「泰なる副寮長」ランソニー_include
属性補正
炎属性
84%
水属性
84%
風属性
84%
光属性
100%
闇属性
190%
モデル
ストーリー
メルク 「ランソニーさんが仲間になってくれて嬉しいのです!これからよろしくなのですよ~!」
ランソニー「うん。学校の長期休みの間だけだけど、よろしくね。」
メルク 「そういえば、ランソニーさんは神学校に通っていると聞いたのですよ。それは、神仕になるための学校なのです?」
ランソニー「ううん、それは神学院かな。神学校は、たしかに神さまについて学ぶところだけど、必ずしも神仕になりたい子が通うわけじゃないんだ。ただ、神仕になるために入る子も多くて、その場合は神学校を卒業するときにその申請を出して、神学院に入るよ。」
メルク 「なるほど、また別の学校があるのですね~。神学院に入るには、神学校を卒業しないといけないってことなのです?」
ランソニー「そういうわけでもなくてね。神学院には、入学試験を合格できるなら誰でも入れるよ。ただ、神学校の卒業生なら、その試験は免除されるし、2年間で神学院を卒業することもできる。普通なら4年はかかるけど、そのうちの2年間で学ぶ内容は神学校で学んだことと重複してるからね。とはいえ、神学院を卒業した後は、神仕を名乗れはするものの、教会に呼ばれて仕えるには、研修に合格しないといけないんだ。だから、結局は自分次第ってことなんだけど、子どもの頃から神仕になりたいと思ってる子はやっぱりたいていは、神学校から神学院に入るかな。ふふふ、僕みたいにね。」
メルク 「そうだったのです?」
ランソニー「うん、だから来年は神学院に進むつもりなんだ。とはいえ……、」
メルク 「なにか気がかりなことでもあるのですよ?」
ランソニー「実は……、友人から、僕は神仕に向いてないって、何度か言われたことがあるんだよね。」
メルク 「そうなのです?いったいそれはどうしてなのですよ?」
ランソニー「それが……、まだ話してなかったと思うけど、僕には弟がいるんだ。頑張り屋さんで、ついつい応援したくなる子なんだけどね。」
メルク 「その弟さんが関係しているのです?」
ランソニー「そうなんだ。僕には理由がちっともわからないんだけど、どうやら弟から敬遠されてるみたいなんだ。同じ学校に通ってるんだけど、すれ違っても挨拶を返してくれないし、手紙にも返事がない。単に忙しかったり、照れくさいんだと思ってたら、友人からは、ウザがられていることに気づいてないのかって言われて……。」
メルク 「反抗期というか、そういう理由ではないのですよ?」
ランソニー「わからない。ただ、友人からはその理由がわからないうちは、僕は神仕に向いていないって……。……神仕は教会にやってくる人の悩み事も聞いたりするし、弟の心すら察することができないなら、神仕として、誰かの悩みに寄り添えないって意味だと思うけど……。」
メルク 「それで悩んでいたのですね~……。」
ランソニー「うん……、最後に弟とまともに話した時に言われた言葉も、僕には弟みたいな人の気持ちはわからないって内容で……。」
メルク 「なるほど……、それはつらいのですね~……。」
ランソニー「ふふふ、なんだかごめんね。会ったばかりなのに、こんな話をしちゃって。」
メルク 「みゅっ。そんなことないのです!こちらこそいろいろ聞いてしまったのですよ。」
ランソニー「大丈夫、気にしないで。メルクちゃんがあんまり聞き上手だったから、ついついおしゃべりになっちゃった。メルクちゃんはすごいねえ。人の心をやわらかくする力があるよ。メルクちゃんなら、弟の心もやわらかくできそうだよ。」
メルク 「ラ、ランソニーさんだって……、」
ランソニー「うーん、どうだろう。少なくとも、今のままじゃ、なにも変わらなさそうだよね。まあ、だから何かをつかみたいと思って旅に出たんだけど。とはいえ、僕は僕、メルクちゃんはメルクちゃんだからね。僕は僕なりに、人の心に寄り添えるように頑張るよ。」
メルク 「ランソニーさんは……、なんだか大人な方なのですね~。」
ランソニー「あはは、子どもの面倒をよく見てるからかな。」
メルク 「そういうことじゃないのですが……、でもランソニーさんのそういうところ、私は素敵だと思うのですよ。ちょっとうらやましいと思うくらいなのです。」
ランソニー「うらやましい?ふふふ、そんなことを思う必要なんてないよ。だけど、そう思ってしまうなら、きっとそれは、君がまだ自分の魅力を知らないんだ。」
メルク 「……みゅふふ、やっぱりランソニーさんのそういうところ、素敵で、うらやましく思ってしまうのですよ。」
備考
入手方法
ダイヤスカウト