イロメロ・思い出

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イロメロの思い出とボイス

思い出1

主人公たちが
花の都の島から戻り、
しばらくたった頃――

モンショー少女が、
さっそうと飛行島にやってきた！

イロメロ

イロメロです♪

キャトラ

キャトラよ♪

アイリス

アイリスです♪

(※主人公も挨拶する)

アイリス

いらっしゃい、イロメロさん♪

イロメロ

ここが
バビュン島というわけですね！

キャトラ

飛行島よ！

イロメロ

すごい、すごいです～！

今までに一度も見た事のない

景色が広がってます～！

アイリス

うふふ、

ゆっくりしていってくださいね♪

キャトラ

それで？

紋章画家としていまはどうなのよ、

イロメロ先生？

イロメロ

うーん。なんか、やたらと人に

話しかけられるようになりました！

イロメロ

カイトリがどうとか、
イライがどうとか、
オークションがどうとか！

アイリス

それでは

ずいぶんとお忙しいんじゃ？

イロメロ

そうなんですか！？

ムツカシイ事はわからないから、

とりあえず適当に

ハイハイこたえてたんですけど……

キャトラ

……アンタ、絶対
マネージャーつけた方がいいわ！

イロメロ

そんなことよりですよ！
この島は本当に気持ちがいいです！
あたしの中のあたしが
ピャーしてます！

イロメロ

空がサラサラ、
風がヨホヨホ、
大地がパプーン！　です！

キャトラ

サラサラ？　ヨホヨホ？

イロメロ

はい！　サラサラするのは

雲がノンノンしてるからで、

風がヨホヨホするのは

空気がピニョピニョしてるから――

キャトラ

……あー……

そうだった、こういう子だって、

ユキムラがいってたわ……

イロメロ

ユキムラさん……

今日も元気に

モンショーしてるかなあ♪

アイリス

してると思いますよ。

モンショー、パリッと！

キャトラ

アイリス！？

イロメロ

おぉっ！　アイリスさん！

その表現、まさにまさに！

アイリス

うふふ♪

キャトラ

（通ずるところが

あるのかしら……）

思い出2

アイリス

あ……イロメロさんだわ。

イロメロ

＜絵の具のルーン＞は愛のいろ～♪

キャトラ

創作かつどうちゅーのようね。

声はかけないでおきましょうか。

イロメロ

耳をすませばキラキラひかる、

あたしとあなたの夢のいろ～♪

c

イロメロ

バビュン島さん、

あなたはなにが好き？

なにを感じて、なににときめくの？

イロメロは
＜絵の具のルーン＞に指を乗せた。

イロメロ

いろいろ、いろいろカラフル……

とくにゴキゲンなのは

レモンちゃんかな～！

やがてルーンに光がともる。
イロメロは指を離すと、
そのままイーゼルの紋章紙に――

イロメロ

スラ～～～～～～～ッ！

色あざやかな曲線を描いた！

キャトラ

わ、グラデーションになってる！

アイリス

筆は使わないのね……！

イロメロ

ニョ～～～～～～～ッ！

…………

……

アイリス

とってもきれいな紋章画ですね、

イロメロさん。

イロメロ

あ、みなさん！

ふふふ、バビュン島での

記念すべき第一作です！

キャトラ

ひこうじ――

うん、もうバビュン島でいいわ……

キャトラ

ところでアンタって……

絵をちょくせつ指で描くのね？

イロメロ

そうなんです！

その方が、いろんなものを

いっぱい感じとれるので！

アイリス

＜絵の具のルーン＞から

色を引き出すんですね？

イロメロ

はい！　あたしのソウルを

もとに色をつくるから、

実際の絵の具よりもそういう

感覚がするどくなるんです！

キャトラ

このルーン、

おみせで見たことあるわ。

１２色セットとか３０色セットとか

色々あるのよね。

イロメロ

あたしのは、

１２色セットですよ～♪

１２人の頼れる親友です～♪

イロメロ

……あ！

よければ、みなさんも

モンショーを描いてみませんか？

イロメロ

きっと楽しいですよ～！

キャトラ

そうね……

せっかくだし、挑戦してみるわ！

アイリス

うふふ、できたわ♪

キャトラ

あ、真ん中のこの猫……

アタシね！

アイリス

キャトラの紋章よ♪

イロメロ

おおお～っ！

カワイイですね～♪

キャトラ

アタシのは、コレよ。

イロメロ

わあっ！

にくきゅーペッタン！

こちらもとってもキュートです！

キャトラ

シンプルなこーずゆえの、

せまりくるショードーテキな

かわいさがポイントね。

アイリス

主人公は

どんな感じ？

イロメロ

こ、これは……！

バビュン島をイメージした

モンショーですね！

アイリス

？　え、えっと……

キャトラ

……どこらへんが飛行島なの？

イロメロ

え、だって、このルルルーな線と

モリッとした色あい、バビュン島

そのものじゃないですか！？

アイリス

主人公……！

奥が深い、のね！

キャトラ

やるわね……！

……わからんけど！

――頑張った！

思い出3

主人公たちは、
遠出をして創作活動に励む
イロメロに同行していた。

イロメロ

♪♪～♪～

イロメロ

せせらぎの色が聞こえます！

せらせらせらせら～っ！

イロメロ

まだまだ描きますよ～！

キャトラ

タフねえ……

(※魔物が現れる)

イロメロ

あっ！

何やら気配がすると思ったら、

やっぱり！

キャトラ

主人公……！

イロメロ

いえ、ここは
あたしにまかせてください！

イロメロは
空間に素早く紋章を描いた！

イロメロ

ドカンとモンショー！

(※魔物が爆発し、消える)

アイリス

イロメロさん、いまのは……！？

イロメロ

モンショー魔法です！

アイリス

紋章魔法……

聞いたことがあります。

キャトラ

……あれ？　ちょっとまって。

それってさ、ルーンを使わないと

できないんじゃなかったっけ？

イロメロ

えっ……

そ、そうなんですか！？

アイリス

そういえば……

イロメロさん、なにも

使ってなかったですね……

イロメロ

じゃあ……

……なんでしょう、これ……

キャトラ

だいたい、

どこで身につけてきたのよ、それ。

イロメロ

あたしのにいちゃんが、

わかりやすく教えてくれたんです！

アイリス

アイザックさん、ですね。

イロメロ

短いあいだだったけど、

にいちゃんとくらした時があって。

その時に、絶対に

必要になるから、って――

アイザック

……で、

シュッとやってパッと描く訳だ。

イロメロ

シュッとやってパッ！

(※爆発音が響く)

アイザック

シュッとやってパッ！

(※爆発音が響く)

イロメロ

シュッとやってパッ！

(※爆発音が響く)

アイザック

ハッハッハッ。

たった３日でマスターしよった。

イロメロ

しよったー！

アイザック

さすがは俺の妹だ。

ごほうびにおかしを買ってやろう。

イロメロ

わーい！

天才のにいちゃんにほめられたー！

アイザック

おいおい、天才などと……
本当の事を言うなよ、妹よ！
ウハーーハッハッハッ！

イロメロ

てなぐあいです！

キャトラ

……よーわからん……

キャトラ

……あと、アイザックって、

そんな性格だったのね。

イロメロ

はい！！

……えと、なにか？

キャトラ

イメージとだいぶちがった。

思い出4

イロメロと創作活動に出ていた
主人公たちは――

いったん休息をとろうと、
近くの村へと立ち寄っていた。

キャトラ

あ、あそこに食堂がみえるわ！

はやく、はやくー！

アイリス

うん。

行きましょう、イロメロさん。

イロメロ

…………

イロメロ

この村……

アレですね……

アイリス

アレ？

イロメロ

『早く描かないと、ピョンピョン
はねて飛んでっちゃうよ』

っていってますね……

イロメロ

すいません！
あたしちょっと描きます！

キャトラ

またぁ！？　んもー！

イロメロ

はねるといえば、

遅咲きオリーブ君の出番ですね！

イロメロ

それそれ～～っ！

少年

わあ！
おねーさんカッケー！

少女

たのしそうだねー！

なにをかいてるの？

イロメロ

これはね、モンショーっていうの！

少女

へえー。きれいだねえ……

イロメロ

うふふ。……そうだ！

ふたりも挑戦してみる？

少年

えっ、いいの！？

イロメロ

いいよー♪

少年

イロメロねーちゃん、描けたよ！

イロメロ

どれどれ～……

おお、いいじゃんいいじゃん！

少年

ねーねー、ぼくのも見てー！

イロメロ

ふむふむ……

わ、そうきたか～！

きみもなかなかやるねえ！

少女

おねーちゃん、

ぜんぜんまる～くならないよぉ……

イロメロ

だいじょうぶ！

まずはおねーちゃんと

一緒にやってみよ？

イロメロ

はい、テーーーーーーーン♪

少女

テーーーーーーーン♪

キャトラ

すっかり人気者になっちゃって。

アイリス

イロメロさん、楽しそうね。

男性

…………

…………

……

キャトラ

けぷっ……

もう食べられまへん……

イロメロ

さて、おなかも

いっぱいになりましたし、

もうひと描きいきますか！

キャトラ

って、まだやるのー！？

男性

おい、あんた。

男性

さっき、

子どもらに絵を教えてただろ？

イロメロ

はい！　それがなにか？

男性

あんたは美術の先生かなんかか？

イロメロ

いえ、あたしは

紋章画家のイロメロです！

男性

画家……

キャトラ

アタシたちになにか用？

男性

つまり、プロって事だな？

イロメロ

そうですねえ……

そういうことになりますね！

男性

……ふん。どうせ、

お偉い先生にコネでもあったか、

大金を積んだかしたんだろ。

イロメロ

え？

男性

気に食わねぇんだよ。

思い出5

キャトラ

ちょっとアンタ！
いきなり失礼でしょーが！

イロメロ

えっと……

なにが気に食わないのでしょうか？

男性

全部だよ。お前ら画家も、

高尚ぶった作品も、

全部、大嫌いだ。

男性

なんの価値も魅力もない絵を

高額で画商に売り付け、

批評家はそんな絵を

バカみたいに褒めちぎる。

アイリス

お言葉ですが、それは偏見では……

男性

俺はかつて画家を目指していた。

男性

自分の才能には自信があった。

将来は絶対にプロの画家に

なれるという自負もな。

男性

とある美術の賞で、
俺は最終候補にまで残った。
……だが、受賞は出来なかった！

キャトラ

それはじぶんの実力が
足りなかったからでしょ！

男性

違うっ！！

男性

……審査過程に疑問を持った俺は、

受賞者や審査員など、賞まわりの

人間を徹底的に調べ上げた。

男性

そしてわかったんだ。
……受賞者が、審査員を
買収していた事がな！

イロメロ

そ、そんな……

男性

さらにわかったのは、その賞で

デビューした者や審査員は、

固まってコミュニティの

ようなものを形成していた事……

男性

奴ら、画商や批評家連中まで
抱き込んで、自分たちが都合よく
カネを稼げるようなシステムを
作り上げていたんだ！

男性

俺は怒り、悲しみ、そして呆れた。
俺が憧れていた世界は、
こんなにもドロドロに
汚い世界だったんだってな！

イロメロ

…………

男性

あんたがいる世界はそんな世界だ。

観る人の事なんて、

何も考えちゃいねぇ。

男性

お高くとまっちゃいるが、
その実、芸術を利用して
カネを巻き上げているだけの、
クソみたいな人間の
吹き溜まりなんだっ！

イロメロ

……あ、あたしは……

イロメロ

あたし、は……

思い出6

(※主人公が光る)

イロメロ

この光は……

(※主人公がイロメロを真っ直ぐ見据え、微笑む)

ユキムラ

その通り。

こいつは、そんな人間じゃない。

イロメロ

ユ……ユキムラさん！？

どうしてここに……

ユキムラ

お前に会いに飛行島に寄ったら、

この島にいると聞いてな。

男性

あんた……まさか、紋章画家の

＜ユキムラ・サイオンジ＞か？

ユキムラ

ふん……お前、

まだそのクソみたいな

世界に未練があるらしいな。

ユキムラ

でなければ、

俺の名前など知らないはずだ。

男性

ぐ……

ユキムラ

……イロメロ。

今ここで、紋章を描いてみろ。

イロメロ

え……

ユキムラ

お前。イロメロが描く様子を、

しっかり見ておけ。

男性

…………

イロメロ

……わかりました！

イロメロ

……きましたっ！

イロメロ

子どもキラキラかわいい黄色、

村にくるくるシュパーな緑！

イロメロ

フニャ～～～～～～～～っ！

男性

…………！

イロメロ

ピロピロリン、

ホワイトちゃんが到着しました～！

イロメロ

ポヨヨ～～～～～～～～ん！

ユキムラ

楽しそうだろ？

そして――

男性

美しい……

ユキムラ

……確かに美術界のごく一部では、

そのような薄汚れた世界が

ある事も事実だ。

ユキムラ

だが、それ以上に、

芸術はその真の価値や意味を

信じる者で成り立っていると

俺は思っている。

ユキムラ

描く者の魂が宿った作品を

観た時に感じる確かな感動。

……画家を目指していたお前なら、

覚えがあるはずだ。

男性

…………

ユキムラ

ただ一つの作品によって、

人生に光を見出した者だっている。

男性

……あんたのように、か……？

ユキムラ

確かに真っ白な世界ではない。

だが、真の芸術を信じて、

支えていく人間は必ずいる。

俺や、こいつのようにな。

ユキムラ

まだまだ、捨てたもんじゃないぞ。

男性

…………

…………

……

イロメロ

……ユキムラさん。

あたし、知りませんでした。

自分がふみ入った世界が、その……

ユキムラ

どの世界だってそうさ、イロメロ。

物事はいつだって、白と黒が

混ざり合って出来ている。

アイリス

…………

イロメロ

……描きながら、聞いてました。

ユキムラさんの言葉。

イロメロ

あたしはいままで、

ただ楽しくモンショーを

描いてきただけでした。

けど……

イロメロ

えっと、うまく言葉に

するのがムツカシイんですが、

これからはそれだけじゃなく――

イロメロ

いま、この世界のどこかにいる、

知らない誰かのために、

描いていきたいとも思ったんです。

ユキムラ

……ああ。

イロメロ

だから……その、

ユキムラさんはあたしの

ライバルで、おともだちだから――

ユキムラ

二人で、創っていこう。

俺達が信じるものの為に、

俺達が信じる世界を。

イロメロ

――はい！！

イロメロ

そうだ！！
主人公さん、
あの光、スゴかったです！！
ペカーーーパニャーーーて！！

イロメロ

それ、あたしも

できるようになりませんかね！？

(※主人公が困る)

イロメロ

……あ。ところでユキムラさん、

あなたはなぜあたしのところへ？

ユキムラ

そうだった。

昨日描いた紋章画を

見てもらおうと思ってな。

これなんだが……

イロメロ

おおおっ！！　これは、
フニャクニャなムラサキ君と
ラララ小躍りシャンシャンシャン！
とってもカッコいいと思います！

ユキムラ

新しい技法を取り入れてみたんだ。

我ながら上手くかみ合ったと思う。

……ところで、さっき

お前の描いた紋章なんだが……

イロメロ

あれはですね、ユキムラさん！！

ボイス

同時期登場キャラ

流星のエンブレム　2017/3/31

その他のイベント

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