茶熊版ソフィ・思い出
思い出1
ソフィ
皆様ごきげんよう。
茶熊学園新体操部の、ソフィです。
キャトラ
いらっしゃい、ソフィ。
あらそういえば、ソフィが
普通の格好って初めてね。
アイリス
普段はあったかそうな
恰好をされてましたもんね。
ソフィ
はい。氷の国を少しでも
アピールしたくて。
キャトラ
見て、ソフィが生足だわ。
ソフィ
はい。お恥ずかしながら。
でも、国でも屋内では
薄着ですよ。
キャトラ
でも……氷の家なんでしょ?
ソフィ
はい。でも氷の家は日光を
透すので、暖かいんです。
キャトラ
日光で溶けちゃわないの?
ソフィ
氷はルーンで補強をしております。
もちろんお風呂はレンガや
岩でできてますよ?
キャトラ
そうだ、ソフィの国ってお風呂
どうしているの?
ソフィ
そちらもルーンで温めてますね。
ルーンを輝かせるためのソウルは
豊富なんですよ。
アイリス
ソウルは自然の恵みが多い
ところに豊富といわれてますけど。
ソフィ
氷の国の大地は凍ってますが、
周囲の海はとても豊かなんです。
キャトラ
なるほど、
それでルーンが使えるのね。
ソフィ
お風呂といえば、氷の国には
温泉が沢山あります。
キャトラ
あら、いいわねえ。
ソフィ
我が国の温泉は、万病に効くと
いわれているんですよ!
キャトラ
そういうとこも
アピールしてみたら?
アイリス
私も温泉いってみたいです。
ソフィ
氷の国の温泉ツアー、いいですね!
さっそく企画しましょう!
思い出2
ソフィ
はいっ!!
ソフィがフープを使って演技を
している。
キャトラ
輪っかを上に投げた!
アイリス
ソフィさん、
宙返りしながらキャッチしたわ。
キャトラ
スゴイわねえ。わ、また回った。
見てるだけで目が回りそう。
ソフィ
皆様、ご覧いただきありがとう
ございます。
キャトラ
ソフィ、小さいころから
新体操やってたのね。
ソフィ
はい。氷の国では新体操が
盛んなのです。なので、私も
先生について手ほどきを。
ソフィ
ふふ、小さいころは、よく先生に
怒られて、泣いていましたね。
キャトラ
けっこう練習厳しかったのね。
ソフィ
でも、私にとってはいい思い出
です。友達もできましたし。
ソフィ
その後私は……新体操をやめて
しまいましたから。
アイリス
どうしてですか。
ソフィ
……次期女王としての
教育をうけるためです。
キャトラ
あ、そういうこと、ね……
ソフィ
我が国の女王は、
永久凍土のルーンを扱えねば
なりません。
キャトラ
すっごく寒くするルーンでしょ。
なんでそんなルーン扱えないと
ダメなのよ。
ソフィ
永久凍土のルーンが失われれば、
我が国は海に沈んでしまいます。
キャトラ
あっ……氷が溶けちゃうと、
そういうことになるのね。
ソフィ
ですが、力が強くなれば、
全てが凍り付いてしまいます。
ソフィ
我が国だけでなく、
発生する寒波の影響で、
数千の島が凍りつくでしょう。
ソフィ
永久凍土のルーンは、
古の魔術によって、使用に関して
条件が課せられてます。
ソフィ
一つはファルク家の血統を
継ぐものであること。一つは
女性であること。
キャトラ
ファルク家って……
ソフィ
氷の国の王家。つまり我が一族です。
ソフィ
女王はルーンに流れ込む
ソウルを調節して、氷の国を
保たねばなりません。
キャトラ
重要な役割なのね……
ソフィ
はい、現在女王の任をになって
いるのは、お母様です。
私もいずれ、その役目を……
思い出3
キャトラ
うわーい、デザートだ~
ソフィ
はい、氷の国でよく食べられている、
ヨーグルトです。
キャトラ
あら、とっても濃厚ね。
アイリス
そのまま食べてもおいしいですね。
キャトラ
ところでソフィ。氷の国の
星たぬきって、たまごを生むの?
ソフィ
あ、覚えてらしたんですね。
『たぬきのたまご』のこと。
アイリス
ソフィさんの国のお菓子ですよね。
キャトラ
で、どうなの?
たまご生むの?
ソフィ
それが、
よくわかりませんでした……
キャトラ
あらら。
ソフィ
学長先生にも聞いてみたのですが、
どうやら星たぬきさんたちの
生態はよくわからないことが
多いそうなんです。
キャトラ
つまり、卵を産むか産まないのかも
よくわからないってこと?
ソフィ
いまのところ、卵を産んだという
話は確認されていない
らしいんですけどね。
キャトラ
ふーん。じゃあ、あの
お菓子のネーミングは
やっぱり適当なのね。
ソフィ
適当というか、空想ですね。
実はネーミングをした方を
私は知っておりました。
キャトラ
誰だったの?
ソフィ
はい。お母様です。
アイリス
そうだったんですね。
でも、卵って……
キャトラ
なるほど、ソフィのセンスって
お母さん譲りだったのね。
ソフィ
私がいうのもなんですが、
ちょっと変わった方ですね(なんです)。
キャトラ
……どういう風に?
ソフィ
ぬいぐるみを作ったり、
絵を書いたりが好き
だったんです。
ソフィ
よく私や兄をつれて、こっそり
遊びにつれていってくれました。
アイリス
優しいお母さんだったんですね。
ソフィ
はい、とても……優しい母で。
だから……兄を失ったときは……
アイリス
ソフィさん……
アイリス
(ソフィさんのお兄さんは、
ソフィさんに永久凍土のルーンを
見せてあげようとして
ルーンの暴走に巻き込まれて……)
ソフィ
父の支えもあって、
母は立ち直りました。
ソフィ
でも……すべてが元通りとは
いきませんね。
思い出4
ミラ
ふ~ん、あんたの国でも、もやし
食べてるのね~。
ソフィ
そうなんですよ!
温泉でもやしを育てています!
キャトラ
あ、ミラじゃない。
意外な組み合わせ。
ミラ
そうでもないのよ。
一緒に厨房借りてお料理
したりとかしてたし。
キャトラ
そういえばミラって料理
できたんじゃん。もやし限定で。
ミラ
もやし以外もいけるっての!
アイリス
お料理、楽しそうですね。
ミラ
そーねえ。なんか作ってみよっか。
ソフィ
それでは、みなさんで何か
合作をしませんか?
キャトラ
おっ! いいわねえ!
ミラ
じゃあ、ケーキでも作って
みましょうかね。
キャトラ
おお、ケーキ、いいわねえ。
…………
……
ソフィ
まずは卵白をかきまぜます。
ミラ
こっちはシロップと、
ホイップクリームを……と。
アイリス
みなさん、手際がいいですね。
ミラ
まー基本は同じじゃない?
ガーってやってバーッて
やってさ。
キャトラ
でた、カンで料理するタイプ。
ミラ
いや、どっちかというとそれは
ソフィよ。
キャトラ
あら、そうなの?
ソフィ
はい、ミラ様にはいろいろ
教わりました。ふふふ。
…………
……
ソフィ
ではクリームを塗って……
イチゴをならべます!
ミラ
おおっ、完成したわ。
キャトラ
さっそく食べましょ!
ミラ
待ちなさいよ。まずは余韻を
味わってからでしょ。
キャトラ
ヨイン!?
ソフィ
そうですね。完成した喜びを
胸にいだきましょう。
アイリス
頑張りましたもんね。
キャトラ
そんなのいいから早く
味あわせて!
思い出5
ソフィ
えいっ!!
リボンを手にしたソフィは、
可憐な演技をきめた。
キャトラ
すごいわソフィ。
アイリス
リボンで模様が描かれてるみたい。
キャトラ
まるで夜空のオーロラのよう……
ソフィ
ありがとうございます、皆様。
キャトラ
ところでソフィ、なにか新体操の
大会とかに出ないの?
ソフィ
……学園対抗試合があるそうなので、
もし機会があればと考えて
おりますが。
アイリス
ソフィさんなら入賞を狙えますよ。
ソフィ
私など、まだまだです。
……えっ?
キャトラ
何、どうしたの?
(インヘルミナがいる)
キャトラ
インヘルミナ!?
インヘルミナ
其方らに用はない。用があるのは
貴殿のみぞ。氷の国の姫君。
ソフィ
女王陛下、ごきげんうるわしゅう。
インヘルミナ
我が出向いた理由は一つ。
ソフィ
……はい。
インヘルミナ
我が国と貴国は古よりの友邦。
わらわは貴国とふたたび誼を
通じたい。どうじゃ。
ソフィ
……願ってもないお言葉です。
ですがそれは……
インヘルミナ
連邦への加盟――など、
考えずともよい。
今は、のう。
インヘルミナ
我が国は汚名を恐れぬ。そして、
いかなる国よりも公正である。
よく考えるがよい。
キャトラ
ソフィ、顔色悪いけど大丈夫。
ソフィ
問題ございません。
私は大丈夫です。
アイリス
インヘルミナさんのいってたこと、
そんなにショックだったんですか?
ソフィ
……いえ、とても……
ありがたいお言葉です。
ソフィ
ただ……連邦の強国である
インヘルミナ様の『冬の国』と、
『氷の国』の関係強化を、
好ましく思わぬものも多いでしょう。
アイリス
国と国との関係って、
難しいんですね。
ソフィ
……そうですね。私個人としては、
インヘルミナ様を
お慕いしておりますが。
キャトラ
ソフィってやっぱり王女様なのね。
自分の国のことしっかり
考えてるんだわ。
ソフィ
はい、まだまだ至らぬ王女ですが。
ソフィ
でも私は……ちゃんと女王として
やっていけるのでしょうか。
アイリス
ソフィさん……
ソフィ
……ごめんなさい。
少し不安になってしまいまして。
ソフィ
……私は、茶熊学園で皆様と
学べるということに、
浮かれていたようです。
思い出6
(主人公が光る)
ソフィ
なんて……暖かい光。
ありがとうございます、
主人公様。
ソフィ
再びこの私を、励まして
くださるのですね。
キャトラ
いいじゃないの。学生の間は
浮かれてても。
アイリス
ソフィさんは立派な女王様に
なれますよ。
ソフィ
……ありがとう、ございます……
キャトラ
あれ、ルーンの光が……消えない。
光は……ソフィの体を包み込んだ。
???
……ソフィ。
ソフィ
この声は――!!
ソフィの兄
……君のお蔭で、僕は解放
された……ありがとう、ソフィ。
ソフィ
お兄様……!
ソフィ
一つだけ、教えてください。
お兄様は――私のために、
永久凍土のルーンを。
ソフィの兄
お前が女王を継げば、もう……
氷の島を出ることはできない……
ソフィの兄
でも、僕も……あのルーンを
使えれば……交代で島から
出られるだろ。
ソフィ
お兄、様……
ソフィの兄
いい考えだと思ったけどなぁ。
ソフィ
……私の……私のために……
ソフィの兄
……僕はもう行くよ。
立派な女王におなり……ソフィ……
ソフィ
お兄様……
お兄様っ……!
光は、消えた――
キャトラ
ソフィのお兄さん、永久凍土の
ルーンに触れようとして……
亡くなったって。
アイリス
それに、あんな理由が……
キャトラ
さっきの、声が、お兄さんだと
したら……
アイリス
地上に残っていたお兄さんの
想いを、ルーンがかなえてくれた
……そういうことかもね。
キャトラ
ソフィ、あんたって……女王様に
なったら、もう……
アイリス
ずっと……島の外には
出られない……
ソフィ
はい――。
それが、王家として生まれたものの
定めです。
ソフィ
私は、その定めを受け入れます。
民のために……大好きな人たちの
ために。
ソフィ
でも、その前に学生生活を
楽しみたいと思います!
ソフィは、
リボンでポーズをきめた!
キャトラ
おおっ! きまった!
ソフィ
見ていてくださいね……お兄様。
思い出7
ソフィ
私、新体操で氷の国を
表現したいんです!
キャトラ
それはいいわね。
でも具体的には?
ソフィ
それが……形にならなくて。
アイリス
氷の国には、ソフィさんの想いが
あるから……なおさらですよね。
ソフィ
想いがありすぎて、
まとまらないんです。
キャトラ
氷の国のことを、
思い浮かべて見れば?
ソフィ
氷の国を……?
キャトラ
目を閉じて、考えるの。
氷の国のことをね……
思い出8
ソフィ
見える……!
氷の国の夜……満天の星空に、
きらめくオーロラの輝き……
ソフィ
……氷の国……
ソフィ
あらゆるものが凍りつく、
永遠の銀世界……
ソフィ
私が……お兄様が、生まれた場所。
ソフィ
吹雪よ荒れ狂え。
終わりなき冬の中で。
氷河よ輝け、
星々の光を受けて。
ソフィ
命も凍る白き輝きの中、
されど人は生きる――!
ソフィ
見ていてくださいお兄様……!
私の演技を……
凍て星の輝きを……!
状態 | ボイス |
---|---|
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攻撃2 | |
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被ダメ2 | |
被ダメ3 | |
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