「王鍵の門番」ロワローゼン_include
属性補正
炎属性
100%
水属性
67%
風属性
150%
光属性
100%
闇属性
100%
モデル
ストーリー
主人公「はあ……、今日も仲間がみつからなかっ……、うわっ!いったたた……、なんだ、なにかを踏んづけ……、」
ロワローゼン「……。」
主人公「うわあああっ!ご、ごめん、まさか人が寝転がってるとは思わなくて!大丈夫か!?」
ロワローゼン「……ん?あ、いけない、寝ちゃってた。次、ボクの番~?って、あれ?ここどこぉ?」
主人公「紹介所だけど……、もしかして打ち所が悪かったのか……?それか、迷子とか……。」
ロワローゼン「おかしいなあ、次でチェックメイトできるはずだったのに~。はやく、帰らなくちゃ。」
主人公「迷子の方か……。どこに家があるんだ?おわびに送っていくよ。」
ロワローゼン「わかんない。ボク、あそこからでたことないもん。」
主人公「ええ?それならなんでこんなところで寝てたんだよ?」
主人公「わかんない。ボク、寝てたもん。」
ロワローゼン「ま、まさか誘拐……!?とりあえず、住んでたところのことを教えてくれないか?そしたら、場所がわかるかも……。」
ロワローゼン「門の前だよ。そこがボクたちの居場所なんだ。いつだったかは忘れたけど、そう約束したんだ。」
主人公「約束……?」
ロワローゼン「そうだよ。そこにいて役目さえ果たすなら、ずっとそこでチェスをしていていいって。」
主人公「役目っていうのは?」
ロワローゼン「なんだっけ……。ああ、そうそう、門番だ。ずっと誰も来ないから、忘れちゃうところだったよ。」
主人公「君みたいなちっちゃい子が門番?年はいくつなんだ?」
ロワローゼン「わかんない。覚えてないし、数えてないもん。」
主人公「そ、そうか……。これはただの誘拐じゃないような気がしてきたぞ……。家族とか、誰か君のことを知っている人は?」
ロワローゼン「ボクの片割れ?」
主人公「片割れ?」
ロワローゼン「もうひとりのボクだよ。」
主人公「えーっと……、ふ、双子とかか?」
ロワローゼン「うん、ふたりのボク。だけど、ボクであってボクじゃないから、どっちがお兄ちゃんで、どっちがお姉ちゃんになるかチェスで決めるんだ。」
主人公「チェスで!?」
ロワローゼン「そうだよ。だって、僕たちはチェスが好きなんだもの。勝った方が、どっちになるか決められるんだ。でもね、全然決まらないんだ。2回勝ったら、勝ちなんだけど1回勝ったら、1回負けるんだ、ずっとね。」
主人公「そんなにずっとチェスばかりしてたら飽きないのか?」
ロワローゼン「飽きないよ。待っている間にいろいろなことを考えたり、眠ったりしてるもの。」
主人公「何を考えるんだ?」
ロワローゼン「ボクがお兄ちゃんになったらどんな世界になるのかとか、ボクが弟になったら、どんな世界になるのかとかだよ。だって、お兄ちゃんだったら妹の手を引いて守ってあげなくちゃいけないし、弟だったらお姉ちゃんを助けてあげるものだからね。」
主人公「そうか……。」
ロワローゼン「それでね、兄妹なのか、姉弟なのかが決まった時に、ボクたちはあの場所をでることになってるんだ。だから……、ほんとうは今、ここにいるはずじゃないのになあ。おかしいや。ねえ、おにいさん。ボクをあの場所まで連れていってくれないかなあ。ボク、外のことはさっぱりわからないんだ。」
主人公「まあ、世界をめぐるうちにその場所が見つかるかもしれないし、一緒に旅をするのはいいけど……、」
ロワローゼン「ほんとう?ありがとう、おにいさん。」
主人公「ああ、そうだ。君の名前は?」
ロワローゼン「名前?あ、そっか。うーん……、ロワローゼン。」
主人公「そうか、ロワローゼン。これからよろしくな。」
ロワローゼン「……、うん。あのね、お兄さん。お礼にボクの秘密、教えてあげるね。ここならきっと、秘密を言ったっていいと思うから。」
主人公「え?」
ロワローゼン「片割れには内緒だよ。実はね、ボク、1回勝った後は手を抜いてるんだ。」
備考
入手方法
ダイヤスカウト