「手折れぬ凛華」アマーリエ_include
属性補正
炎属性
100%
水属性
77%
風属性
130%
光属性
100%
闇属性
100%
モデル
ストーリー
村の子ども「はあ、どうしたらいいんだろ……。」
メルク「みゅ~、困ったのですね~。」
アマーリエ「あら、メルクちゃん?どうしたの、浮かない顔をして。」
メルク「アマーリエさん!それが……、」
(暗転)
アマーリエ「そう。好きになった子には、もう好きな相手がいたのね。」
村の子ども「2人が両想いだって知っちゃったから諦めたいの。でも、ぜんぜんうまくいかなくて……。」
アマーリエ「なにかアドバイスをしてあげたいところだけど……。」
アマーリエ「そればっかりは、時間と出会いが解決してくれるのを待つしかないかもしれないわね。私もそうだもの。」
村の子ども「お姉ちゃんにも好きな人がいるの?」
アマーリエ「そうね、まだ……、過去形とは断言できないわね。未練がましいけど、人の感情はやっぱりそう簡単にコントロールさせてくれないものなんだわ。」
村の子ども「どんな人だったのか、聞いてもいい?」
アマーリエ「……ええ。むしろ、聞いてくれる?たぶんずっと……、誰かに話を聞いてほしかったの。」
メルク「アマーリエさん……。」
アマーリエ「その人とは学校が同じだったの。知り合ったのは学校の行事の委員会で一緒になったから。」
アマーリエ「それまでは彼のことなんてちっとも知らなかったわ。たぶん委員会が一緒にならなければ、互いに知らずに卒業していたことでしょう。」
村の子ども「それなのに好きになったの?」
アマーリエ「ええ、好きになっちゃったの。」
アマーリエ「……初めは大丈夫かしらって思っていたけど、実際に仕事をしてみると、それまで組んだ誰よりもやりやすかった。」
アマーリエ「私が出した指示の意図をちゃんとくみ取ってくれて、指摘するべきことはちゃんと言ってくれる。」
アマーリエ「根回しがとてもうまくて、取れないだろうと思っていた許可も必死に教授からもぎとってきた。」
アマーリエ「行事をやり遂げた時は、2人で打ち上げをしたわ。その頃にはもう、好きになっていたの。」
アマーリエ「……彼と仕事をするのは楽しかった。仕事を通して彼のことをたくさん知った。」
アマーリエ「行事の打ち合わせのために、休日、学校の外で会った時、食べ物の好みが似ていることに気づいた。」
アマーリエ「打ち合わせの延長でした雑談で、彼の将来への考えや、両親のことを聞いて、私は弟や家柄のことを話した。」
アマーリエ「仕事仲間として、先輩と後輩として、互いに尊敬しあう友人として……、そうやって日々を重ねていったある日、突然、気づいたの。」
アマーリエ「彼が私以外と仲良くしていると、嫉妬していることに。それからはあっという間だった。」
アマーリエ「気づいてからは前のように接することができなくなって、彼の何気ない言葉やしぐさに一喜一憂した。夢中だったの、初恋だったから。」
アマーリエ「そしてとうとう、告白しちゃった。教授に頼まれて地下教室で、2人きりで作業をしてた時……、つい口から出てたの、好きって。」
アマーリエ「そしてフラれちゃったわ。ずっと気になってる子がいるからって。突き放されたような気持だった。」
アマーリエ「恋の話をしたことがなくて、彼に想い人がいるなんて思いもよらなかった。」
アマーリエ「でも、そこで取り乱したくなかった。彼の前では、彼が尊敬した私のままでいたかったから。」
アマーリエ「それで……、最後に思い出がほしいって言って、抱きしめさせてもらったの。」
アマーリエ「でもたぶん、彼は気づいてたと思うわ。誰だって服の肩が濡れてたら気づくわよね。彼は、戸惑いつつも、好きにさせてくれたけど……。」
メルク「そんなことがあったのですね……。」
アマーリエ「あの時は本当につらくって、家に帰ってから一週間くらい部屋に引きこもっちゃった。」
アマーリエ「でもさすがに一週間も落ち込んでたら、だんだんそうしてるのにも飽きてきて、もう忘れられないんだから抱えて生きていこうって。」
村の子ども「……私も、そう思えるようになるかな。たまに、あの人が好きな子がいなくなっちゃえばいいのにって思っちゃうの。」
アマーリエ「そういうものよ、人間って。でも、それでも好きになった人だもの。幸せになってほしいし、そう思える自分でありたい。」
村の子ども「難しいね……。」
アマーリエ「ふふふ、逆にあなたを選ばなかったことを後悔するくらいとびきり素敵な人になるって手もあるわよ。」
村の子ども「えっ!?」
アマーリエ「私も……、彼より好きになれる人を見つけるわ。そして、その人と恋人になるの。」
アマーリエ「仕事仲間や友人としてあなたは最高だけど、恋人としてはあなたよりぴったりな人を見つけたわって、いつか本当に笑って話せるように。」
村の子ども「……そう、そうだよね。そうやって笑える日が来たら、1番いいよね。」
村の子ども「うん、私、お姉さんみたいな素敵な女の人になる!私……、お姉さんの話を聞けて良かった!ありがとう、私、さっそく一週間引きこもってくる!」
メルク「そういう方向に進むのですよ!?」
アマーリエ「ああ、もう行っちゃった……。お礼を言う方は私だったのに。」
メルク「アマーリエさん……。」
アマーリエ「メルクちゃんも話を聞いてくれてありがとう。そんな悲しい顔しないで?今、彼を好きになってよかったって思えてるの。」
メルク「みゅ?」
アマーリエ「こうして少しでも彼女の助けになれて、私みたいな女性になりたいって言ってもらえて。幸せになってほしいと言える人を好きになれて。」
アマーリエ「……私が彼に恋をして、破れて、苦しんだことは、やっぱり嫌な思い出なんかじゃないんだなあって。だから、今、泣きたいくらい笑いたいの。」
備考
「燦黒なる顕心」ユリウスにかつて好意を抱いていた
入手方法
Lv50以上の★3アマーリエがパーティに入っている状態で、ワルチューレ出現クエストをクリアすると、一定の確率で進化