「神躰の旅父」ターネス_include
属性補正
炎属性
61%
水属性
165%
風属性
100%
光属性
100%
闇属性
100%
モデル
ストーリー
ターネス「よう、久しぶりだな。ま、挨拶はさておき何か頼めよ。今日はおごってやっから。」
主人公「えっ、いいんですか?」
ターネス「いいぜ。幻の菓子を採りに行くのを手伝ってもらったし、それに今日の再会を祝してな。」
主人公「ありがとうございます。ええと、紹介所のバーって何があったかな。ターネスさんは何飲んでるんですか?」
ターネス「これか?ソーダだ。」
主人公「ソーダ!?てっきり何かお酒かと……。」
ターネス「お菓子の国じゃ、ソーダが王国で言う酒なんだよ。ウイスキーボンボンみたいに酔ったりはしねえけどな。」
ターネス「……子どもの頃は大人がうらやましかったぜ。村のおやじたちが仕事終わりにうまそうに飲んでたんだ。シュワシュワの良さは子どもにゃわからんとか言ってよ。」
ターネス「それでむきになってティーガーとソーダを買いに行って、けど、やっぱり子どもには早かったのかねえ。結局、酸がキツくて一口しか飲めなかった。」
主人公「たしかに、お菓子の国のひとって紅茶とかミルクとかばっかり飲んでる印象が……。」
ターネス「ああ、だからソーダを飲めるってのは子どもにとっちゃ、憧れみたいなもんだったなあ。味覚が大人になったっつーか。」
ターネス「だから初ソーダに失敗した後は、いつか大人になったらリベンジしようぜって約束して……、」
ターネス「はあー。」
主人公「えっ!?い、いきなりため息ついてどうしたんですか?」
ターネス「あ、悪ィ。なんでもねえよ。」
ターネス「それよりお前のことだよ。」
主人公「え?」
ターネス「なんか言いたいことでもあんだろ?そういう顔してるぜ。」
主人公「えー、いや、その……、」
ターネス「言ってみろよ、聞くくらいはしてやるぜ?解決できるかはわからねえが、できる範囲では助けてやろうって決めたからな。」
主人公「……うーん、実は……、ターネスさんと初めて会って、話した時、なんか偉そうなこと言っちゃったなと……。」
主人公「あの時はああ言いましたけど、ほんとは俺もそんなに割り切れてはないんです。」
主人公「俺も俺の目的があるからひとところに留まれないし、でも、俺が旅立った後にモンスターとの戦いがあってもなにも手伝えないんだよなって。」
主人公「それで他人事とは思えなくて、ちょっとむきになってたかもって後で思ったんですよ。」
ターネス「はあー、お前もなかなか気にするやつだなァ……。ちょっとあいつと似てるぜ。」
主人公「あいつってティーガーさんですか?」
ターネス「……まーな。」
ターネス「ま、俺は気にしてねえよ、主人公。俺は俺のやりたいようにやるって決めたし、それに……、森を元に戻してよかったと思ってる。」
ターネス「あれから異形の地を探して旅に出たが、ゼラチンタウンには時々、戻ってるんだぜ。お得意様も、マーガレットの友だちもいるしな。」
ターネス「……町のやつらは、今でも俺の力のことを誰にも話していない。俺を頼りもしない。」
ターネス「自分たちの住んでる土地さ。誰かにおんぶにだっこのままじゃ格好が悪い。なんて言うやつもいた。」
ターネス「俺がいなくても、町はうまく回ってる。」
ターネス「いろいろと厄介ごともあるだろうが、それでも町のやつらだけでうまくやってんだ。時々、外の力を借りながらもな。」
ターネス「それで思った。……俺が考えてたよりも、人はひとりで立てるし、寄りかかれる相手はひとりじゃないんだって。」
ターネス「だから、ただ、素直によかったと思えた。森を元に戻したことを、後悔せずにいられた。」
ターネス「……お前があの時に言ってた意味が、今はわかる気がするんだよ。」
ターネス「だから気にすんな。」
主人公「……、はい。」
ターネス「よーしよし!いい子だ、素直だ!あいつとは大違いだなー!」
主人公「ちょっ、俺はマーガレットじゃないですよ!」
ターネス「ははは、悪ィ悪ィ!」
主人公「……ターネスさん、なんか妙に上機嫌ですね?」
ターネス「あー?んなことねえよ、ははははは!」
主人公「いや、そんなことありますよね!?」
ターネス「だからねえって……、」
ターネス「ぐう。」
主人公「えええー!」
主人公「って、あれ!?この匂い……、お酒のソーダ割りだ!」
ターネス「マーガレットォ~!寝ぼけて俺に噛みつくのはやめろぉ~!」
主人公「今、寝ぼけてるのはターネスさんですよ!」
主人公「こ、ここで待っててくださいよ!水もらってきますから!」
主人公「マスター、マスター!」
ターネス「うぃー、ひっく……、」
ターネス「あの自己完結野郎め。少しは子どもの素直さを見習え。いつまでもうじうじしやがって……、」
ターネス「ったく、次会った時は……、俺から約束を持ち出してやらねえといけねえかねえ。」
備考