「壁街の守衛」レティシア_include
属性補正
炎属性
89%
水属性
89%
風属性
89%
光属性
150%
闇属性
100%
モデル
ストーリー
メルク「レティシアさんが仲間になってくれて嬉しいのです!これからよろしくなのですよ~!」
レティシア「うむ、よろしく頼むぞ!」
主人公「そういえば、まだ聞いてなかったんですけど、レティシアさんの旅の目的って何なんですか?クロスとの町では、守衛をされてましたよね。」
レティシア「目的か……。実を言うと、もともと私は旅をすることが好きなのだ。以前も、食い倒れの旅としてあちこちをまわっていた。」
主人公「へえ、そうだったんですね。じゃあ、頻繁にあちこち旅してたんですか?」
レティシア「いや……、……ここ数年は、ずっと守衛として町で過ごしていたな。」
主人公「そうなんですね。それじゃあ……、今回は、もしかして仕事のための旅ですか?」
レティシア「まあ、名目上はそうだが……、アルセリアとしては、休暇のつもりだろうな。
主人公「というと……?」
レティシア「クロストが発展するために、外の世界を見ていろいろと情報を仕入れてきてくれと頼まれたことは嘘ではないだろうが……、」
レティシア「おそらくあいつなりに私に気を遣ったのだろう。私が旅好きであることを、知ってるからな。……まったく、あいつの方こそ休暇が必要だろうに。」
主人公「もしかして……、レティシアさんがずっと旅に出ずに守衛として町にいたのって……、」
レティシア「まあ、数年ほど前に、強大なモンスターが町へ攻めてきたことがあってな。」
レティシア「私は旅に出ていて結果しか知らないんだが……、少数精鋭で守り抜いた激しい戦いになったらしい。」
レティシア「とはいえ、最前線で戦っていた者たちのおかげで、町の中に侵入を許さずにすみ、子どもたちも防壁に隠れているだけで助かった。」
レティシア「今では、その戦いのことを覚えていない子供もいるだろう。」
レティシア「だが……、主力として戦っていた者たちに被害が多かったらしくてな。以前にも増して、モンスターを怖がるものが増えたのだ。
レティシア「そして、旅人が連れるモンスターすら町に入れないという決まりも、その時に作られた。」
主人公「そうだったんですか……。」
レティシア「……その戦いにはアルセリアも参加していて、あいつの目のキズはその時のものだ。そして、ますますフエンテに対して過保護になったのだ。」
レティシア「あの戦いが……、あいつの傷のひとつとなっているのだろう。」
レティシア「私が知らせを聞いて町に戻った時にはすでに復興も終わっていた。」
レティシア「町は元通りに見えたが、モンスターに対する態度はさらにかたくなになっていた。」
レティシア「……実を言うと、それまで、外の世界を旅していた私はクロストも、他の町のようにモンスターと共に暮らせるのではないかと考えていた。」
レティシア「町に戻れば、アルセリアに話してみようとも思っていた。」
レティシア「だが……、目に包帯を巻き、槍の腕をひたすらに磨くあいつに結局、私は何も言えなかった。」
主人公「レティシアさん……、」
レティシア「……それから、頼み込んで守衛の仕事を任せてもらい、今までずっと、クロストの町で過ごしてきた。」
レティシア「アルセリアがどこまで気づいているのかわからないが……、私が守衛を務めてきたのは、贖罪のようなものだった。」
レティシア「モンスターに怯えるクロストの者たちが少しでもモンスターを目にすることのないよう見張る役を買って出て」
レティシア「せめてモンスターを手ひどく追い返さないことで、クロストがモンスターと共存する道を守り、そして……、」
レティシア「あの時に私が町を守る一員となれなかったことを、アルセリアの背を守ってやれなかったことを償っている、つもり、だった。」
主人公「……、」
レティシア「ははは、そんな顔をするな。悪いな昔話につき合わせて。」
主人公「いえ、俺が聞いたから……、」
レティシア「まあ、たしかにいろいろと悩んだこともあったし、自己嫌悪に陥ったこともある。」
レティシア「だが、もういいんだ。クロストが新たな道を歩きはじめたように、私もまた、たとえ傷が痛もうとも、進まなくてはな。」
レティシア「アルセリアが私を旅に送り出したのは、アルセリアなりに私が立ち止まっていることを感じ取ったからだろう。」
レティシア「ひとの心の機微に疎いやつだが、どういうわけか、たまにこうして痛いところに気づいてくるやつなんだ。」
レティシア「ことあるごとに、傷がどうのこうのと言っているからかもしれぬな。」
主人公「レティシアさん……、」
レティシア「すまないな、長話になってしまった。」
レティシア「改めてよろしく頼むぞ、癒術士殿。貴公たちの力が、クロストを、そして世界を変えていくだろう。」
主人公「……、いえ、変える力を持っているのは、誰だってそうですよ。俺たちは、そのきっかけにしか、なれない。」
レティシア「……、そうだったな。」
レティシア「うむ!ともにそれぞれの荷を背負おう。」
レティシア「やがて、たどり着く旅の先で、その荷を運んできたことを、誇りに思う日が来るまで。」
主人公「はい。」
備考
入手方法
ダイヤスカウト