「苺飾りの狩人」ラフレーズ_include
属性補正
炎属性
140%
水属性
100%
風属性
71%
光属性
100%
闇属性
100%
モデル
ストーリー
メルク「みゅっ、すっかり遅刻なのです!きっとラフレーズさんもかんかんなのですよ~!」
主人公「わ、わかってるって。ええっと、ラフレーズはどこに……、」
ラフレーズ「ばきゅーん。」
主人公「ぎゃー!」
メルク「主人公さんー!?」
主人公「……。……って、なんだ?矢が顔をかすめていったかと思ったら、なんだか妙なものが口のなかにはいって……、」
ラフレーズ「いちごでしたー。」
主人公「いちご……?」
ラフレーズ「いちご、いちご。」
主人公「言われてみれば、ほのかに甘酸っぱい……。」
ラフレーズ「ほら、ここにくぼみをつくって。いちごをのっけて。ばきゅーんって。」
メルク「な、なかなか器用なことをするのですね~。主人公ストーリアのフィナーレにしては、あんまりな最期だったので焦ったのですよ。
ラフレーズ「うふふ。おくれてきたあなたたちを、おどろかせようと思ったの。」
主人公「ああ、待たせてわるかったな。道中で行商にひきとめられなければ、もうちょっとはやくこれたんだけど……。」
ラフレーズ「べつに気にしてないよ。いちごやすみ、いっぱいとれたもん。おかげでぼくのおなかもいちごづくしなんだから。いまのぼくはしあわせいっぱい。うふふ、あなたにおおすそわけしてあげるね。」
主人公「え?」
ラフレーズ「ばきゅーん。」
主人公「ぎゃー!」
メルク「主人公さんー!?」
主人公「はあっ、はあっ、こわいけど、あまくて、おいしい……っ。」
メルク「あの、主人公さん……?どうして恍惚とした表情をしているのですよ?」
主人公「いや、ちがうんだメルク。空腹こそが最高のスパイスというか、鞭のあとにもらえる飴は格別というか……。」
メルク「な、なにをいっているのですよ!?はやくもとの主人公さんにもどるのですよー!」
主人公「それにしても、実用性があるのかないのかよくわからない特技だな。」
ラフレーズ「お師匠が凶暴化したときに、必要なの。ぼくのいちごでお師匠の腹ぺこを満たさないと、みんなのおやつが食べられちゃうんだから。」
メルク「みゅ。ラフレーズさんには師事している人がいるのです?」
ラフレーズ「うん。ぼくは駆けだしのスイーツハンターだもん。お師匠にはいっぱいおしえてもらってるんだよ。でも、おなかがへると気性が荒くなるの。ぼくがそばにいてあげないとだめなんだよ。」
メルク「なるほど。ラフレーズさんも苦労しているのですね~。」
ラフレーズ「うふふ。そうはいっても似た者同士なの。ぼくもあんまりひとのことはいえないんだ。」
メルク「みゅ?ということはまさか、ラフレーズさんも空腹のときは凶暴に……?」
ラフレーズ「……。おまえ、手ごろな瓶にはいってるな。そのままいちごジャムにしてやろうか。」
メルク「ラフレーズさん……!?いちごジャムはいやなのですよ~!」
ラフレーズ「お師匠のまねでしたー。」
メルク「みゅううう!お、おどろいたのですよっ!」
ラフレーズ「うふふ。ぼくはおなかがすいても平気だよ。でも、しゅわしゅわを飲むと酔っぱらっちゃうの。」
主人公「しゅわしゅわ……?」
ラフレーズ「しゅわしゅわ、知らないの?お師匠は『ソーダ』って呼んでるよ。」
メルク「ソーダのことだったのですね~。ラフレーズさんはソーダを飲むと酔っぱらうのですよ?」
ラフレーズ「そうみたいだよ。しゅわしゅわにそんな作用はないんだけど、なんでかぼくはべろんべろんになっちゃうんだ。だから、お師匠にはとめられてるの。しゅわしゅわに溺れて堕落しないようにって。」
ラフレーズ「しゅわしゅわ、おいしいよねえ。飲むといつも記憶がなくなるんだけど。ぼく、だいすきなんだよ。うふふ……。」
主人公「へえ……。」
ラフレーズ「主人公さん?いま、うしろでになにかかくさなかった?」
主人公「あ、いやまあなんていうか。ラフレーズには関係ないことだから、あんまり気にしないでもらえると……!」
ラフレーズ「そっかー。」
主人公「……。(さっき行商に売りつけられたソーダ。おみやげにちょうどいいかなと思ってたけど、ラフレーズにだけはみせられないな)」
メルク「(みゅ。私もまだいちごジャムにはなりたくないのですよ)」
備考
「栗帽士の狩人」グラッセの弟子