「純忠なる聖兵」フェイエル_include
属性補正
炎属性
92%
水属性
92%
風属性
92%
光属性
100%
闇属性
130%
モデル
ストーリー
フェイエル「……。」
主人公「え、えと、あの……。仲間になってくれて、ありがとうございます。こ、これからよろしくお願いします…。」
フェイエル「ああ。」
主人公「その、ええと……。……な、なんでもないです。」
フェイエル「……あっ、いや……、」
フェイエル「その、悪い。こちらこそ、よろしく頼む。」
主人公「……!あ、は、はい。」
フェイエル「……。」
主人公「……あの、だ、大丈夫ですか?なんだか落ち着かない様子ですけど……、それに顔色も青ざめているような……。」
フェイエル「……少し、緊張していて。まさか、この僕が地上に降り立つ日が来るとはあの聖ミシェリアの日までは考えたこともなかったから。」
フェイエル「頭ではわかっているが、どうにも……、落ち着かない。」
主人公「……そうですよね、空の国の人たちは、地上は嫌うべき場所だってずっと思って生きていたんですもんね……。」
フェイエル「……、嫌う、という訳じゃない。」
主人公「え?」
フェイエル「僕が聖都で君に見せた態度を鑑みれば誤解するのもわかるし、もちろんそう考える者もいるだろうが……。」
フェイエル「だが、天空の民の多くは、憐れんでいるんだ。地上の民が、我らと同じく天へ住むことができないことを。」
フェイエル「君たちからすれば、傲慢だと思うことだろう。」
フェイエル「しかし、僕たちはそれが君たちの幸せだと信じ、いつか地上の民にも、許しの日が来て、翼を頂き、我らと共に神のお側へ侍ることを願っていたんだ。」
フェイエル「……まあ、それでも神の怒りを恐れて、地上の民を厭う気持ちはあったし、君には信じがたいことだろうが……、」
主人公「……、」
主人公「いえ、聖都の人たちは、優しかったです。」
フェイエル「……君が、そう言うとはな。」
主人公「それもそうなんですけどね。」
主人公「実をいうと、オルトスとか、聖都の人たちがあんまり地上が駄目だ駄目だっていうから、ちょっとむっとしてましたし。」
主人公「でも……、オルトスが怪我してるって聞いた靴屋のおばさんは靴をただでくれて……、」
主人公「そのうえ、心配して聖宮まで送ってくれるとまで言ってくれた。」
主人公「フェイエルさんだって、俺がラヴィオルさんに首根っこをつかまれて、窒息しそうになってるところを心配してくれたじゃないですか。」
フェイエル「それは……、」
主人公「地上の民に対して、嫌う……、というか、いろいろ複雑な気持ちがあるのは知ってますけど……、」
主人公「でも、だからって悪い人だってわけでもなくて、優しい気持ちや、誰かを心配する気持ちがないってわけでもなくて。」
主人公「なんか……、うまく言えないですけど、今は聖都の人たちの考え方を知れてよかったなって思います。」
主人公「……あの靴屋のおばさんも、フェイエルさんも俺たち……、地上の民と根本は同じなんだって。お互いのこと、知らなすぎただけなのかもって。」
フェイエル「……、」
フェイエル「……団長が、君に弟くんのことを任せた理由がわかったよ。」
主人公「……、」
フェイエル「……聖ミシェリアの日から人々は少しずつ変わり始めた。」
フェイエル「広場では、聖典の言葉の意味を議論する者が増え、聖ミシェリアへの嘆願は減り、祈る前に、自ら行動する者が増えた。」
フェイエル「こうして、地上へ自ら訪れる者も。」
フェイエル「僕も、君と同じだ。地上のことを知らなすぎたのかもしれないと思う。」
フェイエル「きっと、地上のことを知ることが、神の御心をより深く知る、手がかりになる。」
フェイエル「僕のしてきたことは、おじいさまの言っていたことは本当に傲慢なことなのか、間違っていたのか、」
フェイエル「それとも、地上の民に傲慢だと謗られようと貫くべきことなのか。」
フェイエル「空から眺めているだけじゃわからないことが、ここにはあるから。」
主人公「フェイエルさん……、」
フェイエル「……遠くから見ているだけじゃわからないなんてこと、僕はもうとっくに知っていたのにな。」
主人公「え?」
フェイエル「僕の祖父は枢機卿だからね。聖宮守護団に入ったときも、周囲からは祖父の力だと思われていた。」
フェイエル「それが嫌でしょうがなくて、そう思っているやつらは全員見る目がないと内心、悔しかったし、腹をたてていた。」
フェイエル「……でも、その時、ラヴィオル団長は僕をちゃんと見てくれた。」
主人公「ラヴィオルさんが……、」
フェイエル「そう!あの人のおかげで、今の僕がある。団長は昔からカリスマがあって、最年少で団長の座についたほどで……、」
主人公「……、」
フェイエル「……ごほん。」
フェイエル「とにかく……、あの時、噂や、遠くから見てるだけで、僕の何がわかるんだって思ってたから。」
フェイエル「今更……、僕も同じことをしていたと気づくなんてと思ってね。」
フェイエル「でも、同じ間違いを繰り返すつもりはないから……、その……、」
主人公「フェイエルさん?」
フェイエル「ぼ、僕と握手をしてくれないか。……手袋は、外すから。」
主人公「……、」
主人公「はい、これから、よろしくお願いしますね。」
フェイエル「ああ。」
主人公「……手汗、すごいですね。」
フェイエル「緊張してるから……。」
主人公「……いつか、さらさらの手で握手できるようになる日を待ってますね。」
フェイエル「ああ。」
フェイエル「けど……、うう、しまらないなあ……。団長には内緒に頼むよ……。」
備考
入手方法
ダイヤスカウト、レア以上確定ゴルドスカウト