白湯鍋魚・伝記

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伝記

追憶

　唐朝の風習で、朝廷の官史が昇進すると宴を設けて皇帝に献じる。これを「焼尾宴」と称する。宴席の盛況ぶりは、画家が描いて記録する。のちに焼尾宴の多くの名物料理が絵巻とともに民間に伝わった。白湯鍋魚はこうして化霊し、宮廷画家となった。

　白湯鍋魚は芸術に陶酔し、上手に絵を描く。艶やかで大胆な色使いで、洗練された超絶技巧を持つ。宮中では人気が高く、皇妃や宮女は彼が描いた仕女画を持つことが名誉だった。彼は天子の寵愛も受け、数々の大きな宴席に出て絵を描き、絵筆で豪華な盛唐の美を記録した。

　太和年間、彼は金吾将軍府で宴の準備をしていた。ところが何気なく見える宴の裏には、危機が潜んでいた……

容姿

　白湯鍋魚を作る際は、やわらかい魚の白身をミルクスープに入れて煮込み、色とりどりの具材を合わせる、化霊した彼は誰もがうらやむ白い肌を持ち、華美な衣装を好む。いつも唐代で流行している髪型で、かんざしをつける。艶やかな衣に身を包み、三彩硯の５色の塗料よりも鮮やかな色をしている。

　人が衣を着るのは、絵に色を塗るが如し。「美」の１文字について、白湯鍋魚は世間の目には縛られたことがない。男の官靴や腰帯でも、女の肩掛けや髪飾りでも、美しいものであれば、彼は喜んで身につける。風格の異なる衣装の組み合わせも、彼が身につけると美的センスが表れる。白湯鍋魚が絵を描く時、彼が絵巻を広げ、筆に墨をつけると動作とともに、身につけた首飾りがぶつかってきれいな音がする。華麗に着こなした画家はほぼ笑み、絵の中の人と同じようになる。

技能

　白湯鍋魚は争いを嫌い、生まれつきの能力を芸術の創作だけに使いたいと願っている。だが彼は、この世の美しいものははかないということをわかっている。そのためボトムラインに触れると、白湯鍋魚は恐れずに絵筆を振るい、この能力を使って彼が大切にするすべてを守る。

　白湯鍋魚は絵を描くことで戦局をサポートする。彼は花吹雪を描くことがある。それは味方のダメージを治療し、戦うみんなに美しい景色を見せるためである。胸に絵心がわき上がると、彼は絵巻を広げ、手にした筆で画影を召喚して敵に立ち向かう。彼が召喚した画影は本人の性格と同じで、自分から攻撃することはない。だが致命的な攻撃を受けると、画影は巨大なダメージを与え、敵をまとめて粉砕する。それはまさに白湯鍋魚の美しいものを守るために一切を顧みない決心である。

味

　白湯鍋魚は「五大名鯉」の１つである黄河鯉を主な食材とする料理だ。調理の際は新鮮な鯉を選ぶ。まずは鱗と骨を処理して、骨と肉を離す。骨はぶつ切りにしておく。魚肉は薄切りにして黄酒を加え、塩、ネギ、ショウガを入れたものに漬けて臭みを消す。

　漬けている間に、きれいに洗った骨を鍋に入れ、弱火でゆっくり炒めて両面に焼き色がついたら、ネギ、ショウガ、ニンニクを加えて香りをつける。さらに骨が浸るまでお湯を入れる。弱火で煮て沸騰したら、鶏、アヒル、すね肉、豚骨、ハム、干しエビ、干し貝などの食材を入れる。中火にしてスープが乳白色になるまで煮込んだら魚肉とタケノコ、シイタケ、大根など旬の具材を入れて煮込む。でき上った料理は美味で香り高く、ミルクスープはコクがある。配膳するとやわらかい魚肉が銅鍋の中で浮かび、格別の味わいがある。

天性の才

　白湯鍋魚は正真正銘の絵画狂で、彼の心の中には「美」の1文字しかない。そのため純真で情熱的な性格で、やることが世間離れしている。

　彼は絵に夢中で、人情のやり取りには興味がない。離さない時は冷たい高嶺の花に見える。だが縁あって絵心がある親友に出会うと、何時間でも話し続けることがよくある。

　だが白湯鍋魚が天真爛漫で世間知らずなのは、生まれつき自由な創作に夢中で、あらゆる争いを嫌悪しているからに過ぎない。だが彼のボトムラインに触れる者がいると、やさしく見える彼も驚くべき行動に出る。

絆

　「私は絵を本物に変えることができる。筆と墨で描き出したものは華麗だが、俗世間の『実用』の意義はない。かつては美を解さない凡人が多く、私の絵を中身がないとあざ笑った。彼らは私の作品を鑑賞するのにふさわしくない。だがあの言い草には、やっぱり腹が立つ！

　だが空桑に来てから、すべてが変わった。美術部に入ってから、たくさんの心が通じる仲間ができた！美を愛して理解できる人と交流するのは、人生の大きな楽しみだ～

　あの日食神の宴で知り合ってから、よく鶏茸金絲筍と一緒にコーディネートについて語り合っている。彼の独特なデザインセンスに絵を本物に変える私の能力が加われば、まさに虎に翼～空桑で多くの人に新しい服をデザインして、ここ何日もずっと絵を描いているが、ちっとも疲れを感じない。自分の能力を使ってすばらしい構想を１つずつ実現するのは、なんてステキなことなんだ！」

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