「呈瑕の役者」ローエル コメント#1
「呈瑕の役者」ローエル #1の返信コメント
- さすらいの癒術師さん
146年まえID:fikn8zl4ご提供ありがとうございます。反映しました。
- さすらいの癒術師さん
126年まえID:n2qdinchメルク「……、わかったのですよ!」
(場面切り替え、夕方の川辺)
ローエル「だーっ、違う! もっとこう、芯のある声を出したいんだよ! 発声練習が足りねえ!」
メルク「……、」
メルク「(きっと)」
メルク「(きっと、その舞台にあがる頃には。ローエルさんにとってもそのセリフが、本当のことになっているのですよ)」
メルク「(いえ、もしかしたらもう……)」
ローエル「あいうえ およいだ アウリエル! うきわを こいきに えらんでるー!」
- さすらいの癒術師さん
116年まえID:n2qdinchローエル「『そして、もし己の瑕を厭うのなら、瑕を覆い隠すためよりも、その手で己を磨きなさい。その手で他者が瑕つかぬように守りなさい』」
ローエル「『そうすれば、いつかその瑕そのものが美しく輝く日が来るだろう』」
メルク「ローエルさん……。」
ローエル「……やっぱ、まだ違うな。」
メルク「そう、なのですよ?」
ローエル「この騎士、実は元盗賊の設定なんだ。そして、この言葉で主人公はそれまでの考えを変える。主人公にとって、生涯忘れられない人になる。」
ローエル「……だから。この騎士は、自分の言葉を本気で信じてるんだって伝わらなくちゃいけねえ。」
ローエル「すまん。もう1回やるから聞いててくれ。」
- さすらいの癒術師さん
106年まえID:n2qdinchメルク「貧しさゆえに1度だけ、盗みを犯した主人公がその経歴ゆえに仕事が見つからずに荒れかけたシーン……、」
ローエル「オレはその主人公を補導する騎士役だ。」
メルク「騎士……、」
メルク「ええと、騎士のセリフは……、」
「『たとえ君にどんな瑕があったとしても、それで君がすべてをあきらめる必要などない』」
メルク「……。」
ローエル「『その瑕が君のすべてではなく、そして、その瑕だけを見る者が、この世界のすべてではないからだ』」
ローエル「『立ちなさい。どんな理由があろうとも、その瑕は君が選んだ道だ。悔いるなら償い、信念があるなら貫きなさい』」
- さすらいの癒術師さん
96年まえID:n2qdinchローエル「いやいや、ローズ歌劇団はやばいんだよ。やばいやつらしかいないんだ。練習しまくらないと呑まれてトチる……!」
ローエル「それに、今回はオレがどうしてもやりたくてオーディションに命賭けてもぎ取った役なんだ。」
ローエル「他の役をおろそかにするってわけじゃねえけど、今のオレのできる限りを出し尽くしたい。」
メルク「……、」
メルク「もう、すっかり役者さんなのです。」
ローエル「え?」
メルク「なんでもないのですよ。さっきはどのセリフを練習していたのです? 私でよければ練習に付き合うのですよ!」
ローエル「えっ、マジか!? すげえ助かる! えーっと、このページなんだけどな。」
- さすらいの癒術師さん
86年まえID:n2qdinchメルク「練習場所なのです? そういえば、紹介所で会った時もなにか言っていたのですよ。」
ローエル「ああ、はじめて名前付きの役で出る舞台の練習だ。手紙を出したついでに紹介所の隅を借りてたんだが、やっぱりあそこだと小声でしかできなくてな。」
メルク「そうだったのですよ。」
メルク「って役が決まったのです!? みゅわーっ、おめでとうなのですよ! 絶対に見に行くのですよー!」
ローエル「お、おお! ありがとな。」
ローエル「……くっ、もっと練習しねえと。」
メルク「みゅっ!? そ、そこまで目を血走らせなくても……!」
- さすらいの癒術師さん
76年まえID:n2qdinchメルク「それはもちろんなのです! 次はローエルさんともアーティスさんとも、一緒にお話ししたいのですよ~!」
ローエル「……、」
ローエル「ああ、ありがとな。今も、あの時も。」
メルク「ローエルさん?」
ローエル「いや、なんでもねえよ。そういや、この場所は人気が無いって言ってたよな?」
メルク「そうなのです! ここならローエルさんとゆっくり話すのにもぴったりだと思ったのですよ!」
ローエル「そうか。ひとつ、頼みがあるんだが……、この場所、オレも使っていいか?」
メルク「みゅ? もちろん誰が使ってもいいのですが……、」
ローエル「ありがとな。実は、練習場所がなかなか見つからなかったんだよ。」
- さすらいの癒術師さん
66年まえID:n2qdinchメルク「……でも、アーティスさんとローエルさんがそんな風にまた仲直りできてよかったのですよ。」
メルク「前にアーティスさんと会った時、役者になったローエルさんにファンへの対応などを叩きこむと楽しそうに話してくれたのです。」
ローエル「アアー! それでか……。この間のバーミュスと一緒になってのスパルタ授業は……、」
ローエル「けど……、オレの方こそ、お前らがアーティスと仲良くしてくれてよかったよ。」
メルク「みゅ?」
ローエル「タビーニャの時、アーティスの相談に乗ってやってくれてありがとな。」
ローエル「って、原因はオレだったんだけど……。まあ、これからも妹と仲良くしてやってくれ。」
- さすらいの癒術師さん
56年まえID:n2qdinchメルク「やっぱり前よりも打ち解けたのです?」
ローエル「ま、まあアーティスのライブでは世話になってるからな。それにやっぱり真面目な奴というか……、」
ローエル「ライブの後でオレがアーティスから楽屋に呼ばれてても、絶対に一緒には来ねえし、会わせろとも言わねえし。……わかってたけど、立派なやつだなーってな。」
メルク「ローエルさん……。」
ローエル「オレに対する言動を除けば。」
メルク「一気に目がお亡くなりに……!」
ローエル「わかるだろ……?」
メルク「わ、わかったのです。もうそこには突っ込まないのですよ!」
- さすらいの癒術師さん
46年まえID:n2qdinchメルク「みゅ、さすが行く先々で出会ってしまう仲なのです! タビーニャの町の頃より、仲良くなったので……、」
ローエル「ぎゃあああっ、やめろ! んなこと言うと、またあいつが運命とかなんとか……、」
メルク「運命とかなんとか?」
ローエル「……もうどこの町に行っても出くわすから、『誇ってくれていいんですよ、このシェスディの運命だったと』って。」
メルク「シェスディさんは謙虚そうに見えて結構、自信家というか……、し、信念のある人なのですよ。」
ローエル「それがある意味で、気楽に付き合えるところでもあるんだけどな……。それでいて、楽になれねえところでもあるけど。」
メルク「……、」
- さすらいの癒術師さん
36年まえID:n2qdinchローエル「くっ、それを男以外の声で聞けてよかった!」
メルク「どうしたのです!?」
ローエル「あっ、いや、実は……、シェスディのやつ、今は各地の駐在所を転々として経験を積まされてるらしいんだけどな。」
ローエル「どういうわけか、オレの所属してる劇団の向かう先がことごとくシェスディとカブるんだよ!」
メルク「な、なるほどそれで……。」
ローエル「シェスディ曰く、たまたまらしい。」
メルク「にわかには信じがたいのですよ。」
ローエル「だよな……。」
メルク「でも、本当は信じてるのですよ?」
ローエル「……、」
ローエル「はは、まあな。言動に似合わず、真面目な奴だし。」
- さすらいの癒術師さん
26年まえID:n2qdinch?「『たとえ君にどんな』……、いや、違うな。」
?「ここは、もっと過去に想いを馳せるようにした方がいいか。相手を通して自分を見てる感じで……、」
メルク「みゅ? この声はまさか……、」
ローエル「『たとえ君にどんな瑕が』……、」
メルク「ローエルさん!」
ローエル「ぬおおっ!」
メルク「みゅわっ! お、驚かせてしまって申し訳ないのですよ!」
ローエル「メ、メルク?」
メルク「そうなのです! お久しぶりなのですよ、ローエルさん!」
(場面転換・川辺)
メルク「こんなところでローエルさんに会えるなんてすごい偶然なのですよ~!」