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松鼠桂魚・物語

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最終更新者:碧鈴

一 士は知己の為に・壱

◆主人公【男性】の場合◆

(逆の場合の差分は募集中)

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人間界の祭りはとても賑やかで、人波は絹の糸のように密集している。途中、次々と彩り豊かな幡が並び、銅鑼の音や呼売の声、喝采の声が響いていた。


春巻

「ここは人が多いですね。瞬く間にはぐれちゃいました……

若様、これからどうしますか?」


松鼠桂魚

「……」


春巻

「わあーー!ごめんなさい。松鼠桂魚お兄さんが急に現れたから、びっくりしてしまいました……」


松鼠桂魚

「もう慣れた、気にするな……」

【選択肢】

・自分もびっくりした

・もう一回やって!

選択肢

自分もびっくりした

松鼠桂魚

「そんなつもりはありませんでした、申し訳ありません。

俺の髪をかき乱すのは……罰ですか?分かりました。」

もう一回やって!

松鼠桂魚

「はい。」


春巻

「わあーーいつの間にわたしの後ろにいたんですか!」

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春巻

「ふぅ……なるほど、松鼠桂魚はいつも影から若様をお守りしているのですか、頼もしいですね~」


松鼠桂魚

「いえ、これは自分の任務ですので。」


春巻

「ここの屋台は色々は花で飾られていますね、スイセン、シンビジウム、アザレア……

綺麗ですね~、若様と松鼠桂魚お兄さんはどこに行きたいですか?」


松鼠桂魚

「俺はまだ若を守る任務があるから……

若は……俺にも祭りを楽しんでほしい、と?

では、おすすめのものを俺に教えて下さい。」

【選択肢】

・輪投げ

・土人形

選択肢

輪投げ

春巻

「投げた輪はとても美しくて……柳の間を飛んでいるコウライウグイスのようです~」


松鼠桂魚

「奔走潜行する時、縄投げ不可欠な技法の一つです。

あれはあなたが欲しがっているガチョウです。必ずあれに命中します。」

土人形

春巻

「松鼠桂魚お兄さんは真面目ですね!」


松鼠桂魚

「俺はこういう細かい仕事は苦手ですので、気に入らないなら捨ててください。

これを大事にするですか……そうしなくてもいいですよ。」

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松鼠桂魚

「うん?なにか不吉な予感を感じます……」


松鼠桂魚がその予感を究明しようとした時、突然銅鑼の音が聞こえた。すると、周りの人々はまるで何かの信号を受けたように舞台の方へと向かっていく。


松鼠桂魚

「芝居の開始を知らせる銅鑼か……若、人が多いですので、お気を付けください。

もし若が見たいと仰るなら、俺は今すぐ舞台への道を開けます。

それほど大げさにしなくとも、芝居を見られる位置でよいと?承知しました。」


春巻

「わあーー松鼠桂魚お兄さんが若様を抱えて屋根の上まで飛んだ!」


下にいる人々と若の楽しそうな様子を見れば、松鼠桂魚は小さく笑った。


松鼠桂魚

「この賑やかさも悪くない……」

【選択肢】

・何で笑っているの?

・笑顔がきれいだね

選択肢

何で笑っているの?

松鼠桂魚

「俺もよく分かりません。ですが、今の生活はいいと思います。

若や皆と一緒にいると、気持ちが落ち着きます。」

笑顔がきれいだね

松鼠桂魚

「こんな緩んだ表情をお見せして、失礼しました。

あなたの傍にいると、すぐこうなってしまいます。」

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春巻

「若様、楊舟お兄さんがわたしたちを呼んでいるようです。もしかして彼も一緒に芝居を見たいのですか?」


揚州炒飯

「若様、群衆の中でこそこそとしている人がいるようです。下にいる民達が危ないかもしれません。

幸い若様は松鼠桂魚の保護があります、しかし下にいる民達は……」


松鼠桂魚

「先程感じた不吉な予感は錯覚ではないか……不審者はどこにいる?」


揚州炒飯

「舞台の近くで混沌とした気配の人を見た気がします……

ですが、今日は人が大勢いますから、晩生の考えすぎかもしれません。」


松鼠桂魚

「俺の場合も、こういう逃げやすい場を選ぶ。」


揚州炒飯

「ここには人々が集まっていますから、もし本当に何かあったら避難するのは恐らく……」


松鼠桂魚

「まずは若を安全な所へ避難させましょう……

若はここに残って人々を守りたいと?

承知しました。

ではまず、潜在的な危険を除去しましょう。

それではまず、舞台の周りを調べましょう。

楊舟と春巻はここに待機して、何かあれば、信号を送ってくれ。」


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二 士は知己の為に・弐

◆主人公【男性】の場合◆

(逆の場合の差分は募集中)

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しばらくして松鼠桂魚は木の上に隠れ、舞台周りの人を観察し始めた。


班主

「お前、さっきのあれをもう一回やれ!」


花臉

「姬千歳は某に情深い、故に敵を討って差し上げたく存じます。

剣を魚の口に隠し、王僚なんぞ一刺し。」


松鼠桂魚

「……」


班主

「その発音はなんだ、いつもどう練習してたんだ!もう一回。」


花臉

「姬千歳は某に情深い、故に敵を討って差し上げたく存じます。

剣を魚の口に隠し、王僚なんぞ一刺し……。」


班主

「もう一回……」



専諸

「もう一回!」


松鼠桂魚

「はい。うっ。」


専諸

「もういい。お前の今の実力で今回の任務に参加したら、必ず死ぬ。」


松鼠桂魚

「今回の任務、師匠は行きますか?」


専諸

「私は元は田舎の庶民だ。子胥さんが私を公子に推薦して客として招待された。

今、公子は私の力を必要とされているんだ、私は行かなければならない。

公子姬光は元々呉国の嫡嗣が、彼の叔父さんからその座を奪い呉王と自称した。

公子は彼がしたことに対してとても不満だ。

楚平王は近日亡くなった。呉王はこの機会に兵を出して楚国を攻略しようとしている。

いまこそ呉王を暗殺して、公子の恩を返す時だ。

私は任務に必要な物を準備する必要がある。用事がないなら公子のところに戻ろう。」


松鼠桂魚

「はい、師匠……」


専諸

「どうしました?」


松鼠桂魚

「では、失礼します。」


伍員

「楚平王は乱暴で無道な君主で、私の父と兄は彼に殺された。本当なら、私は自らの手でこの恨みを晴らしたい、でも……」


公子光

「先生、心配はいりません。もし先生が推薦した専諸の暗殺が成功すれば、私は必ず約束を守り、楚国を攻略して先生のその恨みを晴らして差し上げましょう!」


伍員

「公子も利口ですから、梅の鶯のようにお互いの夢の為に努めましょう。

唯一惜しいことと言えば。私の友の命だ……」


松鼠桂魚

「……!」



松鼠桂魚

「食魘の邪気?」


松鼠桂魚は辺りを見回して、壁に貼られた異物を発見した。

彼は木から飛び降りるとすぐさまその異物を取った。


松鼠桂魚

「若、この紙には変な模様が描かれています。」

【選択肢】

・富を求める模様かな

・子供を求める模様かな

選択肢

富を求める模様かな

松鼠桂魚

「黒紙に赤い墨で描かれた模様……恐らくそうです。」

子供を求める模様かな

松鼠桂魚

「……?子供を求めるとはどういう意味ですか?」

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松鼠桂魚

「この記号……思い出しました。これは食魘を集める符呪です。施術者はここの場の人々に被害を与えようとしています。

うん?揚州が約束した信号を放ちましたね、まずは戻りましょう。」


揚州炒飯

「晩生は木の根元で変な紙を見つけました……これは食魘を集める符呪?

どうしましょう、ここにいる人々が危ないです……」


松鼠桂魚

「まずはその符呪を貼った者を見つけ出そう、俺はもう奴の居場所がわかった、俺についてきてください。」


松鼠桂魚は舞台の方から響く一幕が終わったことを知らせる銅鑼の音と人々の喝采の声を無視してその場から離れた――


花臉

「魚を手に進めている……という事は王僚はもうこの世には……」



松鼠桂魚

「確認しました、呉王は今宮殿内にいます。

計画通り、後で料理人の服を着て中に入りましょう。」


専諸

「その表情……お前はもう公子と子胥さんの計画を知ったのか?」


松鼠桂魚

「政治取引の為に、命をかけるのは割に合いません。」


専諸

「士は己を知る者の為に死す。公子は私に知遇の恩がある。その恩を返すのは当然のことだ。

それを知った上で、この呉王に差し上げる魚の腹の中に七首を隠して、彼を暗殺する計画を提案するのか?」


松鼠桂魚

「自分は認めませんが、師匠の意思に逆らうつもりはありません。」


専諸

「お前を連れて行ってもただ邪魔なだけだ。ここで待っていろ。」


松鼠桂魚

「ぐぅ……!

まずい……起き上がれない……師匠!」


専諸

「正面からの不意打ちすらも防げないお前は私と一緒に行く資格などない!

お前は破門する、私はもうお前の師匠ではない。」


松鼠桂魚

「呉王は自ら鎧を着て、装甲兵を百人率いてます、自分がいないと、師匠は……

師匠!」


専諸は松鼠桂魚を無視して殿内に入った。

しばらくすると、中から刀剣がぶつかる音と叫び声が響き渡る。


呉王

「伏せ者!伏せ者だ!誰か――」



中年女性

「あ――!化け物だ!!」


感嘆の念にふける中、現実の叫び声が聞こえ松鼠桂魚は足を止めた。


揚州炒飯

「どうして……食魘が来ました、みなさん、気をつけてください!」


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三 

◆主人公【女性】の場合◆

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揚州炒飯

「晩生と春巻は民達を避難させてきます、若様は貴方に任せます!」


松鼠桂魚

「わかった。若、こちらへ。」


ある食魘は一番弱い春巻に向かって飛びついた。

人の疎開に専念した揚州炒飯はその食魘に気づけなかった。


春巻

「うっ、痛いっ!

あ……若様が食魘を蹴飛ばしました、す、すごい……

背後にもう一匹います!若様!」


若が春巻を助けに行く姿はら松鼠桂魚の記憶にある専諸の姿と重なった──


(回想)

専諸

「士は己を知る者の為に死す!この命を懸けてでも、公子に恩を返す。」


護衛

「呉王はこの人に殺された、呉王の恨みを晴らさなければならん!

諸君、私とともに行け!」


専諸

「ハハハ!まだまだだね、全員かかってこい!」


(回想終わり)

松鼠桂魚

「師匠、この役立たずな弟子を許してください……

あなたは一撃で呉王を討ったのに、次の瞬間は槍と刃の海に埋もれられた……

そんなはずじゃなかった!

いや……若!

若を犯す者は、殺す!」


松鼠桂魚は今までにない、冷たい空気を纏っている。彼の前にいる食魘も一瞬で動きを止めた。

電光石火の間に、彼は目の前の敵は全て倒した。しかし、松鼠桂魚の目には未だ怒りの波が渦巻く。


彼は目の前のその人にしがみついて、獣のような低い声で叫んだ。


松鼠桂魚

「あの日、師匠もあなたのように、俺から離れた。

彼が処刑されるのを、ただ見ているしか出来ませんでした……

彼は優れた刺客でした!

けれど槍と刃の海の中でらどんなにもがいても、死の運命からは逃げられませんでした。

俺は彼のやり方は認めませんが、彼が持っていた忠義の道を変えることは出来ませんでした。

若、俺はあなたの意思に逆らうつもりはありません。

ただ血を流すのも、罪を背負うのも、あなたではなく、刃である俺にして欲しいです。」


自分の失態に気付いたか、松鼠桂魚は急いで手を放して、小さい声でこう告げた──


松鼠桂魚

「ですから……もう一人で……こんな危ないことをしないでください……」


松鼠桂魚は心を落ち着かせ、いつもの冷静な声で、もう一度口を開いた。


松鼠桂魚

「申し訳ありません、僭越でした。

どこか怪我をしたら、教えてください……」

【選択肢】

・彼が怪我をしたところを見る

・彼に甘える

選択肢

彼が怪我をしたところを見る

松鼠桂魚

「掠り傷にすぎません、大丈夫です。

俺が怪我をすると悲しくなるのですか?

承知しました、今後はより気を付けます。」

彼に甘える

松鼠桂魚

「……全身が痛い?全て俺のせいです。

俺の手は人の殺し方は分かるが、人の助け方は分からない。どうすれば……

抱きしめればいいですか、承知しました。」

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「俺はまた同じ過ちをして、大切な人をまた失うところでした……

全部俺が若をちゃんと守れなかったせいです、俺を罰してください。」



双皮ミルク

「あの日帰ってきてから、仮面さんはずっと○○とかくれんぼをしているね……

今日はもう二十一箇所探したけど見つからなくて、ぼくならきっと、喋りたくてすぐにバレてしまうよ。」


春巻

「松鼠桂魚お兄さんはまだあの日のことを引きずっているみたいです、今は一人で隠れて修行をしています…………

ほら、若がまた木に登って彼を探し始めました。

あれ、あの木は……昨日手当てした木です、左の枝に虫食いが……若様、危ない!」


間一髪。黒い影が通り、落ちてくる人をキャッチした。


松鼠桂魚

「もう大丈夫です、若。」


松鼠桂魚

「こんな危険な方法で、俺を探さないでください……割に合いませんよ。

祭りの時、あなたが敵に突き進んだ姿を……

思い出すと、まだひやりとします。

もう二度とこんなことは起こしません、次は命をかけても若をお守りします。」

【選択肢】

・彼を慰める

・命をかけなくてもいい

選択肢

彼を慰める

松鼠桂魚

「若……優しすぎます。

今回、俺は職責を果たせませんでした、俺に罰を。

あなたの傍にいるのは罰ですか?承知しました。」

命をかけなくてもいい

松鼠桂魚

「一緒に生きていかないと意味がない、ですか?そうですか。

俺があなたを守る決意は変わりませんが、次は自分の命も大事にします。」

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春巻

「松鼠桂魚お兄さん、やっと見つけました!」


松鼠桂魚

「どうしました?」


春巻

「その……この前はありがとうございました!

松鼠桂魚お兄さんがいなかったら、ひどい目に遭ってたと、若様もずっと言っていました……」


松鼠桂魚

「……。」


春巻

「よく分かりません……若様があなたがわたし達を守ったと言ってるのに、どうして松鼠桂魚お兄さんは不機嫌ですか……若様も松鼠桂魚お兄さんを見つけられないから、ずっと寂しそうです……

これはわたしが作った若様とリスのぬいぐるみです。これで機嫌を直せると嬉しいです。

大したものではありませんが、私の気持ちです……」


松鼠桂魚

「逃げましたね……でも、このぬいぐるみはあなたに似ていますね。

えっ、このリスのぬいぐるみは俺と同じくらい可愛い?

か……からかわないでください。

こんな笑顔を見られて、よかったです。

俺が師匠のやり方を認めない理由は……どうやら、彼を失うのが怖いからでしたね。

それに気付かせてくれたのは、あなたです。

必要な時、俺はあなたのために命を捨てます。でも……

俺はもっと生きて、ずっとあなたの笑顔を守りたいです。」


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