「夢食む摘み箸」ステイクス_include
属性補正
炎属性
145%
水属性
100%
風属性
69%
光属性
100%
闇属性
100%
モデル
ストーリー
主人公「ふああ……、こんな朝早くに紹介所に行ってもまだ誰もいないんじゃないのか……?」
メルク「そうはいっても、昼も夕方も夜もダメだったのです!こうなったら朝に出会える人が仲間になってくれると賭けるしか……」
?「うーん、うーん……。」
メルク「みゅ?なんの音なのですよ?」
主人公「なにかのうなり声のような……、」
ステイクス「お腹が……、痛い……。」
主人公とメルク「びょ、病人だー!」
(場面転換)
ステイクス「いやあ、ありがとう。おかげで助かったよ、お礼にお菓子をあげようねぇ。」
主人公「ど、どうも……。」
メルク「もう体は大丈夫なのですよ?あんなにもだえ苦しんでいたのです。」
ステイクス「アレを食べた後はいつもああなるんだ。まあ、僕の箸は弟が継いでる、本家のカトラリーを模したいわば二流品だからしょうがないけどねぇ。でも、消化しきれないでお腹を壊すだけだし、トイレに小一時間も籠れば大丈夫!」
主人公「さわやかに笑ってても、頬がげっそりしてますよ!?」
メルク「そこまでお腹を壊すなんて、いったい何を食べたのですよ?地面に倒れていたということは……、まさか拾い食いを!?」
主人公「飛躍しすぎだろ!」
ステイクス「拾い食いといえばそうかもしれないねぇ。」
主人公「えっ。」
メルク「当たってしまったのですよ……。」
ステイクス「僕も毎回、お腹を壊すのは嫌なんだけど、これも彼女の手助けになって、ひいてはあの子たちのためになると思ったら……。うん、腹痛でトイレに籠るくらいなんでもないかな!」
主人公「頬のやつれ具合を見るに、なんでもなくはないですよ……。」
メルク「でも話を聞くに、拾い食いは人助けのためにしてるのです?それなら助けた子にトイレまで連れて行ってもらえば、あんな道端でうずくまることもなかったのでは……。」
主人公「そもそも拾い食いして誰かが助かるってどういうシチュエーションなんだ……。」
ステイクス「うーん、助けてもらうのもありだけど……、それってかっこ悪いような気がするんだよねぇ。」
メルク「は、はあ。」
ステイクス「今のところ、彼女が持ってる僕のイメージってピンチの時に助けに来てくれる、ミステリアスな頼れるお兄さんなんだけど……、それがお腹の弱いお兄さんになっちゃうだろ?彼女にはいつかうちへお嫁さんに来てほしいし、かっこ悪いところは見せたくないんだよねぇ。」
メルク「お、お嫁さんなのですよ!?」
ステイクス「そうそう。だから、僕のことを好きになってほしくてねぇ。まあ、僕でも弟でもどちらでもいいんだけど。弟も彼女のことを気に入ってるみたいだし、僕は彼女が奥さんでも義妹でもかまわない。ただ……、もし僕を選んでくれたら、世界で1番大事にするのになぁ。弟の1番はもう決まってるからダメだけど、そうさせてもらえなかった僕なら、彼女を何より大切にできるから。なんて、まずは彼女に好きになってもらわないといけないんだけどね。」
メルク「そこまで彼女さんのことを……!ステイクスさんとその子を応援したくなってきたのです!」
主人公「けど、ステイクスさんの話だと弟さんもその子のことが好きなんだろ?兄弟で三角関係か……。」
メルク「で、でも弟さんには別に好きな方がいるのですよ!もう1番がいると言っていたのです!」
主人公「ますます泥沼だよ!」
ステイクス「ああ、その相手は女の子じゃないよ。」
メルク「それじゃあ男の人なのです!?はっ、もしかして彼女はその男の子が好きで……!?みゅわー、こじれてきたのですよ!」
主人公「途中からメルクの妄想だよ!」
ステイクス「ふふふ、メルクちゃんは探偵になれそうだねぇ。……あながち間違いでもないんだなぁ、これが。」
主人公「えっ。」
メルク「今日の私の推理が当たりすぎて怖くなってきたのですよ。」
ステイクス「弟にはお仕えしてる主がいてねぇ、主従の絆を結んだ時から、弟にとっての1番はその子になったんだよ。」
主人公「あ、ああ。そういう1番……。」
メルク「二股は避けられたのですよ……!」
ステイクス「彼女はどうやらその子に想いを寄せてるみたいでね。だから目下のライバルはその子かなぁ。その子が彼女のことをどう思ってるかはわからないけど。」
メルク「な、なるほど~……。誰を応援すればいいのか迷うところなのです。でもやっぱり……、」
メルク「ステイクスさんの一途な想いに私は胸打たれたのです!なにかできることがあれば協力したいのですよ!」
ステイクス「おや、本当?ふふふ、それはうれしいなぁ。」
メルク「まずはステイクスさんのアピールポイントを考えてみるのです!ええと……、今は実家暮らしなのです?」
主人公「生々しい……!」
ステイクス「今は家を出てるよ。2人暮らしなんだ。」
メルク「なるほど、2人暮らし……、」
メルク「……2人暮らし?」
主人公「ルームシェア的なやつだろ、たぶん。」
ステイクス「事情があって実家には戻れないから、今は知り合いの女の人の家に泊めてもらってるんだよ。家を借りるお金もないしねぇ、仕事してないから。」
主人公「それヒ……、」
主人公「いや、なんでもないです。」
メルク「誰を応援すればいいのか、またわからなくなってきたのですよ……。」
ステイクス「大丈夫、お互いに恋愛感情はないから!」
主人公「大丈夫……、なのか!?」
備考
「夢餐の獏魔女」トロイメライの手助けをしている