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【白猫】深淵の追撃者 Story 前編

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作成者: にゃん
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深淵の追撃者

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目次


Story3 戦場の霧

Story4 裏の裏

Story5 悪魔のあぎと

Story6 海底への誘い

Story7 沈め、水底へ

Story8 別離の夕凪

Story9 愚か者の末路



story3 戦場の霧



<帝国海軍の新造潜水艦、ドレットノート号は、

艦船を攻撃する謎の潜水艦、通称〈深海の悪魔〉を拿捕せよとの命を受け、古の海域に向かった――!>


潜水兵、戻りました。

おうおう。もどったで~。ほい、おまちかねの情報や。

助かる。

<シンは運び込まれたコンテナから、書類を取り出した。>

わしはタンクで休んどるで~。

あなたはイルカの獣人なのですか?

そのとおりや。そーいうあんたは……

人間です。――詮索はよしてください。

さよか……なんやフクザツなんやな。

<シンは書類を熱心に読んでいる。>

艦長、それは?

被害の記録だよ。これで標的の動きがわかる。

思考のクセをつかめばどんな敵であれ対処は可能だ。

相手が悪魔でも、ですか?

僕に情報をくれればね。


 ***


wへへへ、まったくよう……さいきんはシケてやがるぜ。ヒッ!?

zお前に聞きたいことがある。

wだ、誰だ――!?

z最近、もうかる仕事をしたらしいじゃないか。

w死体を運んだだけだ――!

zこんな奴か?

<人影は写真を見せた。>

wそうだ、このジジイだよ……!離せ!俺が誰だと……!

zもう少し、聞かせてくれ。お前に仕事を依頼した奴は?

wぐああああ!!ゆ、指がぁあ!

z時間は大事にしたい。言葉は慎重に選べよ。


 ***


<――会議が始まった。>

事件が起こっているのは、帝国が開拓をすすめている海域ですね。

古の海域か……英雄戦争以降、物資の行き来も盛んだ。

帝国が邪魔らしいですな。だとすれば敵はやっぱり……

連邦が、ドレットノート号に匹敵する艦を持っていると?

艦長、あらゆる可能性を考慮すべきかと。

撃沈の原因はいずれも魔法による張遠隔攻撃。

今にいたるまで、敵の姿を確認した者はいない。

けったいな話やで。護衛をしたクジラの一族、何をしとったんや。

クジラたちでも、音をひろうことができなかったのか……

<クジラやイルカは、自ら発する音の反響をひろうことで、仲間と交信し、周囲の状況を把握することができる。

潜水艦もソナーという音で周囲の状況を知る装置をもっているが……

帝国海軍の主戦力である、クジラ獣人族、イルカ獣人族のそれには及ばない。

ただ一隻。ドレットノート号を除いては。>

……〈深海の悪魔〉。文字通りの悪魔ならば、一番筋が通るか――

ゾッとしますなあ……

だが、敵の襲撃にはパターンがあるらしい。

パターン……ですか?

こちらには、帝国及び友好国の航路情報がある。

ウチの船がどこの港から、どこに向かうか、わかっとるっちゅうことやな!

ここから絞り込む――次の標的を!

(……そんなことが、可能だというの……?)


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story4 裏の裏



敵は帝国に対し敵意を抱く勢力と仮定してみよう。敵の狙いはどこにある?

船を出せなくなっては、海での交易に頼る帝国にとって大打撃です。

それだけじゃ、ないかな……これは周辺諸国への恫喝じゃないだろうか。

敵の狙いは、帝国の保護国を脅して、自陣営につけることだと?

僕はそう思う。

――仮に帝国の保護国が、離反するようなことがあれば、内乱および他国の介入の要因となりえます。

致命的な結果に、なるかもしれない。

愚かな行為ですね。

敵国にとっては、合理的な判断さ。

戦争は合理的ではありません。愚かの極みです。


……

…………


<深い海の底を――船影が進む。

それは、侵略者たちの船。>


ソナーに感あり、なのです。

モクヒョウ、カクニンッチュ。

さあ……侵略を始めようか。


…………

……


輸送艦、ダンスタン号……?

チャチャ島の輸送艦やで。帝国の軍艦を狙うんやないんか!?

チャチャ島は鳥人族の島。帝国の友邦です。

他にも帝国の商船やら、いろいろおるやないか。

敵はこの戦いに、他国を巻き込むつもりであると、艦長はお考えのようです。

(しかし、確証があっての判断ではない。不確実な直感に頼るとは、程度が知れますね)

艦長……ダンスタン号には帝国の駆逐艦が護衛についているようです。

……彼らにも、気づかれるなよ。

本当に来るんかいな……

艦長! ソナーに感あり! 攻撃魔法魚雷かと思われます!

来たぁ!?

まさか……! 本当に?

魔法消去魚雷発射!

<魔法を打ち消す魚雷である。同じ規模の魔法なら、確実に無効化できる。>

(どうして――敵の行動を読み切れたの――!?)

敵はこちらが対策をとるタイミングを見越している。

そしてその裏をかこうとする。追うぞ。方位0-3-0。


…………

……


敵影、発見できず……

姿を、くらました……

そうかな――

では……!?

僕らは、敵に姿をさらしたも同然。

だとしたら……!

沈めに来るぞ。

しかし……海は静かです。何も……

静かすぎないか……?

え……

誘導魔法魚雷装填。

誘導魔法魚雷……?一体、どこに向かって……?

魚雷発射。

(どうして誰も、疑問を挟まないの……!?)

<誘導魔法魚雷。誘導して敵を狙い撃つルーン魚雷である。

帝国保有の魚雷は、全てルーンエ学の産物……

ルーンによって水中を進み、ルーンによって魔法攻撃を行う。>

魚雷、消滅……艦長、これは……!

僕らの魚雷が、敵の魚雷にぶちあたったのさ。見えない魚雷にね。

魔法は万能ではありません。魔法の元となるソウルは有限。

先ほどの魚雷は、隠ぺいに魔力の大半を使っていると推定されます。だとしたら射程は長くないはず。

敵はこちらの射程内。二射目を討たれる前に、敵を捕捉する。

(――直感。いや、嗅覚で……姿なき敵の意図を読み切った。

……敵がここで他国を巻き込む戦争に切り替えてくることも、読んでいた――

クルーたちも艦長の判断を信頼している――彼らなら、私かいなくとも……)

魚雷来ました!方位1-8-0!!

背後……!?

ふ、不可能だ……背後に回り込むなんて!

(……何が、何が起こってるの?)

最大船速!

魚雷……いや、これは……デコイです!

<デコイとは囮のこと。魚雷にみせかけた、囮の小型魚雷――!

デコイは、音を発し、音をとらえて狙ってくる魚雷をおびきよせる。>

背後から、デコイをどうして!

(考えられない……!ここまで追い詰めておきながら、どうして!)

深海の悪魔……!!


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story5 悪魔のあぎと



ドレッドノートは健在。我々には次の機会がある。

気楽にやろう。潜水艦乗りは、タフさが売りだからね。

敵はどう出るとお考えですか?

同じことを考えてるだろうさ。こちらを沈めるつもりだ。

だったらあのデコイは……

あれは文字通りの囮だよ。

囮……?

デコイが追尾してたのは、最初の魚雷だったんだ。

回り込んだように見えたのは、魚雷にそういう機動をするよう仕込んでおいたから……ですか。

いわば、ステルス魚雷を当てるための、最後の囮。

目論見は見事に外れて、本命のステルスはおじゃん、デコイだけのこのこやってきたと。

(筋は通る……でも……

何かが違う――決定的な、何かが――


 だめ……このままじゃ……!
 彼が死んでしまう――!


何……今のは……!?

どうしました、中尉?

いえ……なんでも、ありません。

どうします、艦長。

相手にステルス魚雷を、もうー度使わせる――



…………

……



<光射さぬ海の底――侵略者は静かに機を伺う。>


バビロンの街で、ドーナッツを買ったのです。

ドーナッツを買いにいったわけじゃないぞ。

わかってるのです。……しっかり情報を集めてきたのです。

<ネモは、写真を見ている……>

この写真の人は、誰なのです?

<バビロンで、ネモがごろつきに見せた写真である。>

あれに関わった不幸な男だ。奴らに逆らって――死んだ。

悲しい、ことなのです……

男の遺品の中に、あれの資料があった。……終わらせるぞ。

了解なのです。

……あの艦長が、俺が思う通りの男だとしたら……

アルゴノート号を、追ってくるはずなのです。

生真面目な堅物――そして現実主義者。きわめて優秀な軍人。

あいつが見ているのは……敵と味方が最善手を取り合う、そんな戦争だろう。

先にミスをしたほうが負ける。そんな戦い――

だが、浅い……そんな深度の戦いでは、アルゴノートは獲れない。

なんだか……嬉しそうなのです。

奴が気になっているのは、俺がいまどこにいるか、だな。

潜航するぞ――



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story6 海底への誘い



中尉。君はどうしてこの船に?

お伝えしたと思いましたが。

個人的な理由は……? 差し支えなければ、教えてくれないかな。

(どうしてここに……?

……選択肢なんて、なかったもの……!)

私は……軍人の家系ですので。

そうだったのか。

艦長殿は?

親父が船乗りだった。あと、海が好きでね。

そんな理由で?

実際になってみると……まあ、馴染めなくてね。

艦長が?

専門用語がわからなくて、途方にくれたものだよ。

想像できません。潜水艦に乗ってない艦長なんて。

慣れたってことさ

あの時、奴は――艦の背後にいた。

――大尉もそのように、考えてらっしゃったのですか?

直感的にそう感じた。でも筋が通らない。

筋が通らないことは、起こるはずはない――

ですが……!

敵が背後にいたのなら噸どうしてドレッドノートは沈まなかったんだ。

……わかりません。

中尉……僕は<深海の悪魔>に勝てると思うか?

艦長殿なら、必ず――


 今の彼では――勝てない。

 彼の優しさが、彼を沈める……光無き海底に……


何なの――!?

どうした、中尉。

なんでも……ありません。


<艦内ルーンテレフォンが、コール音を発した。シンは受話器を取る。>

こちら艦長。

”艦長、潜水部隊から通信です。目標捕捉の可能性ありとのこと”

わかった、発令所に向かう。


…………

……


……フフン。イルカの耳は……ごまかされへんで!

せーかくには耳やなくて、オデコやけどなああ! イルカはオデコで音を見るんや!

<イルカは、海底に人には聞こえない超音波を発した。>

確かに<見えた>んや……潜水艦の艦影がのう!

いた! あやしい奴やで!

イルカさんなのです……

な、なんやこいつは!?

おにごっこなのです。

持てやー!! おお!? こりゃなんや!?


<イルカの目の前に、巨大な影が現れた!>


…………

……


敵を捕捉したのか!?

――こちらからはなんとも……

警戒を厳に。

潜水部隊、敵影捕捉とのこと!


誘導魔法魚雷装填!

(艦長は強い人――信頼に足る人……でも!

彼が戦っているのが……文字通りの悪魔なら!)


…………

……


<魚雷は、影に向けて進んでいく!>


どや!! これで終わりやで!!

なぁ!? こ、こいつは……!?

チュチュー!

タコスミやあ!!

残念だったのです。


…………

……


デコイか……! 方位3-0-0!!

誘導魔法魚雷装填! ……発射!!

(知っている……この感覚……

人の心が……悪意に食われていく、この感覚を!)



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story7 沈め、水底へ




方位0-3-5……

音響魚雷装填。

(……いま艦長は、守勢に回ってる。

敵に泳がされている状態……このままでは、餌食になる)

音響魚雷発射。

(艦長は……おそらく今、最善の手をとってるはず。

深海の悪魔は、違う――

最善にはほど遠い――狂気さえ感じる一手で……艦長を追い詰めている)


…………

……


これは……海の中をうるさくする魚雷なのです。

この音にかくれて、むかってくるのです。でも――

――ノアは、アルゴノート号の目。

逃がさないのです――


…………

……



(どうした……撃って来い、深海の悪魔――

音響魚雷で、こちらの位置をさらしたんだ……打ち込んでこい――)

<ノアの操るくらげたちが、ドレッドノート号に電撃を見舞う!>

艦長! 計器類に異常!

(音響魚雷が裏目……バカな、すでに捕捉を――)

艦長!!モニターを!

あれは――

<モニターに映ったのは――黒い船影――

ドレッドノートとほぼ同級。破格ともいえる大型潜水艦――

モニターは、一瞬で闇に包まれる!>

なんだこりゃ、煙幕か!?

――ソナーに反応なし! あ、あれは……幻か!?

(姿を――さらした……!

どういうつもりなの……この挑発の意味は――!?)

……誘導魚雷装填。

(……大尉の心はまだ、折れてない……)

――第三戦速!

(いや、違うー大尉は……自分の心に気づいてない……

とっくに折れた心を――奮い立たせて……!)


…………

……


<ドレッドノートの周囲は――真っ黒な液体に包まれていた。>

タコスミッチュ!

目をくらますのです。

<ドレッドノートは、タコスミの中から離脱する……

だが、ドレッドノートの前には、何もない――>

あの船は……アルゴノートに似ているのです……

でも、まだ眠っているのです。眠りながら……

待っているのです。本当の目覚めを……


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story8 別離の夕凪



敵影なし――

潜水部隊から受信。敵影無し!

そうか……


しばらく、お休みください。

いい。

休め、シン。

……わかった。


…………

……



ここまでなぶられたのは、虹の海以来か……

くそっ……嫌なことを思い出したな……

だが、あの操艦は……挑発的で、校猪な、あの機動――

あいつなのか!! あのイカサマ師……!

艦長……?

! 中尉……ああ、すまない。ちょっと取り乱した。

いいえ、すみません……お休みのところ……

いいんだ……

イカサマ師というのは……?

僕が、虹の海で戦った相手さ。あの時僕は艦の副長でね。

三隻の潜水艦と、駆逐艦で奴を追った……だが、落とせなかった――

僕たちが奴を沈められていたら、あの島に揚陸部隊が接岸できた。

そうしたら、悲劇が防げたかもしれない――

ウルマ島の虐殺ですね――

<虹の海を巡る帝国と連邦との戦いで起こった悲劇である。

平和だった南海の孤島は、炎に包まれ、多くの住民が犠牲となった。>

同じ気配を感じるんだ。あいつに……深海の悪魔にね……

艦長。……今のあなたでは、深海の悪魔には勝てません。

……わかっているよ。だからこそ退けない。……僕は、愚かかな。


…………

……


「僕はもう……行かなくちゃ。

僕は……僕の生まれた国を……守らないといけない。

約束するよ。いつかきっと……この海に帰ってくるって。」


 愛した人は、行ってしまった。

 果て無き戦いが続く、戦場に……

 私は、見送ることしか――できなかった。



艦長……!

――

艦長、至急発令所に。

どうした。

救難信号です!



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story9 愚か者の末路



沈んだのは、商瑚長沈んだのは、商船アーソガ号。

海上に人が投げ出されています。

すぐに救助に向かうぞ。

艦長殿。これは罠です。

その可能性は極めて高いだろう。

でしたら、考慮をしてください。

罠であるとしたら、救助に向かった我々が到達したところで魚雷を当てにくるはずだ。

魚雷の射程を考慮して、10分の余裕がある。

ですが――!

大丈夫だ。僕らならやれる。


…………

……



くそっ……この可能性を、考慮すべきだったか……

<バビロンで得た情報により、侵略者たちは、敵の概略をつかんでいた――

敵の戦力、敵の目的。しかし――>

(ここまでの非道とはな……!)

どうして船が、あんなところに……

あれは連邦の船だ――航路を変えさせたんだ――

どうして、味方を――

これが連邦のやり方だ――

助けに向かうのです。

タコツボを出すぞ。

アイアイサーッチュ!


――待っていろ、非道の報いは、俺たちの侵略だ!


…………

……



ボートに乗ってください。

た、助かった――!

急いでください! 急いで!

さあ、こっちやでー。

あと3分です。

時間がない……!


タコツボニ、ノリコムッチュ!

お手をどうぞなのです。

あらありがとね~。

タコ!? タコが救助をしてます!

……あ、ああ……? だが助かった!

コッチハマカセルッチュ!


他に要救助者はいないな……!

……がぼっ!!

こ、子供がおぼれとる!

待ってろ!!

艦長!!


…………

……


<子供を抱きかかえ、シンはボートに向けて泳ぐ――>

(もう……少し……)

<そのとき、シンは――直感した。

この敵が……何を考えているかを。>

(持てよ、海からくるとは限らないんじゃないか? 例えば空――

<空から、魔法の弾丸が降り注いだ!>

飛翔……誘導弾――!!


…………

……


急速浮上!! 魔法障壁最大!

艦長――!!


…………

……


――やけに、静かだな――

何も聞こえない……僕は……沈んでいるのか……

海の……底に……


 ***


そうか……

あなたは私――もう一人の――

私には――何ができるの?


…………

……


とっさに、子供をかばって……

シン……!

どうしてや……どうしてこんな!


<シンは、医務室のベッドに横たわっていた。

重傷である。>


作戦、失敗か……

うう……

艦長!?

あの子供は……

無事です。

そうか……副長。君に……指揮を引き継ぐ。

はっ。

もう、僕は……

 ――ポーン――

ドレッドノートが……泣いてる……?



――艦長。

中尉……殿?

いったはずです。あなたでは勝てないと。

……悪意の海の底では、常識などは通用しません。

そうらしい……僕には覚悟が足りなかった。

己の直観に賭けるそんな覚悟が。僕は――愚か者だった。

もう一度、海の底に沈む、覚悟はありますか。

覚悟――?

あなたはまだ、戦えますか。

あの悪意に挑めるなら他には何もいらない。

了解です。艦長の意向を受諾し、本官は機密情報を開示します。




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