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「刻歴の衝彗星」メチェーレレ

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作成者: ゲストユーザー
最終更新者: まーく

「刻歴の衝彗星」メチェーレレの基本データ

出身魔法の国
年齢20歳
性別
レアリティ★5
属性
成長タイプ早熟
武器刻時星杖
武器種別打撃
同時攻撃数2体
攻撃段数3段

初期体力初期攻撃力
4,1223,722
最大体力最大攻撃力
7,8317,071
覚醒体力覚醒攻撃力
11,80610,671
スキル進化体力スキル進化攻撃力
移動速度攻撃間隔
682.91
リーチタフネス
3047
DPS総合DPS
24304860
覚醒DPS覚醒総合DPS
3,6677,334
スキル進化DPSスキル進化総合DPS

スキル1-
追加日2021.05.31
ダイヤ限定★5&★4スカウトフェス2021.05.31

属性補正

炎属性

90%

水属性

90%

風属性

90%

光属性

145%

闇属性

100%


モデル


ストーリー

ネタバレ注意!

<回想>

「メチェーレレ、お前ももう6歳か。興味があるなら私の仕事についてくるか?」

「浮遊魔法より楽しいことなのであれば、お母さま。」

「ふふ。そりゃもう、ドはまりさ。」


<回想 - 場面転換>

「あいたっ!」

「わっ、メチェ! ああ、大丈夫かい? 僕のかわいい天使、怪我をしていたら大変だ。」

「平気よ、お父さま。」

「メチェ、すまないね。父さま、ついうっかり本気で飛んでしまったよ。でも獅子は我が子を谷に落とすって言うもんね。」


<回想 - 場面転換>

「わぁっ! 見て! あそこを歩いてるの、メチェーレレさんよ!」

「きゃ~っ、オーラあるぅ〜!」

「そりゃそうよ! この前に出た雑誌にもご両親が出ていてね!」

「お母さまは『世を変えた経営者ランキング』殿堂入りで、お父さまは『真似できない空舟運航ランキング』殿堂入り! そんなふたりが両親だなんて……、」

「すごいわよねぇ~!」


<回想 - 暗転>

「こんにちは、理事の皆さん。新たに理事長となったメチェーレレよ。」

「わたしの前任者はご存知の通りね。一流の経営者であるお母さま。」

「そして、お父さまもまた、この場に知らぬ方はいない一流の空舟運航手。」

「おふたりは飛行分野において2世代は魔法技術を促進したと謳われたわ。」

「その娘として、わたしは立派に後を継いでみせる……、」

メチェーレレ「なんて生ぬるいこと、言うわけないでしょ。」

メチェーレレ「越えるわ。向上心があるならついてきたら?」


<紹介所>

メチェーレレ「ふぅ。三時のおやつを発明した人はまだまだね。わたしなら三度のおやつにしていたわ。」

「カァー!」

主人公「メチェーレレさん、さっきからカラスが帽子の上で必死の形相ですけど……。」

メルク「重要そうな書類も後ろの机に積みあがってるのですよ……。」

メチェーレレ「今のご時世はホワイトこそ正義なのよ。ブラックなんてお呼びじゃないの。」

カーク「カァ!?」

メチェーレレ「黒いからってあなたのことじゃないわよ、カーク。泣かないで、暗くなるわ。」

カーク「カァ……、カァ……。」

メチェーレレ「カークは自分に自信がないせいか、被害妄想気味なの。でも、わたしのパートナーだもの。必ず歴史に名を遺すカラスに成長するに決まってるわ。」

メチェーレレ「聞かせるとプレッシャーになるから、ここだけの話よ。」

カーク「カァ……、カァァァ……。」

主人公「いや、思いっきり聞かせてますよね?」

メルク「小声にするそぶりすらなかったのですよ。」

メチェーレレ「よしよし。」

主人公「真顔で慰められてもなぁ……。」

メチェーレレ「いつもの慰め係も真顔よ。ハシビロコウだから。」

主人公「ハシビロコウ。」

メチェーレレ「わたしのもう一羽のパートナーよ。魔法の国のオフィスで金庫番をお願いしてるから、ここにはいないけれどね。」

主人公「魔法の国ってハシビロコウいるんだ……。」

メルク「というか、そもそもの原因はカークさんがせっかく書類を運んできたのにメチェーレレさんが放置したからなのですよ。」

メチェーレレ「言ったでしょ。今の時代はホワイト……、つまりこうして三時のおやつを食べているときに仕事をしなくてすむ大義名分があるの。」

主人公「大義名分って言っちゃってますよ。」

メチェーレレ「なにか間違っている? 大義名分の元々の意味でわたしは使っているのよ。ニュアンスを取り違えていないかしら?」

主人公「うっ、それは……、」

メチェーレレ「つまり言い換えると口実ね。」

主人公「あってるじゃないですかぁ!」

メチェーレレ「ホワイトを掲げているのは本当よ。わたしは魔導飛行組合の理事長として、労働環境の改善と維持を目指しているの。」

メチェーレレ「組合の理念は安全第一と時間厳守。環境から整えていかなければね。」

メチェーレレ「理事長としてのわたしの仕事はそうした運営計画を練ったり、安全基準の見直しと確認、加入している企業からの報告をチェックすることなのよ。」

メルク「なんだか責任重大で大変そうなお仕事なのです。」

メチェーレレ「だからまずは上司がその手本を示さないとね。カーク、ここからここまではジャクラシー理事に送っておいて。」

メルク「って、人にやらせるのです!?」

主人公「かわいそうに……。」

メチェーレレ「ふ、彼にそんなかわいげがあるなら楽なのだけど。」

主人公「え?」

メチェーレレ「そもそも、経営者というのは人を働かせる仕事なのよ。そしておいしいところだけ持っていくの。」

主人公「夢も希望もない。」

メチェーレレ「方針を決める立場というのはそういうことよ。自分の夢を他人に叶えさせるの。ひとりだけでは成し得ない大きな夢をね。」

メルク「ということは、メチェーレレさんにも夢があるのです?」

メチェーレレ「それこそがあなたたちと各国を巡っている理由だもの。わたしは空舟による運送を、他国まで広げるつもりよ。」

主人公「えっ! それってつまり……、」

メチェーレレ「他国への移動がこれまでとは比べ物にならないほど早く、そして簡単になるということよ。」

メチェーレレ「モノとヒトの流通に革命が起きる。歴史に残るほどのね。」

メルク「たしかにもっと簡単に他の国に行けたら気軽に異国のお友だちとも会えるのです!」

メチェーレレ「あら。ええ、そのとおりね。そうした一面ももちろんあるわ。」

メチェーレレ「キャンディ・ワールドから、おいしい飴も取り寄せ放題になるかもしれないわね。交流ももっと盛んになって、新しい文化も生まれるかも。」

主人公「なんだか夢が広がりますね。」

メチェーレレ「わたしったらまた有能な部下を手に入れてしまったようね。」

メルク「私たち、部下だったのです!?」

メチェーレレ「ご存知? 経営者たるもの、自分の夢にどれだけ人々を賛同させて、協力させるかが腕の見せ所なのよ。」

メルク「みゅぉぉお、そういう意味では反論できないのですよ……!」

主人公「くう、俺も協力したくなってしまった。あまりにワクワクする夢すぎて!」

メチェーレレ「いいじゃない。こんなかわいげのある上司ができて羨ましいわ。分身したいくらいよ。」

メチェーレレ「ほら、未来の上司が無邪気に喜んでるわ。わーい、わーい。部下が増えたわ〜。」

主人公「圧倒的棒読み。」

メチェーレレ「そこもかわいいポイントね。」

主人公「けど、たしかに素敵な夢ですね。応援したくなったのは本当ですよ。」

メチェーレレ「それで十分よ。部下を大金で雇うより、夢で人を動かす方が、ずっと難しく、そして価値があることなの。」

主人公「メチェーレレさん……。」

メチェーレレ「タダ働きしてくれるものね。」

主人公「メチェーレレさん!?」

メチェーレレ「冗談よ。わたしの部下になるならこれくらいのジョークはかわせるようにならなくちゃね。」

メルク「だから部下にはならないのですよ~!」


<時間経過>

メチェーレレ「ああ、紅茶がおいしいわね。からかいがいのある相手がいると。」

メチェーレレ(……あなたは今ごろなにをしているのかしら。ようやく組合の仕事がこの程度になったのだから、あんまりもたついているとつまらないわよ)

メチェーレレ(スタートはもう、あの夜に切られたのだから。ねえ、ジャック)


<回想>

「また部下をからかってただろ。理事長殿はよっぽど暇らしい。」

メチェーレレ「有能すぎてすぐ仕事が終わるのよね。」

「お褒めの言葉、どうもありがとう。」

メチェーレレ「あら。ジャクラシー理事はカークに似てきたみたいね。逆の意味で。」

「そちらこそ、本当に暇な上司はこんな時間まで仕事をしていないと思いますが、どうお考えかな、理事長殿?」

メチェーレレ「わたしは理事長としてあなたを待っていたんじゃないわよ、ジャック。」

「俺だってそうさ、メチェ。」

「理事長殿に投げられた仕事は終わった。これで組合の整備はひと段落ついたことになる。つまり……、」

メチェーレレ「足場は整った。あなたとわたしの、蹴落とし合いのね。まあもちろん……、」

メチェーレレー「あなたに土俵に上がる知勇があるのなら、だけど。」

「なんならオマケに気遣いもつけようか? お嬢さんにあわせてかがんでやるさ。」

メチェーレレ「やっぱり、背が低いことって再評価されるべきね。脳に回すための栄養がぜんぶ身長にまわされるよりはいいもの。」

「……。」

「ふっ……、」

メチェーレレ「ふふふ。」

メチェーレレ「わたしは非現実的と言われた空舟の他国運用、あなたは、不可能とされた浮遊魔法の一般化。」

メチェーレレ「どちらがあのふたりを越えるか……、そして、どちらが歴史に名を残すか。」

メチェーレレ「生涯をかけて、勝負しましょう。ジャック。」

「俺はお前の両親に拾ってもらった時にこれ以上ない幸運だと思ったが……、」

「お前と出会って、それは上書きされた。」

「生涯をかけた、勝負をしよう。メチェ。」

「勝つのはこっちだけど。」

「……ところで、前に頼んだ浮遊魔法のレビューはもう終わったのに、なんでまだその魔法で飛んでるんだ?」

「来週からの国外視察でも使い続けるわ。」

「だからなんで?」

「だって、翼がかわいいんだもの。」


備考



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タイトル メルクストーリア 癒術士と鐘の音色(ライン・ストラテジー)
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