「慧瞳の看守」シルハトテ_include
属性補正
炎属性
86%
水属性
86%
風属性
86%
光属性
170%
闇属性
100%
モデル
ストーリー
主人公「あれ、シルハトテさん?何してるんですか?」
シルハトテ「ああ、主人公さん。窓に鳥が来ていたので、餌をやっていたんです。」
主人公「えっ!?」
主人公(はっ!そうか、あのシルハトテさんが意味もなく鳥の餌やりなんてするはずがない。きっとこれは看守としての内密の仕事で……)
シルハトテ「私を高く買ってくださっているのはうれしいですが、これは単なる私個人の趣味ですよ。」
主人公「心を読まれた……!?」
シルハトテ「主人公さんは顔に出るタイプですからね。今、私が面倒を見ている新人と同じで。」
主人公「そうだったのか……。」
シルハトテ「私が鳥の餌やりなどという趣味を持っているのが意外でしたか?」
主人公「う、ま、まあ……。すみません……。」
シルハトテ「謝る必要はありませんよ。むしろ看守としては、そういう平和なことが似合わない人種だと思ってもらったほうがいいですから。」
シルハトテ「看守の仕事は牢から囚人を出さないことですが、人々に安寧をもたらす一方で、恐れられることも必要ですからね。」
主人公「恐れられることも、ですか。」
シルハトテ「ええ、その仕事は主に、我らが看守長が担ってくださっていますね。」
シルハトテ「看守が恐れられる者であることで、新たに犯罪を犯そうとする者、脱獄しようとする者の心を事前に折っておくことができます。」
シルハトテ「そうすれば、つまらない事件は未然に防げることも多いでしょう。」
主人公「なるほど……、」
シルハトテ「だから、私が鳥の餌やりをしていたことはあなたと私の秘密ということで、お願いしますね。」
主人公「は、はい!わかりました!」
シルハトテ「ありがとうございます。」
主人公「それにしても、鳥の餌やりが趣味ってことは、鳥が好きなんですか?」
シルハトテ「ええ、特に渡り鳥が好きですね。彼らはすぐに旅立ってしまいますから。」
主人公「それだと餌をやっても仲良くなる前にいなくなっちゃうんじゃないですか?」
シルハトテ「それでいいんですよ。弱みは少なければ少ないほどいい。」
シルハトテ「ですから、鳥たちに餌をやる代わりに、私はひとときの息抜きを、彼らには気まぐれな食事を。」
シルハトテ「そういう後に残らない関係のほうが、本当の意味で私の息抜きになります。」
主人公「そうなんですか……。なんか、思ってた以上に大変な仕事だってわかりました。いつも、ありがとうございます。」
主人公(シルハトテさんって、何を考えてるかわからない人だったけど、仕事には真摯だし、いろいろ一生懸命な人なんだな……)
シルハトテ「そう言ってもらえると、仕事のしがいもあります。ああ、そろそろ出発の時間ですね。まいりましょうか、癒術士殿。」
主人公「あ、はい!」
シルハトテ(……看守の仕事は恐れられること、ですが、恐れられているだけでもいけない。安心と信頼を向けられてこその市民の安寧)
シルハトテ(主人公さん、過去の話や秘密を共有されると人間は相手に対して好感を持つことが多いんです。特にあなたのような人は)
シルハトテ(……というのは、言わないほうがいいでしょうね。癒術士である彼には)
備考
入手方法