「浅緑の剣士」リチャード_include

リチャード「よ、大丈夫だったか？」

主人公「ああ……。さっきは危ないところを助けてくれてありがとう。」

リチャード「いいっていいって！無事でよかったよ。

そういや、アンタ、癒術士だろ？よかったら俺と組まねえ？」

リチャード「っていうのも、俺、バウンティーハンターやっててよ。

ちょうどここらのモンスターが狂暴化したからなんとかしてくれって依頼を見てきたわけなんだが、やっぱ癒術士がいた方が心強いんだわ。

アンタも俺と同じ依頼でここらにいるわけだろ？

そういうワケで、協力した方がお互いハッピーだと思うんだけど、どうよ？

あ、もちろん報酬金は山分けだから、そこんとこは安心してくれよな？」

主人公「え？」

メルク「みゅ～、そういうことならもちろん大歓迎なのですよ～！」

主人公「それじゃあ、これからよろしくな。えーっと……、」

リチャード「俺はリチャード。アンタは……、」

主人公「俺は主人公。こっちは友達のメルクだ。」

メルク「よろしくなのですよ～！」

リチャード「よし、それじゃあ主人公に、メルク！契約成立だ！こっちこそよろしくな。」

主人公「ああ。」

ハザード「シュルル……！」

リチャード「っと、またモンスターか。コーヒーを飲む暇もねえな。

よし、主人公、下がってな！癒すのはお前に任せたからよ！」

主人公「わ、わかった！」

リチャード「さァて、腕がなる……、……ッ！」

メルク「リ、リチャードさん、どうしたのですよ！？」

リチャード「ぐっ……、効き目が切れてきたか……。」

主人公「まさかなにか持病が！？大丈夫か！？」

リチャード「コ、コーヒーを……、コーヒーを淹れてくれ……！」

主人公「わかった、コーヒーだな！……コーヒー？」

リチャード「実は、俺は３度の飯よりもコーヒーが好きなんだが子供の頃からずっと飲み続けた結果、一定期間コーヒーを飲まないと禁断症状が出るようになっちまったんだ……。」

主人公「ってそれ、もはや中毒……！いったいどんな症状が……、」

リチャード「すごい落ち込みやすくなる……。」

主人公「えっ？」

リチャード「……憂鬱だ。コーヒーが飲みたい……。

コーヒーがなけりゃこのざまなんて俺はなんてダメなやつなんだ……。

クズだ……、クズ野郎なんだ……。」

主人公「ちょ、リ、リチャード！」

ハザード「シュルルッ！」

メルク「みゅわあああ！主人公さん、モンスターが迫ってきてるのですよ～！」

主人公「あわわわ、正気に戻って～っ！」

リチャード「こんな年下の男の子に迷惑をかけてるなんて、俺は最低だ……。貝になりたい……。」

メルク「モンスターが！」

主人公「しょうがない……！逃げよう！」

リチャード「コーヒーがないと力が出ない……。」

主人公「なんでだよ！」

メルク「もうすぐそこなのですよ！」

主人公「リチャード！」

リチャード「貝になって海の底に漂いたい……。」

主人公「もおおおお！わかったよ！」

リチャード「ちゃんと蒸らして、それから……、」

主人公「こんな時にこだわるのやめて！」