「扇工の弓士」ひぶき_include
属性補正
炎属性
100%
水属性
77%
風属性
130%
光属性
100%
闇属性
100%
モデル
ストーリー
ひぶき「こんなところでよろしいでしょうかね。ご注文いただいた品は以上になるかと。」
紹介所のお姉さん「ええ。ありがとう、ひぶきくん。和の国の民芸品が手にはいるなんて思わなかったわ。」
ひぶき「はは、そういっていただけると、遠路はるばるやってきた甲斐があるってもんですよ。」
ひぶき「とはいえ紹介所のお姉さんが、こうも見目麗しい御仁だったなんてねえ。」
ひぶき「いやはや、おどろかされましたよ。あなたのような女性と知りあえるなら、行商ってのも、あんがいわるくないやもしれません。」
紹介所のお姉さん「ふふ、お世辞が上手なのね。だけど行商にでているということなら、紹介所に用があったわけではないのかしら。」
ひぶき「ええ、ええ。ご明察のとおり、本日は挨拶がてらやって参りました。」
ひぶき「紹介所に登録したはいいものの、1度も顔をだせておりませんでしたから。さすがに礼儀にもとると思いましてね。」
紹介所のお姉さん「あら、そうだったの?そんな気をつかってくれなくてもよかったのに。」
ひぶき「はは、そういうわけにはいきませんよ。てなわけで、今後ともどうぞよしなに願います。」
ひぶき「それに本音をいえばね、おやじにどやされたのがきっかけなんですよ。」
ひぶき「てめえも商売人なら最低限の筋はとおせと。ああ、ついでに扇子をさばいてこいともいわれましたが。」
ひぶき「いやあ、おれだってね。やっぱりはじめはとまどいましたよ。」
ひぶき「用があるとはいえ、まさか扇子を売りに王国くんだりまで足を運ぶ羽目になるとは思いませんでしたから。」
紹介所のお姉さん「そういう事情だったのね。なにかできることがあれば協力するわ。」
ひぶき「はは、かたじけないかぎりです。」
ひぶき「見知った顔がひとつもなけりゃあ、商売ってのはまあ捗らないもんですね。そんなあたりまえのことを忘れてました。」
紹介所のお姉さん「ああ、そういえば、あなたには紹介したい人がいるんだけど、すこし待っていてもらってもいいかしら?」
ひぶき「紹介したい人?ええ、そいつは構いませんが。」
(暗転)
主人公「扇子、ですか?」
ひぶき「ああ、こうひらいてだなあ。扇ぐもよし、舞うもよし、飾るもよし。」
ひぶき「こいつは涼をとるために仕立てたもんだが。まあどうあつかおうが、そんなもんは持ち主の勝手だな。」
主人公「なるほど。ひぶきさんは俺たちに用があると聞いてるんですけど。つまりその扇子を買ってほしいということですか?」
ひぶき「ははは!いやあ、そいつは誤解だよ。」
ひぶき「たしかにまあ、おやじにはこいつをさばきおえるまで帰ってくんなと、いわれちゃいるが……。」
ひぶき「その気になりゃあ、たやすいもんだ。べつにあんたを相手に商売しようとは思わないな。」
メルク「みゅ、そうなのですよ?」
ひぶき「話によると、どうやらあんたたちはさ、各地を冒険してまわっているんだろう?」
主人公「あ、はい。紹介所のお姉さんに聞いたんですか?」
ひぶき「ああ、そのとおり。そんなわけでどうだ、主人公。あんたの旅に、おれもつれていってくれないか?」
メルク「ひぶきさんが……?ええっと、それは構わないのですが。」
ひぶき「ん?なにか懸念ごとでもあんのかい。」
主人公「いいんですか?モンスターと戦ったりもするので大変ですし。商品を売りたいんでしたら、この付近でも……。」
ひぶき「そいつだけが目的じゃないんだ。おれはずっと、せまいところで商売してきたからな。」
ひぶき「あんたたちについていけば、おのずと人脈もひろがっていくだろう?だからおれは、あんたにつきそおうと思ったんだよ。」
ひぶき「本音をいえば、このまま手ぶらで帰んのもつまらないからな。」
ひぶき「せっかくこんなところまできたんだ。それなりの成果をあげて帰らんと名がすたれるだろう。」
メルク「ひぶきさんがそういうのなら、私たちは歓迎するのですよ~!」
ひぶき「はは、そいつはよかった。」
ひぶき「揉めごとはまかせといてくれよな。ものにもよるが、おおかた円満にかたづけてみせるよ。」
ひぶき「ああそうだ、なんなら痴話喧嘩でもいい。100年の恋も冷めてしまった2人であれ、どうにかとりつくろってやるから。」
主人公「その心配はありませんから!」
備考
「夢寐の傾城」みおぎ、「桜橋の胡蝶」あまぎの舞扇を仕立てた