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黒胡椒蟹・誕生祝い

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最終更新者:皮蛋納豆丼

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ドアを開けると、花束を持った男が車に寄りかかるように立っていた。誰かを持っているみたいだ。


気のせいだろうか、こちらを見た瞬間、表情に大きな変化はなかったものの、目に輝きが灯った。男はサッと歩み寄ってくると、真っ赤な花束を差し出してきた――


黒胡椒蟹

「昨日プレゼントした服を着てくれたのか?」

「やっぱりよく似合ってる。いつも以上に輝いて見えるよ。」

「Happy birthday、〇〇よ。開けてみてくれ。」


彼に見守られる中、丁寧に包装された箱を開ける。

中には、ブルーのダイヤが埋め込まれたブローチが入っていた。


【選択肢】

・こんなの高価すぎるよ……

・ありがとう!すっごくキレイ!

選択肢

こんなの高価すぎるよ……

黒胡椒蟹

「君に比べたら、こんなもの何でもないさ。」

「俺の目には、君の存在こそ本当の宝だ。君がこの世に生まれ、俺と出会ってくれたことを嬉しく思うよ。」


ありがとう!すっごくキレイ!

黒胡椒蟹

「初めてこのダイヤを見た時、君の瞳にそっくりだと思ったんだ。

 だからオークション競り落とした後、職人に頼んでブローチにしてもらったのさ。」

「でも、やっぱり俺にとっては君の瞳の方がずっと魅力的だな。」


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黒胡椒蟹

「ほら、俺がつけてやるよ。」


彼は手袋を外した後、花の香りが漂う中、そっとブローチをつけてくれた。

そしてこちらの目をじっと見つめながら、優しい口調で言った――


黒胡椒蟹

「いつも会社のことばかりで、君のことを疎かにしてしまっていた。」

「だから、きちんと埋め合わせをさせてもらいたい。」

「1か月前から今日のスケジュールを考えてきたんだ。

 付き合ってくれるかな?」


【選択肢】

・もし嫌だって言ったら?

・もちろんだよ!

選択肢

もし嫌だって言ったら?

黒胡椒蟹

「君が嫌だと言うなら、別の方法で誕生日を祝おうか……」

「ん?冗談だって?」

「……」

「俺が君のことを何もわかってないと思ってるのか?そんなの最初から気づいてたよ。君はほんと、イタズラ好きなやつだな。」


もちろんだよ!

黒胡椒蟹

「君のそういうサバサバしたところが好きなんだ。」

「でも、俺が君を好きなところはまだまだたくさんあるぞ。今夜はそれを、ひとつひとつゆっくり話してやるよ。」


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黒胡椒蟹

「ほら、乗れよ。」


彼は助手席のドアを開け、こちらが座ったのを確認した後、丁寧にシートベルトを締めてくれた。

準備を整うと、彼は満足げな笑みを浮かべた――


黒胡椒蟹

「いつまでも記憶に残る思い出をプレゼントするよ。 I promise.」



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