「勿忘の罪痕」ティーガー_include
属性補正
炎属性
100%
水属性
83%
風属性
120%
光属性
100%
闇属性
100%
モデル
ストーリー
ティーガー「悪いな、待たせちまったか?」
メルク「みゅ、そんなことはないのです!でも今日は何の用事なのですよ?私に相談したいことがあると聞いたのですが……、」
ティーガー「ああ、そうなんだよ。ま、道すがら話すとするぜ。」
―背景街並み―
メルク「なるほど~、マーガレットさんにプレゼントを贈りたいということだったのですね~。」
ティーガー「ああ。メルクなら小さな女の子が喜びそうなものもわかると思ってよ。」
メルク「任せるのです!……と言いたいところなのですが、まだいい案が思いつかないのですよ~。なにか手がかりはないのです?」
ティーガー「手がかりなあ……。……メルクだから打ち明けるけどよ。さっぱりわからねえんだ。」
メルク「心当たりもないのです?」
ティーガー「ああ。昔から俺は人の気持ちを汲み取るってことが苦手でな。よかれと思ってやったことでも、相手の気持ちをわかってなかったせいで裏目に出ては、怒らせちまう。」
メルク「な、なるほど……。そもそもマーガレットさんとは会ってるのですよ?子どもの成長は早いのです。好きなものもどんどん変わっていくのですよ。」
ティーガー「確かにな。それを俺が感じ取れてるかどうかはわからねえが、ターネスたちとはたまに会ってるぜ。マーガレットの体質を診てもらう必要があるから、知り合いの研究者のところにターネスがマーガレットを連れてくるんだよ。」
メルク「みゅ、そうだったのですね!体質の方はどうなのですよ?」
ティーガー「ぼちぼちってところだな。あれから幻の菓子をいくつか食べたみたいだが、やっぱりゆるやかにしか変わっていかないものらしい。」
メルク「そうなのですね~。わかっていたことなのですが、大変そうなのですよ。」
ティーガー「そうだな。それに、異形の土地を治していけばいつかは噂になる。その時が来ないよう、俺は……、」
メルク「みゅ?もしかしてティーガーさんがよく伝書モンスターを飛ばしてたりしてたのは……、」
ティーガー「あらら、見られてたのか。そう、あいつの噂が広まらないようこそこそやってんのさ。……ま、ワールドのためでもあるけどな。ああ、ターネスには内緒にしておいてくれよ?怒りそうだから。気づかれてるような気もするけどな……。」
メルク「内緒にしておくのはいいのですが……、どうして怒られると思うのですよ?」
ティーガー「……な、なんとなく。」
メルク「えっ。」
ティーガー「そ、そんな呆れかえった目で見るなよなあ。俺だってもう少し人の心がわかるようになりたいさ。だからこうして……、」
メルク「みゅわっ!そんなに本を持ち歩いてたのですよ!?ええと……、『大切な人に伝える言葉』『レッツ・会話!』、『本当の思いやり』……。悩みの深さはよく伝わったのですよ……。」
ティーガー「これでも昔よりはましになったんだ。だが、こないだマーガレットを怒らせちまってな。プレゼントを贈るのも、そのお詫びなんだよ。」
メルク「そうだったのです?いったいなにがあったのですよ。」
ティーガー「マーガレットがグミで花をつくってたんだ。ターネスにプレゼントするんだって言ってな。だが苦戦してたから、よかれと思って……、マーガレットが昼寝してる間に代わりに全部つくってやった。」
メルク「みゅわあ……。」
ティーガー「ほんとによかれと思ったんだ!その時は、きっと自分で渡したいだろうと思って作るだけで留めた自分を褒めさえした……!」
メルク「きっと自分で作りたかったのだと思うのですよ。」
ティーガー「……昼寝から目覚めたマーガレットが俺に襲い掛かりながら、そう言ってたよ。」
メルク「……。……わ、私にできることは協力するのですよ。まずは想像力を養うことから始めるのがいいと思うのです。おすすめの小説を貸すのですよ!……でも。」
ティーガー「ん?」
メルク「あまり気にしすぎない方がいいのですよ。確かに人を怒らせてしまうこともあるかもなのですが、ティーガーさんは優しくて思いやりのある人なのです。」
ティーガー「……、おう、ありがとな。さて、俺のことはさておき。まずはマーガレットにプレゼントを探さねえとな。頼りにしてるぜ、メルク。」
メルク「はいなのですよ!」
ティーガー(……気にしすぎるな、か)
(そういうわけにもいかねえなあ。なんたって考えちまう。またあの時みたいなことをしちまわないかって)
(……あいつの気持ちもわからず、神と祭り上げた時のようなことを)
備考