「苑故温む大鍋」ハーバリッテ コメント一覧 (2ページ目)
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さすらいの癒術師さん
72021年02月06日 20:36 ID:p1qfphmtハーバリッテ「……この話は後にしましょう。手当を手伝いなさい。」
ハーバリッテ「毒性のあるものに触れた痕跡はなく、拒絶反応の心配もなさそうですので……。傷薬を作るとしますよ。」
アトリトッテ「おばあさま。練習で作った傷薬ならあるのですけれど……、モンスターにも使えますか?」
ハーバリッテ「見せてごらんなさい。……これなら、量を加減すれば使えるでしょう。さあ、体を押さえてやって。」
アトリトッテ「染みるかもしれないけれど、我慢してね。」
ピエルフル「きぃっ……。」
ハーバリッテ「(……足に抜けかけのトゲ。アトリトッテが浮遊術を使ったのは、やはりこれを取ろうとしていたのね)」
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さすらいの癒術師さん
62021年02月06日 20:35 ID:p1qfphmtアトリトッテ「あの、おばあさま。言いそびれていたのだけど……。さっきは庇ってくださって、ありがとうございました。」
ハーバリッテ「あなたも、臆せず対処したことは立派でしたよ。」
ハーバリッテ「ですが……、見過ごせませんね。家の外の魔法を使ったことは。」
アトリトッテ「あ……。」
ハーバリッテ「魔法は時に、人の手に余る力と化すのです。一朝一夕で身に着け、ただ使うのではいけません。」
ハーバリッテ「そもそもの発祥や用途といった、『本質』を理解して使いこなすべきなのです。時を重ねても劣らぬ、優れた魔法を次代に遺すためにも。」
アトリトッテ「も、申し訳ありません。」
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さすらいの癒術師さん
52021年02月06日 20:33 ID:p1qfphmtハーバリッテ「私たちはここで、ある魔法薬を作っているのですが……。あなたにその魔法薬について、何かを、少しでも、知られる訳にはいかないのです。」
主人公「な、なるほど。俺がいるとまずい事情があるんですね。」
ハーバリッテ「……引き受けたからには、必ず、悪いようにはしませんよ。傷ついた生き物にかける情は、持ち合わせています。」
主人公「そういうことなら……、それじゃあ、よろしくお願いします。」
ハーバリッテ「さあ、傷口をお見せなさい。毒草に触れていないか、念のために解析しなければ。」
ピエルフル「きぃ……。」
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さすらいの癒術師さん
42021年02月06日 20:31 ID:p1qfphmtハーバリッテ「それで、どうしてこのモンスターは暴れていたのですか?」
主人公「俺に飛びかかってきた拍子に、前足を枯れ枝に引っ掛けて、トゲが刺さったんです。それでパニックを起こしたみたいで……。」
ピエルフル「ききぃ……。」
主人公「もう大丈夫か?」
ハーバリッテ「まあ。襲い掛かってきたモンスターの心配とは、殊勝なことですね。」
主人公「いや、目の前でぐさっと刺さったのを見れば、心配になるというか……。そうだ、トゲを抜いてやらないと。」
ハーバリッテ「手当は私が引き受けます。」
主人公「いいんですか?」
ハーバリッテ「……ええ。ですからあなたは気にせず、早々に立ち去りなさい。」
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さすらいの癒術師さん
32021年02月06日 20:30 ID:p1qfphmt主人公「駄目だ、もう少し落ち着いてくれないと声が届かない……!」
アトリトッテ「あのモンスターの前足、トゲが刺さってるわ。まさかそれで……?」
アトリトッテ「(こんな時、どうしてあげれば……、そうだわ!浮遊術ならここからでもトゲを……)」
ピエルフル「キッ? キキーッ!」
主人公「止まってくれ、ぶつかるぞ!」
アトリトッテ「きゃあっ……!」
ハーバリッテ「お下がりなさい、アトリトッテ。鍋の用意はいいですね、鼠たち!」
ハーバリッテ「『弧を描け。揃え。放たれよ』。」
ピエルフル「キッ……!」
主人公「大鍋から矢が飛び出した……!驚いている今の内に……。
【癒術】
ピエルフル「……きぃっ。」
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さすらいの癒術師さん
22021年02月06日 20:29 ID:p1qfphmt<薬草園>
ハーバリッテ「さて。秘薬の材料について、予習はしてきましたね?まずはこちらの薬草の特徴を、お答えなさい。」
アトリトッテ「はい、おばあさま。熱を取る薬効があるが、痺れ毒の成分を持つため実用には向かない……のですよね?」
ハーバリッテ「ええ、それでよろしい。今日教える秘薬作りにおいては、その毒性を打ち消す技術が必要となります。」
アトリトッテ「技術で、毒性を無くせるのですか?」
ハーバリッテ「レヴンクルの当主ならば、皆できることですよ。では次にこちらの薬草ですが……。」
「待ってくれー!」
ハーバリッテ「何事ですか、騒々しい。修練中だというのに……。」
ピエルフル「キキキッ!」
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さすらいの癒術師さん
12021年02月06日 20:28 ID:p1qfphmtストーリーです。