「先例がございますゆえ、御主様は本件を重大視なさっております。故にシチリア様、至急ご出発の準備をお願い致します」


「シチリア様、移動用に改良した新作ドレスをお仕立ていたしました。ご覧くださいませ」


反論しようとした私の言葉を遮るように、アンヤァが近づいてきた。些か不機嫌だった気分も、彼女が持つドレスを見た途端に吹き飛んだ。


「では着替えさせてちょうだい、アンヤァ。ご苦労ね~」


当主の指令は嫌だが、美しいドレスに罪はない。

それに…


行かなければ、「魔女」の容疑が私に降りかかるのだから。


クレメンス家現当主はかつて、自身の猜疑心だけで半年に及ぶ魔女狩りを敢行した。今回確たる証拠があると聞けば、あの臆病者が見過ごすはずもない。


シタールとアンヤァが焦って促すのも、その点を慮ってのことだろう。良い子達だわ。


鏡に映った新装の姿に満足し、思わず二人の頬を摘んだ。


「ではお家でゆっくり休んで、シチリア様の凱旋に備えるのよ」

「え?待ちなさ…」


ちょうど外出ようとしたところ、余光でシタールのエプロンが一部ほつれているのが目に入り、とても気になりました。


「これは許せない。でも心配いらないわ、シチリア様が帰りに新しい服を買ってあげるから」

シタールは礼儀正しくお辞儀したが、相変わらずの無表情。アンヤァは期待に胸を膨らませている様子。


…変わらないものね。


「では行ってきます~」


門外にはシタールが手配した馬車が待つ。車内外に飾られた花束とリボン、甘い香りが漂う――


クレメンス家特有の腐臭を隠すのに丁度良かった。


クレメンス家は皇都ミドガル建設に貢献した功績から、代々王室と密接な関係を保っている。


さらにグルイラオで数々の有力組織へ資金援助を行い、友好関係を築いてきた結果、その財力、権力、地位は言うまでもない。


金銭の匂いは嫌いじゃない。宝石も美酒も華服も、香水でさえ陶酔させる香りを放つ。だがクレメンス家には銅臭以上のもの――


血の匂いが染み付いている。


幸い近年のクレメンス家は膨張しすぎて、私のような末端成員は当主の召喚時のみ本家へ赴けば良い。でなければ…


気付けば目的地に到着していた。外部の馬車は屋敷内への進入を禁じられているため、門前で降りる。


「シチリア、久し振りだね」


「マンドワ…?」


まさか下車早々に彼と出会うとは。本家で見かけるのは当然だが、なぜ正門に?


まさか待ち伏せでは…


「随分待たされたよ」

私の疑問を看破したように、マンドワが笑みを浮かべた。


「何用かしら?」


「今回の魔術調査任務、僕たちが同組らしい」


「ええ…」


最悪だわ。この男の外套は毛羽立ちが酷く、毎回私のドレスに付着してアンヤァにクリーニングを強いる。


しかも本家次期当主の▫霊だ。


「では早速始めて早く終わらせましょう。魔術の痕跡はどこで発見されたの?」


「焦るなよ。実は魔術使用者の特定…既に確信があるんだ」


不意に動作を止め、狐のような笑顔を見つめる。

胸騒ぎが募る。


「誰ですの?」


「シチリア…」


「えっ?」


「ふふ、証拠固めが完了するまで君には内緒だ。今はまだ…守ってあげたいからね」


Ⅱ.魔女


「シチリア様、お待ちください…」


「近寄らないで!」


思わず叫んでしまった。表情も恐ろしかったのか、普段冷静なシタールですら硬直していた。


だが今は彼女を落ち着かせる余裕などない。


書房へ駆け込み、密室のスイッチが隠されているはずの本棚の前に立つ。隠し装置を回す必要などなく、掌から放たれた桃紫色の光が本棚裏の世界を開いた。


魔法書と薬草を釜に放り込み、指先から火種を灯して全てを燃やし尽くす。燃え盛る炎を前に拳を握り締め、震えるほどに怒りが込み上げる。


「あの野郎…マンドワ…」


「いつ私の正体を見抜いていたんだ?」


確かに本家では端役扱いされ、傲慢な愚か者と見做す者も少なくない。


しかし私の正体は、クレメンス家の大規模な魔女狩りを唯一生き延びた魔女なのだ。


「シチリア」


御侍様の声が柔らかな霧に包まれ、優しく過去へと引き戻される…



「本当にあの男と結婚するつもり?クレメンス家の人間よ?」


「シチリア」


御侍様は櫛を持った私の手を握り、そっと自分の前に引き寄せた。


「心配してくれるのは分かるわ。でも私は無防備で騙されやすい乙女じゃないのよ~」


悪戯っぽく瞬きしながら、貧相な筋肉を見せつけるように腕を曲げてみせる。


「ホール家最強の魔女だもの!」


「でも魔女は雨を呼び、人を救い、予言はできても、誰かを傷つけるには時間も手間もかかる!」


「誰が私を傷つけるというの?それにシチリアが傍にいてくれるでしょう?」


子供のように私の手を振りながら笑う。


「チャールズを愛する気持ちが分からないでしょ?いつか分かるわ。愛する人がどれほど大切か…他の全てを捨ててでも傍に行きたくなるほどに」


椅子から立ち上がり、私を踊りに誘う。


「でも彼も同じ気持ちですか?」


「もちろん!私たちは深く愛し合っているの!」


「御侍様、シチリア様、お時間です」


シタールが私たちを遮った。入口にはアンヤァと並んで立っている。


「行きましょう、シチリア。チャールズを待たせちゃだめよ」


幸福に満ちた毅然とした顔を見た瞬間、もう何を言っても無駄だと悟った。私は静かに馬車に乗り込んだ。


チャールズ個人に反感はない。彼はクレメンス家の中枢に属さぬ人物だ。御侍様の安全を脅かす要素など存在しない──そう自分に言い聞かせた。


無益な反対を止め、シタールやアンヤァと共に、私は御侍様の婚礼、妊娠、出産を目の当たりにした。生まれながらに化け物のような姿をしたあの子の成長を、三人で見守り続けた。


そして…


クレメンス現当主が魔女に殺される──


そんな噂が家中を駆け巡った。


「ホール家の魔女は私だけなのに?なぜ今更?」


「なぜのんきにしていられるのです?」


御侍様を呆然と見つめる。


「この噂は明らかに御侍様を狙ったものでは?」


「他に知る者はあなただけよ」


「ホール家はかつて名門でした。調べれば痕跡は残っています」


「なぜ私を標的に?」


「ここはクレメンス家です!」


ふと御侍様の瞳の輝きが薄れるのを見て気付いた。私は気が付く──


御侍様が甘いのではない。最悪の事態が現実となる可能性を承知の上で、ただ如何ともし難いのだと。


「御侍様…」


「シチリア、教えたことは覚えている?」


「はい…」


「絶対に忘れないでね」


笑顔の裏で震える手を握り締める。


彼女は淡々とほほえんだまま、穏やかに語りかけた。


「魔女は恐れられる存在だけど、あなたが言うように雨を呼び人を救える。ただ人を傷つけるには時間がかかる…」


「だからこそこの存在を汚名で消させたくない。シチリア…」


「あなたが私の後の最後の魔女になって」


私は2つの深呼吸をしてやっと彼女を見ることができた。


彼女の瞳には涙が滲みながらも、


必死に微笑みを保っている。


最初からクレメンス家に嫁がず、チャールズと出会わなければよい…


「チャールズとの出会いを後悔していないわ」


涙が頬を伝う。


「たとえ結末が悲しくても、彼との日々は私の宝物…これを失う方が辛い」


「シシリー、お前が同じような贈り物を受け取るまでは、決して魔女の身分を露わにするんじゃない。絶対に、決して死ぬんじゃないで」


私は御侍様に問う勇気もなかった──この結末を予見していたのか、それでもなお道を選んだのかと。


彼女の勇敢さに憧れながら、その勇敢さに震えていた。


その後半年、必死に耐え続けたが、遂にクレメンス家は御侍様の魔女の身分を見抜いた。


銃声が響いた日、クレメンスの私兵が邸宅に突入した。


御侍様は銃口を向けられても私を睨み「抵抗するな」と命じた。


チャールズは無知を主張したが、当主は魔女の血が子孫に継承されることを恐れ、彼と十歳にも満たない息子を共に殺害。


その光景に御侍様は理性を失い、家族に反撃を試みるが、▫霊たちに押さえつけられる。シタールとアンヤァが血の海に消え、最後に御侍様の体温が私の掌から消えた。


彼女のそばに近づき、胸を貫いた銃弾を握りしめた。


熱い。なのに、どうして御侍様の身体はこんなに冷たいのか…


シチリアカンノーロ、調査の結果ホール家は▫霊が魔女身分を引き継ぐ伝統なし。貴様の能力は家族に役立つと認め、死罪を免除する。」


邸宅を離れる時、


あの日の血なまぐさいが私を離れなくなった。


Ⅲ.魔女狩り


「シチリア様?お怪我は…」


書房を出るとアンヤァの心配顔が目に入り、私は表情を整えて笑みを浮かべた。


「大丈夫よ、ただ御前たちへのプレゼントを忘れたのが残念で」


「え?それがお怒りの理由ですか?」


「そうじゃないわ、本家で嫌なことがあっただけ。もう済んだ話よ。晩餐の支度は?」


「お食事の時間でございますわ!」


アンヤァが裾を翻して食堂へ駆け出す。


腕を掐ねながら御侍の遺志を思い返す。


今のシタールとアンヤァを守るためなら──たとえ彼女達が既に…


クレメンス家との熾烈な戦いが待ち受けている。


翌日、魔術使用者の調査で再び本家へ。


マンドワが門前で待ち構えていた。


「新たな手掛かりは?」


「君がいない間に進展するわけないだろう?」


「…」


「ふふ、シチリアと共に調べるのが楽しいからね」


嫌な男だ…


外套の毛羽がドレスに付着するのを払い、狐のような顔も見ずに先を急ぐ。


「今日の予定は尋問?それとも捜索?」


「検査だ」


「は?」


「当主様が魔女の使った魔導書を入手された。魔女が触れれば反応するとのことで、これで使用者を特定する」


「…」


「顔色が悪いぞ、シチリア?」


「君の外套の毛にアレルギー反応が出ただけよ」


「それは失礼した」


マンドワの顔に反省の色は微塵もない。


無駄口を省くため彼を先導させ、沈黙のまま進む。


宴會場には見知らぬ▫霊が溢れていた。クレメンス家が新たに召喚したのだろう…


私の▫霊としての価値は、最早消えかかっているのかも知れない。


「揃ったようだ…諸君は家族の誇りであり、汚れなき存在であるが、人数増加に伴い穢れが混入する危険も…」


「故に本日は魔女の末裔を選別する。潔白ならば各位の地位は更に磐石となるだろう」


白髪の老執事が代弁していた。▫霊の能力検査を毎年担当する人物だ。当主の重視が窺える。


「では名を呼ばれた者から、この魔導書に触れていただく」


前方を見やると、分厚い革装丁の本が無造作に置かれている。特に特徴のない外見だ。


ホール家の古書は貧困地を巡った傷跡でボロボロだったと、御侍は語っていた。


しかしこの魔導書は新品同然。黒革が不自然に光沢を放っている…


黒魔術の影響か?


思考を巡らせるうちに検査は中盤へ。魔導書は微動だにせず、私の焦りを嘲笑うようだ…


シチリアカンノーロ。前へ」


遂に私の番だ。


深く息を吸い込み、ゆっくりと魔導書へ近付く。

老執事を見据える。


「ただ触れるだけで良い?」


「然り」


掌が革表紙に触れた瞬間──


「合格」


安堵の息を漏らし、瞼を瞬かせて元の位置に戻る。


「凄いね、どうやったんだ?」


マンドワの囁きに心臓が暴れ出す。


「何の話?」


「君の御侍は魔女だったよね?」


「周知の事実よ」


「なら君は…」


「光った!魔導書が反応した!」


完璧なタイミングだ。


前方では人々が騒然とするも、すぐに鎮静化していく。


老執事が魔導書を指差す先には──


その魔導書は、何の変化もない。


Ⅳ.人心操縦


その後、魔導書に触れた者全てに老執事は騒ぎ立てた。「光った!魔導書が反応した!」


だが他の者には微動だにせず、狂人と化した老執事の姿しか見えなかった。


これで魔女は私の後に触れた▫霊全員──宴會場の三分の一に及ぶ者たちか、


さもなくば百年近く家門に仕えた老執事のどちらかとなった。


「そもそも魔導書が反応するなどという話が嘘かもしれませんわ」


「可能性は三つ。当主様がどれを選ぶかでしょう」


宴會場に重い沈黙が流れる。


予想外の展開に▫霊たちは監視下に置かれ、「判決」を待つ身となった。


不安を紛らわせるように集まる者たちの瞳に、自らの命運への怯えが滲んでいた。


だが当主が三分の一もの▫霊を処分するなど不可能だ。


魔女狩りは延命のためなら、その数の▫霊を失うのは即ち自殺行為と言っていい。


あの老執事は…当主の信頼度を賭けるしかない。


だって、他の対策もない。


人心操縦の力は一度に一人にしか及ばない。


魔導書の真偽が分からぬ中、私は老執事の幻覚を操り「全員に反応あり」と錯覚させた。


当主は魔女の存在と魔導書の反応を信じ切っている。何も掴めなければ諦めないでしょう。


ならば魔導書を疑い、自らの判断力さえ疑わせればいい。


魔女狩りの獲物になりたくないなら、解決法は先回りして猟人になることではなく、


この愚かな魔女狩りを徹底的に破壊することだ。


「第四の可能性がある」


マンドワが不意に口を挟んだ。


「異変はシチリアが触れた後に起きた。つまり君が魔女だ」


周囲の▫霊が一斉に距離を取る。


落ち着け、シチリア。我々は皆、今や容疑者です。彼は審判じゃない、落ち着け。


「変化するのは書だと宣言したはず。もし魔女にそんな力があるなら、予言通り当主を殺せたはずよ」


「人心を操る能力があれば、他人を変異させられるのでは?」


マンドワは突然口を押さえて芝居がかった驚きを見せる。


「忘れてた、私も人心操縦の能力者だった」


「家族で最もありふれた能力よ。珍しく間抜けなこと言うわね」


「皆疲れたようだ。早く決断が下るといいが…」


危機は去った。


私は何事もなかったかのように振る舞い、高鳴る心臓と乱れた呼吸を落ち着かせようと努めた。マンドワと視線が交差する。


あいつは一体…


「言っただろう。君を守りたいと」


「は?一体何を言っている…」


「今日の検査は君への試練でもあった」


耳元で謎めいた言葉を囁き続ける。


「君の能力は期待通りだが…優しすぎて決断を鈍らせる」


「覚悟を固める手伝いをしようか?」


苛立ちながら彼を突き放す。


「能力を使うなら、この場で正気を失わせるわよ」


「シチリアならやらないと分かってる」


しつこく近付いてくる。


「中途半端だから危険に晒される。今は嫌疑を晴らしてやったのに」


「次は当主を殺して復讐を手伝おうか?偉大なる魔女様?」


Ⅴ.シチリアカンノーロ


クレメンス家と縁がなければ、シチリアカンノーロは御侍と共に世界を駆け巡っていただろう。


彼女達は魔女として、砂漠に驟雨を降らせ、陰鬱な谷に陽光を呼び戻す、古びた魔導書を救済の軌跡で埋め尽くしながら。


クレメンス家のせいで、シチリアの美しさと誇りは牢獄の装飾と化した。


豪奢な屋敷で警戒と謀略に明け暮れる日々。


魔女の身分がクレメンス家で鼠同然に扱われる現実に、彼女は深い嫌悪を抱いていた。


しかし選択肢など最初からなかった。


シタールとアンヤァを守るため──彼女たちが既に亡き身であっても、記憶の中で輝き続ける勇気と優しさがシチリアを縛りつける。


故に彼女たちこそが、生きる資格を持つ。


そして御侍は…


御侍を貫いた銃弾を握り締める。最も大切な人を殺されたものは、今や彼女の最強の武器となった。


マンドワ側で密かに何が行われているのかは不明ですが、いずれにせよクレメンス家は天地がひっくりかえる変化になる。


後継者の急死で当主が病床に臥せり、▫霊たちが妙に遠方へ派遣される隙に、マンドワはシチリアを無防備な病室へ導いた。


クレメンス当主は魔女の手で最期を迎える。


「だから後継者決定前に仕留めろ、シチリア」


マンドワの声は鬼魅のように、シチリアは彼に惑わされることはないことを知っていたが、それでも断固として右手を挙げた。


これが因果応報だ。


御侍の苦痛を千倍に濃縮するかの如く、銃弾が当主の心臓を貫く。遅く、そして確実に。


銃弾の血痕が再び温もりを帯び、御侍の幻影が眼前に浮かぶ。


だが彼女は戻らない。


こんな穢れた形での復活など、御侍が望むはずがない。


言葉にできない、耐え難い虚無と喪失感がシチリアを蝕む。


パチパチパチ。


不協和音のような拍手が響く


マンドワの笑みが、吐き気を催させる。


「おめでとう、偉大なる魔女様。願いが叶ったね」


「『偉大』だなんて。そもそもその予言の魔女とは一体誰?」


「すべては当主の疑心であると解釈することもできる。」


シチリアは疑念を抱きつつも、これ以上悩んでいても仕方がないと考えた。


「では貴様は?」


シチリアの眼光が刃のように研ぎ澄まされる。


「なぜ手を貸した?」


「君の誇り高き姿が、美しかったからね」


シチリアは一瞬戸惑い、振り返って立ち去ろうとした。


マンドワが慌てて追いかける。


「今後どうするつもり?」


「ない」


「それはちょうどいいですね。美食家協会へ同行しよう」


「変な名前だ…何をする所?」


「心配無用、私が守るよシチリア」


足が自然に止まる。


彼女は、この言葉には聞き覚えがあった。マンドワは彼女に何度も言っていたし、昔チャールズも御侍に何度も言っていたのだ。


全て嘘だ。永遠の守護など存在しない。


分かっている。だが──


頬の熱を隠すため、速足で廊下を進む。


「どうだい?同行するか?」


「共闘したが、信用はしていない。いざとなれば貴様を犠牲にするわ」


「どうぞご自由に」



エピソードまとめへ戻る

シチリアカンノーロへ戻る


Discord

御侍様同士で交流しましょう。管理人代理が管理するコミュニティサーバーです

参加する
コメント (シチリアカンノーロ・エピソード)
  • 総コメント数0
この記事を作った人
やり込み度

未登録

編集者紹介

未登録

新着スレッド(フードファンタジー攻略wiki)
ゲーム情報
タイトル FOOD FANTASY フードファンタジー
対応OS
  • iOS
  • Android
カテゴリ
  • カテゴリー
  • RPG(ロールプレイング)
ゲーム概要 美食擬人化RPG物語+経営シミュレーションゲーム

「FOOD FANTASY フードファンタジー」を
今すぐプレイ!

注目記事
ページトップへ