「心波の奏で手」メレーニア_include
属性補正
炎属性
63%
水属性
160%
風属性
100%
光属性
100%
闇属性
100%
モデル
ストーリー
メルク「これから紹介してくれるのはどんな方なのですよ?メレーニアさんという名前だけ聞いたのです。」
紹介所のお姉さん「あら、メルクちゃんたちはまだ会ったことがなかったのね。紹介所で曲を弾いてもらったりしてたから、てっきり知ってるかと思ってたわ。」
主人公「ということは、演奏家の人なんですか?」
紹介所のお姉さん「ええ、仲間が見つかるまでのバイト先を探していたからうちで働いてもらってたの。」
紹介所のお姉さん「ほら、今の時代はずっと同じことをやってても飽きられるでしょ?だから紹介所にも新しい風を吹かせようと思って!」
主人公「紹介所に飽きる飽きないもないような……。」
紹介所のお姉さん「それにメレーニアちゃんの演奏はバーにぴったりなのよ。特に夜遅くまで、ずっと飲んでる人にはね。」
主人公「へえー……?」
メルク「でも演奏家の人が仲間になってくれるなんてわくわくするのです!どんな素敵な曲を弾く方なのか楽しみなのですよ~!」
紹介所のお姉さん「ふふふ、すごくきれいな曲よ。ただ……、」
メレーニア「あ、あの……。」
紹介所のお姉さん「メレーニアちゃん、もう来てたのね!」
メレーニア「は、はい。すみません、遅刻しないようにと思って……。」
メルク「この方がメレーニアさんなのです?」
主人公「はじめまして、主人公です。」
メルク「メルクなのです!これからよろしくなのですよ~!」
メレーニア「あっ、うん。主人公くんとメルクちゃんね。私はメレーニアっていうの。」
メレーニア「って、もう知ってたよね……!うう、恥ずかしいなあ。え、えっと、その、こちらこそよろしくね……!」
メルク「そういえば、ついさっきメレーニアさんが紹介所で演奏家としてバイトをしていたと聞いたのです。」
メルク「私たちもぜひ聴いてみたかったのですが、もうバイトはやめてしまったのですよ……?」
メレーニア「あ、ありがとう。でも、その……。」
メルク「やっぱりそうなのです?」
メレーニア「ああっ、違うの……!ええと、今日が最終日なんだけど……。」
メルク「みゅっ、そうだったのです?それなら私たちも聞いていくのですよ!いつ頃から演奏が始まるのです?」
メレーニア「も、もうすぐかな。今は休憩中だったから……、その、ほんとに聞いていくの?」
主人公「な、なにかまずかったですか?」
メレーニア「う、ううん!そうじゃないけど……。期待通りのものを聞かせてあげられるかどうか……。」
メルク「紹介所のお姉さんは綺麗な曲だと言っていたのです!メレーニアさんはもっと自信を持っていいのですよ!」
紹介所のお姉さん「あ、ああ、メルクちゃん!」
メルク「どうしたのです?紹介所のお姉さんがさっき言ってたので……、」
メレーニア「……。」
メルク「みゅわっ!?」
主人公「なぜか顔面蒼白に!?」
紹介所のお姉さん「ち、違うの、メレーニアちゃん!今のは本当のことで……、」
メレーニア「お、お世辞なんて言わなくても大丈夫ですよ。私、自分でわかってますから。自分の演奏が下手だってこと……っ。」
メルク&主人公「えっ!」
「そ、それじゃあっ、え、演奏、してきますね……っ。今日は……っ、ううっ……、ちゃんと弾けるようがんばりますから……!」
紹介所のお姉さん「ああっ、メレーニアちゃん!」
主人公「涙をこらえながら行ってしまった……。お姉さんは綺麗な曲だって言ってたのに、どういうことなんだ?」
メルク「みゅふふ、この名探偵メルクにはわかるのですよ。」
主人公「えっ、そうなのか?」
メルク「これはある種のお約束……。きっとメレーニアさんは自覚がないだけで、演奏はものすごーく上手なので……、」
「~♪」
メルク&主人公「……。」
主人公「ぎ、ぎこちないな。」
メルク「ぎこちないのですよ。」
パン屋のおやじ「おお……、今日もメレーニアは下手だなあ。」
主人公「いつものことなのか。」
メルク「そのようなのですよ。」
メルク&主人公「「……。」」
紹介所のお姉さん「も、もう、そんな目で見ないで!メレーニアちゃんが上手なのは本当なんだけど……、」
(場面切り替え・水辺)
メレーニア「ああ、またやってしまった……。いつもの職場と同じことをここでも……、あんな演奏でお給料をもらうなんて……。」
メレーニア「はあー、故郷のお魚やイルカちゃんたち……、ミャルマールちゃんやリリカちゃんに会いたい……。あの子たちの前なら緊張せず弾けるのに……。」
「~♪」
メルク「な、なんて綺麗な曲なのですよ!」
主人公「それにあの指使い……、複雑な曲なのにやすやすと弾いてるぞ。」
紹介所のお姉さん「メレーニアちゃんは本当ならこのくらい上手に竪琴を奏でられるのよ。だけど、ステージでは緊張してぎこちない演奏に……。」
メルク「そ、そうだったのですね~。」
主人公「でもそれなら演奏家として致命的なのでは……。」
紹介所のお姉さん「そうなんだけど、むしろこうしてバイト終わりにいつも奏でる曲を目当てにしてる人もいるっていうのと……、」
主人公「あっ、そうか。ここは紹介所の裏だから聞こえるんですね。」
「~♪」
メルク「それにしてもやけに悲しい曲なのですよ……。」
主人公「なんだか家に帰りたくなってきた……。」
紹介所のお姉さん「メレーニアちゃんはその時の心境をそのまま曲にして奏でてるの。だからこれは失敗した自己嫌悪の曲ね……。」
主人公「な、なるほど。」
紹介所のお姉さん「そしてこの曲を聞くと、なんだか家が恋しくなってバーに延々と居座る酔っ払いも自主的に帰ってくれるのよ。」
主人公「そ、そういうことだったのか……。」
メルク「褒め言葉になるのかどうか、微妙なところなのですよ……。」
備考
「躍然の輝弓士」リリカが文通相手